衰えないキャンプブームですが、ブームの中でも流行があります。
少し前までは高さのあるキャンプスタイルが主流でしたが、近年のキャンプではロースタイルが人気です。
ロースタイルとはどのようなキャンプスタイルで、レイアウトはどのようにするのが快適でおしゃれなのでしょうか。
この記事では、ロースタイルのキャンプの魅力や、シーンに合わせたレイアウトの方法、おすすめのキャンプギアなどをご紹介します。
ロースタイルキャンプとは
ロースタイルとは、自然を身近に感じられるキャンプのことです。
テーブルや椅子の高さを低く抑えることで、地面との距離が近くなり、自然をより身近に感じられるとされています。
また、低い目線から景色を楽しむことができるのも魅力です。
背の低いテーブルや椅子を揃えますので、それに合わせて用意するキャンプギアも低くなるのが一般的です。
ロースタイルキャンプの魅力
ロースタイルで過ごすキャンプは、子供から大人まで嬉しい魅力がたくさんあります。
- 足を伸ばしてゆったりできる
- 地面から近く、椅子に深く腰を下ろしてリラックスできる
- 軽くコンパクトなギアが多いのでパッキングが楽
- 荷物がコンパクトになるので設営や撤収、荷運びに手間がかからない
- キャンプエリアを広々と使うことができる
- 焚き火台の高さに合わせやすく、薪もくべやすいため、焚き火を楽しむことができる
- タープの下を広々と使える
- 子供に配慮したスタイルにできる
- 子供が椅子に座りやすい
ロースタイルキャンプのおしゃれなレイアウト
次に、おしゃれなレイアウトのポイントを見ていきましょう。
- テントサイトに使用するキャンプギアをロースタイルで統一する
- アイテムのブランドや系統を統一する
- 色使いやトーンを統一する
- 自宅のリビングのように整えて配置する
テントの前にタープを張り、その下にロースタイルでリビングのようなエリアをつくると、おしゃれな空間を演出することができます。
テーブルを囲んで左右対称に椅子を配置することで、落ち着いた雰囲気で、ゆったりとくつろげる空間が完成します。
アイテムの系統や色使いを統一することで、さらにおしゃれな雰囲気を楽しむことができるでしょう。
キャンプに落ち着けるおしゃれな空間を求めている方におすすめのレイアウトです。
調理しやすいロースタイルキャンプのレイアウト
ローテーブルとローチェアの組み合わせのロースタイルでは、立ったまま料理など、作業がしにくいと言われてきました。
また、刃物などを扱うキッチンスペースにお子様が入り込むと危ないこともあります。
これらを解消するためには、以下の点に留意してレイアウトを考えると良いでしょう。
- 切ったり焼くだけで完成する料理を事前に用意しておく
- 調理台専用のテーブルを用意して使い分ける
- キッチンエリアを区切ってレイアウトし、お子様が入らないようにする
大人数のロースタイルキャンプにはL字レイアウト
複数の家族が集まったり、グループキャンプなど大人数で広いキャンプサイトを使うなら、L字レイアウトが快適です。
カフェカウンターのようにテーブルやグリルをつなげたL字レイアウトは、複数人が同時に料理を作ったり作業をすることができるので効率的です。
ローテーブルなら、お子様たちの作業台としても活躍します。
皆で一緒に楽しむのにおすすめのレイアウトです。
ロースタイルキャンプで景色を楽しむレイアウト
見晴らしの良いキャンプサイトでは、木陰に張ったタープの下で景色を楽しめるようにレイアウトするのはいかがでしょうか。
タープの下にローチェアを置き、サイドに小さめのローテーブルを配置します。
ローチェアに足を投げ出して座り、サイドのローテーブルに飲み物や本を置けば、景色を眺めながら、ゆったりとリラックスすることができるでしょう。
ロースタイルで焚き火を楽しむレイアウト
背の低いアイテムでレイアウトするロースタイルは、焚き火台を楽しむのにぴったりのスタイルです。
ローチェアなら薪もくべやすく、焚き火との距離も近いので暖かさも効率よく感じますよ。
ロースタイルで焚き火を楽しむには、囲炉裏風レイアウトがおすすめです。
焚き火を囲むようにテーブルを置き、その周りにローチェアを配置して焚き火を楽しみましょう
焚き火を囲むテーブルなら、囲んだ真ん中に焚き火を置けるヘキサテーブルもおすすめですよ。
動かなくても作業できるレイアウト-コックピットスタイル
自分の周りを囲むようにローテーブルを囲むことで完成するのが、コックピットスタイルです。
手が届く範囲にすべてを配置できるので、立ち上がることなく作業ができるのが便利ですね。
ソロキャンプなどにもおすすめのレイアウトですが、少人数のキャンプでも調理しながら料理を手渡ししたりと、便利に活用できるでしょう。
焚き火を楽しむレイアウトでもご紹介したヘキサテーブルなら、台形の天板の形を活かしてコの字型にローチェアを囲むように置いて、アーチ状のコックピットスタイルが簡単に完成します。
ロースタイルキャンプのギア選びのポイント
キャンプスタイルを決める前にテーブルや椅子などのギアを購入すると、高さが合わなかったり不揃いになったりと、不便に感じることがあります。
ロースタイルのギアを選ぶ際は、まず椅子を選ぶことがおすすめです。
ここからは、ロースタイルのキャンプのギア選びのポイントについてご紹介します。
ローチェアの選び方
最初に、ローチェアから気に入ったものを選びましょう。
- 座面の高さ…30cm前後
ロースタイルのキャンプを楽しむローチェアは、座面の高さが30cm前後のものがおすすめです。 - 生地…難燃性(なんねんせい)
焚き火をメインに楽しみたい方は燃えにくい生地かどうか確認しましょう。 - 背もたれの高さやクッション性・リクライニングなど機能性
座り心地を重視する方は背もたれが高くリクライニング機能が付いているかなどもチェックしてみると良いでしょう。 - 肘掛けがあるか
ローチェアは立ち上がりにくいというデメリットがありますが、肘掛けがあれば立ち上がりにくさを軽減することができます。
立ち上がりやすさを重視する方は、肘掛けがあるものを選んでみましょう。
おすすめのローチェア
ローチェアの人気アイテムをご紹介します。
- キャプテンスタッグ:ロールスタイルチェア
脚を伸ばしてゆったりできる座り心地の良いローチェアです。 - コールマン:ソファチェアダブル
長椅子タイプのローチェアで、2人で並んで座ることができます。 - クイックキャンプ:ローチェア
背もたれとシートにクッション材が入っている座り心地の良いローチェアです。
肘掛けがあるので立ち上がりもしやすいでしょう。 - スノーピーク:ローチェア
スノーピークのワンアクションローテーブルと一緒に使いたいローチェアです。
立ち上がりもしやすく、安定感抜群です。
ローテーブルの選び方
椅子が決まったら、次にテーブルを選びましょう。
- ローチェアを使うか使わないかで高さを決める
ロースタイルのテーブルの高さは、ローチェアを使用するか、ローチェアを使用せずグランドシートだけで使用するかによって異なります。
ローチェアを使用する場合、ローテーブルの高さは40cm前後、グランドシートなどに直接座る場合は30cm前後の高さを目安に選ぶと良いでしょう。
調理するときはハイスタイル、食事のときはロースタイルなど、シーンに合わせて両方使いたい場合は、テーブルの高さを変えられる2wayタイプもおすすめです。 - 天板サイズは使用人数で決める
天板のサイズは、使用人数に応じて選びます。
小さめのローテーブルをいくつか用意しておくと、ソロキャンプでも大人数のキャンプでも使うことができて便利でしょう。 - 使用シーンによってテーブルのタイプを決める
焚き火を囲みたい場合や、ワンポールテントのポールの周りにテーブルを置きたい場合は、ヘキサテーブルなど真ん中が空いている囲炉裏型テーブルもおすすめです。
おすすめのローテーブル
ローテーブルの人気アイテムをご紹介します。
- キャプテンスタッグ:アルミ ローテーブル
リーズナブルながらもしっかりした造りの折りたたみ式アルミテーブルです。
耐荷重は30kgで収納袋が付いています。 - SOTO:ポップアップソロテーブル
脚を折りたたんでフラットにした状態で、さらにコンパクトに折りたたむことができる、持ち運びに便利なローテーブルです。
耐荷重は3kgです。 - スノーピーク:ワンアクションローテーブル
天板を開くと脚も同時に飛び出す、ワンアクションで展開できるローテーブルです。 - 尾上製作所:マルチファイアテーブル
焚き火台の高さにもぴったり合う囲炉裏型テーブルです。
お座敷スタイルにはグランドシート
ローチェアの代わりに地面にグランドシートを敷いて座る、お座敷スタイルもロースタイルでは人気です。
お座敷スタイルは、グランドシートの上にカーペットを敷くだけで完成するため、荷物も少なくて済み、設営や撤収の手間が省けることがメリットです。
靴を脱いで床でゆったりとくつろげるため、お子様もリラックスできますし、オムツ替えやお昼寝もしやすいので小さなお子様がいるファミリーキャンプにも適しているでしょう。
砂や砂利が入り込まないよう、縁にマチや立ち上がりがあるグランドシートがおすすめです。
まとめ
ロースタイルのキャンプではキャンプサイトが広々と使え、荷物もコンパクトになり、家族皆で楽しめるのが魅力です。
ロースタイルのキャンプでは、ローテーブルやローチェアを配置しますが、最初は座面の低い椅子を選び、その周りにいろいろなアイテムを配置するとよいでしょう。
その際、カラーや系統を統一すると、まとまりが生まれよりおしゃれになりますよ。
子供も大人も快適なロースタイルで、ぜひキャンプを楽しみましょう。