キャンプ料理のメインは夕食だけにあらずです。
自然豊かな景色と美味しい空気の中で食べる朝食は、キャンプの楽しみのうちの一つだといえるでしょう。
そこで今回は、簡単に作れるけど見た目も味も大満足できる、朝食におすすめなメニューをご紹介します。
おいしい朝食で、爽やかな一日をスタートさせましょう。
キャンプで朝食を料理する際のポイントを押さえておこう
キャンプ場で迎える朝は格別ですよね。
鳥のさえずりと太陽光が目覚まし時計代わりで、清々しく目覚めることができます。
目が覚めたら朝食を楽しみましょう。
しかし、時間がゆっくり流れている感覚があるキャンプでの朝ですが、実際には意外と忙しいものです。
ですから、キャンプで朝食を料理する際には、いくつかポイントを押さえておきましょう。
●レシピは簡単なものを選ぶ
キャンプでの朝ご飯は、できるだけ料理手順が少ない簡単なものを選びましょう。
簡単に料理が完成すれば、余裕を持ってテントの片付けもできますし、その後も多くのアクティビティを楽しめます。
●少ない材料で作れるメニューを選ぶ
朝食作りを手早く終わらせるためには、なるべく少ない材料で作れるメニューを選びましょう。
使用する材料が少ないと、キャンプの荷物を減らすことにもなるので一石二鳥ですよ。
●手軽に調理できる道具を使用する
炭を使った料理はおいしいですが、やはり手間がかかります。
キャンプで朝食を作る際には、簡単に使用できるガスコンロがおすすめです。
朝食もしっかり食べたい人に!お米系キャンプ料理
前夜の夕食を早い時間に食べたりすると、次の日の朝はお腹が空いていますよね。
また、朝食は必ずお米派という人もいるでしょう。
キャンプ場などの自然の中であっても、お米を使った料理はもちろん可能です。
キャンパーの中に想像以上に多い、朝からガッツリ食べたい人におすすめなメニューをご紹介します。
〈焼きおにぎり〉
もはやキャンプでのお米系メニューの定番ですね。
バウルーを活用しましょう。
バウルーとは、直火で焼き上げるホットサンドイッチメーカーのことです。
ご飯をバウルーにまんべんなく敷きつめて、キャンプのカセットコンロで焼くだけです。
おこげに醤油を塗って食べても、中に具を入れてもいいですね。
とても簡単に作れますよ。
〈焼肉ホットライスサンド〉
こちらもバウルーを活用して作ります。
バウルーの下半分に、隙間を作らないようにぎっしりとご飯を敷きます。
そのご飯の上に、味付けされている焼肉をのせましょう。
焼肉の上に、さらにご飯をのせます。
蓋を閉じて、弱~中火で1分ごとにひっくり返しながら、片面を約6分ずつ焼きましょう。
蓋を開けてみて、ご飯がくっつかなくなったら完成です。
キャンプの朝食には簡単に料理できるうどんも◎!
自然の中で行うキャンプは、真夏を除いたほとんどの場合、朝が寒いものです。
寒さを感じて目が覚める人も少なくないでしょう。
寒い朝には温かい料理を食べて、冷えた体を温めましょう。
簡単に作れる朝食として、うどんはいかがですか。
前夜はお肉などの、ヘビーなキャンプ料理を食べている場合も多いですよね。
疲れた胃を休ませる意味でも、うどんはおすすめです。
シンプルに、麺とつゆだけの素うどんを作ってみましょう。
お鍋に水を沸騰させて、冷凍うどんを茹でます。
冷凍うどんは保冷剤代わりにもなるので便利ですよ。
うどんは口あたりが良いので、普段朝食を食べる習慣がない人や、食欲があまりない人でも食べやすいと思います。
2人分のつゆの材料例を記載しますので、参考にしてください。
・だし汁 600ml
・醤油 大さじ1と1/2
・みりん 大さじ1
・砂糖 小さじ1
・塩 小さじ1/3
寒い朝に重宝する朝うどん、是非作ってみてくださいね。
キャンプの朝食にはパン食がお手軽!
「キャンプの朝食の定番料理とは?」と聞かれたら、「ホットサンド!」と答える人も多いでしょう。
おすすめのホットサンドメニューをご紹介します。
〈卵とほうれん草のコンビーフココットサンド〉
栄養豊富な卵とヘルシーなほうれん草にコンビーフで旨みを加えたホットサンドです。
材料を見ただけでも、いかにもおいしそうですよね。
作り方を簡単にご紹介します。
①まず、食パンの片面にバターを塗っておきましょう。
バウルーでは目玉焼きを作っておきます。
②食パンのバターを塗った方を下にしてバウルーに入れて、ほうれん草→目玉焼き→コンビーフ→チーズの順番にのせましょう。
③バターを塗った方を上にして食パンを重ねたら、弱~中火で片面を約2分焼いてください。
食パンの表面が、おいしそうなきつね色になったら完成です。
〈プルコギ風ホットサンド〉
朝からガッツリ食べたい男性におすすめなホットサンドです。
①牛細切れ肉を、水・砂糖・醤油で味付けし、汁気がなくなるまで煮詰めましょう。
②バウルーに食パンを敷いたら、牛肉→輪切りピーマン→トマト→チーズの順番にサンドします。
お肉とチーズのハーモニーがおいしいですよ。
ダッチオーブンを活用すれば簡単!キャンプの朝食にあたたかいスープもいかが?
キャンプの朝食がお米やパンのどちらにしても、温かいスープも欲しくありませんか。
温かいスープを飲むと、緊張感がほぐれて気持ちもほっこりしますよね。
寒さを感じる自然の朝におすすすめのスープ料理をご紹介します。
〈ポトフ〉
キャンプでのスープ作りで挑戦してもらいたいのがポトフです。
今人気のダッチオーブンを活用しましょう。
ダッチオーブンはすでにみなさんもご存知のように、煮る・焼く・蒸すなどなんでもできる万能鍋です。
ダッチオーブンの保温効果を利用すれば、ポトフ作りも時短でできますし、旨みも濃縮されておいしいですよ。
また、料理が苦手な男性でも簡単に作ることができます。
まず、ニンジン・ジャガイモ・たまねぎ・キャベツなどの野菜をカットします。
多少大きめの豪快な切り方をしても、それはそれでキャンプ料理らしくて面白いかもしれませんよ。
次に、カットした野菜を水・ブイヨン・ローリエと一緒に加熱します。
中火で約10分煮込んだら、火からおろします。
そして、約15~20分くらい保温状態にしておきます。
塩コショウで味付けしたら完成です。
子どもも喜ぶキャンプの朝食にはホットケーキがおすすめ
最後に、子どもが大好きなホットケーキをキャンプの朝食に作ってみましょう。
ホットケーキミックスを使用すれば、キャンプ料理としても簡単に作ることができますよ。
ふんわりボリュームのあるホットケーキを作ってみましょう。
【材料 3枚分】
・ホットケーキミックス 150g
・卵(Mサイズ) 1個
・牛乳または水 100ml
【作り方】
①ボウルに卵と牛乳を入れたら、よく混ぜましょう。
②そこにホットケーキミックスを加えたら、約20回、大きくさっくりと混ぜます。
混ぜすぎると膨らみが悪くなるため、少しダマが残るくらいにしましょう。
③フライパンを中火で熱したら、濡れたふきんの上に置いて少し冷まします。
④弱火にして、1枚分の生地の量を高めの位置から一気に流し入れます。
そうすると、ムラのないキレイな円になります。
⑤弱火で3分焼き、小さな泡が出たらすぐに裏返しましょう。
泡がたくさん出すぎると、膨らみが悪くなってしまいます。
また、ホットケーキを裏返す際は一気にやりましょう。
⑥弱火で約2分焼いたら完成です。
スイーツ感覚で食べたい場合は、ドライフルーツ・アーモンドスライス・チョコチップなどを混ぜるのがおすすめです。
簡単でおいしい朝食でキャンプの朝を満喫しよう!
朝食はキャンプの楽しみの中の一つとはいえ、メニューに迷うことも多いですよね。
キャンプ明けの朝はのんびりとした気持ちで目覚めるかもしれませんが、これから撤収するとなると案外慌ただしくなるものです。
時短のためにも、ガスコンロやバウルー、ダッチオーブンなどを上手に活用して、簡単においしい朝食を作ってみましょう。
爽やかな天気と新鮮な空気の中で頂く朝食は、満足感の高いものとなるでしょう。