登山を始めてみたいと思っている方は、まず準備をしますよね。
初心者の場合、何をそろえたらいいのかと悩んでしまうでしょう。
初心者だからといってはじめから本格的な道具をそろえる必要はないかもしれません。
とはいえ、無防備で登山はできません。
この記事では、初心者におすすめの山、登山道具などを中心にご紹介していきます。
登山初心者は登りやすい山から始めよう!
登山の初心者の場合、初めは登りやすいといわれているような山から始めてみるといいでしょう。
どのような山が初心者におすすめなのか簡単にご紹介します。
●高尾山
・標高 599m
・総歩行時間 1時間45分~6時間5分
・住所 東京都八王子市高尾町
高尾山は、都心からのアクセスがいいミシュラン三ツ星を獲得した山になります。
初心者だけでなく、ベテランも楽しめる山です。
●竹田城跡
・標高 353.7m
・総歩行時間 30~60分
・住所 兵庫県朝来市和田山町
「日本のマチュピチュ」「天空の城」で有名な竹田城跡は、多くの観光客が訪れます。
●能郷白山
・標高 1617.33m
・総歩行時間 4時間~7時間
・住所 岐阜県本巣市・揖斐郡揖斐川町・福井県大野市
360度北アルプスを見渡せる能郷白山は、越美山地の最高峰です。
温見峠ルートが初心者におすすめのコースとなっています。
3つの山をご紹介しましたが、どれも初心者におすすめなのでぜひ、参考にしてみてください。
また初心者の場合、多くの方が日帰り登山からはじめると思いますが、やはり登山ですから必要な道具は備えて登るようにしましょう。
それでは次項から、登山に必要な道具をご紹介していきます。
初心者向けの登山に必要な道具をご紹介
それでは、初心者向け登山で必要な道具を中心にご紹介します。
【登山で必ず用意する道具】
●登山靴
トレッキングシューズとも呼ばれる登山靴は、足場の悪い道でも安心して歩けます。
しかし初心者の場合、険しいコースに挑戦することはあまりないので、初心者向けの簡単なコースなら、普段の履きなれたスニーカーでも可能です。
●ザック
日帰りの場合、それほど大きなザックでなくても大丈夫ですが、両手が使えるザックは必需品です。
●レインウェア
上下が別のレインウエアがおすすめです。
山の天候は変わりやすいため、降り出したらすぐに使えるようにしましょう。
●飲料
水筒やペットボトルの飲料は持参します。
日帰りでも1Lは必要です。
●明かり
ヘッドランプや懐中電灯は、昼間の登山であっても下山時刻によっては使うことがあります。
●地図・コンパス
地図やコンパスは迷わないために必要なので、使い方も事前にチェックしておきます。
●腕時計
防水機能がついたものを身に付けましょう。
●携帯電話
もしもの場合、連絡手段として必要です。
特にGPS機能がついたものは迷った際にも心強いでしょう。
●行動食(おやつ)
登山中にサッとつまめるようなお菓子があると、エネルギーの補給ができます。
●非常食
遭難時に困らないためにも、カロリーの高い日持ちするものを用意します。
●健康保険証のコピー
山道で、万が一怪我をして病院にかかるとなる場合も考えられますので、健康保険証のコピーは用意しておきましょう。
●救急セット
山道はつまづいて軽い怪我をすることもあるため絆創膏など応急処置できるセットがあると安心です。
●ビニール袋
ゴミ袋、着替えの洋服を入れる、ザックの雨除けなど、使い道はさまざまです。
あると便利な登山道具は?
ここでは、あると便利な登山道具をご紹介します。
初心者の場合、思いつかない道具もありますので参考にしてくださいね。
【登山に便利な道具】
●ストック(トレッキングポール)
坂道や、足場の悪い道で体のバランスをとってくれます。
●ザックカバー
急な雨にザックが濡れないようにカバーがあると便利です。
ない場合は、ゴミ袋で代用も可能ですが、飛ばされる恐れがあるので使用時には注意が必要になります。
●カメラ
カメラは、景色を撮って楽しむだけでなく、コースタイムの記録にも使えます。
●アイゼン
雪渓を歩く場合、4~6本の軽アイゼンを用意しましょう。
●モバイル充電器
携帯電話のGPS機能を使うと、電池の消耗が激しいため、モバイル充電器があると安心です。
●日焼け止め
自然の中なので紫外線対策はしっかりしましょう。
登山はどのような服装?
登山に持参する道具は、お伝えした通りですが、ここからは服装についてご紹介します。
初心者の場合、軽装で登山に挑んでしまう方も見受けられますが、山の気温は変化しやすく、朝・昼・夕同じ服装では体温調節ができないこともあります。
高尾山や六甲山は、軽装でも登れる山ですが、いろいろな山を楽しみたいと考えているのであれば、服装についてもしっかり準備が必要となります。
登山の服装は、「レイヤリング(重ね着)」が基本となります。
高い山程、気温は下がり、汗が蒸発すると体温は奪われます。
そうしたことから、四季を通してレイヤリングが重要となります。
①ベースレイヤー
乾きやすい化繊の肌着を選ぶといいでしょう。
②ミドルレイヤー
薄手で保温力のあるものがいいでしょう。
③アウターレイヤー
一番外側になるので、雨風が凌げるものがいいでしょう。
これらの3つを季節や気温に合わせて上手に使いこなしましょう。
続いて、パンツですが、化繊のものをおすすめします。
伸縮性があるものが好ましく、丈夫なものを用意しましょう。
ロングパンツが基本ですが、ハーフパンツの場合は下にタイツなどで足を保護します。
靴下は、綿だと汗が乾きにくいため、厚手のウールソックスがおすすめです。
手袋は、岩場などでは手を保護し、冬場は手が凍えるのを予防してくれます。
帽子は、頭を保護するのはもちろんですが、夏場は強い紫外線、冬は防寒対策にもなります。
登山初心者は道具や服のレンタルがおすすめ!
登山に必要な道具や服装をご紹介してきましたが、なかには高価なものも含まれます。
そのため、初心者には、登山道具一式をレンタルしてみるのがおすすめです。
一例として、
・ザック
・レインウエア
・登山靴
・ヘッドライト
・トレッキングポール
・スパッツ
・防寒着
これらが4~7点セットとなっています。
必要に応じてセット内容が選べるので、無駄なく利用できますね。
レンタルというと、まず気になるのが汚れやにおいといったことでしょう。
そのような気になることも、ショップのサイトを確認するとレンタルが返却された後の手入れなども紹介されています。
また、レンタルとして貸し出している道具や服などは、有名なアウトドアメーカーのものが用意されています。
気になるメーカーの道具や服を、実際の登山で使えるのは、購入の参考にもなりますね。
購入する前に、道具や服をレンタルして登山に行かれてみるのをおすすめします。
登山の服などはそれなりの金額がしますから、後悔することのないように気に入ったものを選びましょう。
登山初心者が知っておきたいこと
登山について、おすすめの山・道具・服装・レンタルなど、さまざまなことをお伝えしてきましたが参考になりましたでしょうか。
最後に、登山にかかる費用についてご説明していきたいと思います。
登山初心者ですと、もしかしたら知らないこともあるかもしれませんから、確認してみましょう。
①入山料
山に入る際に収める料金
②山岳保険料
莫大な費用がかかるのが、捜索・救助です。
山登りをするのであれば、万が一に備えて山岳保険は入るようにしましょう。
初心者の場合は、軽登山やハイキングで比較的危険度が低いタイプでいいでしょう。
また、年間契約か都度契約するタイプかは行く頻度によって検討しましょう。
③トイレ代
山によってはトイレを利用するのに料金を納めなければなりません。
他、食事代、宿泊代、交通費などがかかります。
そして、登山計画書の提出です。
登山計画書は、本人情報・メンバー情報・登山日程・登山コース・携行品や食料を記入します。
登山計画書は、3通作成し、本人が1通持ち、他2通は、家族・警察に提出します。
山域を管轄する警察署、交番、登山口のポストなどでも受け付けています。
万が一に備えて、軽登山であっても、必ず提出するようにしましょう。
登山の初心者は準備をしっかりしよう!
登山の初心者に大切なことは、準備です。
登山に必要な道具や服をそろえたり、山岳保険に入ったり、登山計画書を作成したりすることです。
道具や服はレンタルで試してから自分の気に入ったものを購入するのがおすすめです。
山岳保険や登山計画書は、万が一に備えてしっかり準備するようにしましょう。
事前にしっかりと準備することで、より楽しく安全な登山となりますね。