【使い終わったOD缶の処理方法】正しい捨て方・処分方法を解説

最終更新日:2022/10/05

od缶 捨て方

キャンプなどのアウトドアで、バーナーやランタンの燃料によく使われるガス缶ですが、寒い時期にはOD缶を使用する方も多いでしょう。使い終わったOD缶の、安全な捨て方をご存じでしょうか。OD缶は可燃性であるため、後処理をきちんとして捨てることが大切です。
この記事では、OD缶の正しい処理方法や捨て方をお伝えした上で、安全にOD缶を捨てるための便利なアイテムもあわせてご紹介します。

使い終わったOD缶は何ゴミになるのか

キャンプが終わると、OD缶などの使い切ったガス缶が増えていきますよね。
いざ捨てようとした時に、捨て方がわからないという方もいらっしゃるかもしれません。
そもそも使い終わったOD缶は、何ゴミになるのでしょうか。

OD缶のゴミ処理区分は、自治体によって異なります。
自治体によってOD缶は、燃えないゴミか燃えるゴミのどちらかに分けられますので、捨てる際は必ずお住まいの自治体のルールを調べてから処理するようにしましょう。

OD缶の捨て方の手順

ガスは引火しやすく、取り扱いに注意が必要な燃料です。
そのため廃棄方法も、正しい方法で行う必要があります。
OD缶の捨て方の手順をご紹介しましょう。

  1. ガスを最後まで使い切り、ガス缶を空にする
  2. 缶を振り中身のガスが残っていないか、音で確認する
  3. 穴あけの有無を確認(ガス缶に穴をあけるかどうかは、自治体によってルールが異なる)
  4. 火気のない風通しの良い屋外で、ガス抜きキャップなどを使って中身のガスを出し切る
  5. 自治体の規則に従い処分

OD缶の処分方法

ここからは使い終わったOD缶の処分方法を、順に解説します。
OD缶を安全に廃棄するために、ポイントをおさえておきましょう。

OD缶を空にする

安全に廃棄するためには、ガスを使い切ってOD缶を空にする必要があります。
ガス缶が空になったか確認するには、缶を振ってみましょう。
缶を振ってみて、シャカシャカとかサラサラ、チャプチャプなどと音がしなければOKです。
その後はガス抜きキャップなどを使用して、ガスを完全に抜きましょう。

OD缶にはあまり付いていないガス抜きキャップですが、あとに「OD缶の処分に使う道具」の項目でご紹介するアイテムで、簡単にガス抜きができます。

OD缶の処分に穴あけは必要か

2003年頃まではガス缶に穴をあけ、屋外でガスを出し切ってから廃棄することが推奨されていました。
しかし、ガス缶の中の残留ガスが引火や爆発する事故が多発したため、現在環境省では、穴をあけずに廃棄する方針を周知徹底するよう勧めています。

穴あけは不要とする自治体が増えてきましたが、従来通り穴をあけて処分してほしい、という自治体もあり、穴あけに関しての規則は自治体によりさまざまです。

自治体によりルールが分かれるガス缶の穴あけですが、近年では穴をあけずに処分してほしいという自治体が増えているようです。
横浜市や名古屋市などでも、ガスをしっかり空にしてから穴をあけずに処理することになっています。

OD缶を処分する時は

ガス缶を入れる袋など回収方法や分別区分は、お住まいの地域により詳細が異なります。
「地域名 ガス缶 捨て方」や「地域名 ガス缶 分別」などで検索すると、ガス缶の廃棄方法が詳しくわかります。
ガス缶の処理方法が不安な場合は、必ず市区町村のルールを確認してから処分するようにしましょう。

OD缶の処分に使う道具

OD缶を捨てるには、ガス缶を空にすることと、自治体によってはガス缶に穴を開けることが必要な地域もありました。
そこでここではガスを空にする時や、ガス缶に穴を開けたい時に便利に使用できるアイテムをご紹介します。
いずれも安全に処理するために、火気のない風通しの良い屋外で作業を行うようにしましょう。

SOTO ガス抜きツール ST-770

タフな使用感でキャンパーに大人気のアウトドアブランド、SOTO(ソト)から販売されている、コンパクトで機能的なガス缶廃棄ツールです。
OD缶のほかにCB缶、ねじ込み缶すべてに対応しています。

ガスを抜くためのプッシュピンは、ガス栓の口にねじ込んでガスを抜きます。
ガス缶に穴をあけるための穴あけフックもついていて、軽い力で穴をあけられますので女性でも簡単に穴あけが可能です。
穴あけフック部分に安全ガードが付いているので、怪我をするリスクも低いので安心して使えるでしょう。

EPIカンベンチレーター2

EPI(イーピーアイ)カンベンチレーター2はOD缶専用の穴あけパンチです。
栓抜きのような見た目ですが、輪になっている部分を缶の上部に引っ掛けると、テコの原理で簡単に穴があきます。

スノーピーク クワガタ

スノーピークらしい、スタイリッシュなアルミの削り出しの円柱形ボディのガス抜きツールです。シンプルなボディに、さりげなく印字されたスノーピークのロゴがおしゃれです。缶に食い込む先端はクワガタのような見た目で、テコの原理を用いて穴をあけます。
紛失防止のためにリングなどを通せる穴があるので、持ち歩くのにも便利ですよ。
水の中でガス缶の底面の縁に、先端のつめをかけて缶の側面に穴をあけます。

ジェットボイル クランチット

使い終わったOD缶などの後処理に必要な缶の穴あけを、簡単に行うことができます。
ガス缶のネジにバーナーなどを取り付けるのと同じ要領で、クランチットをゆっくりと回しながら固定すると、ほとんどのガスが放出されます。この原理を利用して穴をあけることも可能です。
ガスが放出する際、ガス缶が非常に冷たくなるので軍手などの用意があると良いでしょう。

コールマンのOD缶は直営ショップで回収可能(ただし自治体で処分できない場合)

コールマン社製のガス缶を、コールマン直営ショップへ持ち込みすると回収してくれるのをご存じですか?
ただし、ガス缶を各自治体で処分ができない場合に限ります。

安全保持のため配送での回収には対応していないので、ご自身で持ち込む必要があります。
ショップには回収ボックスなどは設けていないので、持ち込んだらスタッフへ声をかけて回収してもらいましょう。
回収の対象は個人のユーザーの方のみとなっており、法人へは対応しておりません。

なお、回収対応している直営ショップは限定されています。2022年現在、流山店・御殿場店・軽井沢店・りんくう店・佐野店・土岐店・倉敷店・鳥栖店・酒々井店の10店舗が持ち込み回収に対応可能です。

また、コールマンでは、ガスを使い切ることができなかった場合は、コールマンのカスタマーセンターへ電話すると対応してくれます。
コールマンのガスが使い切れなくて不安な方は、電話で相談してみると良いかもしれませんね。

コールマンカスタマーセンターフリーダイヤル:0120-111-957

OD缶には使用期限がある

OD缶などガス缶には、使用期限が設けられているのをご存じでしょうか。
OD缶は、製造年月日から2~3年以内で使用することが推奨されています。
経年により中のガスの状態は変わりませんが、容器が劣化することによりトラブルが発生する恐れがあるというのがその理由です。
最適な環境で保管していたとしても、OD缶は長くても7年以内に使用するようにしましょう。
7年以上経っている場合は、使用せずにガス抜きして廃棄してください。

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