キャンプには虫がつきものですが、できるだけ出会いたくないですよね。特に蚊は刺されるとかゆみを帯びて腫れますし、どうにかしたいと思う方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、蚊が発生しやすいのはどんなキャンプ場なのか、蚊が発生しやすい時期はいつなのか、蚊に刺されると腫れることやキャンプ場でできる蚊の対策についてをご紹介します。
また、愛犬の蚊の対策や蚊が多い川キャンプを楽しむことについて、蚊の少ないおすすめのキャンプ場もご紹介します。ぜひ参考にしてください。
蚊が発生しやすいキャンプ場
蚊は日本に100種類以上いて、人間の血を吸う蚊はヤブカと呼ばれるヒトスジシマカやアカイエカなどの20種類ほど存在しています。また、血を吸うのは産卵期のメスだけです。
蚊は水辺に卵を産んで繁殖します。池や湖、川の近くや、岩や地面の水がたまったくぼみ、庭にある植木鉢の水がたまった受け皿など、水があれば発生源になります。
特に草むらが近くにあると成虫が身をひそめる場所になり蚊が住みやすいので、湖や川の近くは蚊が発生しやすいです。
水辺が近くにある草木の多いキャンプ場は蚊が発生しやすいので、しっかりと蚊の対策をしてキャンプを楽しみましょう。
蚊が発生しやすい時期
種類にもよりますが、蚊は気温が20~30度になると活発になるので、6~9月頃に発生しやすいです。
ただ、暑ければ活発になるというわけではなく、35度を超えるような暑い日は生存できなくなったり、活動できなくなります。
蚊は水辺に卵を産むことを上でご説明しましたが、卵から幼虫になり、さなぎ、成虫へと成長します。25~30度ほどの繁殖に適した気温であれば、10日ほどで成虫になります。
5月や10月などでも暖かい日は多いので、蚊が発生しないというわけではありません。夏だから対策をするのではなく、キャンプに行くときは蚊はいるものだと思い対策をすることが大切です。
また、昼間よりも夕方から朝に活発になることが多いので、夜だから蚊も寝ているだろうと気を抜かないよう注意しましょう。
蚊にさされると腫れる
蚊に刺されるとかゆみをもって赤く腫れることが多いですが、なぜこのようなにご存じですか?
蚊は人の血を吸うときに、口の先から唾液をだして血が固まらないようにするのですが、実はこの唾液に対してアレルギー反応を起こし、腫れてかゆくなるのです。
また、刺されてすぐにかゆみをもち腫れる反応と、刺されてから1~2日後に痒くなる反応があり、どちらかのみの反応の場合もありますし、両方の場合もあります。
蚊に刺されたらお湯をかけるとかゆみがなくなるという話も聞きますが、蚊に刺された場合は冷やすことが推奨されています。
虫刺され用の薬を塗って、刺された場所をかきむしらないようにすることが大切です。
キャンプ場でできる蚊の対策
キャンプに行くなら蚊は避けることができない虫です。しっかり蚊の対策をすることが重要ですが、どのような対策をしたらよいのかわからない方もいると思います。
蚊に吸わせないように対策をする方法と、蚊を寄せ付けないようにする方法があります。
下記で簡単にできる蚊の対策をご紹介するので、できることをして蚊に刺されない快適なキャンプを楽しみましょう。
服装
蚊に血を吸わせないためには肌を露出しないことが大切です。血が吸える場所をできる限り減らすことで、蚊に吸われることが少なくなります。
山キャンプなら虫取りなどを楽しむことも多いと思います。虫取りに草むらに入る時は特に注意が必要です。山には蚊だけではなくいろいろな虫がいます。刺されないためにも肌ができるだけ見えないようにしましょう。
また、蚊は人の目のように色を区別できませんが、光の波長で色を見分けていて黒い色を好むと言われています。
黒い色は避けてできるだけ肌の露出がない服を選ぶことがおすすめです。
虫除けスプレー
真夏は海などの水辺のキャンプを楽しむことも多いと思いますが、暑い時期は長袖、長ズボンで露出を避けるのも難しいです。
そこでおすすめなのが、虫よけスプレーです。露出する場所に噴射しておけば虫を寄せ付けず刺されることが減ります。
また、蚊はハッカ油やユーカリなどのハーブ、ヒノキ湯の香りを嫌います。ハッカ油は手にいれやすいので、薄めてスプレーにするのもおすすめです。
蚊取り線香
蚊の対策として蚊取り線香を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。昔ながらの蚊の対策で、蚊取り線香に火をつけることで出る煙によって運ばれるピレスロイド系の有効成分で蚊を殺虫します。
蚊取り線香は、平安時代の「蚊火」「蚊遣火」というよもぎの葉や杉や松の青葉などを燃やし、煙をたいていぶして蚊を追い払っていた方法がルーツになったと言われています。
煙が運ばれることで効果があるので、キャンプサイトに1つだけではあまり効果が得られません。複数置いて全体に煙が行き渡るようにしましょう。
ライト
蚊は他の虫と同じように光に集まる習性があるので、夜ライトをつけていると光に集まってきます。
そこでおすすめなのが、虫が光を感じにくいオレンジ色に発光するライトを使うことです。ライトの色を切り替えできるライトなども売られているので、蚊の対策としてこのようなライトを選ぶこともおすすめです。
また、反対に光で虫をおびき寄せて電気ショックで撃退するランプもあります。置いているだけで、虫が撃退できるので大変便利です。
テント
テント内に蚊が入ってしまうと寝ている間に刺されてしまいます。そこでおすすめなのが、KINCHOの「蚊がいなくなるスプレー」です。
ワンプッシュで蚊を撃退してくれる最強スプレーです。テント内にワンプッシュするだけで12時間効果が持続するので安心して眠りにつけます。
また、椅子に座ってのんびりしている間に刺されてしまうことも多いです。そこでおすすめなのが、蚊帳付きのタープです。全面メッシュになったタープなら虫が入ってくることがないので虫に刺される心配が減りますし、全面メッシュなので覆われていても自然を感じながら過ごせます。
愛犬の蚊の対策をしよう
犬を飼っている方はキャンプに一緒に連れて行く方も多いと思いますが、連れて行くなら犬用の蚊の対策も必要です。
犬用の蚊の対策をするときは、においがきつくないものや、舐めても安全なものを選ぶことが大切です。
防虫効果のある犬用の服を着せたり、舐めても安全な虫除けスプレーを犬の全身にかけるのがおすすめです。
愛犬用の蚊の対策をするときは、愛犬に使用して良いものかどうかを確認し安全第一で使うようにしましょう。
蚊の対策をして川キャンプを楽しもう
川キャンプは川遊びが楽しめるので、山や海とは違った魅力がありますが、蚊が発生しやすい場所でもあるので、しっかり対策をしてキャンプを楽しみましょう。
また、川キャンプはキャンプが許可された場所かどうかを確認することも大切です。日本の河原は基本的には無料で自由に使っても良いことにはなっていますが、管理者がキャンプや焚き火などの火気の使用を禁止していることもあります。火が使えないと料理を作ったり、暖をとったりできないので、キャンプができません。
このような場所でキャンプをするのは違法なので、キャンプ可の場所かを確認しましょう。
キャンプしても問題ない場所でも、川は流れが急な場所があったり、水深が急に深くなったり急な増水などの危険もあります。事故に遭わないように気をつけてキャンプを楽しみましょう。
標高の高いキャンプ場は蚊が少ない
標高が高い場所では蚊は生息が難しいと言われているので、標高1000m以上の高いキャンプ場では蚊が少ないことが多いです。
できるだけ蚊に遭遇したくないという方は標高の高いキャンプ場でキャンプを楽しむのもおすすめです。
下記で関西と関東のおすすめのキャンプ場をご紹介します。ぜひ参考にしてください。
関西
キャンプ場名 | 標高 | 住所 |
---|---|---|
峰山高原キャンプ場 | 930m | 兵庫県神崎郡神河町上小田881-146 |
飛騨荘川 一色の森キャンプ場 | 1000m | 岐阜県高山市荘川町一色カラ谷928 |
ちはや園地金剛山キャンプ場 | 1000m | 大阪府南河内郡千早赤阪村大字千早1313-2 |
関東
キャンプ場名 | 標高 | 住所 |
---|---|---|
南信州うるぎ星の森オートキャンプ場 | 1200m | 長野県下伊那郡売木村2653-3 |
sotosotodays CAMPGROUNDS | 約1000m | 神奈川県南足柄市 矢倉沢滝下2230 |
入川渓谷夕暮キャンプ場 | 700m | 埼玉県秩父市大滝5714 |