最近では、石油ファンヒーターがメインとなり、石油ストーブはあまり見かけなくなりました。
しかし、地方の家などではまだまだ現役で稼働していたり、なかには昔を懐かしみ、購入される方もいるそうです。
その石油ストーブですが、片づける際、芯を空焚きしなければなりません。
意外と知らない方も多いようなのですが、しっかりと手入れをしないと、故障の原因となってしまいます。
ここでは、石油ストーブの正しい使い方から芯の空焚き方法などをご紹介していきます。
古き良き石油ストーブの魅力
最近では、あまり見かけなくなった石油ストーブですが、実は意外な魅力があります。
その魅力について、ご紹介します。
まず1つ目の魅力は、電気を使用しないという点です。
これが一番のメリットではないでしょうか。
石油ファンヒーターは電気がないと動きません。
そのため、災害時などの緊急時に電気が通じなくなった時は使用できなくなってしまいます。
そういった面で、石油ストーブは電気に依存していない為、災害時でも使用することができます。
また、電気の届かない屋外でも、使用することができるのが大きな利点です。
2つ目の魅力は、ストーブの上で物が焼ける点です。
ストーブの上で、カレーや煮物などをコトコトと火にかけることができます。
また、やかんを置いておけば、水が沸騰し、加湿の効果も生まれ一石二鳥です。
3つ目の魅力はそのレトロなデザインです。
石油ストーブの種類は反射型と対流型の大きく分けて2種類あるのですが、各メーカーごとに様々なデザインがあります。
そのどこか武骨なデザインと、火をつけた時の明かりは、昔ながらの雰囲気を演出してくれます。
石油ファンヒーターがメインの昨今ですが、石油ストーブも魅力たっぷりの商品となっています。
芯の空焚きや灯油のにおいなどデメリットもありますが、一度使用してみてはいかがでしょうか。
石油ストーブの使い方
石油ストーブを使用したことがなく、着火が難しいのではないかと思っている方も多いと思います。
しかし、手順をしっかりと守れば、それほど難しくありません。
それでは、着火方法についてご説明します。
まず、芯の調節つまみを「点火・燃焼」へ回して、芯を目一杯まで上げてください。
次に、点火ボタンを押して着火してください。
点火ボタンではつきにくい、点火ボタンがついてない場合は、ガスライターを使用してください。
ガスライターを使用する際は、着火の際「ボッ」と音が出る場合があるので注意してください。
そして、燃焼筒のつまみをもって左右に動かして、きちんとセットされているか確認しましょう。
ズレたり少し持ち上がったりしていると、不完全燃焼を起こす原因となります。
十分注意してください。
しばらく様子を見て、芯の調整を行ってください。
以上で着火方法の説明を終わります。
反射式の石油ストーブも対流式石油ストーブも基本的に同じ方法です。
メーカーによって、若干の違いがある場合もあるので、取扱説明書を確認のもと、安全に着火を行ってください。
また、燃料の入れ忘れによる空焚きには気をつけてください。
石油ストーブの芯の空焚き方法
石油ストーブをしまう際は芯の空焚きを行わなくてはなりません。
空焚きを行わないとどうなってしまうのでしょうか。
空焚きを行わないと芯の部分に、燃料である灯油のタール分が芯の先端にたまり、芯が硬くなります。
芯が硬くなってしまうと、燃え具合が悪くなり、不完全燃焼を起こしてしまう危険性があります。
そのために、空焚きをする必要があります。
それでは、具体的に空焚きの方法をご説明します。
初めにカートリッジをタンクから取り出して、中の灯油を抜いてください。
灯油を空にしたら、タンクを再びセットします。
ここから点火操作を行ってください。
先ほど説明したのと同様、芯の調節つまみを目いっぱい回し、着火ボタンを押すか、またはガスライターで直接着火してください。
タンクの中を空にしても、ストーブ自体に灯油が残っているので、少しの間燃焼します。
そして、火が小さくなるまで放置します。
火が小さくなってきたら、芯を上に持ち上げ、自然に消化するまで燃焼させます。
この時、芯は非常に熱くなっているので、火傷しないように十分気をつけください。
自然消火したら、空焚き完了です。
芯の空焚きをする前の日々のお手入れ方法
石油ストーブの芯の空焚き方法はお分かりいただけたと思いますが、日々のお手入れ方法を覚えることも重要です。
まず、燃焼筒の周りや本体下のほこりを掃除機などで吸い取りましょう。
ほこりが溜まった状態で使用すると、火が燃え移り、火事になる危険性があります。
ほこり以外にも石油ストーブの芯の先端には、灯油に含まれるタールなどが付着している場合があります。
その場合は、ドライバーの先端や、ブラシなどで取り除くのがいいでしょう。
また、反射板の汚れも、月に1~2回は行いましょう。
柔らかい布を使用して、軽くふく程度でかまいません。
また、掃除していても調子が悪くなる場合があります。
例えば、灯油のにおいがきつい場合や燃焼の仕方がおかしい場合です。
そういった時は、分解して掃除する必要があります。
分解掃除をするには、ある程度知識が必要です。
できない場合は無理せず、業者に依頼するか、新しいものを購入しましょう。
芯の空焚きをするタイミング
それでは、石油ストーブの芯の空焼きのタイミングについてご説明します。
まず最初に確認していただきたい点が、火力です。
火力を強くしても、あまり強くならない場合は、空焚きをするタイミングです。
火力が弱いと、当然ですが部屋が温まるのに時間がかかり、ストーブ本来の性能を発揮できなくなってしまいます。
明らかに火力が弱いと感じたら、空焚きをしましょう。
次の確認ポイントは、悪臭の有無です。
着火した際、悪臭が発生するようであれば、空焚きのタイミングです。
芯の周りに、灯油のタール分が多く付着している為、悪臭が発生します。
空焚きをすると、悪臭が解消されるでしょう。
また、芯が劣化して、不完全燃焼を起こしている場合もあるので、そういった時は芯の交換を行いましょう。
次の確認ポイントは、点火不良や消化不良が起こる場合です。
点火不良や消化不良の主な原因は燃料にあります。
燃料が劣化し、不純物が混ざっているとこのような事態に陥ります。
この状態のまま使用し続けると、芯が不純物のため、固まってしまいます。
空焚きを行うとともに、燃料が健全な状態であるかも併せて確認しましょう。
おすすめ石油ストーブのご紹介!
最近では、石油ストーブのレトロな雰囲気から、キャンパーなどから注目されているそうです。
それでは、おすすめの石油ストーブをご紹介していきます。
まず最初にご紹介するのが、「トヨトミ:対流型ストーブKS-67H」です。
非常に大型で、木造17畳、コンクリート24畳に対応しています。
昔ながらのレトロな円柱型のボディと小窓から見える灯りが懐かしい雰囲気を醸し出してくれます。
また、燃料がこぼれにくい2重タンク構造となっています。
さらに、耐震自動消火装置を搭載しているので、災害時も安心です。
芯の空焚きやメンテナンスなどを行えば、非常に長く愛用することができます。
続いてご紹介するのが、スノーピークのレインボーストーブです。
こちらの石油ストーブは小型で、屋外で使用することを目的としています。
特殊なガラス加工で、燃焼部分が7色に光るレインボーストーブなので、キャンプの時に持っていけば、注目されること間違いありません。
また、本体の上部にシェードがついており、足元を照らしてくれるので、夜間も使用することができます。
さらに、こちらのストーブも、自動消火装置を搭載しているので安全です。
他にも、様々な種類のストーブが販売されております。
是非一度、ネットなどで検索して、自分のお気に入りを探してみてはいかがでしょうか。
石油ストーブを長く愛用しよう!
石油ストーブは丁寧にメンテナンスすれば、なかなか壊れにくく、長く愛用することができます。
災害時でも使用できる石油ストーブはとても魅力的です。
メンテナンスとして芯の空焚きをする際は、今回ご紹介した判断基準をもとに行ってみましょう。
今一度、石油ストーブの機能性に目を向けてみるのもいいかもしれません。