OD缶とCB缶の5つの違いとどちらを選ぶかの判断基準

最終更新日:2022/10/06

od缶 cb缶

ソロキャンプ用にグッズを集めている中で迷うのが、OD缶とCB缶どちらがいいのかということ。
ガス缶にはOD缶とCB缶の2種類ありそれぞれ違いがありますが、どちらを選ぶかでキャンプギアの選択肢が変わるのも悩んでしまう理由の1つでしょう。
そこで今回は、OD缶とCB缶の違いやOD缶とCB缶どっちを選ぶかの判断基準などご紹介します。

OD缶とCB缶の違い

ガス缶は大きく分けてOD缶とCB缶の2種類あります。
OD缶はコロンと丸みがある形をして、CB缶は細長い形と見た目に違いはありますが、他にどんな違いがあるのかを、燃焼時間、中身、価格、火力、持ち運びのしやすさの5項目で比較してみました。

燃焼時間

一般的にOD缶は中サイズ(250)で約1時間、CB缶は強火で約1時間。OD缶はサイズによって燃焼時間は変わしますし、季節や天候、火力の出し方や使い方によっても異なります。両方とも残量は缶を振れば確認できますので、キャンプへ行く際はガスが足りなくならないよう注意しましょう。

中身

OD缶、CB缶ともに中身は同じで、ルマルブタン、イソブタン、プロパンのどれかが配合されて入っています。違うのはその配合比率。入れ物が頑丈なOD缶はプロパンを多く入れることができるため、結果火力が強く、寒さに強いというわけです。

価格

OD缶はサイズによりますが中サイズ(250)で500円程度、CB缶は250gで100~150円程度と、OD缶とCB缶では価格が大きく異なります。OD缶メインで使い続けると、CB缶の倍のコストがかかる場合があります。

火力

OD缶とCB缶の配合比率の違いからでもわかるように、OD缶は火力が強く、CB缶は火力が弱いとされています。プロパンやイソブタンの割合が多いほど火力が保てることを覚えておきましょう。

持ち運びのしやすさ

OD缶は小・中・大の3種類。形がコロンと丸く携帯性があり持ち運びがしやすいので、100gの小サイズはソロキャンプや登山でも携帯しやすいのでよく使用されています。一方のCB缶は細長く携帯性には劣るでしょう。

OD缶とCB缶どちらを選ぶかの判断基準

OD缶とCB缶を比較検討しても、結局のところどっちを選べばいいのかで悩みます。選び方はそれぞれですが、考え方の1つに携帯性、「持ち運びのしやすさ」があります。
確かにランニングコストを考えれば安いCB缶がいいですし、OD缶に比べると火力の心配はありますが、最近は寒くても火力が落ちにくいCB缶使用のバーナーもありますし、価格にしても毎日使うものではないことを考えるとそこまで価格にこだわる必要がないかもしれません。
火力と価格に関しては工夫次第でどうにかなりそうですが、携帯性を考えた時、圧倒的に持ち運びしやすいのはOD缶です。

ソロキャンプなら

特にソロキャンプは軽量・コンパクトであることが重要なポイントになるので、OD缶とCB缶のどっちを選ぶかで考えた時は、やはり携帯性に優れたOD缶の方を選ぶべきでしょう。
OD缶ならクッカー内にバーナーと一緒に収納できますので、コンパクトに収納できるだけでなく荷物を探すストレスを軽減できます。
オートキャンプやファミリーキャンプで軽量・コンパクトさを求めないならCB缶を選ぶなど、自身のキャンプスタイルに合わせてどっちを選ぶかを判断するのが大切でしょう。

軽量・コンパクトなOD缶とCB缶の両方対応のシングルバーナー

OD缶とCB缶は上記で比較したようにどちらも良さがあるため、一概にどちらが優秀とは言えません。
そこでおすすめしたいのが、OD缶とCB缶の両方対応のシングルバーナー。
CB缶用変換アダプター付でOD缶とCB缶の両方兼用できるので、冬キャンプや雪山登山する際は寒冷地に強いOD缶にするなど用途に応じて使い分けができるのが魅力。圧電点火装置付きなので点火も簡単、火力調整もしやすいので初心者の方も安心して使えます。
ゴトクの両端サイズが16cmなので本格的な調理を楽しめ、ゴトクを折りたためば手のひらに収まるほどコンパクトに収納できるので、キャンプや登山など様々なシーンで活躍します。

アダプターを使ってCB缶からOD缶への詰め替えるのは事故に繋がるので注意

CB缶に比べるとOD缶は高いので、OD缶を使いたくてもコスト面が気になるという方は多いです。OD缶メインで使うと消耗しやすく、その分経費がかさんでしまうのは確か。
そんな悩みを解決してくれるのが「ガス詰め替えアダプター」です。
方法は簡単で、OD缶にガス詰め替えアダプターをセットし、後はCB缶を上から挿入しバルブを開いてガスを移すだけ。安いCB缶の燃料をOD缶で使えることから人気がありますが、移し替えは危険が伴うことを忘れてはいけません。
事故になる原因として、

  • アダプターがきちんと接続されていなかった
  • アダブターのバルブを閉め忘れてしまった
  • ガス漏れしたところに静電気が起こってしまった
  • OD缶にガスを入れすぎてしまった

など、ガスはちょっとした油断から事故に繋がる可能性が高いのです。
ガス詰め替えアダプターは市販されていますし、中には自作されている方もいますが、ガスの詰め替えは危険を伴う行為なのでやらない方が賢明です。カセットガスボンベのメーカーでも禁止を促しているので、CB缶からOD缶への詰め替える作業はやめておきましょう。

CB缶からCB缶への詰め替えも危険

CB缶メインで使っている方の中には、CB缶からCB缶へ詰め替えをしている方もいます。詰め替えることで余ったガスを1つにまとめられるので、いつも新品を用意でき荷物を減らせるメリットがあります。
CB缶からOD缶へ詰め替えるのが危険なのはご説明したとおりですが、CB缶からCB缶への詰め替えも危険を伴います。詰め替えは諦めて、潔く2本持っていくことをおすすめします。

OD缶CB缶を安全に使うために必要なこと

  1. 燃焼器具はメーカーを揃える
  2. OD缶とCB缶の特徴を理解した上で活用する
  3. 価格よりも品質を重視する
  4. 定期的に燃焼器具をメンテナンスする

キャンプギアを揃える時、やはり気になるのが価格です。ネットを見ると低価格なものも多いので、似たような製品が並んでいるとついつい安い方を買ってしまいますが、OD缶CB缶を使うガス燃焼器具を選ぶ際は、価格よりも品質を重視して購入するほうが安心です。適合性検査の合格品のみにある「PSLPGマーク」を参考に購入しましょう。

OD缶CB缶のどちらを使う場合も、それぞれの特徴や知識を身に付けることが大切です。危険を伴うガスを取り扱うこと忘れずに、楽しいキャンプを送ってください。

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