夏の楽しみといえば、キャンプですよね。
しかし、中には「キャンプはしたいけど、虫が苦手…」という方もいますよね。
特に、女性に多いのではないでしょうか。
夏は虫も活動的になるため、虫対策を怠ると、せっかくの楽しい時間に水をさすことになってしまいます。
虫対策をしっかりと行って、不快な虫を撃退しましょう。
対策必須!夏のキャンプで注意すべき虫
キャンプなどのアウトドアでは、虫が付きものですよね。
自然の中で暮らしている虫達の住処に、私達人間がお邪魔しているわけなので、完全に虫を寄せ付けないようにすることは残念ながらできません。
しかし、しっかりと虫対策をすれば、かなり快適にキャンプを楽しむことが可能です。
夏場は人間だけでなく、様々な虫達も元気に活動します。
その虫達の中には、私達に害を与える存在もいます。
夏のキャンプ場に出没するであろう、代表的な虫達をご紹介します。
●蚊
夏の代名詞ともいえる、不快な虫の代表選手です。
「プ~ン」という高周波が非常に不愉快なうえ、刺されると痒みが発生します。
川の流れが弱い淵の近くや、池、水たまりは蚊が発生しやすい場所です。
テントは、そういった場所からできるだけ離れた所に設営しましょう。
また、蚊は大体25℃~30℃くらいの気温で、最も活動が盛んになります。
夕方以降は特に注意しましょう。
●ブヨ(ブユ、ブト)
蚊よりも少し大きくて、ハエよりも小さい虫です。
皮膚を口で噛んで吸血するため、咬まれると出血します。
それほど大きい虫ではありませんから、出血してから噛まれたことに気づく場合がほとんどでしょう。
厄介なことに、蚊に刺されるよりも腫れや痒みが酷く、治りも遅いです。
まだまだいる!虫以外にもこんな生き物の対策も忘れず
引き続き、夏のキャンプで注意すべき虫についてご紹介します。
●アブ
見た目はハエに似ています。
キレイな水の近くに生息しています。
吸血性のヤマトアブ、アカウシアブなどに刺されると、強烈な痛みと痒みに襲われます。
●蜂
蜂の種類も、私達の生活に身近なミツバチから、夏になると活発になるアシナガバチや、危険なスズメバチなどがいます。
その中でも、オオスズメバチの危険度は高く、命に関わることもあります。
キャンプをする際には十分に注意しなければいけません。
●ムカデ
山よりも、実は海辺のキャンプ場での出没率が高いです。
見た目も気持ち悪いですが、咬まれると激痛が走ります。
主に3月~12月にかけて発生し、6~8月は特に被害が増大します。
生命力が非常に強いため、頭部がちぎれた状態でも生きている場合もあります。
一見死んでいるように見えても、十分に注意してください。
●ヤマビル
ヒルは虫ではありませんが、アウトドアで遭遇する可能性がある危険な生き物です。
その名の通りに、山に生息しています。
登山やハイキング、キャンプ中に、気づかないうちに吸血されている場合があります。
靴下の隙間からこっそりと侵入して吸血します。
活動が活発になる6~8月は、特に注意しましょう。
以上のように、たくさんの種類の虫が夏のキャンプ時に出没する可能性があります。
思わぬ被害を受けないためにも、事前の虫除け対策が必要となります。
まずはキャンプの身だしなみから虫除け対策!
キャンプで不快な害虫から身を守るために大事なことは、まずは刺されないようにすることです。
基本的な対策は、長袖・長ズボン・靴下で肌の露出を少なくすることですが、高温多湿な夏場はやっぱり暑さが厳しいですよね。
体質的に暑がりな人にとっては、虫に刺されるよりもつらい状態になってしまうかもしれません。
そういった人は、昼間のみ半袖で過ごし、夕方の刺されやすい時間帯は長袖を着用するなどして、上手に体温を調整しましょう。
ここでは、危険な虫を回避するために、まず注意すべき点をお伝えします。
●薄い色の服で蜂対策
蜂は、赤や黒などのはっきりとした濃い色をめがけて襲う場合があります。
キャンプの際は、万が一を考えて、白や水色などの色の薄い服を着用していきましょう。
そして、色の薄い帽子を被ることで、大事な頭を守ることも忘れずに行ってくださいね。
もし蜂が近くに寄ってきても、焦って手で払ったりしてはいけません。
蜂が攻撃を受けていると勘違いして、反撃してくる場合があるからです。
怖がって派手にリアクションをせずに、じっとしていれば、そのうち蜂のほうから去ってくれますよ。
決して慌てずに、冷静に対処してください。
●靴やバッグの中をチェック
テント内に放置しておいた靴や衣服を着用する前には、逆さまにしてよく振って、中にムカデや蜂などが潜んでいないか確認しましょう。
バッグにもたやすく侵入するので、ファスナーを開けっ放しにしないようにしてください。
効果的な虫除け対策
キャンプに行く際には、以下のアイテムを持参して、蚊などの虫除け対策をしましょう。
●リキッドタイプの虫除けスプレー
夏本番になると、ドラッグストアなどには虫除けを目的をした商品がずらりと並びますよね。
その種類は実に豊富で、リング状のものを手足に装着したり、簡単にシールを衣服に貼るだけのものなどがあります。
その中でも、是非キャンプに携帯して欲しいアイテムが、肌に直接付けるタイプの虫除けスプレーです。
非常に手軽に使用できます。
虫除けスプレーにも種類があり、広範囲に噴霧するタイプではあっという間になくなってしまい、エコではありません。
掌に付けて肌に塗り広げるリキッドタイプのほうが、無駄なく使用できるでしょう。
●ワンプッシュタイプの虫除け
キャンプの際には、設営したテント内やコテージで就寝しますよね。
その際には、昔からおなじみの蚊取り線香を使用する人もいるかもしれませんね。
しかし、火を使用するため、取り扱いに十分に注意しなければ危険です。
もっと安全に使用できるのが、1日1回ワンプッシュするだけで効果抜群のスプレーです。
掌サイズで軽いので、持ち運びも苦になりません。
●ランタンを上手に活用
虫は明るい方へと集まる習性があります。
光量の強い明るいランタンを隅の方に置いておくことで、テントの中に虫が侵入してくるのを軽減させることができます。
キャンプ中に虫に刺された時のために準備しておくべきアイテム
キャンプ中に虫対策をしていても、やはり100%虫刺されを防ぐことはできません。
特に、体温の高い子供は、蚊やブヨに刺されてしまう場合が多いですよね。
もしも虫に刺されてしまった場合を考慮して、以下のアイテムを必ず持参するようにしましょう。
●虫刺されの薬
ドラッグストアなどで購入できる、痒みやかぶれなどに効能のある抗ヒスタミン剤が配合されている塗り薬と、症状が酷い場合用に、ステロイドが配合されている塗り薬を用意しましょう。
●ポイズンリムーバー
キャンパーであれば、1個は持っていたいアイテムともいえます。
刺された際の傷口に、ポイズンリムーバーの吸い出し口を当てて、レバーを引いたり、ピストンを押すことで、毒を吸い出します。
蜂やムカデなどの毒が強い虫に刺された場合の応急処置はもちろん、蚊に刺された場合にも使用すると、痒みが軽減できます。
刺されたなと思ったら、ポイズンリムーバーですぐに吸い出しましょう。
●保冷剤
痒みや腫れが酷い部分を保冷剤で冷やすことで、症状を軽減させます。
虫が苦手=キャンプが苦手という人は時期や場所を選ぼう
虫対策の方法がわかっても、どうしても虫が苦手な人も多いですよね。
それは性別には関係ありません。
男性でも、虫が受け付けられないという人は多いものです。
普段、虫と接することが少ない都会で生活している人ならば、なおさらかもしれませんね。
キャンプ自体には興味があっても、虫が苦手=キャンプが苦手といったように結びついてしまっているケースもたくさんあります。
確かに、キャンプ場は豊かな自然の中にあります。
キャンプの醍醐味は、五感を使って自然を楽しむことにもあります。
そのため、虫を完全にシャットアウトすることは困難です。
しかし、時期や場所をしっかりと選べば、虫に遭遇することが少ないキャンプを楽しむことができますよ。
最もおすすめの季節は秋です。
山々の紅葉も美しいですよね。
肌寒くなってくる10月以降~5月上旬あたりまでは虫も少なくなるので、虫嫌いの方でも外で快適に過ごせるでしょう。
また、芝サイトがあるキャンプ場も、一般の山の中のキャンプ場と比較すると虫が少なめなのでおすすめです。
使用するタープは、1枚布の物よりもスクリーンタープの方が、虫の侵入をより防げるでしょう。
万全な虫対策で夏キャンプを楽しもう!
一般的には、虫が苦手という人のほうが多いですよね。
自然の中に虫はいて当然ですが、夏のキャンプで問題となるのは、私達に害を与える虫の存在です。
場合によっては、命に関わるケースもあります。
安全にキャンプを楽しむためにも、必ず虫対策を行いましょう。