【キャンプで燻製を作ろう】おすすめ食材の簡単手軽な作り方6選

最終更新日:2023/07/27

【キャンプで燻製を作ろう】おすすめ食材の簡単手軽な作り方6選

おつまみにもぴったりの燻製は実は簡単に作ることができるとあって、最近ではキャンプ料理としても人気を集めています。

そんな燻製の種類と必要な道具をはじめ、サーモンや鶏ささみ、タコ、ホタテなど燻製によく合うおすすめの6食材の簡単な燻製の作り方をご紹介します。

ぜひ燻製をレパートリーに加えてキャンプ料理をより充実したものにしてみてはいかがでしょう。

キャンプで簡単に燻製を作ろう

燻製作りというと少しハードルが高いと感じる方も多いかもしれませんが、必要な道具さえそろえば、実はとても簡単です。

独特の風味と香ばしい香りでキャンプのおつまみとしてもピッタリな燻製は、煙を気にしなくていいアウトドアでこそ試してほしいキャンプ料理のひとつです。

キャンプでも簡単に作ることのできる食材には、もっともポピュラーなチーズやゆで卵のほかにも魚や肉、魚介類などさまざまあります。

これから紹介するのもはどれも簡単に作ることができるものばかりなので、ぜひ参考にしてくださいね。

燻製の種類

燻製には、燻す温度の違いにより3種類のやり方があります。

熱燻(ねっくん)

80度以上の高温で行う熱燻(ねっくん)は、食材に合わせて10分程度から1時間ほど燻す方法です。高温のため、食材に香りを付けるだけでなく火を通すこともでき、また比較的短時間で完成します。

温燻(おんくん)

温燻(おんくん)は、30~80度で食材を燻す方法で、食材により1時間~丸1日くらい燻製します。もっともポピュラーな燻製方法で、スモークの香りと食材のうま味を存分に楽しむことができます。

冷燻(れいくん)

冷燻(れいくん)は、15~30度の低温で長時間燻製する方法です。代表的なものに生ハムやスモークサーモンなどがあり、温度管理が少し難しい方法だと言われています。

キャンプでの燻製作りに必要な道具

燻製を作る道具としては、食材とスモークチップを用意するだけで簡単に燻製作りができる燻製器の使用がおすすめです。

持ち運びにも適したコンパクトサイズのものから、たくさんの食材を一度に燻製できる大型のものなどさまざまなサイズやタイプがあるので、ご自分のキャンプスタイルに合わせて選びましょう。

またメスティンやクッカーといったアウトドア用の鍋や、ご家庭で使用しているフライパンでも燻製を作ることができます。
その場合は、ギアに合った網、アルミホイル、バーナーなどの熱源が必要です。
作り方はアルミホイルで鍋を覆い、底にチップを入れて網を乗せ、その上に食材を置き蓋をすればOK。

スモークチップやスモークウッドにはサクラ、ブナ、ナラ、メープル、ヒッコリー、リンゴなどたくさんの種類があり、使用している樹木によって味や香りが変わります。

サーモンの燻製の作り方

サーモンの燻製と言えば誰もが知っているスモークサーモンです。そのまま食べてもオリーブオイルをかけて食べてもワインなどとよく合い、好物だという方も多いでしょう。
キャンプで作るには難しそうですが、実は寒い時期であれば比較的容易に作ることができます。

材料の準備と味付け

刺身用の新鮮なサーモンを用意して、キッチンペーパーでサーモンの水気を拭き取り塩とコショウを振ります。
塩はサーモン150gに対して2/3、コショウは1/3程度を目安にしてください。

塩コショウをしたら脱水シートにくるんで冷蔵庫で6時間寝かせます。
冷えたクーラーボックスで寝かせておくことも可能ですが、キャンプ場に行く前にここまでの作業を終わらせておくと後の作業が楽になります。

燻し方

燻製器にスモークチップをセットして煙が出てきたら、キッチンペーパーで水気をしっかり取ったサーモンを網の上に乗せて約5分燻します。
冷燻のため温度が30℃以上にならないように気を付けてください。
燻製器から取り出したらラップで包み、クーラーボックスで30分ほど冷やせば完成です。

燻す時間に決まりはないので、燻製の風味をさっぱりさせたいなら短め、しっかりと香り付けたいなら長めに調整してみましょう。

ささみの燻製の簡単な作り方

とても簡単に作ることができるささみの燻製。
黒コショウを振ると大人向け、子ども用ならプレーンがおすすめです。

材料の準備と味付け

鶏ささみ肉4枚に塩をもみ込み、一晩冷蔵庫で寝かせます。
塩は肉の重量の2%、黒コショウはお好みで振っておきましょう。

こちらもキャンプ場に行く前にここまでの作業を終わらせておくことをおすすめします。

燻し方

今回はフライパンを使います。
フライパンにアルミホイルを敷いてスモークチップをのせて、チップから5㎝程度離してセットします。
網の上にキッチンペーパーで水気をしっかり取ったささみを網の上に乗せ、さらに上にザルをのせてザルをアルミホイルで覆い、煙が出てきたら中火程度で約5~10分燻したら完成です。
時間はささみの大きさによって調整してください。

タコの燻製の簡単な作り方

燻製作りに使うソミュール液は、調味料やスパイスを加えた塩水のことで、この液に漬け込むことで塩分やスパイスを素材に浸み込ませ、水分や生臭さを取り除く効果があります。
しかしソミュール液を作るためには一般的に塩分濃度は10%~30%に合わせたり、材料を鍋で煮立ちさせるなど工程が増えてしまします。

そこでおすすめなのがめんつゆ。
噛めば噛むほどうま味が出てくるタコの燻製は、ソミュール液代わりにタコとめんつゆだけでも作ることができます。

材料の準備と味付け

2倍濃縮のめんつゆにお好みのサイズにカットしたタコを3~4時間漬け込んだら、水分をよく拭きとります。
燻製する前にキッチンペーパーなどを使って十分に水分を取り除き30分~1時間風に当ててよく乾燥させておくことがポイントです。

燻し方

燻製器にスモークチップをセットし、しっかりと乾燥させたタコを燻製器に入れて点火します。
最初は中火くらいの火加減で、煙が出てきたら弱火にして10分ほど燻すとちょうど良い歯ごたえのタコの燻製が完成します。

これまで同様、こちらも下ごしらえを済ませておくことでキャンプ場での作業はとても楽になります。

ホタテの燻製の簡単な作り方

ホタテもタコ同様にめんつゆを使って簡単に作ることができます。

材料の準備と味付け

生食用のホタテまたはボイル用のホタテを3~4時間めんつゆに漬け込んだら、キッチンペーパーなどで水分を拭き取り、半日ほど乾燥させておきましょう。

燻し方

燻製器にスモークチップをセットし、しっかりと乾燥させたホタテを燻製器に入れて点火します。
煙が出るまで燻したら弱火にしてさらに約10分燻したらホタテを取り出し、少し休ませたら完成です。

ホタテは生食用でもボイルのどちらでもおいしく仕上がりますので、ぜひお試しください。

うずらの卵の燻製の簡単な作り方

燻製と言えば、チーズがやゆで卵が定番人気ですが、うずらの卵も手軽に作ることができ、一口で食べられるのも魅力です。

こちらもめんつゆを使って作ることができます。

材料の準備と味付け

茹でたうずらの卵をめんつゆに1日漬けておきます。

燻し方

ささみ同様、フライパンを使った作り方をご紹介します。
水分をしっかりと拭き取ったうずらの卵を約1時間乾燥させ、スモークチップを置いた燻製器にアルミホイルを敷いた上にのせるか、網の上に並べていきます。
煙が出たら弱火にしてさらに10分間燻したら完成です。

手羽先の燻製の作り方

材料の準備と味付け

手羽先5~6本を用意して切れ目を入れておきます。
めんつゆにハーブソルトと白ワインを少々加えて沸騰させた液に手羽先を入れ、冷蔵庫に入れて半日ほど寝かせたら、水分をしっかりと拭き、冷蔵庫で6時間以上乾燥させておきます。

燻し方

フライパンにアルミホイルを敷いてスモークチップをのせ、網の上に手羽先を並べたら点火します。
煙が出てきたら弱火にしてさらに10~15分間燻し、火を止めてさらに10分ほど待てば完成です。

燻製作りに使うソミュール液の作り方

ここまで、めんつゆを使ったキャンプでも簡単に作ることができる方法をご紹介してきましたが、最後にここでは初心者にも食べやすい15%の濃度のソミュール液の作り方をお伝えします。

ソミュール液の材料

  • 水 200ml
  • 塩 30g
  • 砂糖 15g
  • 黒コショウ、あればローリエなどのお好みのスパイス

ソミュール液の作り方

  1. 水を沸騰させたら塩、砂糖、お好みのスパイスを入れて、20分ほど煮立たせます。
  2. 煮立たせたSTEP1を目の細かいざるなどでこし、そのまま常温で冷ませば完成です。

ソミュール液に漬ける時間は食材により1~4時間程度とまちまちです。
めんつゆに慣れてきたら、ソミュール液を使った本格的な燻製に挑戦してみるのもおすすめです。

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