登山の服装、夏でもアウター代わりにレインウェアが必須!

最終更新日:2019/10/17

夏は、初心者でも登山を楽しみやすい季節です。

ただし、気を付けなければならないのは登山をするときの服装です。

平地とは違う天候や気温に対応できる服装でなければなりません。

また、雨が降っていなくても雨の予報がなくても、レインウェアは必須です。

夏の登山の服装についてお話しします。

初心者は夏の登山から始めよう

登山というと、厳しい岩山を上ったり冬の高山に挑んだりと、きついイメージが強いかもしれません。

しかし、夏の登山はそこまで厳しいものではなく、初心者でも楽しく挑戦できるんですよ。

近年、地球温暖化により夏の酷暑に辟易としている人も多いと思います。

しかし夏の山は涼しくて、心地よく自然を楽しむことができます。

きれいな空気と山道の木漏れ日は、日常の暑さを吹き飛ばしてリフレッシュさせてくれます。

一歩一歩、歩を進めると、その先に山頂の絶景と達成感が待っています。

きっと登山により素晴らしい経験が得られることでしょう。

ぜひ、夏の登山にお出かけしてみませんか。

初心者におすすめなのは、登山口から山頂までの標高差が300メートルほどの山です。

2時間程度のコースが設定されている山であれば、チャレンジしやすいですね。

高尾山や六甲山などはケーブルカーなども整備されており、初心者でも登りやすい山です。

まずはこのような整備された山を選ぶと良いですよ。

ただし、必ず持っていてほしいのは「登山に油断は厳禁」という気持ちです。

夏の山であっても、近所へのお散歩感覚ではNGです。

夏の山でも冬山ほどではありませんが、足元が悪かったり天気が変わりやすかったりします。

初心者であれば、なおさらしっかりとした服装や準備が必要です。

夏の登山ではどのような服装をすれば良いのか、見てみましょう。

観光地化された山であれば気軽な服装で

登山をするときの服装をどのようにすれば良いのか、初心者はとても悩むところだと思います。

夏だから暑いけれど、山の上は寒いのかもしれない、と思い悩みます。

例えば、先ほど初心者向けの山としてご紹介した高尾山は、ケーブルカーやリフトなどがあり、登山道も整備されているため、それほど本格的な登山の服装でなくても大丈夫です。

履きなれたスニーカーと動きやすい服装、防寒着(レインウェア)があれば基本的にOKです。

高尾山は人気の観光地でもありますのでおしゃれして登りたい気持ちもあるかもしれませんが、ヒールのある靴やサンダルはNGです。

また、スカートもやめておきましょう。

このような観光地化されている山以外は、基本的に登山用の服装が必要になると考えておきましょう。

登山の服装の基本はレイヤリング

登山は山に登るということなのですから、山の特徴に合わせた服装にしなければなりません。

山は天候が変わりやすく、標高によって気温が変わるという特徴があります。

標高が高くなるにつれて気温は低くなります。

しかし、登山というものは低いところから高い所へ、一直線で登っていくシンプルなものではありません。

登ったり下ったりを繰り返し、最終的に頂上にたどり着きます。

そのため、気温も上がったり下がったりを繰り返すことになります。

天候も変わりやすく、日が差していると思えばとたんに雨が降ってきたりもします。

日向と日陰によっても気温差がありますし、とにかく気温の変化が激しいのです。

そのような環境に対応するため、登山の服装は「レイヤリング」が基本になっています。

レイヤリングとは、重ね着のことです。

登山の服装は、急激な気温の変化に対応できるように、重ね着によって体温の調節を行えるようにすることが大切なのです。

真夏でも寒いことがありますし、真冬でも汗をかくことがあります。

どのような季節でも、服装の基本はレイヤリングであることを覚えておきましょう。

夏でもレイヤリングで体温調整ができる服装を

それでは、登山の服装の基本、レイヤリングについてもう少し詳しくご説明していきます。

レイヤリングは基本的に3枚のウェアで構成します。

▲ベースレイヤー

肌着となるウェアです。

夏は汗をかきますので、乾きやすい化繊素材のものを選びましょう。

アウトドアウェアブランドやスポーツブランドから多くの肌着が販売されています。

肌着でしたら小さくたためますので、着替え用に一枚持っていっても良いかもしれません。

綿素材のものは乾きにくいのでおすすめしません。

▲ミドルレイヤー

中間着となるミドルレイヤーは、寒いときに羽織れるよう長袖のものを選びましょう。

夏でしたら、吸水速乾性機能やUVカット機能がついたシャツなどがオススメです。

▲アウターレイヤー

雨や風から身を守るために、防水性や防風性があるアウターが必要です。

夏は、レインウェアをアウターレイヤーとして使用してもOKです。

レインウェアは登山の必需品!

前項でアウターレイヤーとしてレインウェアが使えるとお伝えしましたが、レインウェアはどのような登山であっても必需品と考えましょう。

夏の登山ではアウターレイヤー代わりに使用しますので、雨が降ってきたり寒くならない限りザックの中でしまいっぱなしになってしまうかもしれません。

だからといって、持っていかなくても良いという考えは捨ててください。

登山においては、レインウェアは必ず携行しましょう。

登山では、レインウェアは雨や風から身を守るとても大切な道具です。

雨が降って濡れた体のまま登山をすると、体温が奪われて体調が悪くなることも考えられます。

山中で体調が悪くなることはとても危険なことです。

体温を維持すること、これがまず登山の服装で大切なことなのです。

できれば、きちんとしたアウトドアブランドのレインウェアを一着持っておくことをおすすめします。

安いビニール製のカッパは透湿性がないため蒸れてしまい、汗で内側から濡れてしまうのであまりおすすめしません。

軽量で防水性が高く、透湿性もあるゴアテックス®のレインウェアであれば快適に登山を楽しむことができます。

カラーバリエーションも豊富なので、雨でも明るい気持ちで登山ができるかもしれませんよ。

機能性レインウェアは夏の登山だけでなく街着にも◎

登山における必須アイテムであるレインウェアは、各アウトドアブランドからさまざまな性能のものが販売されています。

ゴアテックス®のものはもちろん、ブランド独自に開発した素材を使ったものもあります。

いくつかご紹介していきましょう。

▲モンベル/ストームクルーザー ジャケット&パンツ

重量およそ260gという、軽量化に成功したレインウェアです。

ゴア®C-ニット(TM)バッカーテクノロジーという技術を採用し、ごく薄い素材はしなやかで着心地が良く、シルエットもカッコよく仕上がっています。

夏の登山だけでなく普段着の服装にも使えるため、ヘビーユーズできるアイテムです。

▲ザ ノース フェイス/クライムライトジャケット

軽量かつ高い防水性を持つレインジャケットです。

コンパクトに収納できるため、持ち運びにも便利です。

スリムなシルエットでありながら動きやすさもあり、汎用性の高い一着です。

▲ミズノ/ベルグテックEXストームセイバーVI レインスーツ

ミズノが独自開発した透湿防水素材「ベルグテックEX」を採用したレインウェアです。

なんと、耐水圧30,000mmという驚異の耐水性を誇ります。

クオリティは十分なうえ、機能性レインウェアにしてはリーズナブルなのもうれしいポイントです。

プラスアルファで出かけられる夏登山

本格的な登山用のウェアは専門店でしか手に入りませんが、夏の登山であれば普段の服装にプラスアルファで出かけることができます。

登山をするための服装にはいくつかポイントがありましたね。

もし不安であれば、登山専門店の店員に服装を相談してみるのもひとつの手ですよ。

服装を選ぶときに、今回の記事を参考にしていただければと思います。

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