キャンプのルールとは?押さえておきたい基本的なマナー11個

最終更新日:2022/02/10

たくさんの人が楽しむキャンプ場。多くの人が思い思いに楽しむ場だからこそ、皆が快適に過ごすためにはルールやマナーが必要です。
この記事では、キャンプ場で気をつけたい、基本的なルールやマナーをご紹介します。一般的なキャンプ場とオートキャンプ場の違いなどについても解説していますので、キャンプ場を選ぶ際の参考になれば幸いです。

キャンプ場にはルールがある

各キャンプ場は利用規約を設けており、それぞれのルールがあります。
利用規約はそれぞれのキャンプ場によって違いがあり、規約違反と判断された場合はペナルティーが課せられる場合もあります。別のキャンプ場では良かったことでも、ほかの違うキャンプ場ではNGなケースもあるので注意が必要です。
利用規約は受付の時に説明がありますので、場所を貸してもらっているということを理解し、ルールを守りましょう。
以下に、キャンプシーンでの基本的なルールとマナーについてご紹介します。

オートキャンプのルールとマナー・気をつけること7つとその理由

キャンプ場内の車の運転に気をつける

車での乗入れが可能なオートキャンプは、運転には十分に注意しましょう。キャンプ場には小さな子どもが多いので、特に大人の目が行き届きにくくなるテントの設営と撤収の際には、細心の注意を払って運転することが大切です。

音楽などの音量に注意し、大きな声は控える

キャンプ場で意外にトラブルになりがちなことの一つは、騒音です。音楽やラジオ、テレビの音は控えめにし、特に夜や早朝の話し声はボリュームに注意しましょう。車のドアの開閉の音やエンジンの音、早朝の薪割りや子どものはしゃぐ声、ペットの鳴き声などにも配慮が必要です。少し離れた所に行って、どのくらい音が聞こえているか確認するのも良いでしょう。

小さな子どもやペットがいるのであれば、ファミリーキャンパー限定のサイトや、ペット専用のキャンプ場などを利用するのもおすすめです。

共有スペースはきれいに使い、独占しない

炊事場やお手洗い、シャワールームなどはキャンパーたちが皆で使用する共有スペースです。後の人が気持ちよく使えるように、きれいに使うようにしましょう。中でも炊事場は独占されると、その間他の人が食事の準備ができなくなってしまいます。コインランドリーなどもそうですが、混雑している時間帯などは、必要な時間だけ使用するようにしましょう。

ゴミ処理はルールに従う

キャンプ場によっては、自分の住んでいる自治体とゴミの分別方法などが異なる場合があるでしょう。
また、キャンプ場の中には、ゴミは自分で持ち帰ることになっている所もあります。ゴミ処理の方法は、キャンプ場ごとにルールが定められていますので、それに従いましょう。大きめのゴミ袋を予め用意しておくと安心です。

焚き火の際はルールを守る

焚き火をする時や炭や灰の処理は、キャンプ場のルールに従いましょう。ほとんどのキャンプ場では、地面に直接焚き付ける直火は禁止しています。焚き火をする際は焚き火台の用意が必要な場合もありますので、事前に確認しておくと良いでしょう。
焚き火ではゴミは燃やさないようにし、強風の時は焚き火はしないようにします。焚き火に使う薪も、キャンプ場の木の枝を切ったりせず事前に用意しておきましょう。

時間を守る

チェックイン・チェックアウトの時間は、キャンプ場によって異なります。予約の際に時間もチェックして順守するようにしましょう。また、ほとんどのキャンプ場では消灯時間を設けています。時間帯はキャンプ場によって異なりますが、大体夜10時前後からの所が多いようです。この時間帯に周囲を明るくして騒いでいたら、マナー違反になりますので注意しましょう。

挨拶をする

ロープを張る時に軽く挨拶しておくと、お互い気持ちよく過ごすことができるでしょう。
特に夏場のハイシーズンなどでは、キャンプ場もお互いの距離が近くなります。無言のままよりも「こんにちは」、「よろしくお願いします」などの軽い挨拶を交わしておくと、お互い様というあたたかい気持ちが芽生えるのではないでしょうか。必要以上に話しかけることはNGですが、無用のトラブルを引き起こさないためにも、挨拶は始めの段階でしておくことがおすすめです。

キャンプでのフリーサイトで気をつけること4つ

キャンプでのフリーサイトでは自由度が高い分、周りの皆が気持ちよく過ごせるようマナーを守ることが必要です。
以下に、キャンプでのフリーサイトで気をつけたいルールについてご紹介します。
もし、小さな子どもなどがいてフリーサイトの使用が不安な場合は、慣れるまで区画サイトを楽しむのも良いかもしれません。

レイアウトに注意

フリーサイトでは、特に規定がなければレイアウトは自由です。好きなようにテントやタープを張ることができますが、ハイシーズンは混み合う場合があります。焚き火などは、隣の人の迷惑にならない位置に設置しましょう。焚き火の火の粉などで、テントやタープに穴が開くこともあります。

他の人のサイトに入らない

広くて快適なフリーサイトですが、他人のサイトに入ったり横切ったりするのはマナー違反です。トラブルを避けるためにも小さな子どもであっても、このマナーを守ってもらうようにしましょう。
どうしても他人のサイトに入らなければならない時は、声を必ずかけてからにします。
そのほか、むやみに他の人のテント内を覗き込んだり写真や動画を撮ったり、勝手にキャンプ道具に触ったりすることも避けましょう。

スペースを欲張らない

自由に広く場所を取ることができるフリーサイトですが、繁忙期などは混み合います。夏のハイシーズンなどにはあまり欲張り過ぎずにスペースを取りましょう。

子どもの遊ぶ場所に注意する

広いフリーサイトでは、開放感いっぱい、元気いっぱいに子どもも大はしゃぎするでしょう。ボールがテントや車に当たったり焚き火台を倒したり、転んだ子どもが焚き火台などに突っ込んでは大変です。
怪我や事故がないよう、子どもの遊びは決められた場所で遊ぶようにしましょう。遊ぶ専用のスペースがなければ、ボール遊びなどは我慢してほかのことで遊ぶのがおすすめです。

キャンプ場は大きく分けて2種類ある

  1. 一般のキャンプ場
  2. オートキャンプ場

キャンプ場は、大きく分けて一般のキャンプ場とオートキャンプ場があることをご存じでしょうか。この両者は似ているようで、ルールも含め、異なる点も多々あります。それぞれの特徴について、詳しくご説明します。

一般のキャンプ場は、「フリーサイト」と「区画サイト」の2つに分けられる

キャンプ場は2種類あるとご紹介しましたが、そのうちの一つである一般のキャンプ場も、フリーサイトと区画サイトの2つに分けることができ、ルールなどの特徴が違います。
どちらかを選ぶ際は、キャンプ場のホームページなどを確認して、事前に設備などをチェックしておくと良いでしょう。
一般キャンプ場にもフリーサイトと区画サイトで、それぞれメリット・デメリットがありますので、以下にご説明します。

フリーサイトのメリット

  • 好きな場所に自由にテントを設営することができる
  • スペース制限がないので大きなサイトを作ることができる
  • グループキャンプや大人数のキャンプにも対応できる
  • 区画サイトよりもリーズナブルな価格設定なので、費用を抑えることができる
  • フリーサイトは車で移動できる範囲が広く、気に入ったロケーションが選べる
  • 隣と距離があり、開放感を味わえる

フリーサイトのデメリット

  • 気に入ったロケーションを選ぶためには早い者勝ちになるため、早出が必要な場合がある
  • 場所によっては、炊事場やお手洗いから遠い場合もある
  • スペースを自分で確保しなくてはならないため、初心者にはハードルが高め
  • 車両の乗り入れが禁止されている所もある
  • 車は規定の駐車場に停めて、テントの設営場所まで荷物を運搬する必要がある
  • テントと車が離れているため、雨天などでも車に避難しにくい

区画サイトのメリット

  • 事前に区画を予約しておくことができるので、ハイシーズンでも場所が確実に取れる
  • 炊事場やお手洗いが近く、夜でも小さな子供や女性でも安心
  • 電源設備などもある所も多く利便性に優れているので、キャンプ初心者も使いやすい

区画サイトのデメリット

  • 区画が仕切られていて指定されたスペースでキャンプを行うので、サイトの設営がコンパクトになりがち
  • 隣との距離が近く、安心感はあるが開放感に乏しい
  • 車は駐車場に停めて、テントの設営場所まで荷物を運搬する必要がある
  • 雨天でも車に避難しにくい

オートキャンプ場とは:車で乗り入れることができるキャンプ場

一般のキャンプ場のほかに、もう一つあるのがオートキャンプ場です。
一般のキャンプ場はフリーサイトと区画サイトに分けられるキャンプ場でしたが、オートキャンプ場とは、どのようなキャンプ場なのでしょうか。

オートキャンプとは、広い意味で車を利用したキャンプのことを指します。もともとはキャンピングカーなどの車にキャンプ用品を積み込み、車中泊しながら各地を旅行するスタイルでした。現在では車を使ってキャンプに行けば、それがオートキャンプと言われるようです。テントを設営する場所まで車で乗り入れることもオートキャンプに含まれます。オートキャンプ場とは、車で乗り入れることができるキャンプ場と考えて良いでしょう。

オートキャンプ場には以下のようなメリット・デメリットがあります。

オートキャンプ場のメリット

  • 車を直接テントエリアまで乗り入れることができる
  • テントのそばに車を横付けできるので、荷物運搬が楽
  • 雨天などでの車への避難も簡単
  • 忘れ物をしてもすぐ車に取りに行ける
  • 荷物が多くなる大人数のキャンプや、ファミリーキャンプにも便利

オートキャンプ場のデメリット

  • 「オートキャンプ場」となっていても、キャンプサイトの一部など車両の乗り入れができない場合もある
  • 荷物の運搬時のみ車の乗り入れ可能となっているオートキャンプ場もあるので、車の乗り入れの制限がないかチェックが必要

特に、キャンピングカーでキャンプしたい場合や、車を荷物置き場として利用したい場合は、車の乗り入れに制限がないか事前に確認しておいたほうが良いでしょう。

一般のキャンプ場とオートキャンプ場の違い

  • 車の使用範囲
  • 荷物の運搬の有無
  • 設備の充実度
  • レジャー性や機能性を求めるか、自然そのものを楽しむか

一般のキャンプ場とオートキャンプ場の特徴について述べてきましたが、この2つのの大きな違いは、車の乗り入れが可能かどうかと言えるでしょう。

しかしながら、近年のキャンプブームも相まって、近頃のオートキャンプ場は施設設備が大変充実しています。シャワールームやサウナや温泉、コインランドリーが付いていたり、釣り場や遊具施設などがある所も。売店などもある上キャンプ用品のレンタルも行っている所も多いので、気軽に家族で一日楽しく過ごせる所も多いようです。

一方で、一般的なキャンプ場では設備等はシンプルな印象です。楽しくキャンプ場で遊ぶというよりは、自然の中で過ごすという側面が強いでしょう。

機能面や設備が充実しているため、ファミリーキャンプやキャンプビギナーにおすすめなのがオートキャンプ場、キャンプへ行く回数が多い慣れた方や自然の中で過ごしたい方は、一般のキャンプ場がおすすめと言えます。

最後に

キャンプにはいろいろな人がいます。特に混雑する時期には、トラブルを避ける注意を怠ってはいけません。せっかくの心踊るキャンプです。周囲も自分も不快な思いをすることなく、マナーやルールを守って、楽しい思い出をつくりたいですね。自然破壊をすることなく、来た時よりもきれいにして帰るような心がけで気持ちよく利用しましょう。