焚き火は癒やし効果抜群のキャンプで楽しみたいイベントの1つ。
色々と準備は必要ですが、「今年こそ焚き火に挑戦してみよう」という方ももいるのではないでしょうか。
そこでおすすめしたいのが、焚き火を使った料理。
せっかく焚き火をするなら、焚き火を使った料理にも挑戦してみてはいかがでしょうか。
今回は、焚き火料理の魅力と4つの調理法や焚き火料理のコツ、おすすめ料理などご紹介します。初めての方でも挑戦しやすい料理を集めましたのでぜひ挑戦してみてください。
焚き火料理の魅力と4つの調理法
キャンプの醍醐味の1つ焚き火。せっかく焚き火をするなら、焚き火を使った料理に挑戦してみませんか?
焚き火料理は炭を使った料理とは違い、
- 焚き火で暖と取りながら同時に料理を楽しめる
- 木の燃えた香りや焦げ目を活かした料理ができる
といった魅力があり、炭は火の調整がしやすいのでキャンプで料理をする場合はよく使われますが、着火しづらく炭で暖を取ることはできません。
その点焚き火は火の調整は難しいですが、着火しやすくすぐに暖を取れるので、特に秋冬キャンプにこそおすすめなのです。
4つの調理法を使い分ける
また、焚き火料理はダッチオーブンなどの鍋やフライパンを使うか、直火で焼くかの2通りに分かれますが、食材によって以下の4つの調理法を使い分けるとより美味しく楽しめます。
網焼き
焚き火の上に網を置いて直火で焼く調理法。強火だと焦げてしまうので、熾火を動かしながら弱火~中火になるよう火力を調整しましょう。片面をじっくり焼いてから裏返すのがポイントです。
ロースト
ダッチオーブンなどに入れて熱を伝える調理法。旨味をギュッと閉じ込めることができるので、ビーフ、チキン、ポークといった塊のままの肉を蒸し焼きや炙り焼きする際におすすめです。アウトドアツールの三脚「トライポッド」があると便利です。
直火焼き
食材を直接焚き火に入れて焦げ目を入れる調理法。食材を串に刺して直火で焼いたり、アルミホイルに包んで焼くことで香ばしく仕上がります。
吊るし焼き
焚き火の上で吊るして焼く調理法。トライポッドなどに直接肉をひっかけてじっくりと火を通すスタイルなので、キャンプ飯らしいワイルドな見た目も魅力です。
初心者必見-失敗しない焚き火料理のコツ
焚き火料理は難しいというイメージがありませんか?
調理道具は煤で真っ黒に汚れてしまうし、強火か弱火のどちらかになりやすく火加減が難しい。煙が出やすくうっかりすると食材が丸焦げになってしまうことも。
そこで初心者の方でも失敗しない焚き火料理をする際のコツをご紹介します。
焚き火料理は熾火が基本
焚き火は着火しやすいのですぐに炎を上げて燃えますが、燃えている状態で料理をすると煤だらけになってしまいます。焚き火料理をする際は「熾火」を作るところからがスタート。火力が安定し調理がしやすくなります。1時間を目安にたくさん薪を燃やして火を落ち着かせましょう。
料理を進めながら定期的に薪を焚べる
火が安定した状態で放置すると弱火になりやがて火が消えてしまいますので、料理を進めながら薪を足していきましょう。火が移りやすいようまずは燃えやすい細い薪を足し、次に太い薪をその脇に平らに重ねるように焚べるのがポイントです。
焚き火料理に適した道具を使う
焚き火料理に適した道具を使うことも大切。おすすめはダッチオーブン。分厚く丈夫で密閉性が高いので、焚き火の中にそのまま入れて使うこともできます。スキレットやフライパン、メスティンといった器具でも調理できますが、取っ手が木製やプラスチックだと燃えてしまうので注意が必要です。
缶詰を上手く活用する
缶詰を上手く活用するのもおすすめ。アレンジしやすく、味付けで失敗することもないので、特にソロキャンプの方におすすめです。最近はそのまま食べても美味しい缶詰が多く種類も豊富ですし、ネットには簡単に真似できる缶詰レシピがたくさんあります。
初心者におすすめの簡単焚き火料理
焚き火料理の知識をご紹介したところで、次に初心者でも試しやすい焚き火料理をご紹介します。子供も一緒に楽しめる料理ばかりなので、ぜひお試しください。
ホイル焼き
アルミホイルに食材を包、焚き火へ直接入れるだけの最も簡単で焚き火に最適な料理です。じゃがいもやさつまいもなどの根菜は火が通りにくいので新聞紙を巻いて水に濡らし、水が漏れないようにアルミホイルでしっかり巻いて30分を目安にじっくり焼きましょう。りんごを包んだ焼きリンゴもおすすめ。柔らかくなるまで焼くのがポイントです。
フレンチトースト
食パンに卵液(卵・牛乳・砂糖)を浸しバターで焼くフレンチトーストもおすすめ。事前に密閉袋に漬け込んでから持っていくといいでしょう。焚き火で焼く場合は取っ手のないフライパンがおすすめ。取っ手はキャンプ場に落ちている木の枝で代用でき、取っ手がないのでフライパンのまま食卓に乗せることができます。
串焼き
焚き火でじっくり炙る串焼き。串焼きというと肉や野菜をイメージしますが、焚き火初心者が串焼きをする場合は、火が通らない可能性も視野に入れて、半生でも食べられる食材を使うのがおすすめ。ミニトマトにベーコンを巻いたり、マシュマロやバナナを刺してデザートを楽しみましょう。
鍋を使ったおすすめ焚き火料理
分厚い金属でできた蓋付きの鍋「ダッチオーブン」を使った焚き火料理は、焚き火料理でぜひ使いたい調理器具の1つ。煮る・焼く・揚げると3つの調理法に対応出来る万能鍋です。
アヒージョ
オリーブオイルにニンニクやアンチョビなどを入れて加熱するだけのアヒージョ。味付けが心配な方は、スーパーで販売している「アヒージョの元」がおすすめ。後はオリーブオイルと具材を入れるだけなので大変おすすめです。具材に予め塩をふりかけておくことでより美味しくなります。スキレットで作ってもOK。
ロールキャベツ
煮込み料理でおすすめしたいのがロールキャベツ。ダッチオーブンに材料を入れて焚き火にかけておくだけなので簡単にできます。通常のロールキャベツの作り方でももちろんいいですが、冷凍のロールキャベツを活用したり、キャベツとミンチを重ねた「巻かないロールキャベツ」レシピも手間暇かからず簡単に作れるのでおすすめです。焚き火でとろとろ煮込んでいきましょう。
おつまみに最適-焚き火の上に吊るして焼く料理
吊るし焼きは焚き火だからこそできる調理法。吊るし焼きはどちらかと言えば上級者向けですが、コツさえ掴めば簡単に美味しく仕上がります。
ローストビーフ
牛もも肉に塩・こしょう・ニンニクをよくすり込みます(分量はお好みで)。この工程は自宅で事前に済ませておくといいでしょう。次に肉をフックにかけて吊るし、時々肉の向きを変えながら焼いていきます。表面が焦げやすく、中まで火を通すのは時間がかかるため、表面がある程度焼けたら吊るしたまま削ぎ落として食べるスタイルが手早く簡単に食べれておすすめです。
炙りベーコン
薄切りベーコンを焚き火の上で焼く炙りベーコン。トライポッドと鉄筋を用意し、ウッドチップを入れた焚き火上で3時間ほど放置するだけです。ポイントは火に近づけすぎないこと。直接炙るよりも脂をじっくり落としてくれるので旨味がギュッと詰まった美味しい燻製に仕上がります。
見た目がワイルドながらも、キャンプらしいおしゃれな料理ができる焚き火料理。
きっと焚き火料理の魅力にハマるはず。まずは簡単な料理から挑戦してみませんか?