近年、アウトドアブームもすっかり定着してきました。
キャンプを楽しむ方も増え、キャンプ場も各地に整備されています。
しかし、初心者の方にとってキャンプは敷居が高いアウトドアイベントではないでしょうか。
今回は、キャンプ初心者が準備しておくと便利なものとその理由をご紹介します。
キャンプ初心者はまずは経験者と一緒に行こう!
キャンプをするには大量の機材が必要で、機材をそろえるのに必要な費用も安くありません。
初心者のうちに機材をそろえてしまうと、趣味が合わなかったり、使用しなくなったりしたらもったいない買い物になってしまいますよね。
そのため、キャンプ初心者に最初に必要なのは、機材の準備の前にキャンプ経験者を探してキャンプに同行させてもらう承諾を得ることでしょう。
テントや調理器具、照明やテーブルなどの器具は数人でひとつあれば足りる機材ですので、キャンプ初心者が買うことはおすすめできません。
自分の機材は、試しにキャンプに参加してみて、楽しめることを確認した後にそろえたほうがよいでしょう。
キャンプ初心者には最低限の準備で行けるキャンプ場がおすすめ!
キャンプをする場所によって設備や使い勝手が極端に変わります。
キャンプに慣れる前に設備や用具がそろっていない場所でキャンプを経験してしまうと、準備の大変さと不便さを感じて、キャンプ自体が嫌いになってしまうかもしれません。
そうなってしまわないように、キャンプ初心者には、設備とテントサイトが整っているキャンプ場の利用をおすすめします。
設備とテントサイトが整っているキャンプ場を利用することの一番のメリットはトイレが整備されていることです。
設備の整っていないキャンプ場ではトイレがないこともあります。
家族でキャンプに行く場合も恋人同士で行く場合も、トイレがないというのは少し気が引けてしまいますよね。
人気のあるキャンプ場には、シャワー完備や温泉施設併設という所も多くあります。
また、屋根付きバーベキューガーデンがあれば、雨天時も利用できるため、天候に左右されることなくバーベキューを楽しめます。
ご自身の目的に合った気軽に行けるキャンプ場を探してみましょう。
キャンプ初心者のうちは、キャンプの回数を重ねて楽しさを知り、経験を積んでいくとよいでしょう。
キャンプ初心者が最低限準備しておきたいアイテムはこれ!
キャンプ経験者に同行することで大物の機材は確保できても、自分用として最低限のアイテムと身の回り品を準備することは必要です。
キャンプ初心者に準備してほしいアイテム5つとその理由をご紹介します。
●シュラフ(寝袋)
一人につき一つのシュラフが基本ですので必ず準備しましょう。
キャンプ場は川沿いや山合いにあることが多く、夏でも夜は冷え込みます。
お試しのために安いシュラフでもよいので事前に購入しておきましょう。
シュラフに入れば、寝相の悪い方でも狭いテント内で動き回る心配はありませんので、キャンプ同行者にも迷惑をかけずに済みます。
●レインコートやポンチョ
雨具は傘ではなくレインコートやポンチョなど両手が使えるものがよいでしょう。
キャンプ場がある川沿いや山合いは天気が変わりやすく、突然夕立ちが来ることがよくあります。
雨が降った時でも、荷物運びや機材設営が素早く行えるように、いつでも両手を空けておけるようにしましょう。
●予備の食料
保険として準備してください。
夕食や朝食が予定どおりに作れないことは避けたい事態ですが、自然の中で行うキャンプですから何が起こるか分かりません。
予備の食料としておすすめなのは、行動食や非常食です。
食事を予定どおり食べられなかったときの保険として準備しておきましょう。
●タオル
サイズは大きめのものを数枚準備しましょう。
タオルはあらゆる用途で使えます。
汗拭き、お手拭き、枕の代用、帽子の代用、防寒具としてシュラフに詰めるなど用途は多彩です。
●虫よけスプレー、虫よけ薬
虫よけ対策は季節を問わず必要です。
キャンプ場には夏場ではなくても害虫はいますので必ず準備してください。
特に、薬でアレルギー症状が出てしまう方は自分専用のものを準備しましょう。
キャンプで安眠するために便利なアイテムをご紹介!
キャンプ初心者の方は「テントで眠れなかった」ということがよくあります。
眠れないと、疲労感も増すためキャンプ自体が嫌いになってしまうかもしれません。
そこで、少しでも多く睡眠時間をとっていただけるようにおすすめのアイテムをご紹介します。
●耳栓
風の吹く音や川の流れる音、近くでキャンプをしている人の声や雑音をシャットアウトできます。
●アイマスク
夜は街路灯など、消すことができない光を遮断してくれるとともに、日の光も遮断してくれます。
●ミネラルウォーター
のどが渇いて目覚めても、枕元に準備しておけばすぐに水分補給でき再び眠りにつきやすくなります。
●小型のペンライト
光が無いと眠れない方は自分の手元だけでも照らせるようなペンライトがあるとよいでしょう。
睡眠とは直接関係ありませんが、ペンライトを持っておけば夜のキャンプ場の移動もしやすいので、トイレにも行きやすいです。
キャンプでは下調べも大切な準備の一つ!
キャンプはとても楽しいですが、同行するキャンプ仲間や周りの人をはじめ、キャンプ場の管理者にも迷惑をかけないようにしましょう。
自分も他人も不快な思いをすることがないよう、キャンプ初心者は利用予定のキャンプ場の下調べをして必要な準備をするとよいでしょう。
各キャンプ場ごとに独自の利用規約があり、施設の充実度も変わります。
守るべきルールや、準備すべき機材や食材も変わりますので、以下に挙げる項目を下調べしておきましょう。
●裸火(薪を直接燃やすこと)の可否
薪を使った直火での調理は、キャンプの醍醐味の一つですね。
自分が行くキャンプ場では、裸火禁止か可能か調べておきましょう。
●花火の可否
キャンプで楽しめることの一つに、「花火」があります。
夜のキャンプを盛り上げてくれるアイテムですが、花火を許可していないキャンプ場もあります。
また、禁止はしていなくても、使用する花火の種類を限定しているキャンプ場もあります。
事前にしっかりと調べて、トラブルを起こさないようにしましょう。
●食材の現地調達の可否
キャンプでのメインイベントは「食事」とお考えの方も多いでしょう。
事前準備の段階から参加者全員でメニューを考えることも楽しみの一つですね。
しかし、キャンプ場の付近にはコンビニはもちろん、小さな売店さえも無い場合があります。
現地で食材調達をしようとお考えの方は、キャンプ場やその付近で食材調達ができるか確認しておきましょう。
また、キャンプ場によっては「ご当地限定おすすめ食材」を提供しているところがあります。
現地でしか食べることができないご当地食材を利用して、キャンプでの食事をさらに盛り上げましょう。
●利用予定のテントサイトや宿泊場所まで利用可能な交通手段
キャンプをするやめには、テントや工具など大量の機材をキャンプ場に運搬する必要があるため一苦労です。
そこで下調べするべきことは、キャンプサイトまで車を横付けできるかどうかです。
オートキャンプ場であれば車を横付けできますが、一般的なキャンプ場では駐車場から機材を運搬しなければならない場合もあります。
機材を自分たちの手で長距離運ばなければならない場合は、キャリーカートを持参するとよいでしょう。
初心者だけでキャンプを行う場合におすすめな場所
キャンプ初心者同士でも、気の合う仲間と気軽にキャンプをしたいと思う方もいらっしゃるでしょう。
しかし、初心者の方だけでキャンプを行うことは、知識不足ということもあり、経験者を交えたキャンプよりも危険度が増します。
準備の仕方、テントを張る場所やテントの設営、タープの活用方法や雨対策は経験を積まないとできません。
また、調理道具やクーラーボックス、固定照明やテーブルなどの大道具一式をそろえるのは経済的にも負担がかかります。
虫刺されやケガをした際のトラブルシューティングも、経験者がいないと大ごとになりかねません。
どうしても初心者同士でキャンプをしたいときは、宿泊場所だけでも建物の中で過ごしたほうが賢明です。
ログハウスやコテージ、トレーラーハウスなどへの宿泊をおすすめします。
食事についても、バーベキューガーデンを利用する前提としてキャンプ場を選定するとよいでしょう。
キャンプの趣としては少し物足りないかもしれませんが、失敗や危険を極力避けることができ、キャンプのメインである食事や仲間との語らいに情熱を傾けることができるでしょう。
キャンプ初心者は必要最低限の準備でキャンプを楽しもう!
キャンプ初心者に必要なのはキャンプ経験者だと言えるでしょう。
経験者に同行させてもらうことで準備が必要な機材を減らせるので、最初から高価な機材を買うことは控えましょう。
しかし、シュラフなど個人的に準備すべきアイテムや快適に過ごすためのグッズは持参しましょう。
下調べを十分に行いプランニングをしっかりとすれば、キャンプはどんどん楽しくなります。
当面の目標は脱初心者ですので、勇気を出して身近なキャンプ経験者に「私をキャンプに連れてって!」とお願いしてみてはいかがでしょうか。