【ペトロマックスのランタン】使い方やメンテナンス方法やトラブル対処法も

最終更新日:2024/01/03

【ペトロマックスのランタン】使い方やメンテナンス方法やトラブル対処法も

キャンプの必需品であるランタン。ランタンは世界中さまざまなブランドから多彩な商品が販売されていますが、「ペトロマックス」というドイツで創業された灯油ランタンのブランドをご存じですか?
ここでは、キャンパーたちの憧れのペトロマックスのランタンの魅力をはじめ、人気の「HK500」の使い方やメンテナンス法、よくあるトラブルの対処法についてご紹介します。
また幻とも言われる「HL1」についてもお伝えしているので、ぜひ参考にしてください。

ペトロマックスのランタンの魅力

1910年に創業したドイツの老舗ランタンメブランド「ペドロマックス」。
ブランド名は灯油の「PETRO」と開発者の名前「MAX」をかけ合わせたものです。
圧力式灯油ランタンを開発した会社であり、世界中に多くのファンを持っています。

現在も創業当時のデザインを踏襲したモデルが多く、シンプルながら洗練された美しいデザインと、灯油ランタン独特の温もりあふれる優しい輝き、そして品質の良さで世代を超えて人気を集めています。

ペトロマックスの燃料の種類は、代名詞である灯油をはじめ、部屋の中でも安心して使うことができる家庭用コンセント対応の「ペトロマックス エレクトロ」もあります。

キャンパー憧れのランタン「ペトロマックスHK500」の使い方

ペトロマックスの大定番モデルと言われる「ペトロマックスHK500」は圧力式の灯油ランタンです。
ペトロマックスの灯油ランタンには独特な使用方法があり、使い方を間違えると故障の原因となってしまいますので、正しい使い方を知っておく必要があります。

使い方の工程は以下の6つになります。

  1. ガラスの上下にあるピンク色の保護リングを必ず外して、マントルの取り付けます。
  2. 燃料タンクのキャップを外して灯油を入れます。
    タンクの容量は1リットルですが、入れすぎるとポンピングが効かなくなり燃料が炎上する恐れがあります。
    燃料の分量は7分目を目安にすると良いでしょう。
  3. 圧力計をはじめ各所の栓やレバーがきちんと閉まっていることを確認してから、加圧計の針が中央の赤い線のところになるまでポンピングの作業を行います。
  4. 点火準備として「プレヒート」を行います。
    プレヒートとは、灯油を気化させるためにジェネレーターを温めておくこと。
    プレヒートが終わったら再び圧力計の針が赤い線にくるまでポンピングをして再びプレヒートを行い、燃料バルブを開き点火します。
  5. 着火の確認後、再度速やかにポンピングを行い、圧力計の針が赤い線のところまでくるようにすれば火力は安定します。
  6. 消したいときは圧力計の横についている圧力調整スクリューを反時計まわりに回すと、タンクの圧力が抜け、自然に消火されます。

なお、この「ペトロマックスHK500」の明るさは、5000ルーメン相当とかなり明るいためメインランタンとして活躍してくれます。
また追加パーツのリフレクターを使うことでひと味違った雰囲気を楽しめます。

ペトロマックスのランタンのよくあるトラブル

ペトロマックスのランタンは昔ながらの灯油式を採用しているため、使い方もほかのランタンと比べ特殊なものになります。先述したように燃料を入れ過ぎると炎上したり、灯油以外の燃料を使用することで火事などの事故につながってしまう危険性もあります。

またペトロマックスの灯油ランタンは屋外で使用を想定しています。
コテージやテント内での使用は絶対にやめましょう。
点火の際に上部から炎が上がることもありますので、慎重な使用が求められます。

このほかのよくあるトラブルとしては、マントルの発光が弱い、途中から暗くなるといったものもあります。
これはノズルとチャンバーの増し締め、ミキシングチューブの高さ調整で解決することが多いようです。

ペトロマックスランタンのメンテナンス法

「ペトロマックスHK500」を長く愛用するために必要なメンテナンス法をご紹介します。
「ペトロマックスHK500」は購入時にたくさんの付属品が付いてきます。
これらはすべてメンテナンスに使用するアイテムになります。

  • ランタン使用後は、点火レバーを開けたところにある灯油の吹き出し口を「掃除針」という付属アイテムで定期的に掃除し、ゴミを取り除きましょう。
  • インナーチムニーのミキシングチューブという部分は緩みやすいので、付属の「専用スパナ」でこまめに締めましょう。
  • ジェネレーター上部にあるニップルも熱膨張で緩んでしまうので「専用スパナ」で締めましょう。
  • マントルを設置するインナーチムニーのノズルも同じく熱膨張で緩んでしまうので、こちらは手で締めておきましょう。

以上、しっかりと日頃からメンテナンスをすることで大掛かりな分解修理を未然に防ぎましょう。
ただしメンテナンスをしていても不調がある場合は、無理をせず修理に出しましょう。

幻とも言われる「HL1ストームランタン」

「嵐の中でも炎が消えない」ことからこの名が付いたという「HL1ストームランタン」はペトロマックスならではのデザインと、コンパクトでとても軽量なためソロキャンパーたちにも人気のランタンです。

すでに廃盤となっているため、現在入手が大変困難な「HL1ストームランタン」。
定価は数千円とお手頃価格だったものの、現在では中古市場の価格も高騰しているようです。
どうしても購入したいという場合は中古品などを探すしかないという現状です。

こちらも合わせてご覧ください。