【冬キャンプ】こたつキャンプの魅力と使い方のポイント

最終更新日:2023/12/08

【冬キャンプの新定番】こたつキャンプの魅力と使い方のポイント

冬キャンプは、寒さに負けてしまいがちなイメージが強いかもしれません。
しかし、こたつがあれば、そんな心配も無用です。
こたつに入って温かい鍋をつつけば、冬の寒さも忘れさせてくれるでしょう。

この記事では、こたつキャンプの魅力と、快適に楽しむための使い方のポイントをご紹介します。

冬キャンプに最適なこたつの魅力

寒い冬のキャンプでは、キャンプサイトやテント内の暖房が必要不可欠です。
この時期に重宝する暖房アイテムと言えば、焚き火やストーブなどを思い浮かべる方も多いでしょう。
焚き火の他、石油やガス、薪を使った暖房を屋外で使う際は、火の粉の飛び散りや転倒に注意をすれば、暖かく快適なキャンプが可能です。
では、テント内で過ごす場合はどうでしょう。

まず、気になるのが一酸化炭素です。
テント内で上記のような暖房アイテムを使う時は、一酸化炭素中毒を防ぐために定期的に換気をしたり、こまめに一酸化炭素の濃度をチェックする必要があります。
また、就寝時には消火をして使うことが鉄則です。

しかし、寒い冬のキャンプでは、頻繁にテントの開け閉めをするとテント内の温度が下がるので、できるなら避けたいものです。

そこで多くのキャンパーから注目を浴びているのが、「こたつスタイル」のキャンプです。
冬にキャンプをしたことがない方は、キャンプでこたつを使うと聞いても、どのように使うのか、持ち運びに不便ではないか、など疑問に感じるでしょう。
冬キャンプでコタツを使うスタイルは、以下のような魅力があります。

ゆっくり過ごせる

こたつを使うキャンプは、あたたかなこたつテーブルの中で鍋を食べたり、読書をしたり、テーブルゲームを楽しんだりなど、冬だからこそ満喫できること、そして何もせずにゆっくり過ごすことが可能です。
眠くなったらそのまま寝ることもできます。

一酸化炭素中毒の心配ナシ

市販の電気こたつをキャンプで使う場合、石油ストーブや薪ストーブのような一酸化炭素中毒の心配がありません。
また、ストーブの転倒による引火の心配や、やけどの心配もありません。

お座敷スタイルキャンプができる

テント内を、茶の間の様なスタイルで楽しむキャンプには、こたつはぴったりです。
また、タープ内に、こたつを使うだけで空間を広く感じる、ロースタイルキャンプも楽しめます。

こたつキャンプにおすすめの形

こたつの形は正方形、長方形、円形などさまざまですが、使える人数はこたつのサイズによって決まります。
また、テントの大きさにも関係します。
ソロキャンプやカップルキャンプならコンパクトサイズの正方形のこたつ、ファミリーキャンプなら長方形、または円形のこたつがおすすめです。

キャンプでこたつを使うには

先ほども触れたとおり、キャンプでこたつを使う魅力は一酸化炭素中毒の心配がないところです。
その理由は、こたつは電気を熱源として使うからです。

AC電源が装備されているキャンプ場は全国各地にあります。
各サイトに電源が設置されているので、こたつを使いたい場合はこのようなキャンプ場を利用すると便利です。

また、電源が使えるキャンプ場では、こたつの貸し出しを行っている場合もあります。
荷物を増やしたくない方は、こたつをレンタルするのも一つの方法です。


しかし、自宅と同様にキャンプ場で使える電気は、電力量(ワット数)が決まっています。
使用できる電力量はキャンプ場によって異なりますが、1サイトにつき1000W前後のところが多いようです。
一般的なこたつ(4人用)の消費電力は500~600W前後です。
この数値は、調節機能を使うことで、ワット数を変えることが可能です。

キャンプでこたつを使う時の注意点

こたつに限らず、電気を使うアイテムをキャンプ場で使用するときに1番の注意点は「最大ワット数」です。
例えば、こたつだけでは寒くてセラミックヒーターを使う、またはこたつの上でホットプレートを使ってしまった場合などは、最大ワット数を大幅にオーバーします。
ひとつのサイトで大きな電力を使ってしまうと、最悪の場合ブレーカーが落ちることも考えられます。
ブレーカーが落ちてしまうと、ご自身のサイトだけではなく、他のキャンパーへ迷惑がかかる場合もあります。
このようなトラブルを防ぐためにも、お使いになる電化製品の消費電力はしっかりとチェックしましょう。

こたつキャンプを快適にするポイント

こたつは、テント内やタープにただ設置しただけでは暖かく快適に過ごせません。
そこで、こたつをキャンプで使うときのポイントを3つご紹介します。

マットやラグを使う

テント内でこたつを使用する時は、底冷えを防ぐためにもラグや厚手のマットの他、座布団やクッションを併用すると良いでしょう。
タープ内でこたつを使用する時は、こたつやラグが汚れるのを防ぐために、ブルーシートなどの防水機能が備わったシートを1番下に敷くと便利です。

こたつ布団にこだわる

こたつ布団は、こたつ内の保温を保つためにとても大切なアイテムです。
保温性のある素材や、厚手のもの、肌触りの良い物を選びましょう。
こたつ布団もさまざまあり、おしゃれなデザインやこたつ布団が広がらない省スペースタイプもあります。
ラグとこたつ布団のデザインのバランスを考えてみるのもおすすめです。

テントとこたつのバランスを考える

ソロキャンプ用の小さなサイズのテント、または真ん中が使えないワンポールテントにこたつを置くには、テントとこたつのバランスを考える必要があります。
テント内ではこたつを置いて座るスペースの他に荷物を置く場所も必要です。
そのため、スペースの狭いテントでのこたつスタイルのキャンプは、サイズのバランスをしっかりとチェックしましょう。

冬キャンプにおすすめのこたつ

キャンプをする時は荷物の持ち運びはできるだけコンパクトにしたいものです。
そのため、キャンプで使うこたつは、折りたたみのタイプが1番おすすめです。
折りたたみタイプのこたつは、脚部が内側に収納できます。
車へ積載する時にとても便利です。

また、折りたたみのできないタイプのこたつの場合でも、持ち運びの時にはひっくり返したり、こたつの下に荷物を上手に収納できれば、さほど車内のスペースを圧迫せずに済みます。

そのため、キャンプ専用のこたつではなく、自宅でも使えるようなこたつを選ぶと余計なコストをかけずに、こたつキャンプを始められます。

アウトドアテーブルを簡単にこたつへ変身させる方法

手持ちのアウトドアテーブルをこたつに変身できたら嬉しいですよね。
アウトドアテーブルの多くは、キャンプなどの屋外へ持ち出して使うことを前提として作られています。
組み立て式や折りたたみ式(ワンタッチ)のコンパクトなタイプが多いので、こたつが必要な時期だけ変身させる方法を知っておくと冬のキャンプにとても便利です。

準備するもの

  • アウトドアテーブル
  • アウトドアテーブルと同じサイズの板
  • ホットカーペット
  • こたつ布団

作り方

  1. ホットカーペットを敷き、アウトドアテーブルを置きます
  2. アウトドアテーブルの上にこたつ布団を乗せます
  3. 最後に板を乗せて完成です。

天板となる板は、こたつの上で食事をするなら厚みのあるベニヤ板などを使うと安定します。また同じサイズのアウトドアテーブルを2つ用意すると一つをこたつテーブルに、もう一つは天板として使うこともできます。

さらに、こたつ布団の代わりに電気毛布を使う方法もおすすめです。

アウトドアテーブルをこたつに変身させる方法は、ベテランキャンパーさんのブログなども参考にすると良いでしょう。

オリジナルのこたつを自作して冬キャンプを楽しむアイデア

手作りでこたつを作るならできるだけ簡単なやり方で、持ち運びに便利なものが1番です。
そこで、簡単で持ち運びに便利な手作りこたつのアイデアを3つご紹介します。

コンパクトなテーブルを使う

ローテーブルや組み立て式のキャンプ用テーブルは、コンパクトな収納が可能です。
そのため、荷物が多くなりがちな冬のキャンプではこのようなタイプのテーブルがおすすめです。

手作りこたつテーブルに使える熱源

先ほどご紹介したホットカーペットのほか、ファンヒーターや布団乾燥機なども手作りこたつの熱源として使えます。
特に、キャンプにぴったりのコンパクトサイズのファンヒーターなどは、温風ヒーターダクト(パイプ)を使うと、温かい空気をこたつ内に送ることができるので便利です。

シュラフをこたつ布団にする

こたつ布団をシュラフで代用する方法は、荷物をコンパクト化するだけではなく、温かいというメリットもあります。
シュラフをこたつ布団にする方法は大きなシュラフを使う、もしくは複数枚使う方法が便利です。

シュラフは主にマミー型と封筒型の2種類のタイプがあります。
こたつ布団にするなら封筒型がおすすめです。

こたつ布団に変身するシュラフ

カエデの葉が特徴的な日本のアウトドアブランド、ロゴスで販売されている「丸洗いやわらか こたつ布シュラフ」は、その名の通り大きめのシュラフとして使えることはもちろん、こたつ布団としても活躍するこたつスタイルにぴったりのアイテムです。

この商品はハイポジション、ローポジションどちらのスタイルのこたつにも使用できます。
シュラフを開いた状態で、中央の部分が取り外せるので、アウトドアテーブルをこたつにする時には天板を用意する必要がありません。
さらに、取り外した中央部分はひざかけやクッションとして使えるので、3wayの役割を果たします。

また、アウトドアで布製品を使う時に気になることの一つとして、「汚れ」が挙げられますが、このシュラフは洗濯機での丸洗いが可能なので、いつでも清潔に使えます。

電源サイトなしのキャンプ場でこたつを使うには

電源サイトのないキャンプ場では、こたつだけではなくほとんどの電化製品は使えません。
それでも冬のキャンプでこたつを使うのなら、ポータブル電源を使う方法が良いでしょう。

災害に備えてポータブル電源を持っている方も多くいらっしゃいますが、もしもまだ購入の予定がないのなら、レンタルをする方法もおすすめです。

ポータブル電源でこたつを使う場合は、こたつの消費電力を十分に賄える容量のタイプを選びましょう。
また、ポータブル電源はこたつの他にスマホの充電などにも使えます。

電源を必要としない熱源でこたつを作ろう

電源もない、ポータブル電源も用意できない。このような時は豆炭アンカや湯たんぽを使う方法がおすすめです。

豆炭アンカを使った豆炭こたつは、メーカーからいくつか販売されています。
それを利用する方法もおすすめですが、ホームセンターなどで購入できる豆炭アンカを自作のこたつテーブルの熱源として使用する方法もあります。
ただし、やけどや火災、一酸化炭素中毒には注意が必要です。

もう一つの方法は湯たんぽです。
お湯を沸かして入れるだけの簡単な暖房アイテムですが、こたつテーブルの中に入れることでほんのりとあたたかい空間が作れます。
ただし、温かさの範囲は広くはありませんので、ソロテーブルなどの小さなこたつテーブルにおすすめです。