キャンプ用【鉄板のシーズニング】手順やお手入れ方法を紹介

最終更新日:2024/04/21

キャンプ用【鉄板のシーズニング】手順やお手入れ方法を紹介

キャンプで新しい鉄板を使うためには、使用前に「シーズニング」という作業が必要になります。
この記事では、シーズニングを行う目的や必要な道具をはじめ、キャンプ用鉄板のシーズニング手順、お手入れや保管方法についてご紹介します。
また、キャンプにおすすめの鉄板や、シーズニング不要の鉄板についてもお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてください。

キャンプで使う鉄板のシーズニングとは

シーズニング(seasoning)という言葉は、英語で「スパイス」や「味付けする」、「趣を添える」、「鉄板やスキレットなどの金属製品に油をなじませてコーティングする」といった意味があります。

このほか、鉄板やスキレットを使用する前に必要なお手入れについてもシーズニングと呼ばれます。

シーズニングは、鉄板などの金属製品に油をなじませてコーティングしていきます。
そうすることでサビや焦げ付きから金属製品を守るとともに、食材がくっつきにくく、美味しく焼けるようになります。

シーズニングを行う目的

シーズニングを行う具体的な目的は、以下の2点です。

  • 鉄板の表面に付いているサビ止めのワックスや油などを除去する
  • 油で鉄板の表面をコーティングすることでサビや焦げ付きを防ぐ

シーズニングをしないで鉄板をそのまま使用すると、表面に付いたワックスや油が食材に付着する可能性があります。
また、鉄板に油をしっかり馴染ませることで油膜が張り、サビの原因となる酸素を遮断することができます。
シーズニングをすることで、鉄の持つ独特の鉄臭さを軽減することができるのです。

そのため、バーベキューなどに使用する鉄板だけでなく、スキレットやダッチオーブンなど鉄製の調理器具をキャンプで使用する前には、必ずシーズニングを行いましょう。
シーズニングを行うことで、長く調理器具を愛用することができます。

キャンプ用鉄板のシーズニング手順

シーズニングに必要な道具

  • 鉄板
  • 食器用中性洗剤
  • 食用油
  • キッチンペーパー
  • 鍋つかみ
  • タワシまたはスポンジ
  • 野菜くず

シーズニング方法

  1. まずは、食器用中性洗剤で表面に付いているワックスや薬品をタワシやスポンジを使ってしっかり洗浄しましょう。
  2. 洗浄したら、水分を蒸発させるために空焼きをします。
    火加減は弱火から中火程度で、鉄板から煙が出てきたら火を止め、冷まします。
    このとき、持ち手も熱くなりますので、鍋つかみなどを利用して火傷しないように気を付けてください。
    鉄板にフチがある場合は四隅に熱が伝わりにくいため、位置を変えながら全体をまんべんなく加熱するのがポイントです。
  3. 鉄板の熱がある程度冷めたら、表面と裏側、持ち手など、すべてにキッチンペーパーで薄く油を塗り広め、再度空焚きします。
  4. 中火くらいで熱し、煙が出てきたら弱火にして煙が出なくなるまで焚き続けましょう。
    煙が出なくなったら火を止めて少し冷まします。
    この油を塗って空焚きする工程を油の量を増やしながら2~3回繰り返し、しっかりと油を馴染ませましょう。
  5. 野菜のくずなどを炒めて鉄の匂いを消していきます。
    野菜は何でもOKですが、ショウガやネギの青い部分があればぜひ使いましょう。
    ヘラなどを使ってふち部分にも野菜くずをしっかり回します。
  6. 野菜くずを炒め終わったら軽く洗って水気を飛ばし、最後にもう一度油を全体に塗ったらシーズニング完了です。

鉄板のお手入れ・保管方法

シーズニングをしっかりした鉄板でも、使用後には汚れや焦げ付きが残るため、お手入れが必要です。

使用後のお手入れと保管方法

  1. まずヘラやスチールタワシなどで鉄板についた汚れや焦げをこそげ落とします。
  2. タワシやスポンジを使って水やぬるま湯で洗い、火にかけ水気を飛ばします。
    このとき洗剤は使いません。
  3. 鉄板が乾燥したらキッチンぺーパーなどで油を薄く塗り込み、耐油紙(たいゆし)または新聞紙などに包んで保管してください。

鉄板を使う際に必要なシーズニングは、少し手間のかかる作業であるかもしれません。
しかし、シーズニングを行うことで、鉄板を長く大切に使うことができます。
長年愛用できるギアを育てていく楽しみも、キャンプの醍醐味ではないでしょうか。

キャンプにおすすめの鉄板

ここでは、キャンプにおすすめの鉄板を3点ご紹介します。

BUNDOK(バンドック):極厚鉄板 6mm BD-478

鉄板の厚さ6mmでフチがあり、蓋も付いています。
バーベキューやステーキだけでなく、餃子やハンバーグなど蒸し料理にも向いています。

ユニフレーム:ファイアグリル エンボス鉄板

スッキリとしたシンプルなデザインです。
凸凹のあるエンボス加工で、食材がこびりつきにくく、お手入れがしやすいのが特徴です。
ユニフレームのファイアグリルだけでなく、「US-DⅡ」などのシングルバーナーでの使用も可能です。

男を磨く鉄板製作委員:男の鉄板 男魂(だんこん)

厚さ12mmの極厚鉄板です。
日本製で、金属製ヘラ2本と丈夫な帆布製専用袋もセットになっています。

シーズニング不要のキャンプ用鉄板

鉄板などにはシーズニングが必要ですが、実はシーズニングをすでに終えてから販売されている鉄板もあります。
シーズニングをすでに終えてから販売されている鉄板は、軽く水洗いをしてから使用することができます。

アウトドアブランド、「NUTS」からは、キャンプ初心者でもシーズニングなしで気軽に使える、極厚キャンプ用鉄板が発売されています。
また、人気の「コールマン」や「キャプテンスタッグ」などからもシーズニング不要な鉄板も発売されていますので、気になる方はチェックしてみてはいかがでしょう。

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