キャンプナイフの種類と選び方を網羅!用途別おすすめモデルも

最終更新日:2021/11/26

キャンプや登山などのさまざまなアウトドアシーンで活躍する「キャンプナイフ」にはどのような使い方や種類があるのでしょう?

ここではキャンプナイフの選び方や特徴をはじめ、万能に使えるものや薪割り、料理などにおすすめのものを徹底解説しています。

またキャンプナイフの売れ筋フランキングや知っておきたい法律についてもお伝えしますのでぜひ参考にしてください。

キャンプに使うアウトドアナイフとは?どんなことに使う?

アウトドアナイフとも呼ばれるキャンプナイフは、肉や野菜などを切る包丁としてはもちろん、着火剤として使う木を細かく切ったり、薪を割ったり、さらにはエッジ部分を使って火花を起こして着火したりなど、さまざまなアウトドアシーンで大活躍します。

キャンプ用品はできるだけ軽量コンパクトにしたいもの。さまざまな用途に使えるキャンプナイフがあれば必要な作業をまかなうことができるため、1本は持っておきたいキャンプ道具だと言えます。

キャンプナイフの選び方

国内外のメーカーからさまざまな製品が販売されているキャンプナイフは、折りたたみできるかや、刃の形状、素材などの違いがあり、強度やお手入れのしやすさ、使うシーン、使いやすさが変わってきます。

そのため、あなたが使いたいシーンと使いやすさを考えて選ぶことが大切です。

キャンプナイフの3つの種類と特徴

キャンプナイフには、大きく分けるとシースナイフとフォールデイングナイフ、ツールナイフの3種類があります。
以下でそれぞれの特徴を詳しくご紹介します。

シースナイフ

シースナイフは、刃と柄(ハンドル)が固定され、使用時以外はナイフの刃をシース(さや)に収めておくことができます。
刃が固定されているため安定感があり、耐久性にも優れ、お手入れも簡単なのが特徴です。
料理はもちろん、薪割りにも使いやすいので初心者にもおすすめの1本と言えます。

ブッシュクラフトに適したフルタングシースナイフは、刃の鋼材がハンドル部分まで貫通しており、ナイフの中でもっとも強度が高いと言われています。

最小限の荷物でキャンプを楽しむブッシュクラフトに向いていますが、お箸やスプーン、カップなどもすべて自作するというほどハードな使い方はしないという方にはいらないかもしれません。

フォールデイングナイフ

折りたたみ式のフォールデイングナイフは、ナイフの刃を柄にコンパクトに収納できるため持ち運びにも便利です。

折りたためる分、シースナイフに比べると頑丈さは劣ってしまいますが、食材を切ったり着火用の燃えやすい焚きつけを作る作業には十分使えます。

使用後は折りたたみ部分のサビや劣化を防ぐためのお手入れが必要です。

ツールナイフ

ナイフ以外に栓抜きや缶切り、ドライバー、ハサミなどさまざまな機能がひとつになったツールナイフは、ハンドル部分にナイフやツールを収納できるフォールディングナイフの一種です。

コンパクトで使い道も豊富なため、1本あるだけでほかの道具が必要なくなり荷物を減らすことができるのが魅力です。
また、もしものときの防災用品としても需要が高いアイテムです。

グラインド(刃の形状)の3つの種類と特徴

グラインドとは、ナイフの刃の形状です。
大まかに分けると3種類あり、それぞれ切りやすさや切れ味などの特徴が異なります。
また形状により研ぎ方なども変わります。

コンベックス

刃の側面に凸状の膨らみをもたせたコンベックスは、蛤刃(はまぐり刃)ともは呼ばれ、切れ味抜群とはいかないものの、刃に厚みがあるため切り開くには最適で、耐久性も高いのが特徴です。

薪を割りやすく、ナイフを使って太い薪を細く割るバトニングにも向いており焚き火ナイフとして活躍します。

スカンジ

アウトドアナイフに多い形状で、左右ともに傾斜がついたスカンジは、刃が真っすぐで厚いため耐久性があり、研ぎやすいのが特徴です。
薪割りも比較的簡単に行えます。

フラット

ナイフの基本形ともいわれるフラットは、刃の両面が平らでもっとも汎用性が高く比較的切れ味も良いため調理用として活躍します。
研ぎやすく使いやすい形状ですが、ブッシュクラフトなどハードな使い方には向いていません。

ナイフの素材は2種類

ナイフも包丁同様、素材によって切れ味やお手入れのしやすさが変わります。
キャンプナイフとして主に使われている素材は、ステンレスとカーボンの2種類です。

ステンレススチール

切れ味が良くサビにも強いステンレススチール製のナイフは、丈夫でお手入れも簡単だから使いさすさ抜群。
耐摩耗性が高く、料理にも適しており初心者におすすめです。

カーボンスチール

炭素と鉄でできたカーボンスチールは、古くからナイフの素材としてよく使われいます。
最大の特徴は切れ味の良さにあり、欠けやすくサビにも注意が必要ですが、研ぎやすいのでお手入れをきちんとすることで高い切れ味を保つことができます。

アウトドアにおすすめの万能キャンプナイフランキング

ここでは人気通販サイト「amazon」のアウトドア用ナイフの売れ筋ランキングによるベスト3をご紹介します(2021年10月末現在)。

1位 モーラナイフ Morakniv Companion Heavy Duty Black (ステンレス)
2位 モーラ・ナイフ Mora knife Companion MG (ステンレス)
3位 MOSSY OAK ナイフ シースナイフ フルタング構造 全長225mm 天然ウッドハンドル 【ケース付き】

いずれも幅広く活躍してくれる万能型のため、できるだけ荷物を減らしたいソロキャンプナイフでも活躍してくれること間違いありません。

上位の二つは創業125年スウェーデン発祥の老舗メーカー「モーラナイフ」のもので、日本製なら和式サバイバルナイフ「富田刃物 深山刀」も人気です。

芸人のヒロシさんが愛用していることで有名な「ディディガルガル」も話題です。

オピネル

折りたたみ式ナイフの専門ブランド「OPINEL(オピネル)」。
鋭い切れ味と持ちやすい波型フォルムで初心者にも扱いやすく、キャンプ好き芸人・バイきんぐの西村さんが愛用していることでも知られています。

オピネルが誕生したフランスでは、刃物を扱える年頃になった子供に「ファーストナイフ」としてオピネルを贈る習慣があるほど広く愛されています。

薪割りにおすすめのキャンプナイフ

これまで書いてきた通り、薪割りなどのバトニングにおすすめなのはフルタングのシースナイフです。

特にスウェーデン生まれの「モーラナイフ」の「コンパニオン ヘビーデューティ」は、カーボンスチール製で耐久性も強く2,000円円台で購入できるコスパの高さでも人気です。

料理におすすめのキャンプナイフ

料理に使うなら刃が薄くて軽いものが使いやすいでしょう。キャンプナイフには1本で料理から薪割りまでこなせるものもありますが、衛生面や料理のしやすさを考慮すると、使い分けたほうが安心です。

楽天市場で「アウトドア クッキングナイフ」で検索するとさまざまな種類のクッキングナイフが出てきます。どれも切れ味が良く、お手入れもしやすいのが特徴なのでぜひチェックしてみてください。

まな板とセットになったものもあるので、アウトドア料理を楽しみたい方におすすめです。

キャンプナイフのお手入れ方法

キャンプナイフの使用後のお手入れの基本は、汚れやほこりを洗い流してしっかり乾燥させることです。

その後サビを防ぐために、防錆用の専用オイルを塗ります。

研ぎ方は刃の形状により変わり、砥石を使い角度を意識しながら研がなければいけないため、経験がないとなかなかうまくできないものです。

そのため、初心者の方にはナイフシャープナーやスティックタイプのナイフシャープナーを使ってみるのもおすすめです。

キャンプナイフに関わる銃刀法違反について

アウトドアでキャンプナイフを使用するなら銃刀法(銃砲刀剣類所持等取締法)について知っておきましょう。

銃刀法により、刃渡り6cmを超える刃物は「業務その他正当な理由による場合を除いては、これを携帯してはならない」と規制されており、6センチ未満であっても正当な理由がない場合は軽犯罪法の規制対象となっています。

キャンプや登山はナイフを所持する正当な理由に当たると考えられますが、キャンプ道具を車に積んだままにしておいたり、ナイフが入れたままのカバンで出かけたりなどすると取り締まりのの対象になる可能性があるので、くれぐれも注意が必要です。

こちらも合わせてご覧ください。