バーベキューの食材のおいしさを左右する!炭の火起こし方法

最終更新日:2019/06/15

バーベキューはキャンプの醍醐味と言っても過言ではありません。

最近は、日帰りでバーベキューを楽しむという方も増えてきているようです。

そんな魅力が沢山詰まったバーベキューですが、初心者の方が最初に躓くのが炭の火起こしではないでしょうか。

バーベキューに慣れた方は「火起こしなんか簡単!」と思うかもしれませんが、初心者の方にとってはそう簡単なことではありません。

今回は初心者の方でも簡単にできる火起こしの方法やポイントなどをご紹介していきます。

バーベキューで火起こしをする際の重要なポイント!

火起こしの方法をご説明する前に、火起こしの際の重要なポイントをご紹介いたします。

バーベキューで火起こしをする際に使用する道具は数多くあり、これらの道具を使用することで比較的簡単に火を起こせます。

しかしどんな道具を使用するにしても、火起こしのポイントを踏まえないと、時間がかかったり、失敗することがあります。

火起こしのポイントを押さえてスムーズに火を起こしましょう。

炭の組み方

火起こしをする際の最も重要なポイントです。

基本的には、空気の通り道ができるように隙間や空洞を空けて炭を組むことが重要です。

また、着火の方法にもよりますが、火は上に向かって燃えるので、炭を高く組むことでより効率的に熱が伝わり燃焼しやすくなります。

放置すること

簡単なようで意外と難しいのが放置することです。

初心者の方などはしっかり燃焼するか不安に思ってしまい、頻繁に炭の位置を変えたりすることがあると思います。

しかしそれは逆に燃焼を遅らせてしまっていることがほとんどです。

素早く燃焼させたいのであれば基本的に放置が一番です。

特に着火剤や火起こし器を使用する際には放置することが重要になってきます。

うちわで仕上げ

よく序盤からうちわで一生懸命扇いでいる方をキャンプ場で見かけたりしますが、序盤から扇いでもほとんど効果はありません。

あくまでもうちわは仕上げです。

仕上げにうちわを使用することで熱が全体に伝わり、均等に炭が燃焼してくれます。

バーナーを使った炭の火起こし方法!

あまり効率が良い方法ではありませんが、バーベキューをしている方でよくバーナーを使用している方を見かけます。

効率が良くないというのも、炭は基本的に火種が無いと十分に燃焼するのに時間がかかります。

そのため、バーナーで直接炭を熱する火起こしの方法は火種がないため、どうしても時間がかかってしまうのです。

しかし、燃料切れや故障などといったトラブルがない限り確実に着火できる方法とも言えるでしょう。

炭を組む

前記でもご紹介いたしましたが、火起こしでは炭の組み方が最も重要ですので、しっかりとポイントを押さえて組んでいきましょう。

空気の通り道を作るように隙間を空けて組んでいくのが効率の良い組み方になります。

火をつける

組んだ炭の隙間をめがけてバーナーの火を噴出します。

火の勢いが弱いと時間がかかるので、「ゴー」と音がするくらい豪快に噴出しましょう。

火が付くまでに多少の時間がかかりますが、噴出している箇所が赤くなるまで噴出し続けます。

うちわなどで扇ぐ

炭が赤くなり始めたらうちわなどで扇いで風を送り、全体に熱を伝えましょう。

扇ぐと火の粉等が舞うことがあるので、やけどなどには注意してください。

火が上がってきたら燃焼状態と言えます。

広げて新たな炭を加える

炭が燃焼したら、全体を広げて新しい炭を加えましょう。

この段階まで来たらほとんど完了です。

後は火が落ち着くのを待って、網や鉄板を乗せ、調理開始です。

初心者にはおすすめ!着火剤を使用した炭の火起こし方法!

バーベキューで使用する着火剤にはブロック状のものやジェル状のものがありますが、使い方はほとんど同じです。

しかし、ジェル状の着火剤はコンロの下部が網状のタイプのものを使用すると垂れてしまいますので、アルミホイルなどを敷く必要があります。

どの着火剤でも簡単に火が付くので、初心者でも扱いやすく、短時間で火を起こせます。

着火剤の準備

着火剤を一番下に置き、その周りに炭を囲むようにして置きます。

着火剤は少量でも構いません。

炭を置いていく際は前記の炭の組み方のように隙間を空けながら組んでいきます。

着火

炭を組み終わったら着火剤に火をつけます。

マッチや長いライターなどを使用すると簡単に火が付きます。

着火剤に火が付いたらしばらく放置です。

無駄に扇いだり、炭を動かすと着火に時間がかかってしまいます。

炭を広げる

十分に炭が燃焼したら、ここからはガスバーナーの火起こし方法の時と同じです。

広げて炭を加え、うちわで扇いで火起こしは完了となります。

バーベキューの強い味方!火起こし器を使った炭の火起こし方法

火起こし器を使用した火起こし方法をご紹介いたします。

火起こし器とは煙突効果を利用して火を起こす道具で、最も効率的に火を起こせるバーベキューの強い味方です。

着火には固形の着火剤が必要となりますが、初心者でも簡単にできるうえ、比較的短時間でできるので、おすすめです。

着火剤を準備し火起こし器をセットする

固形の着火剤を準備したら、着火剤を覆うように火起こし器をセットします。

火起こし器の上から炭を入れる

炭を入れる際、あまり多く炭を入れてしまうと燃えにくくなってしまうので、入れすぎないように注意しましょう。

着火剤に火をつける

着火剤に火をつけたら放置するだけです。

煙突効果が十分に発揮されると勝手に燃えてくれます。

炭を広げて新たな炭を追加する

ここからの手順は前記と同様となります。

ほとんど放置するだけで炭が燃焼するので最も簡単かつ短時間で火起こしができます。

バーベキューで使える!着火剤の代用品!

バーベキューで火起こしをする際、「着火剤を忘れてしまった」「バーナーで着火しようとしたが燃料切れ」といった経験もあるでしょう。

そんなときでも焦る必要はありません。

着火剤を使用しなくても着火剤の代わりとして使用できるものがあるのです。

ここではそんな着火剤の代用品をご紹介いたします。

ポテトチップス

ポテトチップスを持っていれば着火剤はもはや必要ありません。

食べ物を着火剤に使用するのには抵抗があるという方にはおすすめできませんが、油で揚げているこのお菓子はよく燃えます。

燃えすぎることがあるので量には注意が必要です。

松ぼっくり

乾燥している松ぼっくりは意外とよく燃えてくれます。

キャンプ場などには落ちていることが多いので、着火剤がない時には探してみましょう。

牛乳パック

バーベキューに牛乳を持っていくという方は少ないかもしれませんが、牛乳パックはワックスでコーティングされているためよく燃えます。

使用する際は適当な大きさに切って使用しましょう。

割り箸

半分に折った割り箸を炭の上にたくさん置いて火をつけるだけで着火できます。

割り箸に火が付いたら適当に割り箸を追加していきましょう。

燃えている割り箸の上に炭を置きたくなりますが、置かなくてもしっかり燃焼してくれます。

バーベキューの火起こしではやってはいけない注意事項!

火起こしではやってはいけない危険なことや、危険ではないが火起こしとしては間違っていることがあります。

ここではそういった注意事項についてご紹介いたします。

新聞紙などの紙を着火剤に使用する

新聞紙などの紙はよく燃えてくれるので、着火剤として使用する方もいると思いますが、これは推奨しません。

紙類は煙が大量に発生するうえ、灰が舞い上がり食材を汚してしまうことがあります。

また、新聞紙等に使用されているインクは有害ではありませんが、体に良いものではないので新聞紙などを着火剤に使用するのは避けましょう。

酔っぱらった状態で火起こし

バーベキューをするとお酒が飲みたくなりますよね。

しかし、炭の火を起こすまで我慢しましょう。

さすがにとても酔った状態で火起こしをする方はいないと思いますが、自分と周りの安全のためお酒は火起こしをした後にしましょう。

着火剤に着火した直後にうちわで扇ぐ

一見正しいように思えますが、実は間違いです。

着火剤に着火した直後にうちわなどで扇ぐと着火剤が速く燃え尽きるだけです。

着火剤に着火した後は炭が燃焼するまでしばらく放置しましょう。

正しく火起こしをすれば食材も美味しく焼ける!

バーベキューの食材のおいしさは火起こしに左右されます。

最初は難しいと思うかもしれませんが、基本的な要領である炭の組み方やうちわを使用するタイミングがわかれば簡単に火が起こせます。

正しく火を起こせば時間もかからず、バーベキューの醍醐味であるお肉も美味しくいただけます。

火起こしの正しい方法をマスターして、最高のバーベキューにしましょう。

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