キャンプ場の雰囲気を一気に盛り上げてくれる、ガソリンランタンは、キャンパーなら一度は使ってみたいアイテムです。この記事では、ガソリンランタンに使われるホワイトガソリンについて、また、ホワイトガソリンを使用するランタンについてご紹介します。さらに、ホワイトガソリンを使う方法や、注意すべき点などもまとめましたので、ぜひご覧ください。
ランタンに使われるホワイトガソリンとは
キャンプで活躍するランタンなどの燃料として使われるホワイトガソリンは、名前に「ガソリン」が付くことから、車に使われるレギュラーガソリンと同じもの?と、思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ホワイトガソリンとレギュラーガソリンの大きな違いは、自動車のエンジンで使用できるかどうかで区別されます。
ホワイトガソリンは、オクタン価が低いため、自動車のエンジンでは使用できません。
一方、レギュラーガソリンは、車を動かす目的で作られているので、オクタン価を向上させる添加剤や、燃料の安定性を高める添加剤、腐食防止剤などの添加剤が加えられています。
このことから、ホワイトガソリンでは車は動かず、レギュラーガソリンをホワイトガソリン用のランタンで使用すると、燃焼不良や故障の原因となる可能性があります。
また、同じ石油製品の灯油とホワイトガソリンも全くの別物です。
キャンプ用のランタンとして人気のある灯油ランタンは、その名の通り灯油を燃料としたランタンです。
灯油とホワイトガソリンの大きな違いは引火点です。引火点は、燃料が燃え始める最低温度です。ホワイトガソリンを灯油用のランタンなどに使用すると、引火点の違いによって、思わぬ事故を招く可能性があります。
ちなみに、 灯油が販売されているホームセンターやアウトドア用品店などでは、灯油ではなく「白灯油」と表記されている場合があります。白灯油は、灯油の一種で、硫黄分が少ない灯油です。「白」と表記されることで、ホワイトガソリンと間違われる可能性があるため、絶対に間違えないようにしましょう。
必要な燃料とランタンの種類
燃料
キャンプ用のランタンは、ホワイトガソリンだけではなく、さまざまな種類の燃料で使います。
- 電池(充電式もあり)
- ガソリン
- ガス
- 灯油(オイル)
キャンプ用のランタンの主な燃料は、以上の4種類です。
LEDランタン
電池式のランタンは、主にLEDランタンと呼ばれ、電池を交換するタイプと充電式のタイプがあります。火を使わないランタンなので、テント内の照明や、夜間のウォーキングやアウトドアでの照明などに最適です。
ガソリンランタン
ガソリンランタンは、他のランタンと比較すると明るく、燃焼時間が長いのが特徴です。ガソリンランタンの燃料は、ホワイトガソリンが基本です。
ガスランタン
ガスランタンは、主にLPガスを燃料とするランタンです。アウトドア用のガス缶の他、ご家庭で使われることの多いカセットボンベが使えるタイプもあります。
灯油(オイル)ランタン
灯油(オイル)ランタンは、灯油やパラフィンオイルなどを燃料としたランタンです。灯油ランタンは、レトロなデザインが特徴でとても人気があります。
ランタンの中でどれが1番燃費が良いのかは、使用する場所の条件などによりさまざまですが、比較的燃費がよくて、安く手に入れられるタイプは、灯油です。
ホワイトガソリンが活躍するシーンは?
ホワイトガソリンは、ランタンだけではなく、あらゆるキャンプシーンで活躍します。
ホワイトガソリンの長所は、強い火力を保てるので、ストーブの他にシングル・ツーバーナーでの調理に使えます。
特に火力を必要とするお湯を沸かす、揚げ物料理、炒め物には特に大活躍します。
ただし、室内では使用できませんので、ご注意下さい。
ホワイトガソリンを使うランタンの選び方
初めてホワイトガソリンを燃料としたランタンを購入する時は、どのようなタイプを選んだらよいのか、迷うと思います。そこで、ガソリンランタンを選ぶ時のポイントをご紹介します。
明るさ
明るさ(光量)を選ぶ基準は、どこで使うかを想定すると良いでしょう。ガソリンランタンは、室内での使用はNGのため、屋外での使用のみです。
メインランタンとしてガソリンランタンを使用するなら、200CP(キャンドルパワー)を目安に、テーブルの上で使うなら、100~150CP程度の光量のタイプを選ぶと良いでしょう。
ただし、ただし、あまり光が強いタイプを選ぶと、まぶしすぎたり、虫が寄ってくる可能性があるため、注意が必要です。
CP(キャンドルパワー)とはロウソクを基準にした明るさの単位で、200CPを他の単位で表すと130W、1000ルーメンです。
タンクの容量
タンクの容量と燃焼時間は、比例する傾向があるが、必ずしも比例するとは限りません。秋冬の夜の長い時期のキャンプでは、タンクの容量と明るさのバランスを考慮してランタンを選ぶことが重要です。例えば、キャンプ場が広く、多くの場所を明るく照らしたい場合は、タンク容量が大きいランタンを選ぶと良いでしょう。
マルチなタイプ
基本的にガソリンランタンは、ホワイトガソリンを使いますが、タイプによっては、レギュラーガソリンや灯油などが使えるデュアルフューエルや、マルチフューエルタイプのランタンもあります。
このようなタイプは、災害時用の照明として使うことも可能なので、キャンプと兼用する場合には便利です。
ホワイトガソリン用ランタンの代表的メーカー「コールマン」
ホワイトガソリンを使うランタンは日本国内で購入できるものはほぼコールマンのみです。
コールマンのガソリンランタンにはすべてランタンケースが付属しているので、持ち運びが安心です。
【ワンマントルランタン】
ベーシックなデザインで根強い人気を誇るワンマントルランタンは、扱いやすいタイプで、初心者におすすめのランタンです。
プラスチックケースが付属されているので、持ち運びにとても便利です。
タンク容量 | 約590cc |
燃焼時間 | 約7.5~15時間 |
明るさ | 約200CP(130W相当) |
本体サイズ | 約Φ16X31(高さ)cm |
重量 | 約1.4kg |
【ノーススター(R)チューブマントルランタン】
このランタンの最大の特徴は、自動点火装置が備わっているところで、ガソリンランタンに慣れていない方も簡単に着火が可能です。
チューブ型のマントルが採用されているので、360CPの大光量で、大人数でのキャンプにおすすめのタイプです。
タンク容量 | 約940cc |
燃焼時間 | 約7~14時間 |
明るさ | 約360CP(230W相当) |
本体サイズ | 約Φ17X34.3(高さ)cm |
重量 | 約1.8kg |
【パワーハウス(R)ツーマントルランタン】
ツーマントル使用で明るさが抜群の大型ランタンで、メインランタンにおすすめのタイプです。
とにかくキャンプの夜を明るく過ごしたい方にぴったりです。
光量の調節が簡単に操作できるところも魅力の一つです。
タンク容量 | 約940cc |
燃焼時間 | 約7~14時間 |
明るさ | 約300CP(190W相当) |
本体サイズ | 約Φ18X35(高さ)cm |
重量 | 約1.8kg |
ホワイトガソリン用ランタンの使い方
ガソリンランタンは、扱いが難しいなど、スイッチ1つで使えるLEDランタンと比べると、大変なイメージがある方も多いでしょう。
使いこなすまでにはちょっとしたコツが必要ですが、使い方に慣れてしまえば、ガソリンランタンはキャンプ場での頼もしいアイテムとして活躍します。
必要なアイテム
- ガソリンランタン
- ホワイトガソリン
- マントル
- フューエルファネル
フューエルファネルを使うと、ガソリンの注ぎ口を汚さずに、スムーズにガソリンを注ぐことができます。
ガソリンランタンの着火方法
- タンクにホワイトガソリンを入れます。(キャップの閉め忘れに注意)
- ポンプノブのロックを解除し、ポンピングをします。(ホワイトガソリンに圧をかけます)
- ポンプノブが押し込めなくなるまでポンピングをし、マントルを取り付けます。(余ったヒモは、燃焼の妨げにならないように切っておきましょう)
- ホワイトガソリンを出す前に、マントルをライターで燃やしてカラヤキをします。
- マントルが白くなったら、燃料バルブを回し、シューと音がしたら、いったんバルブを閉めて、ガソリンを噴出させます。
- グローブの下からガスライターを点火し、燃料バルブを回して火をつけます。
- ポンピングで火力の調節を行い、着火完了です。
ガソリンランタンの消火
火を消すには、燃料バルブを閉め、ジェネレーター内の燃料が燃え尽きるまで待ちます。
ただし、ジェネレーター内の燃料が燃え尽きるまでは、火が再着火しないよう、目を離さず、触れないようにしましょう。
消火後は燃料キャップをゆるめ、空気圧を抜きます。
メンテナンス方法も覚えておこう
長くガソリンランタンを愛用するには、しっかりとしたメンテナンスが大切です。
ガソリンランタンのメンテナンスのポイントは主に2つです。
- ポイント1:ホワイトガソリンを戻す
ホワイトガソリンの入れっぱなしは、タンク内のサビの原因や部品の損傷に繋がる可能性があります。
使うごとに戻す作業を行いましょう。 - ポイント2:ポンプカップ
ポンプカップは、空気をタンクに送り込むために重要なパーツです。
ポンプカップのメンテナンスには、潤滑油を使い、「OIL」と表示されている穴に潤滑油を2~3滴注入します。
ホワイトガソリンの持ち運びと保管方法
ホワイトガソリンを持ち運ぶ時は、購入した時の缶のまま、もしくは、フューエルボトルなどの専用の容器を使いましょう。
また、保管をする際は、冷暗所で、結露をしないような場所を選びましょう。
また、1度使ったホワイトガソリンの缶は空気が入っているので、別の容器に移し替えて保管、もしくは小分けにしておくと便利です。
ランタン用のホワイトガソリンが購入できる場所
ホワイトガソリンは、大型スポーツ店や、ホームセンターの他、登山用品を扱うお店で購入が可能です。また、通信販売でも購入できます。
ホワイトガソリンは1リットル缶や4リットル缶など、使いたい量や使う頻度にあわせた容量を選べます。
ランタン以外にホワイトガソリンを使う場合には、多めに購入しておくと便利です。
灯油ランタンで人気のメーカー
ホワイトガソリンと同じ石油から精製される灯油を燃料とした灯油ランタンは、圧力式とフュアーハンド式の2種類の方式があります。
圧力式は明るさが高く、フュアーハンド式は燃費がよいことは覚えておくと便利です。
今回は、フュアーハンド式と呼ばれる仕組みを作ったドイツの老舗ランタンメーカー「フュアハンド社」のランタンをご紹介します。
【ベイビースペシャル276】
燃料のしみ込んだ芯に炎が灯り、煙突から空気が放出されることでバーナーに新鮮な空気が送り込まれる仕組みのランタンで、この様なランタンは、フュアハンドランタン、またはハリケーンランタンと呼ばれます。
特にフュアハンド社のベイビースペシャル276は、初心者の方にも簡単に扱えるランタンとして人気があり、比較的値段もお手頃で、燃費が良いランタンです。
さらに、レトロな見た目と、カラーバリエーションが豊富なところも魅力です。
使用できる燃料は灯油の他にパラフィンオイルで、タンクの容量は約340mlです。
燃焼時間が約20時間以上と、燃費の良さも人気の1つです。
気になる明るさですが、約5Wで、ガソリンランタンに比べると明るさはないので、雰囲気を楽しむ、テーブルの上を演出するランタンとして使われる方が多いです。
灯油ランタンにホワイトガソリンはNG
前述したように、販売時には「白灯油」と表記されることが多い、キャンプ用の灯油は、ホワイトガソリンとキャンプ用の灯油を間違えて灯油ランタンに使用すると、2m以上の火柱が発生する可能性があるため、大変危険です。
これを機会に、白灯油とホワイトガソリンは全く異なるものであることをしっかりと覚えておきましょう。