コールマンと言えば、アウトドアの超定番ブランドですね。
そんなコールマンのストーブは、どんなメンテナンスをすれば長く使い続けることが出来るのでしょうか。
コールマンのガソリン式のストーブの使い方と、メンテナンスについてみていきましょう。
コールマンのストーブはメンテナンス次第で長く使える
コールマンのストーブは抜群の耐久性があり、メンテナンスによっては10年以上使い続けることも可能です。
寒さにも強く、寒冷地でも安定した火力が保たれます。
そんなコールマンのストーブを長く使い続けるためにも、日ごろのメンテナンスは欠かせません。
では、どんなメンテナンスをすればいいのかみていきましょう。
まず、本体の汚れはきちんと落としておくということです。
布に水や中性洗剤をしみこませて、五徳や本体内部などの汚れを拭き取りましょう。
故障の原因となりますので、いくら汚れていても水洗いはしないよう注意してください。
そして、定期的にポンプカップに専用の潤滑油「リュブリカント」を注入しましょう。
ポンピングするときに、ポンプが乾燥して動かない場合は油分が足りていません。
ポンプキャップに「オイル」と書かれた部分がありますので、そこにリュブリカントを2~3滴注入します。
こうすることで、スムーズなポンピングが行えて、ポンプカップの寿命を長くすることが出来ます。
コールマンのストーブのメンテナンス①バーナーリングの掃除
コールマンのストーブで汚れがたまりやすい部分の一つがバーナー部です。
一見するとややこしそうな部分ですが、簡単に取り外しが出来るので使った後はメンテナンスをするように心がけましょう。
まず、バーナー部の真ん中のネジを、ドライバーで外します。
するとバーナー部がゆるみますので、バーナーリングを取り外しましょう。
バーナーリングはギザギザしたものと、ツルツルしたものが交互に重ねられています。
また、ツーバーナータイプの場合には、メインバーナーとサブバーナーで部品が異なっていて、これを間違えると正常に火が点きません。
元に戻す際には十分注意しましょう。
バーナーリングが分解出来たら、リングに付いた汚れを落としていきます。
ワイヤーブラシや真鍮ブラシで、磨くように汚れをかき落とします。
汚れがひどくない場合には、歯ブラシを使って汚れを取るだけでも十分です。
バーナーボウルも汚れやすいので、拭き取ってきれいにしましょう。
また、バーナーリングの下のバーナーボックスにも、食材のカスがたまりやすいので取り除いておきましょう。
コールマンのストーブのメンテナンス②ポンプカップ
ここからは、コールマンのストーブで異変を感じた時のメンテナンスをみていきます。
まず、ポンピングをするときにスカスカしてしまい、しっかりと空気圧がかかっているように感じられない場合です。
このような症状がある場合は、まずポンプキャップに専用のオイル「リュブリカント」を注入してみましょう。
こうすることで、ポンプカップとシリンダーが密着して、スカスカした感じが無くなる場合があります。
オイルを注入しても空気圧がかからないときは、ポンプカップを交換してみましょう。
用意するものは、ドライバーとスーパーレンチです。
まず、ポンプキャップをスーパーレンチで回して緩め、ポンプ部分を引き抜きます。
引き抜いたポンプカップを横から見て、曲がっていたり、割れている、固くなっているなど劣化の症状が見受けられたら、ポンプカップを交換しましょう。
ポンプカップとその中にあるプッシュオンナットの間に、マイナスドライバーやペンチを差し込み、プッシュオンナットを取り外します。
ポンプカップを新しいものに替え、プッシュオンナットをその上からはめ込みます。
パチンと音がするまでしっかりはめ込みましょう。
ただし、力が強すぎてしまうと、ポンプカップの下の白いプラスチックが割れてしまいますので注意が必要です。
ポンプカップは消耗品ですので、定期的なメンテナンスが必要な部分になります。
コールマンのストーブのメンテナンス③ジェネレーター【ツーバーナー】
続いては、ジェネレーターのメンテナンスです。
コールマンのストーブの火力が以前より落ちたと感じる場合は、ジェネレーターの不具合が原因かもしれません。
まずはジェネレーターをクリーニングしてみましょう。
ストーブを点火した後、燃料を調節するつまみを、最大から最小の間を素早く2・3回往復させます。
そうすることで、ジェネレーターのクリーニングロッドが上下され、噴出し口がクリーニングされます。
クリーニングをしても火力の調節が上手くいかない場合には、クリーニングロッドが曲がっている可能性があります。
クリーニングしても火力が変わらなときは、ジェネレーターを交換してみましょう。
ツーバーナーとシングルバーナーでは、ジェネレーターの交換の方法が異なります。
先にツーバーナーのやり方をみていきましょう。
用意するものは、バイスプライヤーやペンチです。
まず、バスプライヤーでジェネレーターチューブをつかみ、反時計回りに回転させ緩めます。
緩んだら手で回した後、ジェネレーターチューブを引き抜きます。
次にバスプライヤーで、ジェネレーターチューブの中にあったニードルをつかみ、同様に緩めて本体から外します。
新しいニードル、ジェネレーターチューブを取り付け、バスプライヤーで固定したら、交換完了です。
コールマンのストーブのメンテナンス③ジェネレーター【シングルバーナー】
では次に、シングルバーナータイプのストーブのジェネレーターを交換する手順についてみていきます。
用意するものは、ドライバーと六角レンチです。
まず、ドライバーを使って、ジェネレーターを固定している金具を外します。
次に、六角レンチを使ってジェネレーターを固定しているジャムナットを緩めます。
クリーニングロッドを外し、ジェネレーターをスライドさせ本体から外します。
新しいジェネレーターを本体のくぼみに合わせ、クリーニングロッドをバルブの先端にひっかけてから、燃料のつまみを最大にして、クリーニングロッドを下げます。
ジャムナットで固定して、上からジェネレーターを固定する金具を取り付けて交換完了です。
コールマンのシングルバーナーのストーブは、ツーバーナータイプと同じように簡単にジェネレーターを交換することが出来ます。
着火や火力で異変を感じたら、ジェネレータのメンテナンスをしてみましょう。
長く使うためにはホワイトガソリン「エコクリーン」を使おう
コールマンのガソリンタイプのストーブやランタンを使用する際は、コールマンのホワイトガソリン「エコクリーン」を燃料にするようにしましょう。
これが一番大切なメンテナンスなります。
車で使われているガソリンには、車を動かすために必要なトルエンなどの着火剤が含まれています。
着火剤は、ストーブやランタンには必要のない成分です。
それらの成分がジェネレーターの目詰まりの原因となってしまいますので、コールマンの製品にはコールマンのホワイトガソリンを使いましょう。
また、バーナーをしまう際に、タンクに残っているガソリンをガソリン缶に戻すことも、長く使い続けるために大切なことです。
これを怠ってしまうと、タンクの中が錆びてしまったり、チェックバルブが腐食してしまうこともありますので注意が必要です。
特に、シーズンの終わりには必ずガソリンを抜いておきましょう。
コールマンはメンテナンス次第で一生使い続けられる
定期的にメンテナンスをすることで、コールマンのストーブは長く愛用することが出来ます。
手をかければかけるだけ、ストーブに愛着がわいて、もっとキャンプが楽しくなるはずです。
部品を交換してもストーブの調子が悪いときは、コールマンのお客様サポートを利用する方法もあります。
コールマンのストーブで、本格的なキャンプ料理を楽しみましょう。