【寒い時期の味方】OD缶使用ガスヒーターの魅力とおすすめ商品

最終更新日:2022/10/05

od缶 ヒーター

とにかく手足だけを温めたい、もしくは手持ちのストーブや焚き火だけでは暖房として物足りない。このような状況は寒い時期のキャンプでは必ずあります。そのような時に活躍するのがガスヒーターです。ガスヒーターは主にOD缶とCB缶を使用しているタイプが主ですが、今回はソロキャンパーやツーリングなどをされている「とにかく荷物をコンパクトにしたい」方におすすめのOD缶使用のガスヒーターをご紹介します。OD缶使用のガスヒーターの魅力や効果的な使い方、おすすめのメーカーや商品、さらにガスヒーターに変身できるアイテムなど多数お伝えしますので、ガスヒーター選びに悩んでいる方はぜひ1度ご覧ください。

コンパクトな持ち運びにはOD缶ガスヒーターがマスト

肌寒い時期のキャンプの定番と言えば焚き火ですが、夜にぐっと温度が下がる季節やその日の天候によっては焚き火だけでは暖房として物足りないシチュエーションもあります。
そのような時に便利なアイテムは、コンパクトサイズのOD缶を使ったガスヒーターです。
ガスヒーターと聞くと、一般的には停電でも使えるとして人気のカセットガス(CB缶)を使った小型ガスヒーターを思い浮かべる方もいらっしゃると思いますが、荷物をとにかくコンパクトにしたいソロキャンプやツーリングキャンプの方にはOD缶使用のガスヒーターが1番おすすめです。
OD缶を使用するガスヒーターは、体全体を温める、もしくはテント内を暖めるメインの暖房としては少し心許ないですが、手足を温めたい、もしくはサブの暖房としては心強いアイテムです。

OD缶使用のガスヒーターは、一般的にOD缶の上部にヒーターが乗っていて、持ち運びの際には別々に持っていけるので、空いている隙間に入れて持っていけます。
また、OD缶は他のキャンプギア、例えば、ランタンやバーナーなどにも使えるので、ヒーター以外のアイテムを持っていく時にもとても便利です。

OD缶のサイズ

OD缶はメーカーによって重さや内容量は異なりますが、一般的には以下のサイズを参考にするとご自身に必要なOD缶が見つかります。

  • 【小サイズ:110缶・105缶】

重さ :180~190g
内容量:100~110g

  • 【中サイズ:250缶・230缶】

重さ :360~380g
内容量:220~230g

  • 【大サイズ:500缶・470缶】

重さ :670~680g
内容量:460~470g

気になるOD缶とCB缶の違い

ガスヒーターを調べているとOD缶とCB缶の2種類を見かけると思います。
OD缶とCB缶の大きな違いはサイズと火力です。
OD缶はアウトドア缶、つまりアウトドアのような過酷な状況にも強い缶で、CB缶はカセットボンベの略で、家庭用カセットコンロでの使用を目的として作られているので、風に弱く火力もOD缶に比べると弱くなります。
また、OD缶は上記の通りサイズの種類が選べますが、CB缶は250g前後のサイズの一択です。
このように比べるとCB缶よりもOD缶の方がキャンプに向いているように見えますが、OD缶がアウトドアショップやホームセンターなど限られたお店でしか購入できないことに対して、CB缶はスーパーやコンビニエンスストア、100均などあらゆるお店で安価で購入できるメリットがあります。最近では冬用のCB缶なども販売されていますので、コストや使い勝手に合わせてガス缶を使い分けると良いでしょう。

OD缶使用ガスヒーターの効率的な使い方

OD缶使用のガスヒーターは、コンパクトで持ち運びに便利ではありますが、他のストーブに比べると暖かさを届ける範囲は狭いところが難点です。しかし、手足の他にもう少し暖かさを感じる範囲を広げるなら、小型のサーキュレーターや扇風機を上手に使い暖かな空気を拡散させると良いでしょう。
また、置く場所にもよりますが、OD缶用のガスヒーターは、缶の上にヒータを乗せるので安定性が抜群ではありません。
そこでOD缶を安定させ転倒を防止するアイテムとしておすすめするのがスタビライザーです。
スタビライザーはOD缶を固定する転倒防止のアイテムで、メーカーによってサイズや形状は違います。特に使い終わりのOD缶はガスが少なくなるほど軽くなるので転倒の危険が付きまといます。このようなトラブルを回避するためにもお使いになるOD缶に合ったサイズのスタビライザーを一つ持っておくと便利です。
さらに、防炎効果のあるバーナーシートを使う方法もおすすめです。

OD缶のガスヒーターを使う時の注意点

OD缶を使用したガスヒーターは基本的に屋外での使用を目的としています。そのため、テント内で使用する時、例えば寝る前にテント内を暖めておきたい時などは、一酸化炭素中毒を防ぐ為に定期的に換気を行い、就寝時には使用しないようにしましょう。
また、屋内屋外を問わずガスヒーターを使用している間は手で触れない、燃えやすいものを近くに置かないように注意をしましょう。
特に小さなお子様のいるご家庭では、お子様の手に触れる場所には置かないことが大切です。

OD缶ガスヒーターの人気商品

それでは、ソロキャンプで活躍するおすすめのOD缶使用のガスヒーターを厳選してご紹介します。

コールマン:「クイックヒーター」

小型でボタン操作で簡単に火力調節ができるタイプのガスヒーターです。
設置や操作が簡単なので初心者の方にも扱いやすく、着火するとすぐに暖かくなるところも魅力です。
レギュラーガス(470g缶)で燃焼時間が約8.5時間なので、これよりもサイズの小さなOD缶を使ったとしても、サブストーブとして使う分には十分な時間です。

Brako:「屋外キャンプミニポータブルヒーター遠赤外線ヒーター」

低価格ながらしっかり手足を温める効果のあるガスヒーターとして人気の商品です。メガホンの様なフォルムが個性的で、ガスカートリッジホルダーが標準装備されているところも人気の理由です。

LEKING:「ステンレスヒーター ガス暖房 ピエゾ点火」

耐久性のあるステンレスとアルミニウム製のガスヒーターです。圧電点火方式を採用し、持ち運びに便利な収納袋や、転倒防止用のスタンドが付属しています。

OD缶用のバーナーをガスヒーターに変身させるアイテム

現在シングルバーナーをお持ちの方は、ヒーターアタッチメントを使うことですぐにガスバーナーに変身させることが可能です。
ヒーターアタッチメントとは、シングルバーナーの上に置くアイテムで、本体が温まることにより遠赤外線を飛ばす暖房器具です。重さが約100g前後で、登山やツーリングキャンプに向いています。
また、使い方はごく簡単で、シングルバーナーのゴトクにセットするだけで準備は完了です。
ヒーターアタッチメントは、直結型、分離型どちらのバーナーでも使用可能ですが、ヒーターアタッチメントが使えるシングルバーナーはメーカーごとに異なりますので、ご自身の持っているバーナーで使えるかを必ず事前にチェックしておきましょう。

各メーカーのヒーターアタッチメント一覧

  • コールマン :「遠赤ヒーターアタッチメント」
  • caffmo   :「遠赤外線ヒーターアタッチメント ストーブヒーター」
  • FUTURE FOX:「ヒーターアタッチメント」
  • BRS    :「遠赤ヒーターアタッチメント
  • SORA    :「TITANIUMGEAR Super heater」

ヒーターアタッチメントを使う時の注意点

ヒーターアタッチメントは、本体自体がかなり高温になります。また、使用後も冷めるまでには時間がかかります。燃焼中は本体には触れない、そして燃えやすいものを周りに置かないようにしましょう。
また、輻射熱によりOD缶本体に熱が加わり過ぎないように、遮熱版や遮熱テーブルを使うようにしましょう。
さらに、上記でご紹介したガスヒーター同様、テント内を温める時は、一酸化炭素中毒を防ぐために常に換気を心がけましょう。

ファッションだけじゃないOD缶カバーの重要性

OD缶をおしゃれにするアイテムとして注目されがちなOD缶カバーですが、実はOD缶を安全に使うためのアイテムとしても活躍することをご存知でしょうか?
OD缶は使用しているうちに気化熱のためOD缶自体が冷えてしまいます。この現象はドロップダウンとよばれ、火力が弱くなり、触れるとやけどをする可能性があります。家庭用のカセットコンロにはドロップダウンを防ぐためにガス缶を温めるヒートパネルが装備されていることが多いのですが、OD缶にはヒートパネルが装備されいません。
そこで活躍するのがOD缶カバーです。OD缶カバー自体に温める効果はあまり期待できませんが、急激に冷えたOD缶に誤って触れてやけどをするトラブルを防げます。
ドロップダウンを解消するには、OD缶カバー使用の他に、カイロを短時間使用して温める、もしくは寝袋の中に入れて温める方法がおすすめです。

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