【OD缶の種類と選び方】各メーカー別で見るサイズ、値段比較

最終更新日:2022/10/04

od缶 種類

本格的なキャンプギアに揃える際に必要になるのが「OD缶」。
OD缶はキャンプ用に作られた「アウトドア缶」ですが、店頭に行くと各メーカーから様々なサイズのOD缶が販売されているため、どれを選べばいいか悩みます。
そこで今回は、初めてOD缶を使用する方へ向けて、OD缶の種類や選び方についてご紹介します。

OD缶の種類は小・中・大の3つ

OD缶は小サイズ、中サイズ、大サイズの3種類。

  • 小サイズ:110g(軽量・コンパクト)
  • 中サイズ:250g(標準サイズ・CB缶と同量)
  • 大サイズ:500g(ランタンなど長時間用)

それぞれ容量が異なるので、キャンプスタイルやシーンに合わせてサイズを選ぶことが大切です。また、サイズによって燃焼時間、値段も異なることも重視した上で選ぶといいでしょう。

燃焼時間の違い

サイズによって燃焼時間も異なり、

  • 小サイズ(110):20〜30分くらい
  • 中サイズ(250):60分くらい
  • 大サイズ(500):120分くらい

がおおよその目安。日帰りやソロキャンプ、コーヒーを飲むためにお湯を沸かす程度なら持ち運びしやすい小サイズ、ランタンや調理にも使うなら中サイズ、連泊や大人数のキャンプなら大サイズ。
大サイズはコスパは良いですが重量があるので、ソロキャンプや登山、ツーリングなど荷物を軽くしたい場合には不向きでしょう。

値段比較

各サイズの一般的な値段は、

  • 小サイズ(110):約380円
  • 中サイズ(250):約600円
  • 大サイズ(500):約900円

ただ各メーカーによって容量が同でも値段が異なるので、上記はあくまでも大体の目安として覚えておきましょう。寒冷地向きのものほど値段が高いです。

メーカー別サイズ比較

メーカーによって重量、容量にばらつきがあります。具体的にどのくらい値段に差があるのかを見てみましょう。

コールマン

レギュラー(小):540円/230g
スーパー(小):609円/230g
レギュラー(大):863円/470g
スーパー(大):955円/470g

プリムス

【春・夏用】
ノーマルガス(小):550円/230g
ノーマルガス(大):880円/470g
【オールシーズン用】
ハイパワーガス(小):715円/225g
ハイパワーガス(大):1,045円/460g
小型ガス:495円/100g

スノーピーク

スノーピークは銀缶と金缶があり、それぞれ混合されているガスが違います。寒いキャンプ地の場合は金缶がおすすめです。
【銀缶】
ギガパワーガス110イソ:396円
ギガパワーガス250イソ:495円
ギガパワーガス500イソ:770円
【金缶】
ギガパワーガス110プロイソ:495円
ギガパワーガス250プロイソ:605円
ギガパワーガス500プロイソ:1045円

OD缶の性能に関係する充填ガスの中身と比率

OD缶に入っているガスはノルマルブタン(ブタン)・イソブタン・プロパンの3種類。OD缶はCB缶と違って強度があるため、イソブタンとプロパンを多く充填することができます。
各メーカーによって値段が異なるのは、比率がそれぞれ違うから。各社好みの配合に充填しており、最も寒冷地向きに作られたOD缶の比率は、EPIガスのイソブタン60%・プロパン40%で価格も高いです。
反対にブタン比率が高いOD缶は温暖向きで価格も安い傾向にあります。

後悔しないOD缶の選び方とポイント

シーズンによって選ぶ

そもそもOD缶は寒い環境でも火力が安定するため寒冷地に向いていますが、どれを主成分にしているかも選ぶポイント。
春~秋にかけての比較的寒くない環境で使用する場合はブタンを主成分としたOD缶、朝晩の冷え込みが厳しい秋~冬キャンプは沸点が低いイソブタンやプロパンが配合されたOD缶、極寒の雪中キャンプなどで使用する場合はプロパンが主成分のOD缶が最適です。

サイズで選ぶ

OD缶はサイズによって重さや高さ、直径がことなるため、キャンプスタイルによってサイズを選ぶことも大切です。
特に注意したいのが高さ。高さが高いほど直結したバーナーヘッドがぐらつきやすいので、500サイズを使用する場合は分離型のシングルバーナーにするなど注意が必要です。
また、サイズによって直径も異なり、直径が小さいほどコンパクトで持ち運びに適しているので、ソロキャンプや登山など荷物を最小限にしたい場合は110(小)または250(中)サイズがベストでしょう。

使用時間で選ぶ

OD缶を選ぶ際に大切なのが使用時間。カップラーメンのお湯を沸かす程度なら250gでも5〜6回程度使用できますし、夜ランタンを使う場合は500gだと余裕を持って使えます。ガス缶は2~3年を目安に使い切るのが大切なので、大量に買い置きはしないことをおすすめします。

OD缶は別メーカーではなく純正品を選ぼう

OD缶は一見どのメーカーも同じに見えるため、どのOD缶を使っても問題ないように感じますが、他社製品と使うと火の点きが弱くなってしまうなど不具合が生じる可能性があります。
他社製同士を組み合わせても全く使えないわけではありませんがギアを痛めてしまう可能性が高いため、OD缶は別メーカーではなく純正品を選ぶようにしましょう。
OD缶にも「専用容器を使用してください」との注意書きがあります。

OD缶からOD缶への移し替えは危険

少量ずつ残ったOD缶を2缶をそれぞれ持参するのは荷物がかさばり大変です。
その際、詰め替えが出来るアダプターを使ってOD缶からOD缶へ移し替えをする方法がありますが、これは事故に繋がる危険性が高いのでやめたほうが賢明です。
どんなに慎重に詰め替えをしても、アダプターのバルブを閉め忘れなどふとした油断からガス漏れし、それによって火災や爆発をしてしまう可能性があるのです。
CB缶からOD缶への移し替えもやめておきましょう。

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