登山の服装!子供の場合も安全対策をしつつ楽しく準備しよう

最終更新日:2019/10/17

普段の登山においても、その日の気温や天気に合わせて着る服装を選ぶのが基本です。

登山では、大人はもちろん子供いつも以上に気を付けなくてはいけないことがあります。

少なからず危険が伴う登山では、服装選び次第で身を守れることもあるでしょう。

こちらでは、楽しい登山のために子供の登山用の服装選びなどについてご案内していきます。

子供連れの場合安全に登山ができる子供の服装とは?

服装選びで一番大切なのは、自分の身を守りつつ快適に登山ができることです。

子供の登山では動きやすさはもちろん、暑さや寒さに対応できるよう準備し、危険から身を守ることを考えた服装を考えることが大切です。

・帽子

日差しを遮り、頭を守ります。

汗をかいても乾きやすい素材が良いでしょう。

・サングラス

登山をしている大人はサングラスをかけることは多くありますが、成長過程にある子供こそ必要なものです。

紫外線は山の上へ行けば行くほど強くなり、1000メートル高くなるごとに10%~20%多くなると言われています。

子供用も販売されているので、是非着用してください。

・雨具

山の天気は変わりやすいので、使用の有無にかかわらず必ず用意しましょう。

子供の場合、リュックサックを背負った上からかぶれるタイプのカッパですと楽でしょう。

・手袋

整備されていない山を登るときは、手袋があると手のケガを防ぐことができます。

・靴下

靴下は履き心地に関わってくるので、可能であれば登山用の靴下を用意されることをオススメします。

登山用の靴下の良いところは、フィット感が良いため靴擦れが起きにくく、疲れを軽減してくれる点です。

また、蒸れにくい機能性も持ち合わせているものが多いので、快適な登山には欠かせない物の一つとなるでしょう。

登山用の子供リュックはどのようなものを選ぶのが良い?

服装と同様、大人と同じように考えて良いのですが、一般に「ザック」と呼ばれる登山用のリュックサックがあります。

登山用リュックサックの主な特徴としては、縦長で肩と腰にベルトがある点です。

また、雨や重さがダメージになりやすい登山において、軽量で撥水性の高いものが登山には最適です。

子供用の登山用リュックサックがない場合は、普段使いのものでも構いませんが、歩くときに安定する体に合ったものを選びましょう。

事前に体から浮かないように、肩紐の長さを調節しておくことも大切なポイントです。

登山用リュックサックの大きさについてはリットルで表現されており、目安として小学校3年生なら18リットル程度が望ましいです。

それより大きいものですと中で荷物が動いたり、バランスが悪くなったり、疲れやすさの原因になってしまいます。

そのため、体が左右に振られにくい縦長のものを選ぶと良いでしょう。

登山の服装は安全対策が肝心!登山へ向かう基本の服装

登山の服装については重ね着がポイントとなります。

登山道では、木の枝や葉、蚊はもちろん、蜂やあぶ、ヒルなど普段町中にない障害物や毒虫が多くいます。

そのため、大人から子供まで 肌を出さない服装を心がけましょう。

くわえて、靴下やズボンの隙間まで気を配ることが大切です。

また、暑い時期などは特に半そで短パンの軽装にしたくなりますが、転んだときや岩場を登るときに洋服がケガを防いでくれるので肌を出さないようにします。

登山時の服装は伸び縮みする素材が動きやすく、蒸れにくい素材を選ぶと快適に登山ができます。

ジーンズでも伸縮性があるものは多くありますが、水分や汗も乾きにくいので山登り向きではありません。

山の環境は、気温差や天候の変化も市街地に比べると大きいものです。

また登山では汗をかきます。

汗をそのままにして、気温の変化に対応しないと体が冷えてしまい、体調にも影響してきます。

そのために3層に分けた重ね着がポイントとなるのです。

その3層の重ね着については次項でお話ししていきます。

登山での子供の服装

服装について3層が良いというのは、アンダーとミッドで快適に過ごせるよう重ね着をし、アウターで防水・耐風対策をするということです。

・速乾性の高い下着(アンダー)

登山では汗をかくので下着は必ず着用します。

また、子供だと着替えも手間がかかってしまいがちなので、着脱のしやすいものが良いでしょう。

長時間登山をする場合は、汗が速乾性の高いタイプのものだとさらに安心でしょう。

短時間の場合でも、普段使いの綿100%の下着は、汗は吸いますが乾きにくいので登山には不向きです。

靴下も登山用のものを揃えるとより疲れにくく快適です。

・保温性と通気性の高い中間着(ミッド)

アンダーの上に重ね着するアイテムです。

保温性が高く、通気性が良いものを選ぶと蒸れずに快適に過ごせます。

素材としては薄いフリースやシャツなどを選ぶと良いでしょう。

シャツは腕をまくったり胸元を開けたりと体温調節しやすいので、多くのアウトドアメーカーから販売されています。

汗をかく前に一枚脱いだり、体が冷える前に一枚着たりなど前開きのものは特にこまめな温度調節ができるので安心です。

・防水、防風性のあるジャケット(アウター)

山の急な天気の変化に対応できるものとして着用しましょう。

以上のように3層に分けて着用すると気持ちよく過ごすことができます。

登山での快適な服装選びは素材をチェック!

登山では、アウターは撥水性か防水性のあるものを選ぶと、急な雨にも備えられるのでなお安心です。

普段の町中の服装同様、季節によって服の厚さは変わりますが、重すぎたりきつかったりゆるすぎたりしない体に合ったものを着るようにしましょう。

また、子供用でも大人のように機能性豊かなものが多くあります。

その際、防水性の高いものに関しては、その分蒸れやすいものが多くあるので注意が必要です。

そのため、GORETEXに代表されるような、防水性と透湿性を兼ねている素材のものを選ぶことをオススメします。

涼しい時期には、軽くて暖かいフリース素材の上着を用意すると、中に着たり、羽織ったりして温度調整がしやすいです。

いずれも脱ぎ着しやすい、ファスナーで簡単に前が開くものを選ぶと活動しやすくなります。

子供の登山では靴選びはどのような点に気をつける?

靴は持っていれば登山用の靴が良いです。

最近では靴メーカーから子供用の登山靴が多く販売されています。

登山用の靴はグリップ力があり、撥水性・通気性に富んだ機能性の高いことが特徴です。

また、カラー展開も子供用ですと明るい色も多くあるので、服装に合わせて選ぶのも楽しいですね。

それ以外にも、登る山の特徴に合わせて選ぶのも一つの方法でしょう。

例えば、足場の悪い山への登山なら、ハイカットのものだと足首を守ってくれるので安心でしょう。

事前に登山を計画している山の、登山道の様子を調べておくと靴選びがしやすくなります。

登山道が整備されたハイキング程度の山登りなら、履きならした滑りにくい運動靴でも良いでしょう。

しかし、長靴は登山には向いておらず、サンダルは足がむき出しになり危険なのでオススメできません。

子供と一緒に楽しみながらきちんと登山の準備をしよう

登山の服装は危険から身を守りつつ快適に過ごすために、しっかりと準備をすることが大切です。

低い山への登山でも油断せず、何よりも安全に登ることを考えて服装を選びましょう。

ですが、登山用の服装やアイテムは、デザイン性も豊かで普段使いできるものも多くあり、子供の好みもあるでしょう。

是非一緒に楽しみながら準備をして、安全に登山を楽しんでくださいね。

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