【110サイズOD缶】使えるシーンとおすすめアイテムをご紹介

最終更新日:2022/09/19

od缶 110

コンパクトなキャンプにぴったりのOD缶を使用したキャンプギアは、ソロキャンプやツーリングキャンプの他にサブのバーナーやストーブとして人気があります。今回の記事ではサイズが豊富なOD缶の中でもひと際コンパクトな110サイズのOD缶のスペックや使えるシーンの他、スタッキングの方法や販売メーカーなどを多数ご紹介します。その他には110サイズにおすすめのアイテムなどもお伝えしますので、ぜひ1度ご覧ください。

キャンプの定番・OD缶の種類

ガスを使ったキャンプギアの熱源と言えば、主にOD缶やCB缶ですが、中でもキャンプを始めとした、登山や釣りなど気温や天候の変化の激しいアウトドアで使用することに特化したOD缶は、風に強く、温度変化に負けない構造の便利なガス缶です。
一般的に家庭用カセットコンロで使われるCB缶(カセットボンベ)は250g前後のサイズ1種類ですが、OD缶の種類はサイズや容量が3種類あり、その用途に合わせた選択が可能です。

OD缶のサイズや容量

OD缶のサイズ表記や内容量はメーカーによって異なりますので、おおよその目安としてご覧ください。

小サイズ

110缶、105缶として表記され、内容量は約100~110g前後です。

中サイズ

250缶、230缶として表記され、内容量は約220~230g前後です。

大サイズ

500缶、470缶として表記され、内容量は約460~470g前後です。

OD缶が使えるキャンプギア

OD缶が使えるキャンプギアとして代表的なアイテムは、バーナーやランタンの他、ストーブやヒーターです。

調理用のバーナーとして使用する場合はシングルバーナー(直結型・分離型)やツーバーナーがあり、コンパクトに持ち運ぶ、もしくはソロキャンプ用の調理器具を使用するなら直結型のシングルバーナーを。大きな鍋を使う、もしくはファミリーキャンプなどで使用するなら分離型のシングルバーナーや、ツーバーナーが便利です。

OD缶は使い方がとてもシンプルで初心者の方にも扱いやすいため、慣れるまでに時間のかかるガソリンを熱源としたキャンプギアよりもおすすめです。

110缶(小サイズ)のスペック

OD缶のサイズの中でも1番コンパクトな110缶や105缶と呼ばれる小サイズの細かなスペックをご紹介します。
OD缶の寸法は、メーカーごとに異なります。

サイズ

直径:約90mm前後
高さ:約65mm前後

重さと内容量

重さ :約180~190g前後
内容量:約100~110g前後

燃焼時間

約20~30分
燃焼時間は天候によっても変わりますので、実際の使用時間とは異なる場合があります。

購入できる場所と価格

ホームセンターやアウトドアショップ、インターネットサイトなどで500円前後で販売されています。

110サイズのOD缶でできること

先ほどOD缶が使えるキャンプギアとしてご紹介したアイテムは110サイズのOD缶を使用した場合、どれくらいの時間で、どのようなアイテムが使えるのでしょうか。

110缶の燃料時間が平均20~30分なので、バーナーとして使う場合は、コーヒーやインスタントラーメンのお湯を沸かす時間を5分程度とすると、1缶で5~6回ほど使える計算です。
この使える回数は気象条件や、お使いになるやかんやなべの材質によっても異なりますので、110缶を長い時間使う場合は、風防を使う、もしくは熱伝導率の高い調理器具を使うと良いでしょう。

このようなことから考えると、110サイズのOD缶をキャンプで使用するなら、デイキャンプやソロキャンプ、もしくは焚き火や炭火をメインとした調理のサブとして使う方法がおすすめです。

110缶の持ち運びにシンデレラフィットするアイテム

110缶はOD缶の中でも1番サイズが小さいこともあり、持ち運びにとても便利です。
特に、荷物をコンパクトにしたいソロキャンパーや、ツーリングキャンプの方に人気の持ち運び方法は、クッカーやマグなどを使ったシンデレラフィット、またはオールインワン収納が可能なスタッキングです。

スタッキングをして持ち運ぶ方法は、先ほどの110缶の直径や高さを参考にすると、最適なサイズのマグやクッカーを選べます。
アウトドアメーカーで製造されているクッカーは、OD缶が収納できるサイズを想定しているものが多いので、OD缶とクッカーは同じメーカーでそろえるとまさに収納がシンデレラフィットするかもしれません。
また、大きさによってはメスティンを使うとOD缶とバーナーを一緒にスタッキングすることも可能です。

クッカーやマグ、メスティンなどにOD缶をスタッキングする時は、収納して持ち運びをする時に、クッカーなどにキズを付けないためにも、キッチンペーパーなどを敷いて使うようにしましょう。
また、メーカーによって110缶の高さは異なりますので、クッカーなどに収納をした時にフタがしまらない場合は、OD缶を逆さにしたり、フタと本体をゴムバンドなどで留めると上手にスタッキングできる可能性がありますので、ぜひ試してください。

小サイズのOD缶を販売しているメーカー

OD缶はメーカーによっては小サイズを販売していなメーカーもあり、バーナーなどをメーカーに合わせて購入する場合には小サイズのOD缶が販売されているかをチェックすることも大切です。

110サイズ缶を販売しているメーカーやブランド(2022年2月現在)

  • プリムス(小型ガス IP-110)
  • EPIgas(GAS CARTRIDGES 110パワーカートリッジ)
  • SOTO(パワーガス105トリプルミックスSOD-710T)
  • スノーピーク(ギガパワーガス110イソ/プロイソ)
  • MSR(イソプロ)
  • JETBOIL(JETPOWER110g)

多くのキャンパーに人気のアウトドアブランドのコールマンのOD缶は、中サイズ(250缶・230缶)以上のタイプが現在販売されています。

OD缶の転倒防止に便利なスタビライザー

OD缶を使用したバーナーやランタン、ストーブなどは、直結型のシングルバーナーとして使う場合は缶の上に直接アイテムを乗せて使うので、使うアイテムのサイズによってはあまり安定感がありません。
例えば、SOTOのガスストーブ、ウインドマスターの高さは約100mmあり、ゴトクと鍋を乗せるとそれなりの高さになります。
OD缶の高さ+バーナーとゴトクの高さ+鍋の高さをトータルすると、110缶サイズの直径ではとても不安定になる場合があります。
そのような時には、スタビライザーを使う方法がとてもおすすめです。
スタビライザーは、ガスカートリッジホルダー、または転倒防止ホルダーなどの名称で販売されているので、お使いのOD缶のサイズに合ったものを選びましょう。

110サイズにおすすめのOD缶カバー

110サイズのOD缶に限らず、レギュレーターの付いていないOD缶は、ガス缶が冷える現象「ドロップダウン」が起きる可能性があります。
この現象が起こると火力が低下したり、缶自体が触れないほど冷たくなる場合もあり、できるなら避けておきたいものです。
ドロップダウンを解消する方法としては、カイロで温めたり、ぬるま湯に浸けるなどがありますが、事前に予防をしておくことも大切です。
そこでおすすめのアイテムがOD缶カバーです。
OD缶カバーの種類はその素材によっていろいろですが、多くのキャンパーに人気の素材はレザーや布製のもので、毛糸を使って自作をする方も多くいます。

110缶サイズで人気の缶カバー

モンベル:「カートリッジチューブプロテクター110」

保水しない素材が使われているので、雪の上に直接置いても凍らずに安心して使えるOD缶カバーです。カバーを装着したままスタビライザーが使えるところも魅力です。

RoostOutdoors:「ガス缶カバー(ダブルステッチタイプ)」

本革製のOD缶カバーで、手の込んだダブルステッチがとても魅力なタイプで、ランタンなどに使用するとテーブルの上が一瞬でおしゃれに変身します。ただし、対応のOD缶は日本製のみなので、高さのある外国製のOD缶を使用の場合は若干サイズオーバーの可能性があります。

お気に入りのOD缶カバーを作ろう

ハンドクラフトが得意、もしくはお気に入りのOD缶カバーがなかなか見つからない時は、手作りをする方法がおすすめです。
手作りのOD缶カバーは、毛糸やクラフトバンドを編む方法の他に、レザーや布を使う方法があります。
ご自宅にある残り布や、着なくなったジーンズやパーカーなどの服を再利用して作る方法もオリジナル性があっておしゃれです。
布を使ってOD缶カバーを作る場合は、型紙を使ってジャストサイズのカバーを作りましょう。
OD缶カバーの手作り用の型紙は、110缶をトレースなどして型紙を起こす方法や、インターネットサイトで無料の型紙を利用する方法が便利です。

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