この記事では、アルコールストーブの魅力や使い方、そしておすすめの商品をご紹介します。また、アルコールストーブを使う時の注意点についても触れていますので、興味のある方は一度ご覧ください。
アルコールストーブの魅力
アルコールストーブとは、主にアルコールを燃料とするストーブで、コンロやバーナーと呼ばれることもあります。
アルコールストーブはアウトドアメーカーや100均などで販売されており、その構造がシンプルなところから自作をする方も多くいます。
アルコールストーブの魅力は、次のとおりです。
- 本体が軽量でコンパクトなので持ち運びに便利
- 気温が低くても使用できる
- 仕組みがシンプルで、故障の心配がほとんどない
- 燃料が比較的安い
- 燃焼中の音が静か
しかし、そのシンプルな構造と手軽さゆえのデメリットもあります。
- 風に弱い
- 火力調節が難しい(火力調節ができないタイプもある)
- 日中に使用すると炎が見えにくくなる
- 引火しやすい(ガスバーナーに比べて引火しやすいというわけではない)
このようにデメリットを挙げると、アルコールストーブを使うメリットが少ないように思われます。
しかし、このデメリットは、アイテムを使って対策をすればクリアできます。
また、このちょっと使いにくく手間のかかるところがベテランキャンパーの心をつかんでいるようです。
アルコールストーブに使える燃料
アルコールストーブに使える燃料は、主に燃料用アルコールです。
この他には、消毒用アルコールや、消毒用エタノールでも代用できますが、燃焼効率や安全性などの面で、燃料用アルコールが最も適しています。
購入できる場所は、ホームセンターや薬局などで手軽に入手できます。
同じ液体燃料としてキャンプで活躍する灯油(ガソリン・白灯油)は、アルコールストーブで使うと不完全燃焼をおこしたり、思わぬ事故につながる危険があるので、避けてください。
アルコールストーブでできること
火力はガスなどには劣りますが、アルコールストーブでできることはたくさんあります。
- 炊飯
1〜2合の炊飯は、アルコールストーブで可能です。
ただし、火力が弱いため、炊き上がりまでに時間がかかる場合があります。
- 湯沸かし
コーヒーやお茶用のお湯を沸かせます。
- 料理
五徳を使えば、ちょっとしたキャンプ飯も調理できます。鉄板を使って一人焼肉も可能です。
- 暖房
アルコールストーブ用のヒーターを使えば、暖房としても活躍します。
アルコールストーブの使い方
基本的なアルコールストーブの使い方をご紹介します。
用意するもの
- アルコールストーブ
- 燃料用アルコール
- ライター
- クッカーや調理器具
使い方
- アルコールストーブの燃料タンクに燃料用アルコールを注ぎます。
- 燃料タンクの近くにライターの火を近づけて着火します。
- 蓋がついている場合は、蓋を利用して火力調節をします。
- 消し方は、蓋やクッカーを被せて消火します。
- 残った燃料は、本体が完全に冷めてから専用容器に移し替えましょう。
アルコールストーブの使用上の注意点
アルコールストーブを使う時に注意してほしい点は以下の通りです。
- 室内(テント内)で使用しない
暖房やランタンとして屋内でアルコールストーブを使うと、一酸化炭素中毒の危険があります。
- 燃料の継ぎ足しはNG
点火したままのアルコールストーブに燃料を継ぎ足すと、引火して爆発の恐れがあります。
- 燃料の量を確認する際は、短時間だけのぞく
アルコールストーブは日中使用するとほとんど炎の色がわからずに、着火したのか確認しにくい時があります。
確認をするためにアルコールストーブをのぞいてしまうと、前髪やまつ毛が焼ける可能性があります。
そのため、着火を確認する時は、手をかざして温かさを感じるか、燃料の量を確認する際は、短時間だけのぞくようにしましょう。
アルコールストーブの選び方
アルコールストーブを購入する時には、以下の点を参考にしましょう。
素材
- 真鍮製
銅と亜鉛の合金で、強度があり、使い込むほどに味のある見た目に成長します。
ただし、錆びやすい性質もあります。
- チタン製
軽量で、青色に焼き色が付くところが人気です。
原料が希少で高い加工技術が必要なので値段が高めです。
- アルミ製
軽量で安価、そして加工のしやすい素材です。
だだし、強度はあまり期待できません。
容量
燃料を入れる容量はメーカーによって異なります。
容量が大きければそれだけ燃料を入れる量も多くなるので、長時間燃焼します。
アルコールストーブをどのように使うかによって、容量を決めると良いでしょう。
付属品
アルコールストーブを使う時に便利な五徳や風防がセットになっているタイプは、キャンプ場ですぐに使えます。
ソロキャンプにおすすめのアルコールストーブ
アルコールストーブの人気の商品をご紹介します。
トランギア「アルコールバーナー」
半世紀以上のロングセラー商品です。
燃料を本体の2/3の量で約20分間燃焼します。
消火と火力調節用の蓋と、持ち運びに便利な本体用の2つの蓋が付属で、消火と火力調節用の蓋スライドをさせて火力調節ができます。
また、調理をする時に必要な五徳が付属している「ゴトク付アルコールバーナー」もおすすめです。
エバニュー「Ti アルコールストーブ」
本体中央部と側面から炎が出る、調理に便利なチタン製のアルコールストーブです。
内部に30mlと60mlの燃料用目盛りがついているので、燃焼時間の目安に便利です。
30mlの燃料で約4分間燃焼します。
また、アルコールストーブの風防と燃焼効率を向上させるスタンドがセットになった「アルコールストーブスタンドDXセット」は、スタンドにアルコールストーブが収納できるのでコンパクトな持ち運びが可能です。
コールマン「コンパクトアルコールバーナー&クッカーセット」
アルコールバーナー、五徳、クッカー、燃料ボトル、キャリーケースがセットになった、ソロキャンプやキャンプ初心者の方におすすめのセットです。
消火と火力調節用の蓋には長めのハンドルが付いているので火傷の心配がありません。
100mlの燃料で約50分燃焼します。
持ち手付きのキャリーケースにすべてのアイテムを収納でき、持ち運びに便利なので、災害用としてもおすすめです。
アルコールストーブに必要なアイテム
アルコールストーブを使うには以下のアイテムをそろえましょう。
- 風防
アルコールストーブの天敵の風を防ぐには、ウインドスクリーン(シールド)が必要です。
風防は、アルコールストーブの周囲を囲うように設置することで、風の影響を受けにくくして、安定した火力を得ることができます。
- 五徳
調理をする時には専用の五徳が便利です。
五徳は、鍋やフライパンを置く台として、安定した調理を可能にします。
風防付きの五徳は、風を防ぐ効果もあるので、おすすめです。
- 燃料
アルコールストーブは、アルコール燃料を使用します。
アルコール燃料は、無色で無臭、燃焼時に二酸化炭素と水しか排出されないため、環境にやさしい燃料として注目されています。
- 下敷き
アルコールストーブに五徳などを使用しない場合は、耐熱マットなどの下敷きを使いましょう。
安全にアルコールストーブを使おう
アルコールストーブは、燃料のアルコールさえあればどこでも使える、手軽な調理器具です。しかし、風の影響を受けやすいため、風防や五徳の使用がおすすめです。また、燃料はアルコール燃料に対応したものを選びましょう。
アルコールストーブを安全に、そして快適に使用するために、ぜひ参考にしてみてください。