スキレットは使い勝手がよいアイテムで人気があるので購入を考えている方も多いと思います。
しかし、使い勝手が良いと聞いても作れる料理がわからないといつも同じメニューになってしまいます。
そこで、この記事ではスキレットでどんな料理を作ることができるのかや、おすすめのレシピ、スキレットの選び方をご紹介します。
また、おすすめのスキレットやスキレットのお手入れ方法もご紹介します。ぜひ参考にしてください。
キャンプでスキレットを使うメリット
スキレットは鋳鉄製のフライパンのことで、ステーキなどを焼いてそのまま食卓に出すことができおしゃれに見えますがスキレットの魅力はそれだけではありません。
スキレットで調理をする一番のメリットは、熱伝導率が良いことです。ムラなく熱が伝わるので、素材のうまみを閉じ込めながら調理ができます。
また、蓄熱性が高いのでそのまま食卓に出すことで保温しながら熱々の料理を食べることができます。中にはふたが付いたスキレットもあり、料理の幅が広がります。
スキレットは調理器具としてだけでなく食器としても使えるとても使い勝手がよいアイテムなのです。
スキレットで作れる料理
使い勝手がよいスキレットは料理の見映もよくしてくれますが、どのような料理が作れるのわからない方も多いと思います。
ステーキなどただ焼くだけの料理も美味しいですし、見映もよいのでおすすめではありますが、ただステーキやチキンを焼くだけではいつも同じようなメニューになってしまいます。
スキレットは焼く以外にも、煮る、蒸す、いぶすなどの調理もできます。スキレットで作れるおすすめの料理を7つご紹介します。
- パエリア
- リゾット
- アヒージョ
- スペアリブ
- すき焼き
- フォカッチャ
- 焼きりんご
パエリアやアヒージョなど色とりどりな具材を入れて作るととてもおしゃれな料理ができます。また、朝食にパンケーキを焼くのもおすすめです。
スキレットではいろいろな料理に挑戦できるので、焼く以外の料理も楽しんでみましょう。
スキレットで作るおすすめレシピ
ただ焼くだけでも美味しい料理が作れるスキレットですが、ひと手間加えることでよりおしゃれな料理が作れます。
ただ焼くだけでなく、ひと手間加えて作るおすすめの料理を4つご紹介します。簡単に作れるのに、美味しくおしゃれな料理が作れます。ぜひ挑戦してみてください。
ハッセルバックポテト
<材料>
- じゃがいも 2個
- ベーコン 5~6枚
- 塩 適量
- オリーブオイル 適量
- 黒こしょう、パセリ 適量
<作り方>
- じゃがいもを切る
- ベーコンを切ってじゃがいもに挟む
- 調味料をかけて焼く
- 黒胡椒とパセリをかける
じゃがいもの目を取り除いてよく洗い、下まで切らずに3mmほどの幅で切れ目を入れます。切ったじゃがいもを10分ほど水にさらしてデンプンを取り除きます。
ベーコンを2cmほどの幅で切り、じゃがいもの切れ目にベーコンを挟みます。
くしゃくしゃにして広げたアルミホイルをスキレットに乗せ、その上にじゃがいもを乗せます。
じゃがいもにオリーブオイルと塩をかけ、ふたをして弱火よりも少し強いくらいの火力で25分ほど焼きます。塩は少し多めくらいがおすすめです。
じゃがいもに火が通ったら、黒胡椒とパセリをかけて完成です。
煮込みハンバーグ
煮込みハンバーグをキャンプ場で一から作るのは手間がかかるので大変です。そこでおすすめなのが、家でハンバーグの種を作っておき、レトルトソースを使って作ることです。準備さえしておけば手間のかかる料理も簡単に作れます。
ハンバーグの種の作り方をご紹介します。
<材料>(2個分)
- ひき肉 250g
- 玉ねぎ 2分の1
- 卵 1個
- パン粉 25g
- 牛乳 50ml
- ナツメグ、塩コショウ 適量
<作り方>
- 玉ねぎをみじん切りにして炒める
- こねる
- 成形しラップにくるむ
玉ねぎをみじん切りにし、フライパンにオリーブオイルを入れて弱火で飴色になるまで炒めます。
たまねぎの粗熱がとれたら、すべての材料を入れてよくこねます。
②の半分の量を持ち、空気を抜き形を整えます。成形し終わったらラップにくるみ種の完成です。
ハンバーグの種さえあればあとはキャンプ場で焼いて、レトルトソースをかけて煮込むだけです。手間のかかる料理は自宅で下準備をしておけばキャンプ場でも簡単に作れます。
焼きマシュマロ
キャンプではマシュマロを串に刺して焼いて楽しむ方も多いと思いますが、スキレットがあれば焼きマシュマロもおしゃれな料理になります。
<材料>
- マシュマロ 10個
- チョコチップ 適量
- バナナ、いちご、ブルーベリーなど好みの果物 適量
<作り方>
- 果物を切る
- スキレットに並べる
- 火にかける
果物を食べやすい大きさに切ります。
下に果物がくるように、果物とマシュマロを並べチョコチップを上に散らせます。
スキレットを火にかけて、マシュマロとチョコチップが溶けてきたら完成です。
カステラパンケーキ
<材料>
- ホットケーキミックス 100g
- 牛乳 大さじ1
- 卵 3個
- 砂糖 大さじ3
- バター 15g
<作り方>
- バターを溶かす
- 卵と砂糖を泡立てる
- ホットケーキミックスを入れ混ぜる
- バターと牛乳を入れる
- スキレットに入れる
- 焼く
小さい鍋などを使ってバターを溶かします。
卵と砂糖を大きめのボウルに入れて泡立てます。
泡立てた生地がもったりしたら、ホットケーキミックスを加えゴムベラでさっくりと混ぜます。
バターと牛乳をそっと入れて混ぜます。
スキレットにクッキングシートをしいて、生地を流しいれ何度か持ち上げて落とし気泡を抜きます。
スキレットにふたをして弱火で30分ほど焼き火が通ったら完成です。
キャンプ用スキレットの選び方
スキレットは焼くだけでなく、煮たり、蒸したりといろいろな料理に使え、見た目もおしゃれなのでとても人気があるアイテムで、いろいろなメーカーで作られています。
いろいろな種類があるので、購入するときに迷う方も多いのではないでしょうか。
ここではスキレットの選び方についてをご説明します。自分のスタイルに合うスキレットを選びいろいろな料理を楽しみましょう。
サイズ
選ぶときに重要になるのがスキレットの大きさです。ソロキャンプなど1人用として使いたいのであれば、15cmほどの大きさがおすすめで、ファミリーキャンプなど3~4人ほどで使いたいのであれば、25cmほどの大きさがおすすめです。
人数がいるキャンプでも、1人用をたくさん用意し1人ずつ料理を出すのもおしゃれですし、大きなスキレットでみんなで食べるパエリアなどを作るのもおしゃれです。
また、スキレットは深さにも違いがあります。鍋のように煮込むのに使いたい場合や、天ぷらを作るのに使いたい場合などは深いスキレットを選びましょう。
深いタイプは水分量の多い料理も作れるので使い勝手は良いですが、かさばり荷物になるので収納したときのサイズもしっかり確認することが大切です。
種類
スキレットは鋳鉄で作られているのが基本ではありますが、人気があるアイテムなので鋳鉄以外にも耐熱陶器製やホーロー製などがあります。
鋳鉄製のスキレットは耐久性に優れているので、焚き火などでの利用に向いています。キャンプでハードに使いたい方は鋳鉄製を選ぶことがおすすめです。
ただし、鋳鉄製はしっかり手入れをしていないとサビて使えなくなってしまいます。
一方、耐熱陶器製は耐久性や熱伝導率、保温性が低いのがデメリットではありますが、手入れをする必要がないので手軽に使えます。
ホーロー製は焦げ付きやすいので強火でハードに使うことには向きませんが、熱伝導率が優れていて見た目もおしゃれなものが多いです。
耐久性の低いスキレットはガスコンロで使うことがおすすめです。焚き火で使いたい場合はハードに使えるものを選ぶようにしましょう。
また、IH対応のスキレットもあります。自宅でIHを使用していて、自宅でもスキレットを使いたい方は対応しているスキレットを選ぶこともおすすめです。
おすすめのスキレット
スキレットはいろいろなメーカーから販売されていて、持ち手の長さが違ったり、形が違うなど見た目の好みもあるので、いろいろな商品を見て自分好みのスキレットを見つけることがおすすめです。
下記で人気のスキレットをご紹介するのでぜひ参考にしてください。
ニトリ
ニトリのスキレットは「ニトスキ」と呼ばれとても人気があります。鋳鉄製のスキレットで、15cmと19cmの大きさがあります。ガス、オーブン、IH対応なので、いろいろな場面で活躍できます。
また、ふた付きのタイプもあります。ふた付きのタイプは、16cmと20cmの大きさがあります。
ニトリのスキレットは、見た目がおしゃれでしっかりとした作りなのに値段が手頃で、手に入れやすいのが魅力です。
lodge
lodgeの「スキレット6 1/2インチ」も人気があるスキレットです。約16cmの鋳鉄製のスキレットで使いやすい大きさです。
lodgeのスキレットの特徴はシーズニングが不要なことです。購入したあとお湯で一度洗うだけで使うことができるので簡単です。
使うたびに油が染み込み、長く使えば使うほどお手入れが簡単になります。焚き火やガス以外にIHにも対応しているので、キャンプ以外でも使え便利です。
南部鉄器
南部鉄器のスキレットは、厚みのある鋳鉄製で重みがあります。南部鉄器は「砂型」と呼ばれる特殊な凹凸が表面に付く型で作っているので、使うたびに油がなじみ焦げにくくなります。
また、厚みがあるので強火での調理も可能です。とても丈夫なので長期間使用することができ、愛着を持って使用できます。
ほとんどがIHに対応していますが、対応していないものもあるので、IH対応のものの購入を考えている型は事前に確認しておきましょう。
コーナン
コーナンのアルミスキレットは、アルミ製でとても軽いので調理をするのも持ち運びも楽です。
また、アルミスキレットはフッ素加工が施されているので、錆びる心配がなく焦げ付きにくいので、お手入れも簡単です。
鋳鉄製に比べると保温性や蓄熱性は劣りますが、手軽にスキレットで料理が楽しめます。
ダイソー
ダイソーでもスキレットが販売されています。サイズによって100円ではない商品もありますが、200円や300円ととても安い価格で購入できます。
鋳鉄で作られていて、直火だけでなくIHにも対応しているのでキャンプ以外のシーンでも活躍できます。
十分な機能性を持ったスキレットなので、スキレットを試してみたいという方におすすめです。
スキレットのお手入れ方法
鋳鉄製のスキレットはきちんと手入れをしていないと錆びてしまいます。購入後の手入れ方法(必要ない状態で売られていることもあります)と、使用後の手入れ方法をご紹介します。
<購入後のお手入れ>
- 錆止めを落とす
- 油を塗る
- 火にかける
スキレットは錆止めが塗られた状態で売られているので、台所用洗剤を使ってスキレットを洗い錆止めを落とします。
洗い終わったらスキレットを火にかけ水気をしっかり取り除き、食用油やオリーブオイルなどをキッチンペーパーに染み込ませスキレット全体に薄く油を塗ります。裏面や持ち手などもしっかり油を塗りましょう。
全体に油が塗り終わったら、スキレットを弱火にかけます。5分ほど加熱したら完了です。
<使用後のお手入れ>
- 汚れを取る
- お湯で洗う
- 水気を飛ばす
- 油を塗って火にかける
キッチンペーパーなどを使い、スキレットについた汚れを取り除きましょう。
スキレットを洗うときに台所用洗剤は使ってはいけません。お湯とたわしを使って、スキレットに残っている汚れを洗い流しましょう。
洗い終わったらキッチンペーパーなどで拭き、コンロで加熱して水気を飛ばします。
水気がなくなったら、購入後と同じように油をスキレット全体に薄く塗って、火にかければお手入れ完了です。
スキレットを保管するときは、新聞紙などにくるみ湿気の少ない場所に保管しましょう。
スキレットはしっかりお手入れをしていれば長い期間使用できます。使い方を間違えないように注意し、スキレットで作る料理を楽しみましょう。