登山初心者必見!レインウェア選びのポイント&保管方法!

最終更新日:2019/10/13

登山初心者であっても、山の天気が急変しやすいことはすでにご存知だと思います。

そのため、登山に必ず持って行くべきものの一つに『レインウェア』が挙げられます。

レインウェアは様々なアウトドアブランドから、たくさんの種類のものが販売されています。

しかし、選択肢が多いと、初心者はどれを選べば良いのか悩んでしまいますよね。

そこで今回は、レインウェア選びのポイントと、使用しない時の保管方法についてご紹介します。

初心者必見!登山に最低限必要なレイングッズ

「山の天気は変わりやすい」

この事実は、登山初心者であってもご存知ですよね。

登山出発前が晴れているからといっても、その後雨が降らないとは限りません。

そのため、登山のレイングッズは保険としてではなく、必ず持っていくべき最低限の装備に数えられます。

また、登山当日にすでに雨が降っている場合は、足場が滑りやすくて危険ですから初心者の登山には不向きです。

雨で衣服が濡れてしまったまま、山に吹き荒れる強風にさらされると、体温が奪われてしまいます。

当然体力も消耗してしまいますし、最悪の場合には低体温症になる危険性もあります。

レイングッズの有無は、生死を分けると言っても過言ではありません。

それほど重要なアイテムなのです。

それでは、登山に最低限必要なレイングッズには、いったいどんなものがあるのでしょうか。

●レインウェア・レインパンツ

雨天時の登山で最も大事なことは、雨で体を濡らさないようにして、冷やさないことです。

そこで、雨を防げて動きやすいレインウェアやレインパンツを用意しましょう。

強風時には防寒着としても役に立ちます。

●ザックカバー

体の濡れだけを防いでも、ザックが濡れてしまったらテントや寝袋が濡れてしまうため、その後の行動に響きます。

お手持ちのザックに適したサイズのものを選びましょう。

●レインスパッツ(ゲイター)

靴の足首周りをカバーしてくれます。

長いものでは、ふくらはぎまで覆えるタイプもあります。

雨、雪、砂、小石などが靴の中へ入ってくるのを防いでくれます。

●防水の登山靴

防水の登山靴は雨だけでなく、沢や水たまりを歩くためにも必ず必要です。

登山においてレインウェアは命綱!?レインウェアの種類

近年においては、若い人達の間で登山ブームが盛り上がりを見せています。

登頂した後の達成感や、すがすがしい気持ちを味わえる登山にはたくさんの魅力があります。

しかし、現実は楽しいことばかりではありません。

初心者ではなくベテラン登山家であっても、登山には命の危険が伴います。

登山中には以下の9つの危機があると言われています。

・道迷い
・転倒
・滑落
・疲労
・落石
・落雷
・鉄砲水
・凍傷
・野生生物

どれも危険で十分に注意しなければいけませんね。

その中で、大雨によって引き起こされる危機もあります。

登山にはレインウェアは必須アイテムとなりますが、どんな種類があるのか見ていきましょう。

●レインジャケット

防水性や耐水性が備わっている生地が使用されています。

パンツとセットで販売されているものも多いです。

●超軽量レインジャケット

形状はレインジャケットと同じですが、軽量のため持ち運びしやすいです。

ただし、防水性能はレインジャケットの方が勝るようです。

●ハードシェル

耐久性や防寒性にも優れているため、冬山での登山や寒冷地での登山に適しています。

●レインポンチョ

軽量なポンチョタイプで、登山リュックごと防水可能です。

ただし、風に弱く、防水性や防寒性は低めです。

登山向けレインウェアの機能もチェック!

登山に必ず必要なレインウェアですが、初心者はレインウェアの機能についても知っておきましょう。

雨天時の登山を想定した細部のこだわりが素晴らしいですよ。

●シームテープ

レインウェアの縫い目から、水が浸みてくるのを防ぐ働きがあります。

モンベル・ノースフェイス・パタゴニア・ホグロフス・ミレーなどの有名なアウトドアブランドの製品には、しっかり搭載されているだけでなく、極限まで軽量化が図られていたりします。

●止水ファスナー

ファスナーからの浸水を防ぐ働きがあります。

●カフ・チンガード

登山などのアウトドアを想定して考えられて作られたレインウェアは、カフ(袖口)の絞り具合を調整できるフラップが付いています。

また、雨を防ぐためにフロントジップを一番上まで閉めた場合には、顎とジャケットが擦れてしまうことが多いです。

しかし、チンガードがセットされているため、顎への摩擦が気になりません。

●ベンチレーション

ベンチレーションとは、体温調節できる機能のことをいいます。

着用時の蒸れを軽減するためにデザインされています。

脇の下のジッパーなどを開ければ、通気性が向上して快適に過ごせます。

●フード

登山向けレインウェアのフードは、ヘルメットの上からも被れるように、頭の大きさよりもかなり大きめに作られている場合が多いです。

そうしたフードには、帽子の上または直接フードを被ったときのために、サイズ調節ができるドローコードが付いています。

初心者は覚えておこう!登山向けレインウェアを選ぶポイント

「レインウェアにも色々あるけど、どれもさほど違いはないだろう」

そう思っている登山初心者もいるでしょう。

しかし、その考えは大きな間違いですよ。

雨によって危険がプラスされる状況で着用するものなので、高機能で高品質なものを選んでおかなければいけません。

登山向けレインウェアを選ぶ際のチェックポイントをご紹介します。

<素材>

防水性・透湿性・撥水性に優れたレインウェアを選びましょう。

防水性とは、水が内部に浸入するのを防ぐ能力のことで、登山での使用であれば耐水圧20000mm以上のものをおすすめします。

透湿性とは、汗などの水蒸気を外に逃がす機能のことです。

この機能があることで、汗をかいた際の蒸れやベタつきの不快感を軽減できます。

登山使用であれば、10000g/m²/24hr以上のものをおすすめします。

撥水性とは、生地の表面で水を弾く機能のことです。

<特長>

前項でもお伝えしたような、ファスナー、袖口、すそ、ポケットなどの防水性も重要です。

ついリーズナブルなレインウェアを選びたくなりますが、やはり高い防水性能や耐久性のあるものは、高価になるものが多いようです。

高価だからこそオシャレなデザインのものも多くあるため、普段使いもできますよ。

雨の日はもちろん、風が冷たい季節のアウターとしてもおすすめです。

<色>

赤、黄、オレンジなどの派手めな色を選びましょう。

雨で見通しが悪い環境下でも、仲間同士がお互いに視認しやすくなります。

登山で防水性能を重視したい初心者にはゴアテックス®レインウェア

防水性能を重視したい登山初心者には、やはりゴアテックス®レインウェアがおすすめです。

ゴアテックス®とは、レインウェアに広く使用されている防水透湿性素材を指します。

水を通さない防水機能と、湿気を通す透湿機能の両者を併せ持っているのは、実は非常に画期的なことなのです。

その画期的な仕組みの効果によって、雨の時に体を動かして汗をかいても、蒸れることなく快適に動き続けることができます。

ですから、登山素材としての信頼度は非常に高く人気もあります。

デメリットとしては、高品質だからこそ価格がどうしても高めになってしまうことです。

しかし、機能性の低い安価なものを購入するのであれば、高性能モデルに先行投資した方が賢明でしょう。

おすすめのゴアテックス®レインウェアをご紹介します。

●「モンベル:ストームクルーザージャケット 」

アウトドアブランドとして有名なモンベルを代表するレインウェアです。

縫製箇所を減らすなどの大幅な軽量化を実現し、防風・防水性能に優れているにも関わらず、蒸れにくく柔らかな着心地が評判です。

無駄のないスマートなシルエットで、ウインドブレーカーや防寒着としても活躍します。

●「ザ・ノース・フェイス:クライムベリーライトジャケット」

ザ・ノース・フェイスは、一切の妥協を許さず、高機能を追求し続けている世界のアウトドアブランドです。

軽さと強さを併せ持った防水シェルジャケットです。

初心者は知っておこう!登山シーズンオフの際のレインウェア保管方法

風雨の中での行動をどれだけ安全で快適なものにできるかは、レインウェアのメンテナンス具合にも左右されます。

みなさんは、登山で使用したレインウェアを洗濯してはいけないと思っていませんか。

特に初心者の場合は、そう思ってしまうかもしれませんね。

しかし、レインウェアは一般的には洗濯できます。

むしろ洗濯しないことによって、汚れが原因でレインウェアの防水力や撥水力が失われてしまうのです。

ですから、一見汚れが付着していなさそうでも、登山に着用したら必ず洗濯してください。

洗濯機洗いも手洗いの場合も、使用する洗剤はアウトドアウェア専用のものの使用をおすすめします。

なぜならば、レインウェアの表面に普段使用している洗濯洗剤の成分が残ってしまうと、本来の撥水性能が発揮できなくなることがあるからです。

決して安くはない高性能のレインウェアを、少しでも長く快適に着続けるためには、適切なお手入れと正しい保管をすることが重要です。

登山のシーズンがオフになり、長期間保管する際には以下の点に気をつけましょう。

・スタッフバッグに入れたままにせず、ハンガーにかけて吊るしておく
・紫外線で劣化してしまうため、直射日光が当たらないようにする
・カビの発生を防ぐためにも、高温多湿を避ける
・乾燥剤や防虫剤などの薬剤が、生地に直接触れないようにする

万全な備えで安全な登山を楽しもう!

レインウェアは天気が急変しやすい登山において、忘れてはいけないレイングッズの一つです。

登山においては命綱ともいえる重要なアイテムです。

これからレインウェアの購入を考えている初心者は、多少高価であっても高性能・高品質なアイテムに先行投資してみてはいかがでしょうか。

メンテナンスや保管をしっかり行えば、その後も長く快適に着用することが可能ですよ。

安全に楽しく登山するために、あなたにピッタリなレインウェアを見つけましょう。

こちらも合わせてご覧ください。