バーベキューの火起こしを楽にする!おすすめの着火剤

最終更新日:2019/09/23

バーベキューといえば、最初は火起こしに苦戦する方が多いものです。

木炭が安定して燃焼するまで、かなりの時間を費やしてしまったという苦い経験がある方もいるでしょう。

その待ち時間は、バーベキュー参加者にとっても手持ち無沙汰な時間となってしまいます。

そこで、火起こしが少しでも楽になるおすすめの着火剤をご紹介します。

バーベキューの必需品?着火剤とは?

着火剤とは、木炭や練炭に火がつきにくい際に、燃焼を助けるためのアイテムです。

着火剤には、固形タイプやゼリー状の液体があり、物によってはガソリンなどの可燃性の強い成分を含んでいます。

そこで、着火剤を使った場合の火起こしのやり方をご説明します。

着火剤もただ置いた(塗った)だけでは、効果を発揮するとは限りません。

炭の置き方にも気を配ってみましょう。

【着火剤を使った火起こしのやり方】

①まず、小さめの炭や小枝をバーベキューコンロの中心に集めます。

②その上に着火剤を置いて火をつけます。

③火がついたら、大きめの炭を着火剤の上におきましょう。

④大きな炭が燃焼を始めたら、さらに大きな炭をのせていきます。

この手順で行うと、次第に燃焼が強くなってきます。

ポイントとしては、炭を置く時に、少し酸素の通り道を作るようなイメージで、重ならないように置くことが燃焼を高めるコツです。

火起こしの達人!おすすめの着火剤とは?

では、火起こしにおすすめの着火剤をみていきましょう。

●キャプテンスタッグ:バーベキュー ファイアブロック着火剤

・成分…圧縮木材繊維・ワックス

マッチやライターで簡単に火をつけることができ、必要な分を割って使うことができます。

消し炭であれば、5分程で燃焼がはじまります。

安価である一面、換気の悪い場所での取り扱いには、身体面への影響に十分な注意が必要となります。

●ファイヤーアップ:100キューブバケット

・成分…おが粉パイン材・植物油

燃焼時間は1個につき10分程で、高い着火力が期待できます。

石油系の原料は使用していないため、エコに努めた着火剤です。

●富士屋:文化たきつけ10個セット

・成分…木材繊維質・灯油

マッチ1本で簡単に着火が可能です。

少し灯油の臭いがきついという声もあるため、封を開けたらジップロックなどで保管すると良いでしょう。

●ユニフレーム:森の着火材

・成分…木材破砕屑・蝋・ステアリン酸

環境にやさしく、石油系を使用していないため臭いはありません。

1個につき7分程の燃焼時間です。

●ニチネン:アウトドア着火剤 チャッカネン

・成分…メチルアルコール、増粘剤

火のつきが良く、燃焼も持続性があると好評です。

しかし、燃焼中の継ぎ足しはできないため、どれくらいの量を必要とするのか、判断するまでに慣れを必要とするでしょう。

バーベキューをスムーズに!火起こしのコツ

バーベキューをスムーズに行うには、最初の火起こしにかかっているといっても過言ではありません。

着火剤に頼るのが楽ですが、それ以前に火起こしを効率的に行うための基本を覚えておくと便利です。

まず、バーベキューの火起こしで一番のポイントといえるのは、炭の置き方です。

バーベキューコンロにただ横並びに炭を置いても、なかなか着火しません。

先にもご説明したように、酸素の通り道を作るということがポイントなのです。

それには、炭を煙突状に積むという方法がわかりやすいです。

こうすることで、煙突状の中で上昇気流が発生し燃焼しやすい環境になるのです。

たとえば七輪を思い出してみてください。

七輪は、下部に空気扉をついており、形状が円柱のようになっています。

その円柱の底に、炭を煙突のように縦に積みかさねて、下の空気扉のところからうちわで仰ぐことにより着火の手助けをします。

バーベキューコンロでも、燃焼の勢いを強めるために、うちわで仰いで風を送り込んだりしますよね。

空気をたくさん送りこむために、自転車の空気入れを利用して、強い風を吹き込むという裏技もあります。

着火剤以外で火起こしを楽にするアイテムとは?

ここまでで、燃焼の仕組みがわかりましたね。

それでは、着火剤以外でバーベキューの火起こしを楽にしてくれるアイテムにも注目してみましょう。

●火起こし器

火起こし器は、「チャコールスターター」や「チャコスタ」とも略して呼ばれています。

この火起こし器をバーベキューコンロに置き、中に炭をセットします。

この時、きつく詰めすぎると空気の通り道ができないので、先にご説明した煙突をイメージするように炭をセットしましょう。

その後は、火種の上に火起こし器を置いて、中の炭が燃えるのを待つだけです。

●牛乳パック

牛乳パックは、ワックスがコーティングされているため、長時間の燃焼が期待できます。

まずは、バーベキューコンロの中央に、牛乳パックを小さく切って中央にまとめて置きます。

コンロに網をのせたら、煙突状に炭を兼ねて、牛乳パックの着火による燃焼の火がうつるのを待ちます。

このように、着火剤以外でもバーベキューの火起こしを手助けしてくれるアイテムがありますので、覚えておくと良いでしょう。

火起こしのコツは木炭の種類にもよる?!

バーベキューで火起こしをスムーズに行うためには、着火剤以外のもう一つのコツとして、炭の種類があげられます。

初心者がいきなり備長炭で火起こしを行うのは、とても難易度が高いといえます。

炭にも種類があり、スタンダードなマングローブ炭は比較的、他の炭に比べて着火しやすいという傾向があります。

そのかわり、燃焼時間は短く火力も弱い一面があります。

他には、オガくずなどを材料にした成形炭やオガ炭などは、慣れてくれば着火にそれほど手間取らないでしょう。

また、燃焼時間や火力も、マングローブ炭に比べたら安定しているので、コツさえつかめば扱いやすく、おすすめです。

備長炭などは、火起こしに慣れてきたら扱ってみると良いでしょう。

バーベキューに手作り燃料を使ってみよう

ここまで、着火剤と炭の種類について注目してきました。

さまざまな種類がありますが、どれもそれなりにコストがかかるのは避けられません。

そこで、自宅にあるもので、バーベキューの火起こしに使える燃料を手作りしてみましょう。

実は、身近なもので炭に変わる代替燃料を作ることができるのです。

用意するものは、新聞紙1日分、バケツ、水、棒(サランラップの芯など)の4点です。

手順をご紹介します。

【手作り燃料の作り方】

①まず、バケツに水を張り、ちぎった新聞紙をその中に入れます。

②新聞紙がしっかりと水分を吸うまで放置します。

③サランラップの芯程の棒に②の新聞紙を巻きつけて、煙突状に形成します。

④そのまま棒から引き抜いて、3日間程乾燥させます。

作り方はこれだけなので、とても簡単です。

あとは、これを炭代わりにコンロに並べて火をつけましょう。

着火はとても容易に行えますが、難点はすぐ燃え尽きてしまうという点です。

そのため、炭というより着火剤として考えたほうが良いでしょう。

また、このペーパーログは、警視庁警備部災害対策課でも、災害時など代替燃料として推進しています。

知っておくと、いざという時に役立つかもしれません。

ストックしておけば、バーベキューの際に着火剤を買うコスト削減にもなるでしょう。

バーベキューは理想の炭と着火剤で火起こしをスムーズに行おう

着火剤や炭には、金額に応じてさまざまな種類があることがわかりました。

塗るタイプの着火剤から固形の投入するタイプのもの、そして炭も、初心者が扱いやすいマングローブ炭など、自身のレベルに合わせて組み合わせると、スムーズに火起こしが行えます。

燃焼のコツは「空気の通り道を作る」というポイントをおさえて、バーベキューを楽しんでください。

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