おいしかったキャンプ飯、楽しかった食事の時間の後にやってくるのは大量の食器洗いです。
キャンプは楽しいけど食器洗いだけが苦痛と思っている方の悩みを少しでも解決できる洗い方のポイントや便利なアイテム、また、洗い物を減らすテクニックなどを大公開します。
何か1つでも悩みに解決できるヒントがあれば嬉しい限りです。
キャンプならではの食器洗いの苦労
キャンプ飯を楽しんだ後の食器洗い。
いつもとは使い勝手の違うキャンプ場での食器洗いはなかなかやりづらく、手間がかかります。
中でもキャンプで食べる食事は、バーベキューなどの油汚れが多くなります。特にキャンプ場においてはお湯の出ない水場が多い施設も多いので、食器洗いはとても億劫だと思っている方が多くいらっしゃいます。
それでは、多くの主婦の方が口に出せなくてもキャンプ場での食器洗いの「ここに苦労している」という点をいくつかご紹介させていただきます。
水場まで持ち運ぶ作業
・水場までの往復が面倒
・夜など足元が暗くて食器を運びながら転んでしまわないか心配
・水場が混んでいてすぐに食器が洗えない
多くの方はテントの前で食事をすると思いますが、汚れた食器を水場まで運ぶ作業は一苦労です。
一度で運ぶことができればそこまで苦ではありませんが、キャンプ飯の後の食器は1人で一度に運べる量ではない事の方が多いのが現実です。
焦げ付きや油汚れが落とせない
・お湯が使えずに油汚れが落ちない
・網の焦げ付きを落とすのが面倒くさい
・焦げや油汚れを落とした後のシンクの掃除が大変
キャンプ飯の定番のバーベキューは、網の焦げ付き、肉の油汚れなどが必ず発生します。
焦げ付きや油汚れを落とすために、共有の水場をいつまでも占領するのは心苦しいですよね。
冬キャンプは極寒
・冬場の食器洗いは罰ゲーム
・お湯の出ない水場での食器洗いは地獄の所業
自宅での食器洗いは、お湯をつかってサッと洗えますが、気温の低い時期、特に冬のキャンプでの食器洗いはみなさんが厳しいと思っているようですね。
キャンプの洗い物が楽になる洗い方のポイント
上記の様に、多くの方がキャンプでの食器洗いに悩んでいます。
この悩みを少しでも解決できるようなポイントをいくつか集めてみました。
気軽にできる方法ばかりなので、ぜひ参考にしてください。
事前にキッチンペーパーなどで拭いておく
キャンプで使うプラスチック製の食器などは他の素材に比べると汚れが落ちにくいものです。
そこで、洗う前にキッチンペーパーなどであらかじめ汚れを拭くことで、その後の食器洗いが楽になります。
キッチンペーパー以外にも新聞紙やティッシュペーパーなどもOKです。
先に拭いておくことで大まかな汚れは取れるので、すぐに食器を洗う必要がなく、次の日の朝に食器洗いを持ち越す事もできます。
洗う前にアルカリ電解水を使う
アルカリ電解水は、主に酸性の汚れに効果を発揮します。
酸性汚れには、油汚れ、たんぱく汚れなどがあり、キャンプでの食器汚れにぴったりです。
アルカリ電解水はスプレータイプのもの、シートで売られているものなどがあり、使い勝手によって好きなタイプが選べます。
また、キッチンペーパーで拭き取りきれなかった油汚れなどにも使えるので、キッチンペーパーと併せて持っていくととても便利です。
沸かしたお湯で洗う
予備洗浄をするのならば、お湯を使う方法はとても有効です。
特に、油汚れは時間がたつと白くこびりついてなかなか取れなくなってしまいます。
使い終わった鍋やボウルなどにお湯を入れて、食器の汚れを取る事でその後の食器洗いが苦痛ではなくなります。
また、お湯に洗剤を数滴垂らして食器を着け置きしておくと、その後の食器洗いがぐんと楽になります。
お湯はわざわざ沸かさなくても、コーヒーを飲む時など何かをする作業の合間にできたお湯でOKです。
あまり熱いお湯は食器を傷つけてしまう可能性があるので注意をしましょう。
キャンプであると便利な洗い物セット
上記の洗い方のポイントを踏まえた上で、キャンプでの食器洗いに役に立つ、あると便利なアイテムをご紹介します。
かご、シンク
持ち運びの不便さを解消するアイテムはずばり、「かご」です。
ハンドル付きのかごならば、洗い物を直接かごに入れて水場へ直行できます。
先ほどご紹介したポイント(キッチンペーパー、アルカリ電解水、お湯)を使うときにもかごが1つあるととても便利です。
また、キャンプに最適な持ち運びに便利なシンクもおすすめです。
- 「スノーピーク パックシンク」
水に強いPCVナイロン素材で出来ているバケツです。
「超音波溶着」が各部分に施されていることによって、水漏れを防ぎます。
また、小さく折りたためるので持ち運びに便利です。
汚れた食器を運ぶのに便利な他、濡れたものを保管するかごとしても活躍します。
- 「ユニフレーム フィールドキャリングシンク」
折りたたみはできませんが、多彩な使い方のできるフィールドキャリングシンクは、1つ持っていると、キャンプで大活躍です。
このフィールドキャリングシンクでできることは主に4つです。
・直火が可能
本体とハンドルがステンレスでできているので、シンクに水を入れてお湯を沸かすことができます。
・ハンドル付き
本体にハンドルが付いているので持ち運びに便利です。
ただし、直火を使った後はハンドルが熱くなっているので注意をしましょう。
・排水
本体の横に排水用の穴があるので、シンクの中で野菜を洗った後などに便利です。
・まな板付き
本体の上部にまな板がセットされていて、動かないようにロックされているので、そのまままな板や、キッチン台として使えます。
ウォータージャグ
テーブルの上に置ける便利なウォータージャグは水を飲む他に食器洗いにも役に立ちます。
ウォータージャグは大容量のタイプや、使わないときには折りたたんで収納できるコンパクトなタイプもあるので、使い方に合わせた選び方ができます。
災害時の水の補給などにも使えるので、1つ持っていても損はありません。
水切り道具
ご自宅で使っている様なしっかりとした食器の水切りはキャンプには不便です。
そこで活躍するのがハンドル付きのカゴやネットです。
先ほどの持ち運びのアイテムとしてご紹介したかごは、食器と一緒に洗うことで、水切りとして使う事もできます。
また、ワイヤーネットなどもかごと同じ役割をします。
バケツ、桶
バケツ、桶などは子どものおもちゃや、他のアイテムを収納して運ぶ時にも活躍するので、どちらか1つ持っていると重宝します。
バケツや桶は、シリコン製の折りたたみが可能なものもあるので、そのようタイプを利用するとコンパクトな収納ができます。
スポンジやたわし
スポンジは食器洗い、たわしは焦げ付き用にセットで持っていくと便利です。
中でもスポンジは、キャンプの水場で何度も洗剤を足す作業を少なくする、泡立ちが良く、長持ちするタイプのスポンジがおすすめです。
洗剤
キャンプ場の水場では、ご家庭で多く使われている食器用洗剤の使用を禁止しているところがある事をご存知でしょうか。
その理由は、キャンプ場の立地にあります。
キャンプ場は自然の中に位置していることが多いので当然海や川が近くにあり、洗剤を使う事で悪影響を及ぼす可能性があります。
そこで、キャンプで使うのであれば、ぜひ自然に優しい洗剤を選んでみましょう。
自然に優しい洗剤は「無添加洗剤」または「植物洗剤」などの表示のある洗剤がそれに当たります。
ゴム手袋
冬場の水場にはゴム手袋が必須です。
冷たい水から手を守ります。
洗い物を少なくするキャンプテクニック・工夫
キャンプ場での食器洗いが辛いのは、その量の多さも理由の1つです。
それならば、一工夫をして洗い物の量を減らしてしまいましょう。
炭受けにアルミホイルを使う
通常のアルミホイルよりも4倍程の厚みのあるバーベキュー用のアルミホイルは、肉汁やたれなどで焦げたり汚れてしまうバーベキューコンロを守ります。
バーベキュー用のアルミホイルを使う場合は、炭を置く場所だけに使う、もしくはバーベキューコンロを全体的に覆うなど使い方は自由自在です。
アルミホイルに乗せて焼く
食器の他に洗うものと言えば、調理器具です。
フライパンや鍋、大きさのあるものはその分洗うのに手間がかかります。
そのような時には、アルミホイルを使う方法が便利です。
魚や野菜などを焼く時はフライパンの上にアルミホイルを敷いたり、ホイル焼きにする方法もおすすめです。
器はラップをかけて使う
災害時などでも使われる方法ですが、お皿にラップをしておく事で、食器を洗う手間が減り、汚れたラップを捨てるだけで全てが完了します。
ウェットシートなどで拭き、家でまとめて食洗機にかける方法も
思い切って「食器は洗わない」と決めることも、食器洗いの面倒から解放される方法の1つです。
特にソロキャンプを楽しむ方などは、使う食器の数もあまりないので、まずはウェットシートなどで汚れを拭き取り、家でしっかりと洗う方法も良いでしょう。
洗い物道具は100均でそろえるのがお得
これまで紹介した食器を洗うための道具はすべて100均でそろえることができます。
食器洗いを楽にするために必要最低限持っていってほしい道具は以下の4点です。
- キッチンペーパー
- スポンジ
- 洗剤
- かご
これらのものはすべて100均でそろいます。
特にキッチンペーパーは、汚れを拭き取るだけではなく、洗った後の食器の水を拭き取る、テーブル拭きなど他の事に使えるのでキャンプには必ずもって行ってほしいアイテムの1つです。
この4点の他に、必要とするものを付け加えることで快適なキャンプが過ごせます。