フィルソンはアメリカのウェアブランドで、アウトドアや野外労働などのハードな環境でも使える上質で頑丈なアイテムを作っています。
頑丈で長く使えるうえ、流行に流されないクラシックなデザインで、孫の世代にまでアイテムを受け継ぐこともあるそうですよ。
そんなフィルソンのアイテムの中でも、今回はベストについてご紹介してきます。
アメリカ製ということで気になるのはそのサイズ感ですよね。
フィルソンのベストはどのようになっているのでしょう。
ゴールドラッシュで生まれたフィルソン
FILSON(フィルソン)は、アメリカのシアトルで、ゴールドラッシュで集まった労働者に向けたウエアを生産するために設立されたアウトドアブランドです。
過酷な労働環境でも快適に使えるような頑丈なバッグや上質なウールベストが定番で、無骨でクラシックな雰囲気があり、現代でも年代を問わず身に着けることができます。
創設時のコンセプトは、「どうせ持つなら最上級のものを」ですから、最上級の品質を維持するために上質な天然素材と堅牢な縫製で、ウールベストは2年以上かけて作られています。
一度買えば一生モノになる、フィルソンはそんなアイテムを作り続けています。
もうひとつ、フィルソンの代名詞ともいえるアイテムがあります。
オイルフィニッシュ加工が施されたコットン生地「ティンクロス」を表地に使ったダッフルバッグです。
撥水性と耐摩耗性を持ち、ジッパーにも防錆加工が施されているため、アウトドアにも最適です。
ハードな場面でも使用に耐える丈夫さとデザインのカッコよさを持ち合わせています。
「ボストンバッグ フィールドダッフルスモール」でも2泊ほどの荷物を詰め込めるサイズ感なので、旅行だけでなく日常使いもできますね。
アウトドアでは、実用的なだけでなくおしゃれアイテムとしてもおすすめです。
SNSでは「おしゃれキャンプ」というハッシュタグで写真を投稿する人が増えています。
フィルソンのバッグをひとつ置いておくだけで、キャンプサイトもクラシックでメンズライクな雰囲気に早変わりです。
フィルソンは上質ながらアウトドア向けに作られている
フィルソンの魅力をひとつひとつ解説していきます。
フィルソンのアイテムの特徴として、まずは「頑丈であること」が挙げられます。
コットンやブライドルレザー、マッキーノウールなど、最上級の天然素材を使用し、強度が出るような縫製がなされているため、雨や雪などの劣悪な環境であっても耐えられる頑丈さを持っています。
そして、フィルソンのアイテムは、使えば使うほど美しさが増します。
この美しさというのは愛着や魅力という意味です。
一生使える頑丈さを持つフィルソン製品は、傷や汚れも自分だけの「色」になって馴染んでいくのです。
エイジングされたバッグ、着慣れてサイズ感も落ち着いたベスト、くたびれた表情も美しくてカッコ良いです。
あえてエイジングされたユーズドのフィルソンを買う人もいるくらいです。
さらに、フィルソンのデザインはシンプルそのもので、あらゆるファッションを邪魔しません。
男性・女性を問わず、アウトドアスタイルはもちろん、ビジネスや日常使い、旅行にも持っていけます。
上質な素材だからこそ、どのようなスタイルにもマッチするのですね。
上質だけれど、悪目立ちしない馴染みやすさがあるのもフィルソンの良さです。
フィルソンのウールベストは普通のウールじゃない
ところで、フィルソンのウールベストに使われているマッキーノウールは、オレゴン産のバージンウールです。
油分を多く含んでいるため、風を通さず高い保温力を持ちます。
そのため厚みがあり重量もあります。
普段着ている軽くて温かいウールとは全く違うウールですので、お肌が弱い人は少し苦手かもしれません。
しかし、その厚みと重さがあるからこそ耐風性に優れており、ベストといっても季節によってアウターとしても活躍してくれます。
ジャケットであれば冬のアウターにもなるくらいですから、どれほどしっかりしたウールなのかがわかりますね。
マッキーノウールベストはシンプルなデザインではありますが、フィルソンならではの雰囲気をまとっています。
レッドのチェック柄が定番で、冬の差し色としてジャケットの下から少し覗くのがカッコかわいいですよ。
カラーバリエーションは豊富で、ほかにもグリーンのチェックやフォレストなどもファッションに合わせやすくておすすめです。
フィルソンはアメリカのメーカーですから、気になるのはサイズ感です。
続いて、ベストのサイズ展開を見てみましょう。
ウールベストのサイズ感は?
フィルソンのベストは、アメリカンサイズで作られています。
サイズ展開は、34・36・38・40・42・44・46とありますが、日本では以下のように取り扱われているようです。
着丈/身幅/肩幅/裾幅
XS…63cm/46cm/34cm/44cm
S…64cm/49cm/36cm/46.5cm
M…65cm/54cm/38cm/51cm
L…66cm/57cm/40cm/53cm
タイトなデザインに見えますが、日本人にしてみるとサイズ感はゆったりめです。
秋冬に着ることを前提にするとインナーも厚手のものになりますが、それでも日本人の一般的な体形の男性は「S」でピッタリのようです。
サイズによって身幅のサイズ差が大きいので、迷う場合は身幅を目安にすると良いかもしれません。
少しぽっちゃりの男性でも「M」でちょうど良いという意見もありましたので、サイズ選びには悩むところですね。
フィルソンのウールジャケットはサイズ感が難しいかも
フィルソンには、ベストと同じマッキーノウールを使ったウールジャケットがあります。
こちらは真冬のアウターにも使え、耐風性・保温性・防水性にも優れているためアウトドアにもおすすめです。
ベストよりもさらにずっしり重量感があり、アウトドアというよりも山や森で働く人が着ても良いくらい頑丈なつくりです。
ハンドウォーマーポケット、フラップポケットなど、過酷な環境で働く人のための機能が詰め込まれています。
サイズ感を見てみましょう。
着丈/身幅/肩幅/裾幅
XS…74cm/52cm/44cm/52cm
S…75cm/54cm/44cm/54cm
M…77cm/58cm/46cm/58cm
L…78cm/61cm/49cm/61cm
ジャケットは腰周りの保護と保温のため、着丈が長めに作られています。
ある程度の身長がないと、全体のバランスがとりにくいかもしれません。
サイズ感はやはり大きめで、一般的な日本人男性であれば「S」がおすすめです。
小柄な人はスタイリッシュというよりもダボっとした着こなしをすると良いですよ。
個性派にはサイズ感が気にならないハンティングベスト
フィルソンのウールベストについてお話ししてきましたが、もう一品、フィルソンの気になるベストがあるのでこちらも最後にご紹介します。
『ティンゲームバッグ/ハンティングベスト』
ベストといっても、こちらはティンクロスコットンで作られた、大きなポケットで構成されたベストです。
着用するとまるでカバンを着ているかのような状態になります。
ハンティングベストというくらいなのですから、狩りをするときに着用する目的で作られたベストです。
前面には大きなフラップポケットがあり、背面全面が大きなポケットになっています。
背面のポケットは狩った獲物を入れておくためのものだそうですよ。
そんな本格的なハンティングベストですが、手ぶらで歩ける個性派ファッションアイテムとして、密かな人気を集めています。
サスペンダーの部分で長さを調節できるため、サイズ感も心配ありません。
素材の質感は上質で、無骨なデザインはクラシカルな上品ささえ感じさせます。
誰ともファッションがかぶりたくない人や手ぶらで歩きたい人は、フィルソンのハンティングベストを選んでみてはいかがでしょう。
孫まで受け継ぐことができるフィルソン
「仕事で使うのだから」「外で使うのだから」という理由で、安いウェアを使い捨てするのが現在の風潮です。
しかし、毎日着るものだからこそ良いものを着るという、ものを大切にするスタイルの方がこれからの時代カッコいいと思いませんか。
時代を問わずに着られるアイテムを出しているブランドはそう多くはありません。
自分の着たものを子どもが着て、そして孫が着る、それができるのがフィルソンです。