「キャンプを始めたい」と思っても、最初に何を用意したらよいのか、どのようなものを持って行ったらよいか、など判断に迷ってしまうことも多いでしょう。
キャンプは、普段の生活では使用しない道具を用いて活動することになるため、しっかりとした準備が必要です。
そこで今回は、シーンごとに必要な持ち物の一覧と、その理由などをご紹介していきますので、ぜひ参考になさってください。
キャンプに行くための基本的な持ち物の一覧とテントのご紹介
キャンプは、アウトドアに興味のある方、日常とは違った雰囲気を楽しみたい方におすすめです。
キャンプを楽しむための基本的な持ち物は以下の通りです。
・テント
・マット
・寝袋
・タープ
・テーブル
・椅子
・コット
・寝袋
・コンロ
・バーナー
・焚火台
これらの11点があれば十分キャンプを楽しむことができるでしょう。
また、キャンプをするための必需品である、テントの種類の一覧とその設営方法についてご説明します。
・ドーム型
・ワンポール型
・ツールーム型
・三角テント
・ワンタッチテント
ドーム型テントはキャンプで使用されているテントの中で最もポピュラーで、組み立て方さえ覚えれば、1人でも設営できます。
テント内は、見た目の高さ以上に広く快適に感じられます。
ワンポールテントは、昔インディアンが使用していたような形をしているテントです。
1人で設営が可能で、底面のシートをペグ打ちしたあと、支柱となる1本のポールでテントを立ち上げます。
三角テントは家型テントとも呼ばれ、「テント」といえば「三角」のイメージをお持ちの方も多いでしょう。
設営に時間がかかりますが、簡単にできます。
ワンタッチテントは、折り畳み傘のように、フレームを開くだけでテントの設営ができます。
これらのなかでも、一番簡単に設営できますが、重くかさばるので主流ではありません。
初心者の方には手軽に入手できるドーム型テントがおすすめですが、キャンプをする前に設営の予行演習をしておきましょう。
子供は特に気を付けよう!アクシデントシーン対策の持ち物一覧
アウトドアは自然を存分に楽しめることが魅力ですが、自然であるがゆえに危険も隣り合わせです。
なかでも、子供がいるキャンプにはアクシデントはつきものです。
子供とのキャンプで、場所や状況別に持っておくと安心な持ち物の一覧は以下の通りです。
●川での遊び…ライフジャケット
キャンプ場の近くにある川は、小川や街中の用水路などとは違い、特に注意しなければならない点があります。
それは、「川には急に水深が深くなる場所がある」「川の流れが急に早くなる場所がある」「川底が滑りやすい」などです。
遊びに行く川がどのような川なのか、人が流されるような事故があったのか、などを調べておきましょう。
また、子供同士での水遊びはさせず、付近に複数の大人の目があるところで遊ばせましょう。
最悪の事態を想定し、川に流された時のことも考えて、ライフジャケットを着用させれば安心です。
●海での遊び…ライフジャケット、足を保護する履物
前述の通り、海での遊びは川での遊びと同じような危険があります。
そのため子供にはライフジャケットを着用させましょう。
また、磯や岩場には、ふじつぼ、亀の手等、はだしで踏むとケガをする危険なものがあります。
サンダル、スリッポン、マリンシューズなど、足を保護するものを履きましょう。
●山での遊び…頑丈な靴、虫よけ
山で遊ぶ際は、整地されてないところを歩くこともあるでしょう。
木につまづいて転倒して捻挫したり、砂利道を歩いて靴に小石などが入って切傷などを負ったりする危険があります。
そのような場合に備えて、しっかりと山登りができる運動靴や登山靴は必要です。
小石などが入らないようにレッグカバーがあるとなお安心ですね。
また、山中では虫刺されも気になりますので、虫よけスプレーなどで対策しておきましょう。
「川」「海」「山」いずれのシーンでも、アクシデントは起こりうることですので、健康保険証も持っていきましょう。
キャンプをする時にはぜひ持っていきたい常備薬の一覧
キャンプおよびアウトドアで、持ち物にあると安心な常備薬の一覧は以下の通りです。
・消毒液
・ばんそうこう
・テーピング
・胃薬
・風邪薬
・目薬
・虫さされ用の薬
・日焼け留め
・蚊取り線香
・虫よけスプレー
・ミント
・アブよけスプレー
これらの使用例をご説明していきます。
消毒液、ばんそうこうはアウトドアに限らず、皮膚を切ったり擦ったりしたら、応急処置に必要なものです。
テーピングは捻挫や止血の際に活躍します。
万が一の時のために、テーピング使いこなせるよう事前に調べておくとよいでしょう。
胃薬、風邪薬は、既にお持ちでしたら持っていったほうが安心です。
なお、キャンプに行く前から体調が悪い場合は、無理して行くことのないようにしましょう。
目薬は、灰や虫が目に入ってきた時などに役立ちます。
もちろん、虫対策は目薬だけでなく、虫刺され用の薬も持っていきましょう。
なお、水のきれいなところにはブユ(ブヨ)が出やすく、普通の虫刺され用の薬は効かないと言われています。
ブユ専用の薬を用意するか、それでも効かなければ、早めに病院に行って薬を処方してもらいましょう。
ここまで、ケガや災難にあった時の対処方法についてご説明してきました。
ここで、「虫よけ」の薬について詳しい説明をしていきします。
テントやタープの周りには、蚊取り線香を焚いたり、スプレー式の虫よけを使ったりして虫が近づかないようにさせましょう。
テントの出入りの際に、虫の侵入を防げます。
またミント系の香りはブユや蟻を避けるために有効です。
ミントの原液は刺激が強すぎるため肌への直接塗布は避け、袖先や裾などの衣類に塗っておきしょう。
アブよけスプレーは、夏の海など暑い時に出てくるアブに有効なので、1本あると重宝します。
キャンプでの衛生面でチェックしておきたい項目は
キャンプとは基本的に野宿であるため、衛生面ではホテルにはかないませんよね。
衛生面が気になる方は、キャンプ場の口コミなどを事前に調べたうえで、利用するキャンプ場を選びましょう。
衛生面についてチェックしておくと安心な項目は以下の通りです。
●トイレ、パウダールーム
トイレットペーパーが常備されていないキャンプ場もあります。
そのため、トイレットペーパーを持ち物の1つに加えておきましょう。
特に、不衛生なトイレは、女性や小さい子供にとっては使いにくい場合があるでしょう。
しかし、最近では、キャンプサイト運営側も女性のリピータを増やそうと努力しています。
新しく建て替えられたり、造り替えられたり、トイレがきれいなキャンプ場も増えています。
暖房、ウォッシュレット付きのトイレや、パウダールームを設置している所もあります。
できることなら気持ちよく利用できるキャンプ場を選びたいですね。
●入浴施設
入浴施設、温泉などがそばにある施設でも衛生面が気になりますよね。
こちらも、トイレと同様、利用予定のキャンプ場の口コミなどを事前に調べておきましょう。
しかし、キャンプ場のお風呂で気にするべきポイントは、衛生面よりも「お湯が出ないことがある」ということです。
特に、ゴールデンウィークなどの繁忙期には、大勢の人が一斉にお湯を使い「お湯がでない」ということも起こりえます。
キャンプで気持ちよく過ごすためにも、お風呂に入れなかったときのことを考えた持ち物を準備しておきましょう。
次項では、冬キャンプに必要な持ち物一覧をご紹介していきます。
キャンプのおすすめの季節&冬キャンプでの持ち物一覧をご紹介
キャンプは春、夏、秋、冬、一年を通して楽しめると言われています。
キャンプを一年中楽しむためには、シーズンごとに持ち物も変えましょう。
キャンプに適しているシーズンは暑くもなく寒くもない、春と夏です。
夏のキャンプは、高原など涼しい場所がおすすめです。
春、夏、秋のキャンプは、一番最初にご説明したとおり、11点の道具があると楽しめます。
ただし、冬のキャンプは初心者にはおすすめできません。
なぜなら、ほとんどのキャンプ場が冬季は閉鎖中で、用意する道具も他の季節と比べて増えるためです。
キャンプ経験者のなかには、キャンパーの少ないこの時期にキャンプをすることを楽しみとしている方もいらっしゃるようです。
ここで、冬のキャンプで最低限用意したほうがよい持ち物の一覧をご紹介します。
冬のキャンプを行う際は、「キャンプを楽しむための11点の道具」と合わせて準備しましょう。
・ガスストーブ
・COセンサー
・焚火台
・冬用のシュラフ
・そのほか、防寒具
冬のキャンプを快適に過ごすためには、上記以外にも用意したほうがよいものがたくさんあります。
「暖かく過ごせるようにする」ことを判断基準とし道具を用意していきましょう。
冬のキャンプを行う場合は、事前準備と情報収集をしっかり行ってくださいね。
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テントを持ち物としない宿泊方法
キャンプで宿泊できる場所は「テント」だけではありません。
キャンプ場に併設されていることの多い、テント以外の宿泊施設の一覧はこちらです。
・コテージ
・ロッジ
・バンガロー
・キャンピングカー
・パオ
・グランピング
パオは遊牧民が放牧する際の仮りの宿泊施設を模したものです。
バンガローは、いわゆる「山小屋」でトイレはついていません。
建物がテントと比べて頑丈であるだけで、基本的な点はテント泊と大きな差はありません。
コテージは民宿と同じでトイレも食事も基本ついています。
各コテージ自慢の料理があるところもありますし、バーベキューができるところもあります。
また、少々お金はかかりますが、グランピングというとても豪華なキャンプスタイルもあります。
テント泊のデメリットは、テントなどの設営と撤収で、持ち物としてもかさばるものです。
「たまにはテント以外に泊まってみよう」とお考えの方は、コテージやパオなどの利用も検討してみてはいかがでしょうか。
キャンプを楽しむために事前に持ち物一覧を作ると安心!
キャンプやアウトドアを楽しく行うためには、キャンプに適した持ち物が必要です。
キャンプ場に着いてから、「あれが足りない」「これを持ってくればよかった」などと後悔することがないように、持ち物の一覧を作っておきましょう。
キャンプに必要な道具を揃えて、安全で快適なキャンプを楽しみましょう。