【冬のキャンプにおすすめ】セラミックヒーターの魅力と使い方

最終更新日:2022/01/17

冬のキャンプに必ず持って行きたいものと言えば、ストーブをはじめとした暖房器具です。しかし、暖房器具は、重たい、大きいなど持ち運びに不便だというイメージがあると思います。
そこで、今回は持ち運びに便利で、安心して使えるセラミックヒーターの魅力や使い方、おすすめの商品などをご紹介します。
また、セラミックヒーターのデメリットを解消できるちょっとしたアイデアなどもお伝えします。

冬キャンプにセラミックヒーターが最適な理由

電源さえあればすぐに使えるセラミックヒーターのしくみは、本体の内部にあるセラミックに電気を流して発熱させ、その熱風をファンを使い送り出す仕組みの暖房器具です。
このようにファンを使い暖房をすることから、セラミックファンヒーター、もしくは電気ファンヒーターなどとも呼ばれます。

セラミックヒーターは、冬キャンプに使われる他のストーブよりもおすすめな以下の3つの魅力があります。

安全性

冬のキャンプでの最大の魅力とも言える安全性は、数ある暖房器具の中でもセラミックヒーターが一番です。
その理由は、セラミックヒーターはテント内で使用しても一酸化炭素中毒の心配がないところです。
一酸化炭素は、酸素が不足することにより発生しますが、石油ストーブなどの燃焼系の暖房器具では一酸化炭素が発生しやすく、無色無臭のため気付きにくいので、特に就寝中の使用には注意が必要です。
その点、セラミックヒーターは、非燃焼タイプなので、一酸化炭素の濃度を気にせずに使えます。

携帯性

セラミックヒーターは他の暖房器具に比べると比較的小型のものが多く、キャンプ場への持ち運びにとても便利です。

速暖性

セラミックヒーターは、スイッチを入れるとすぐに温かい風が出るので、他の暖房器具に比べ速暖性があります。

セラミックヒーターのデメリット

たくさんの魅力のあるセラミックヒーターですが、いくつかのデメリットがあります。

  • 電源がないと使えない
  • 乾燥する
  • 暖かさが広範囲に及ばない

このようなデメリットの解決法は以下でご紹介します。

キャンプ場でセラミックヒーターを使うには

セラミックヒーターは電気を使う暖房器具なので、AC電源のあるキャンプ場、もしくはポータブル電源が必要です。
セラミックヒーターに必要な消費電力は、商品によりますが、500W~1,200W以上のものなどさまざまで、消費電力が大きいほどテント内を暖める効果が高くなります。
セラミックヒーターを使う上で必ず確認をしたいポイントは、キャンプ場の電源サイトで使える消費電力の使用上限です。
キャンプ場によってその使用上限が違いますので、寒いからといって最大ワット数でセラミックヒーターを使うとブレーカーが落ちる可能性があります。
ブレーカーが落ちてしまうと、他のキャンパーさんにも迷惑をかけてしまうため、使用上限は必ず守りましょう。
一般的に電源サイトの使用上限は、1サイトにつき1000W(10A)~2000W(20A)のキャンプ場が多く、セラミックヒーター以外の他の電気機器を使う場合には特に注意が必要です。

セラミックヒーターを電源サイトで使う場合に忘れてはならないのが「延長コード」です。
特にキャンプで使う延長コードは屋外用の防雨タイプで、長さが10m以上あるものが便利です。

また、災害用に常備しているポータブル電源などを使う場合は、キャンプへ出かける前にバッテリーのチェックも大切です。

冬のキャンプにおすすめのセラミックヒーター

それでは、楽天やAmazonなどのショッピングサイトや、キャンプブログでの評価が高く、最強といわれている、冬のキャンプにおすすめのセラミックヒーターをご紹介します。

キャンプで使うセラミックヒーターを選ぶポイントは主に3つです。
・サイズ
・消費電力
・機能性

この他に、自宅でも兼用でセラミックヒーターを使うのであれば、加湿機能付きや、消臭・空気清浄機能付きのものがおすすめです。

KEYNICE

  • 「Keynice 首振り セラミックヒーター 速暖 コンパクト QN02」
  • 多くのキャンパーから、スタイリッシュなフォルムでおしゃれと評判のKEYNICEのセラミックヒーターは、低価格でありながら、機能性が充実しているとして人気があります。
    セラミックヒーターの本体が自動で左右に首振りするのでテント内を広範囲に暖めることができ、自然風モード(5W)、中温風モード(600W)、高温風モード(950W)の三段階の温度調節が可能です。
    さらに、転倒オフ機能や、高温になりすぎるのを防ぐサーモスタットも付いているので冬のキャンプの暖房に必要な機能が満載です。

山善

  • 「セラミックヒーター DF-J121」
  • スリムでコンパクトなサイズのセラミックヒーターです。
    600Wと1200Wの二段階の切り替えつきで転倒オフ機能も付いてます。
    本体のカラーが、ホワイト、ブラック、ダーク木目の3展開です。
    中でもダーク木目は、キャンプ以外に自宅で使う場合も、他のインテリアの雰囲気になじむので、おすすめです。

デロンギ

  • 「セラミック ファンヒーター DCH6031J」
  • イタリアのメーカーらしい、洗練されたおしゃれなデザインが魅力のセラミックファンヒーターです。
    三段階の温度調節機能、サーモスタット機能、転倒オフ機能が付いているほか、凍結防止機能も付いているので、寒い冬のキャンプの強い味方です。

アイリスオーヤマ

アイリスオーヤマのセラミックヒーターは、人感センサー付きのものがおすすめです。
人感センサー付きのセラミックヒーターは、人の動きを察知してスイッチを自動でON/OFFするので、節電効果が期待できます。

  • 「人感センサー付きセラミックヒーターダイニングJCH-TW122T」
  • スリムな形状の本体は、縦置き、横置きのどちらにも対応している便利なセラミックヒーターです。
    二段階の温度調節が可能で、転倒オフ機能、チャイルドロック機能が付いています。

  • 「セラミックファンヒーター マイコン式JCH-126T」
  • 持ち運びに便利なコンパクトタイプのセラミックファンヒーターです。
    二段階の温度調節や転倒オフ機能、チャイルドロック機能のほか、連続で4時間使用すると自動的に電源がオフになるので、切り忘れてしまった時に安心です。

セラミックヒーターのデメリットを利用する方法

前述した通り、セラミックヒーターは、速暖性があり、一酸化炭素の心配はありせんが、その最大のデメリットといえば「乾燥」です。
乾燥は肌荒れを引き起こす原因ともなるので、デメリットしか考えられないように思われまずが、その乾燥しやすいデメリットを逆に利用する方法があります。

テント内の結露

冬のキャンプではテント内の結露が大きな悩みの一つです。
テント内が結露をしてしまう主な原因は、テントの外側と内側の気温差や湿度など関係しています。
結露を根本から発生させないためには、テント内の換気をこまめにすることが一番ですが、寒い冬のキャンプでテントを開けっ放しにはできません。
テントに発生した結露をそのままにしておくとカビなどの発生原因になる恐れがあるため、その場でテントを乾燥させて片付ける、もしくは自宅へ戻ってから干す必要があります。
そこで活躍するのがセラミックヒーターです。
セラミックヒーターのデメリットとも思える「乾燥」は、結露が発生したテントを乾かす役割を果たします。
朝起きた後に、セラミックヒーターを使ってテント内を完全に乾かしてから片づけをすると、帰宅した後にテントを干す作業が必要ありません。

洗濯物の乾燥

テント内を乾燥させるのと同様に、セラミックヒーターは洗濯物の乾燥にも効果があります。
バスタオルなどの乾きにくい洗濯物も、セラミックヒーターを使えば乾かすことは簡単です。

セラミックヒーターにアイテムをプラスして快適な冬キャンプを

セラミックヒーターは安全に使える暖房器具ですが、厳しい寒さの中のキャンプでは若干物足りない可能性があります。
寒すぎて眠れない、体調を崩すことを防ぐためにセラミックヒーターと一緒に使える便利なアイテムをご紹介します。

湯たんぽとブランケット

お湯を入れるだけですぐに使える湯たんぽは膝の上や足元を温めるのに効果的です。
さらにブランケットを使うことで、熱が逃げにくくなります。

カイロ

カイロは、おなかや背中などに貼る事で全身が温まります。

ホットカーペット

地面からの冷えを防ぐにはホットカーペットがおすすめです。
ただし、セラミックヒーターとの併用は消費電力に注意しましょう。