焚き火やキャンプファイヤーの火を見ながらのキャンプは、とてもロマンチックなものです。
そんなキャンプをするためには、薪を割るための道具が必要です。
焚き火台や薪ストーブに火をつけるための薪は、燃えやすいように細かく割って置く必要があります。
今回は薪を割るための道具、斧と鉈の種類と使い方をご紹介します。
キャンプで焚き火を楽しむための道具
キャンプで焚き火をして見ていると、カラダも温まり、心が落ち着くのでリラックスがすることができます。
このようにキャンプを楽しむ上で、焚き火は楽しみの一つともなるでしょう。
そこで、キャンプのときに焚き火を始められる方に向けて、焚き火に必要な道具をご紹介します。
最近のキャンプ場では、直火禁止のところが多いため、焚き火をするためには焚き火台が必需品となってきます。
そして、焚き火台は、暖を取り、明かりを灯し、調理器具にもなる大変便利なアイテムです。
ほとんどのアウトドアメーカーから出ているので、自分のスタイルに合ったものを選ぶことをおすすめします。
次に、燃えている薪を移動するときに使うトング、または火バサミが必要になります。
できれば、火元からの距離をとれる長めのもので、強度の高いものがおすすめです。
その他に用意するものとして意外に忘れてしまうのが、皮手袋です。
皮手袋は、やけど防止や、けが防止のためにもなり、薪を燃やしたりするときや熱い鍋を持ったりと、何かと重宝します。
それから、着火するときに使うマッチか、チャッカマンが必要です。
そして、焚き火で一番大事なものと言えば薪ですが、この薪を割る斧や鉈も必需品と言えるでしょう。
薪の購入は、ホームセンターやインターネットで購入できます。
また、場所によってはキャンプ場で売っている場合もあるので、行く前に確認をしましょう。
ただ、注意していただきたいのが、キャンプ場自体が焚き火を許可しているかです。
キャンプ場によっては、焚き火を禁止しているところ、直火が禁止だけど焚き火台を使えばできるところがあります。
まずは、直接キャンプ場に確認を取ることをおすすめします。
斧と鉈、キャンプに持って行くならどっち?
キャンプで焚き火をする際、太い薪にいきなり火をつけようとしても直ぐにはつきません。
そのため、薪が燃えやすくするために、薪を細く割る必要があります。
このときに必要になるのが、斧や鉈です。
この薪を割るための道具である斧と鉈ですが、キャンプに両方を持ち込む必要はなく、どちらか一方を持っていけば大丈夫です。
そして、この斧と鉈ですが、ちょっとだけ使い方が異なります。
大きな薪を割るのに適しているのは斧です。
しかし、両手を使うことを前提としています。
また、より強い力で薪割ができますが、斧はとても大きく重いので扱いがとても難しい道具です。
その点、鉈は焚き付け用の細い薪を割るのに適しています。
鉈は、斧と比べで小さく軽いので片手で扱うこともでき、木の皮を削ったり枝をはらったりすることが得意な道具です。
このようにちょっとした違いはあるのもののどちらをとっても、キャンプで活躍することができます。
どちらを購入すれば迷ったのなら、使用する用途を考えると良いでしょう。
キャンプにおすすめの鉈
鉈は、山作業や農作業で使う道具ですが、最近ではアウトドア用に軽量で持ち運びやすく、ナイフに近いものなど種類や形が豊富です。
このように鉈は、種類が豊富なので、キャンプに適した鉈の種類と目的に合った選び方をご紹介します。
鉈の刃には、片刃「レ型」と両刃「V字」があります。
片刃は細い枝や木の皮を剥いたりと細かな作業に適しています。
この片刃の鉈は、薪を割ることもできますが、刃こぼれする可能性があります。
そして、大きな木を割るのには適していません。
両刃は、刃に厚みがあるので、刃こぼれがしづらく、大きめの薪を割るのに適しています。
このように鉈にも種類があります。
そこで、今回は鉈を初めて購入する方に向けて、手頃な値段で購入できる鉈をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
【高儀村国 ナタ サヤ入全鋼】
参考価格 1,754円(税込)
刃の形状:片刃
刃渡り:180mm
重量:744g
高儀村国のナタは、大きな薪を割るのには不向きですが、価格が安く初めての方には練習用としておすすめです。
【冒険倶楽部鉈とのこ小 NS-180】
参考価格:2,154円(税込)
刃の形状:両刃
刃渡り:165mm
重量:380g
鉈とのこ小 NS-180は、鉈とノコギリがセットになっているファミリーキャンプ向けの道具です。
これは、長すぎる薪をノコギリで半分に切ることもでき、キャンプでは色んな活躍ができる大変便利なセットです。
このように種類のある鉈ですが、斧と違い大きな薪を割るのには不向きです。
しかし、細かな作業に適しているのでキャンプに持って行くと、とても役に立つ道具のひとつです。
キャンプにおすすめの斧
大きな薪を割るなら、斧を使うことをおすすめします。
斧は両手を使う事が前提に作られているので、強い力で薪を割ることもできます。
斧は、ある程度の重さが必要ですが、重すぎたり、長すぎたり体格に合わないものを選ぶと、扱いが難しくなります。
形状も四角や扇形など色々なデザインがありますが、見た目だけで選ばないようにしましょう。
ここでは、初めての方でも扱いやすい斧をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
【高儀村国 アッキス】
参考価格:945円(税込)
刃の形状:両刃
重量:550g
ケース:付属
高儀村国のアッキスは、何といっても驚きの価格ながら、丈夫で腐食の心配がなく、使いやすいと評判が良い斧です。
【ハスクバーナ手斧】
参考価格:4,610円(税込)
刃の形状:両刃
重量:962g
カバー:付属
ハスクバーナ手斧は、ヒッコリー材の柄が手に馴染みやすく、コンパクトで持ち運びしやすい斧です。
さらに、丈夫で切れ味も良く、見た目もおしゃれな斧です。
このように斧もものによって価格と重量に差があります。
そして、キャンプで使う斧や鉈を購入する際には、目安として使いやすいと思えるサイズを選ぶことをおすすめします。
また、携帯するときのカバーやケースも重要で、付属していない場合は別購入しなければならないので購入時に確認しましょう。
斧と鉈の手入れの仕方
実際に斧と鉈を購入に至ったとしても、手入れの仕方がわからないと、せっかくの斧と鉈の性能を発揮できません。
斧や鉈は、しっかり手入れをすることで、いつも同じ切れ味を保ち、長持ちさせることにも繋がります。
そのため、使い終えた後の手入れは必要不可欠です。
それでは、手入れはどのようにするのでしょうか。
まずは、使い終えたらしっかり洗い、完全に乾いたらケースやカバーに保管しておくことです。
もし、切れ味が落ちてきたと感じたら、砥石を使って刃を研ぎましょう。
砥石は800番~1000番の中砥石を選び、研ぎ方は包丁と同じ要領で研ぎます。
キャンプシーズンが終わり、使わない期間には、刃に椿油などの植物性の油を塗り新聞紙に包み保管してください。
ちなみに刃渡りが6cm以上の鉈は、明確な目的がないのに所持していると銃刀法の規制対象となります。
キャンプやアウトドアは明確な目的になりますが、特に理由がない場合は不用意に持ち出さないように注意してください。
キャンプで使う薪の選び方
キャンプでの焚き火は、心が落ち着き時間を忘れてしまうぐらい見ていられます。
その焚き火を楽しむためにも、薪の選び方がとても重要になってくるのです。
薪の材料となる樹木には、広葉樹と針葉樹の2種類に分けられ、それぞれ特徴があります。
一般に広葉樹は堅木と言われており、密度が高く火持ちが良く熱量が多いことが特徴です。
しかし、着火はしづらく、値段が高く重さもあるといったデメリットがあります。
一方、針葉樹は軟木と言われて密度が低いので、軽く、薪割がしやすくのが特徴です。
デメリットとしては、樹液が多く燃えやすいが火持ちが悪いことです。
それぞれの特徴を生かして、広葉樹と針葉樹の両方を用意し、状況に合った使い方をおすすめします。
キャンプ場に用意されている薪は、針葉樹が多く、さらに小さく割られており便利なのですが、針葉樹は火持ちが悪く、調理には不向きです。
もし、焚き火で調理をすることを考えている方は、広葉樹の薪を用意しましょう。
また、広葉樹は針葉樹に比べると固いので、鉈ではなく斧を用意しておいた方が良いかもしれません。
そして、薪として使用する際に注意していただきたいのが、生の木です。
生の木は、水分が多く、火がつきにくいのが特徴です。
仮に火がついたとしても、煙が凄くてとても焚き火には使えません。
焚き火に使用する木は、最低でも7~8ヶ月は乾燥させたものを使うのが基本です。
このように、焚き火をするためには、薪の種類の選び方も大切になってくるのです。
キャンプで、焚き火を楽しむために
キャンプで、斧や鉈を使う場合は注意を払い安全に作業してください。
キャンプ場で、焚き火をする場合、となり近所に一言声を掛けるだけで、お互い気持ちの良いキャンプが楽しめます。
また、風が強いときは、焚き火は避けたほうが良いでしょう。
楽しい焚き火をした後は、使う前と同じ様にきれいにして帰りましょう。