キャンプの準備をしていたけど、雨の予報だからと諦めてしまう方は多くいるのではないでしょうか。
雨の日のキャンプは雨だからこその魅力がたくさんあります。雨対策をしっかりしておけば雨の中でもキャンプは楽しめます。
この記事では、雨の日のキャンプの魅力や、雨の日のキャンプで用意しておくべきアイテム、服装、設営撤収のポイントについてなどをご紹介します。
また、雨キャンプの楽しみ方や過ごし方、注意点、キャンプ道具のお手入れ方法についてもご紹介します。しっかり備えて雨の日のキャンプも楽しみましょう。
雨の日キャンプも魅力がたくさん!
キャンプ場の予約をしていても、雨降りの予報になり予約をキャンセルする方も多くいると思います。前もって準備していたのに雨のせいで予定が崩れてしまうのは最悪ですよね。
オートキャンプのほうが雨が当たりにくいとはいえ、計画の変更は起こることも多くなるでしょう。
とはいえ、雨の日でもしっかり準備しておけばキャンプは十分楽しむことができます。雨の日のキャンプだからこその魅力もあります。下記で4つの魅力をご紹介します。
- 雨音
- 景色
- ゆっくりできる
- 達成感を感じる
雨音は周りの音をかき消してくれるので静かに感じます。雨音は癒やしの効果もあるので雨音を聞きながら、のんびりと過ごすことでリラックスできます。
雨が降っているからこその景色が見られます。雨をうける葉の様子や、タープなどにたまった雨水が落ちる様子、雨が滴る様子など普段見られない景色が見られるのも魅力の一つです。
雨の景色を見ることで、自然の中で過ごしていることをより感じ非日常感を味わえます。また、キャンプ中に雨がやみ、晴れると空が澄んでいて幻想的な景色を見せてくれることもあります。
晴れている日はいろいろな場所に移動して遊ぶこともあると思いますが、雨の日はタープの下で過ごす時間が増えるので、ゆっくりのんびりと過ごせます。
雨が降っている中でキャンプをしたということで、スキルUPを感じることができます。
雨キャンプで用意したい必需アイテム・服装
雨の中で作業をするので、雨具が必要になります。傘をさしながらだと作業ができないので、雨のキャンプではレインウエアが必要になります。
また、スニーカーだと雨がしみてきて靴下まで濡れてしまうことも考えられます。長靴など雨がしみてこない靴を持っていき履くようにしましょう。
暖かい夏の時期ならサンダルを履くのもおすすめです。足は濡れてしまいますが、タオルで拭けばいいだけなので気軽に作業ができます。
雨の日に持っていくべき持ち物を一覧でご紹介します。
- 長靴かサンダル
- レインウエア
- タオル
- 着替え
- ハンガー
- 傘
- 大きめのビニール袋
- レジャーシート
長靴を履いて行く場合は、雨がやんだ時用のスニーカーなどもチェック。
雨キャンプの設営撤収のポイント・対策
キャンプ場は、テントサイトの隣に車を停めてキャンプできるオートキャンプ場と、駐車場に車を停めてテントサイトまで荷物を運ぶキャンプ場があります。
雨の日のキャンプなら、オートキャンプ場の方が雨に当たることが少なくなるので準備が楽です。
設営するときのポイントは、水の流れる場所や水がたまるくぼみがない場所にレイアウトすることです。できるだけ水はけの良い場所を選び設営するようにしましょう。
また、設営するときはタープから先に張ることが大切です。タープの設営が終わればタープの下で雨に濡れずに作業ができます。
テントは、雨でも大丈夫な防水性のあるグランドシートや、ブルーシートを敷いた上に張ることがおすすめです。
シートを下に敷いておくことで、水の侵入が防げたり、汚れからテントを守ることができ片付けが楽になります。
シートはテントより小さく敷くことで、シートとテントの間に水が入ることなく設営ができます。
撤収するときのポイントは、大きめのビニール袋を用意しておくことです。雨の日はテントを収納ケースにしまうことが難しいので、大きめのビニール袋にしまって撤収しましょう。
また、撤収する時はテントから先に片付け、タープが最後になるように撤収することで、雨をしのぎながら作業ができます。
雨キャンプの楽しみ方・過ごし方のおすすめ
雨の日のキャンプでは雨をしのぎながら過ごすので、晴れている時のキャンプとは違った過ごし方になります。
雨が降ることでマイナスなイメージになりますが、雨の日だからこそできる過ごし方もあります。
キャンプ芸人で知られるお笑いタレントのヒロシさんは、ソロキャンプの魅力を「圧倒的自由」と答えています。
キャンプではこのように過ごさなくてはいけないという決まりはないので、自由に楽しく過ごせれば良い思い出のキャンプになるのだと思います。
雨の日でも工夫次第ですてきな時間が過ごせるのです。下記でおすすめの楽しみ方、過ごし方をご紹介します。
テント内
タープなしでの雨キャンプは、過ごせる場所がテント内のみになってしまうのでおすすめはできませんが、テント内で過ごす場合はシートを敷いてお座敷スタイルにして過ごすのがおすすめです。
テント内なら横から雨が入ってくることもなく、快適に過ごせるのでさまざまな遊びができます。
テント内でのおすすめのレクリエーションはカードゲームです。トランプや花札などを持っていけばみんなで盛り上がれます。
焚き火
キャンプと言えば焚き火ですが、雨の日でも焚き火を楽しむことができます。
雨の日に焚き火をする場合は、タープを高めに設営し、火はできるだけ小さく保ち楽しむのがコツです。
火に弱いタープだと火の粉が飛んで穴が空いたり、火が付いてしまい危険なので、タープは火に強いコットン素材などのものを用意しましょう。
また、雨の日は湿気があるので火起こしが難しいことがあります。着火剤は多めに用意し、着火するときはゆっくりではなく一気に火を付けてしまいましょう。
雨の降る音と焚き火の炎に癒やされリラックスして過ごせます。
料理
雨の日はテントやタープの下で過ごす時間が長くなるので、料理に時間をかけるのもおすすめです。
普段は焼くだけなど簡単に済ませるキャンプ料理を、時間のかかる煮込み料理などにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
また、子供がいるご家庭の場合、晴れの日では子供は外遊びをし、料理は親がするというケースが多いと思いますが、雨の日は子供と一緒に料理を作って楽しむのもおすすめです。
車中泊の場合
雨の日は車とつながるようにタープを張って、テントは張らずに車中泊するのもおすすめです。
広い車でなければ狭くて寝にくいですが、濡れるものがタープだけで済むので後片付けが簡単です。
キャンピングカーなどの大きな車以外は、車の中は高さがないので立ち歩くことができないことが多いと思います。車の中で楽しく過ごしたい場合も、テント内で過ごすようにカードゲームなどがおすすめです。
雨の日にキャンプをする際の注意点
薪ストーブはキャンプ用暖房器具の中で最も暖かいと言われるので、寒い時期に使いたい暖房器具ですが、薪を燃やして暖まるので難しい暖房器具でもあります。
雨の日は寒いことが多いので薪ストーブを使いたいを思うと思いますが、薪ストーブは煙突を外に向けて出すので、そこから雨が入ってくることもあります。
また、薪ストーブは換気をしなければ一酸化炭素中毒の危険性もあります。雨だからと閉め切ってしまうのは危険です。しっかり換気を行い安全にキャンプを楽しみましょう。
濡れたキャンプ道具の乾かし方とお手入れ方法
雨の日に使ったキャンプ道具は汚れていますし、雨で濡れているのでそのままにしておくとカビが生えることもあります。家に帰ったらそのままにせずしっかりとお手入れをしましょう。
自宅に駐車場や庭などテントを広げられるスペースがある場合は、テントを設営し汚れをとり乾かしましょう。
マンションなどの場合は、ベランダにテントの生地が重ならないように干して汚れをとり乾かしましょう。
このようなスペースがない場合は、車の上にかぶせて干す方法もあります。
雨キャンプでは、タープやテント以外にテーブルや椅子なども湿っていたり濡れていることがほとんどです。
持っていった道具はしっかりと水気を取り乾燥させてから片付けるようにしましょう。