キャンプを行うにあたって、キャンプのトイレ事情は気になるものです。特に女性にとっては、キャンプのトイレが快適かどうかは大事なチェックポイントの一つでしょう。キャンプ場のトイレは綺麗で便利な所ばかりではありませんが、工夫によっては自分で快適なトイレ環境を作ることができます。
この記事では、キャンプでのトイレ問題の対応策や、おすすめの便利アイテムなどをご紹介します。
キャンプのトイレが綺麗ではない時どうする
近年のキャンプブームも相まって、キャンプ場のトイレは綺麗な所も多くなってきました。とはいえ、まだまだ入ることを躊躇してしまうようなトイレも多いもの。特に女性なら、昼夜安心して使える、綺麗で快適なトイレを使用したいですよね。ファミリーキャンプでも、小さな娘さんがいたらお子様も怖がらないようなトイレを利用して、安全で楽しいキャンプにしたいものです。
キャンプのトイレが綺麗ではなかった時、どうしたら良いのでしょうか。
まずは、キャンプでのトイレ事情から考えていきましょう。
キャンプのトイレ事情
キャンプ場のトイレのクリーンさや設備の充実度などの度合いは、キャンプ場によってさまざまです。トイレの古さや新しさなど、築年数などによっても関わってくることかもしれませんが、中にはトイレ付きのキャンプ場であっても、トイレットペーパーがない場合もあります。トイレットペーパーホルダーだけがあって、ペーパーがないのはショックが大きいので、念の為にキャンプでトイレに行く時は、トイレットペーパー持参で行くのも良いでしょう。
また、洋式か和式かというトイレの種類も、キャンプ場によってまちまちです。若い方などは和式での経験がなく、和式しかなかった場合は臆することもあるかもしれません。もちろんキャンプ場にトイレがまったくないよりは、どのようなトイレでもあるほうが良いですが、気になる方は事前にキャンプ場のホームページや口コミなどでトイレ事情を確認しておくと良いでしょう。
キャンプのトイレの問題点
女性にとっては大いに気になるキャンプでのトイレ環境。
一般的に、キャンプ場のトイレにはどのような問題点があるのでしょうか。
以下に、女性を悩ませるキャンプのトイレの問題点についてご説明します。
汚い
キャンプ場のトイレは、街なかにある建物ほど頻繁に清掃されない傾向があるようです。管理が隅々まで行き届かず、ゴミが散乱していたりトイレそのものが不衛生な場合もあります。そのようなトイレでは使用するのをためらいますし、歯磨きなども躊躇してしまいます。
汚いトイレを使いたくなくて、トイレを我慢した結果体調を崩してしまったり、水分を控えて脱水症状になるケースもあります。歯磨きを我慢するのも健康に良くないですし、トイレの衛生面をチェックしてから、キャンプ場を予約するのがおすすめです。
怖い
キャンプ場のトイレは屋外まで行かなくてはならず、何となく不安に感じますよね。
特に、老朽化していておばけが出そうな見た目のトイレは、薄暗くて深夜でなくても怖いもの。安全面からも、夜中にトイレに行かなくてはならない時は、必ずライトを持って手元や足元を明るくして行きましょう。
山奥などでの山キャンプは、トイレの設備が古かったり、汲み取り式のトイレが多いと言われています。アウトドア女子も増え、綺麗なトイレも増えてはいますが、山奥でのトイレには注意が必要なケースがあるようです。
虫がいる
山林でのキャンプなど、キャンプ場は自然が豊かな場所にあるので、どうしてもトイレなどには虫が集まりやすくなります。特に、夜中に照明をつけているトイレではふと見上げると照明に虫がびっしり、ということもあり落ち着かないこともあるでしょう。トイレのような狭い空間で虫が出たら、虫と距離も近くとても怖い思いをします。
遠い
テントを設営した所からトイレが遠いと、トイレに行く度長い距離を歩かなくてはならず、不便に感じるものです。小さなお子様などはトイレに行き着くまで我慢できないかもしれません。特に夜中にトイレに行く時に心細く、不安を感じる方も多いでしょう。ストレスを感じない距離にトイレがあるのがベストです。
ない
トイレがないキャンプ場は最近ではかなり珍しくなってきましたが、一部無料のキャンプ場のなかにはトイレなし、というケースもあるようです。
そのほか、秘境のような地でのキャンプにもトイレの有無に注意が必要です。山の奥深くや海岸や河原などでは、トイレが備えられていない場合があります。
また、冬キャンプにもトイレ事情に注意しましょう。夏場はトイレが開放されているキャンプ場も、冬は閉鎖していることがあります。冬場にキャンプをしたい場合は、トイレの状況について事前に確認が必要かもしれません。
トイレの綺麗なキャンプ場を探す方法
キャンプに行く前や、キャンプ場を予約する前に、トイレの綺麗なキャンプ場をリサーチしておけば、ご紹介したような問題は避けられますよね。
トイレが綺麗なことは集客につながるので、そのようなキャンプ場はトイレの画像などを載せたホームページがあることが多いです。
トイレの綺麗なキャンプ場を探すには、以下のような方法があるでしょう。
- ホームページで確認
- 口コミで実際に使用した人の感想をチェック
- SNSでチェック
- キャンプ場に問い合わせる
家族向けのオートキャンプのトイレを利用する
てっとり早く綺麗で使いやすいトイレがあるキャンプ場を探したい方は、ファミリーキャンプ向けのオートキャンプ場などを選ぶと良いでしょう。
こうしたキャンプ場は家族で使うことを意識して建設されているため、設備が充実し管理が行き届いていることが多いです。
トイレも利便性を重視した造りで清潔なので、オーバーオールやサロペットを着ている女性でも快適に使用することができるでしょう。
キャンプでトイレが使えない時の対策4つ
事前にキャンプ場のトイレについてチェックしていても、キャンプ場のトイレが使えない時や、使いたくない場合があるかもしれません。
そのような時は、身近なものでトイレの代用が効きます。
以下に、キャンプでトイレが使えない時の対応策をご紹介します。
100均の簡易携帯トイレを使う
簡易携帯トイレは、アウトドアシーン以外にも非常時などに活用できるので、防災グッズとして持っている方も多いかもしれません。
100均の簡易携帯トイレなら、リーズナブルなのでキャンプでも気軽に使えそうですね。黒いビニール袋と、高分子吸収剤などの凝固剤が入った袋がセットになっているものが多いです。ドライブや登山、車中泊などにも活用できるでしょう。
紙オムツを使う
紙オムツの中でも大人用紙オムツは給水量が多く、消臭効果が高いものもあります。この大人用紙オムツとビニール袋と併用すれば、携帯用トイレとして使うことができるのをご存じでしょうか。口を広げたビニール袋の上に、大人用紙オムツを敷いて使用し、使用後はそのままビニール袋に入れておけます。ビニール袋だけだと処理が大変ですが、紙オムツがあるのでそのまま吸収してくれます。
目隠しテントを用意する
100均には、1000円前後でテントも販売されています。ワンタッチ展開で簡単に設置できるものもあり、トイレ用の目隠しテントとして使うこともできます。目隠しテント内に簡易トイレや携帯トイレを置けば、自分専用のトイレとして使えるので安心してキャンプを楽しめますね。
野営トイレを自作する
野営キャンプでは、やむを得ずトイレは自作することになるでしょう。作り方のコツは、穴の深さ。10cmくらいの穴を掘るのがポイントです。この深さは、バクテリアなどの微生物が活発になる深さであり、深すぎると微生物の分解が遅くなります。用を足したら埋めましょう。使用したトイレットペーパーは、持ち帰ります。
しゃがむのが辛い方は、100均などで販売されている300円程度のレジャー椅子の座面に穴をあけて携帯トイレなどをセットするのもおすすめ。
自作トイレには着替え用テントを設置したり、周りを目隠しカーテンなどで覆うと安心です。
野営キャンプを行う時は、土地の管理者に事前に許可をとっておきましょう。
キャンプでの愛猫のトイレはどうする
最近ではペットも一緒に楽しめる、動物の同伴が可能なキャンプ場も増えてきました。
キャンプ場に愛猫も連れていった場合、猫のトイレはどうしたら良いのでしょうか。
キャンプ用猫トイレを用意する
愛猫と一緒のキャンプでは、キャンプ用の猫用トイレを用意しましょう。猫砂は、普段家で使用しているものを入れるのも良いのですが、テント内に散らばってしまいがち。それが気になる方は、ペットシーツを使用するのがおすすめです。愛猫が用を足した後いちいち砂をかき出す必要がなく、シーツごと取り替えるだけなので扱いが簡単です。
ペットシーツはテープなどで貼り付けてつなげるとワイドにすることができるので、こまめに取り替えることができるよう、小さめのサイズを持って行くことをおすすめします。ペットシーツの処理は、持ち帰りの所が多いようですが、キャンプ場のルールに従って処理しましょう。
愛猫とのキャンプで気をつけること
- 猫用リードをつける
- フードやペットシーツは多めに持つ
- 炊事場やトイレには連れていかない
- 自然の中の危険にも気をつける
普段はおとなしい猫でも、いつもと違う環境では興奮する場合があります。事故や怪我、脱走防止のためにも、キャンプ場では必ずリードをつけましょう。
消耗品などは、足りなくなるよりも余裕がある方が断然いいですよね。フードやペットシーツがキャンプ中になくなって困ることがないよう、多めに用意します。
ペット同伴可のキャンプ場であっても、共有スペースにペットが入るのはルール違反の所が多いようです。特に炊事場は、猫がつい食べたくなるようなものが落ちているかもしれません。誤飲などの恐れもあるので危険です。
ダニや蜂などの虫、毒を持った蛇や蛙、トゲのある植物など、危ないものには近づけないようにしましょう。