コットとは、キャンプなどの野外で使用する簡易型ベッドのことです。
ロゴスのコットは、いくつかのパーツを組み立てることで完成します。
テント内でベッドとして使うほか、ベンチや荷物置きなど、使い方は様々です。
本記事では、コットの入手を検討している方に向け、特徴や使い方をご紹介していきます。
コットってどんなもの?
通常、キャンプの就寝時にはテント内で寝袋を使って眠ります。
このときの、地面からくる冷気は想像以上のもので、テントと寝袋のみでは夜の底冷えは軽減させることはとても難しいことです。
対策としては、テント内にマットやシートなどを敷く方法があります。
マットが1枚敷いてあるだけでも、底冷えを抑えることができ、快適な睡眠に近づけることができます。
今回ご紹介するコットは簡易ベッドですので、地面に横たわることなく、体を休めることができます。
地面から距離のある位置で眠ることができるので、マットやシートよりもさらに快適な睡眠をとり、体をしっかりと休めることができます。
足となるパイプ状のパーツと座面で構成されていて外見は華奢ですが、実際に乗ってみるとしっかりとした作りをしていますので、安心して休むことができるでしょう。
また、本記事で取り上げていくロゴス製のものは組み立て式のものが多く、収納時はコンパクトにまとまるのでキャンプサイトの限られたスペースの中でも様々な用途で役立てることができます。
評判の組み立て式コットの選び方
コット選びには重視するべきポイントがあります。
まず、コットには、ハイコットとローコットの2つの高さがあります。
ハイコットの高さが約40㎝、ローコットが20㎝~30㎝ほどです。
数字を見ると、それほど差がないように思えますが、ローコットは腰掛けるにはとても低すぎる高さです。
少しの差でも使用シーンは大きく変わります。
荷物をコットの下に収納したり、ベンチ替わりにも使いたいのであれば、ハイコットを選択しましょう。
一方でローコットの一番の特徴は、安定感があることです。
低い位置に座面があるのでテントの中でも高さがあり、横になった時に解放感があります。
次のポイントはコスト面です。
じつはコットの価格はとても幅があり、手ごろなものは3,000円程度、機能や収納性に優れたものだと60,000円もするものもあります。
「手に入れるならより良いものを」と考えがちですが、そこは自分のスタイルをよく振り返って考えてみて下さい。
車をキャンプサイトへ横付けすることができるオートキャンプ場でのキャンプが主な場合は、収納性が劣っていても問題はないでしょう。
自分のスタイルに合わせたアイテムを選ぶことが重要です。
最後に注目するのは組み立てやすいものかどうかです。
コットは多くのパーツで構成されていて組み立てが困難なものもあります。
キャンプの設営は時間をかけずに行うことが鉄則ですので、できるだけ簡単な作りのものを選びたいですね。
次項からはロゴスのコットを取り上げて、組み立て方について詳しくご紹介していきます。
ロゴスのプレミアムイージーアッセムコットの組み立て方
ロゴスのコットは他のメーカーと比べて価格も中間程度、機能的にも優れた部分が多く、使いやすいと定評があります。
ロゴスの中でもコットの形状はそれぞれ違っているので、組み立て方も様々ですが、ここでは女性や子供でも組み立てが可能なプレミアムイージーアッセムコットを例にして組み立て方をご紹介します。
このコットは横幅が76㎝とワイドな作りになっています。
コットの平均幅が約65㎝なので、その分ゆったりと横になることができます。
些細なことですが、野外でも質の良い睡眠をとることにつながります。
では組み立て方をみていきましょう。
【プレミアムイージーアッセムコットの組み立て方】
①収納時は座面が半分に折られているので、まずは90度ほど起こすように開きます。
②畳まれている脚を回転させ、地面に接するようにします。
③①とは反対の座面も同じように起こし、脚を下ろします。
④すべての脚が地面についたところで座面をゆっくりと広げていきます。
⑤短いフレームをEZハンドルの付いていない方から座面の端の筒状になった部分に通し、長いフレームにある切り欠きに本体の凸部分を差し込みます。
⑦反対側も同じように差し込み、EZハンドルをひねって座面の張り具合を確認します。
安全に設置するために!組み立て時の注意点を知る
ロゴスのコットには数種類のタイプがあり、それぞれ組み立て方法が異なります。
どれも手軽に設置ができるよう、パーツなどに工夫が凝らされていますが、慣れないうちは力加減や手順が掴めずに苦労するかもしれません。
どのタイプのコットにも言えることは、安全な設置ができることが第一だということです。
これはロゴスのものに限らず、他のメーカーにも言えることです。
何より家族や友人とキャンプを楽しむために出かけてきているのですから、ケガなどしないよう、注意を払うことは大切です。
コットの組み立てで注意するべきなのはどのような部分になるのでしょうか。
まず、座面と脚が一体になったタイプは、収納時に脚が折り畳まれていることがほとんどです。
組み立てるには、この脚を開いていくのですが、この時に指などを挟まないようにしましょう。
特に、子供がいる場合には手を出さないように対策しなければなりません。
次に脚と座面が別々になっているタイプです。
座面を準備した後に脚を取り付けることになるのですが、この脚の取り付け時に押し込んだりする作業があり、それなりに力が必要になります。
説明書に「女性や子供でも簡単に組み立て可能」などといった文言があっても、過信せず助けを借りることも考慮しておきましょう。
力をこめすぎて、自分の腕や手を痛めてしまう場合も十分にあり得ます。
まるでハンモック?キャンプで重宝するロゴス製コットの使用感
組み立てたロゴス製コットの使い心地はどのようなものでしょう。
簡易ベッドとしての使用になりますが、寝心地はハンモックに似ています。
フレームに張られた座面のシートが体を包むような独特の寝心地を生み出しています。
組み立て方の項目で取り上げたプレミアムイージーアッセムコットは脚の構造や数から、不安定な印象を受けますが、実際はそのようなことはありません。
座面にかなりのテンションがかかっていて、寝転んだり座ったりしても偏りなく体を受け止めてくれます。
また、同じくロゴス製のアッセムコンパクトベッドは座面の低いローコットですが、シート全体が座面中央へ向かって沈む構造になっています。
とはいえシートのテンションが強いので、そこまでの沈み込みはありません。
はじめのうちはコットの寝心地に戸惑うかもしれませんが、使っていくうちに体になじんでいくでしょう。
いきなり野外での使用に抵抗があるときには、自宅で何度か使って組み立て方や寝心地を確認してみるのもよいでしょう。
人気のロゴスのローコットは軽くてコンパクト!
ロゴス製のコットはより小さく畳める仕組みを取り入れているので、それほど大げさなものにはなりません。
それでも人一人分の就寝スペースを作り出すものですから、ものによっては重さがあるものもあります。
持ち運びや組み立てのしやすさにも繋がるので、総重量をチェックすることはコット選びの大きなポイントといえるでしょう。
大まかな重量をあげておくと、ハイコットだと5~6㎏、ローコットでは総重量2㎏というものもあります。
大きさは重さなどについては、コットの高さフレームなどに使われている素材によって変わりますのでよく吟味したいところですね。
よりコンパクトで軽く、扱いやすいのはローコットでしょう。
ロゴスでは脚の数が多いタイプのものが販売されていますが、それでも総重量は約2㎏と比較的軽量です。
キャンプで必要なものはコットばかりではなく、テントやタープ、テーブルやチェアなど、快適さを求めればアイテムも増えていきます。
車での移動、オートキャンプ場の利用に限るとしても、小さく軽いという条件は必須になります。
高さは違えども寝心地がよくなることには変わりありませんので、よりコンパクトなものを選ぶことをおすすめします。
しっかり吟味して自分だけのベッドスペースを確保しよう
防寒や寝具の寝心地のよさは、アイテムを上手に使うことで向上させることができます。
思いっきりキャンプを楽しむためにも、コットで得られる快適な睡眠は必要なものといえます。
自宅の寝具の好み(マットの柔らかさなど)をヒントにしてコット選びをすると、気に入った寝心地に近づけることができるでしょう。