焚き火料理を楽しむなら、素材やサイズ、厚みなどに注目して焚き火に使えるフライパンを選ぶことが大切です。
そこで今回は、
・焚き火で使えるフライパンの選び方
・人気を集めている鉄製の焚き火フライパン-その特徴と魅力
・焚き火フライパンの使い方
・焚き火フライパンを使ったおすすめ料理
・キャンプに最適な焚き火で使えるフライパンおすすめ4選
の5つに注目してご紹介します。
焚き火で使えるフライパンの選び方
焚き火で使うフライパンには決まりがないので、家で使っているフライパンでも問題はありませんが、注意したいのが耐久性です。
焚き火の炎にも耐えられる頑丈さが必要なのですが、ではどんなフライパンが焚き火に適しているのでしょうか。
素材
鉄、アルミ、チタン、ステンレスなどフライパンに使われている素材は色々あります。
- 鉄:熱伝導率が高く冷めにくいが重量がある
- アルミ:軽量で安いが、焦げ付きやすい
- チタン:軽量で錆びにくく強度があるが多少ムラになりやすい
- ステンレス:丈夫で冷めにくく予熱調理ができるが重量がある
それぞれの素材にメリット・デメリットがありますが、焚き火フライパンとして選ぶなら鉄製がおすすめ。手入れが必要ですが、焚き火の高温に耐えられるのと、最近はIHでも使えるタイプもあるのでキャンプ以外でも使えるのが魅力です。料理がより美味しく仕上がります。
サイズ
サイズもフライパンを選ぶ際に大切なポイントの1つ。サイズに悩んだときの判断基準としては「作りたい料理に合わせて選ぶ」こと。例えば焚き火料理で大きな塊肉を焼くなら、底径が18cm以上のフライパンを。家族分の量を一度に作るなら大きなフライパンなど、どんな料理を作るかでサイズを選ぶといいでしょう。
厚み
特に鉄製のフライパンは厚みや深さが重要なポイント。分厚いステーキ肉を調理するなら2mm以上の厚みがあるもの、目玉焼きや肉を炒める程度なら薄いフライパンと、調理によって厚みを選ぶと失敗しません。ただ厚みがあるフライパンはその分重量もあることを覚えておきましょう。
人気を集めている鉄製の焚き火フライパン-その特徴と魅力とは
ブッシュクラフト社から発売されている大人気の焚き火フライパン。
通常のフライパンとは異なり取っ手が取れるのが一番の特徴で、持ち運びしやすい、特にソロキャンプや登山に最適なフライパンです。ハンドルはキャンプ場などで現地調達するので、木の枝を加工しなくてはなりませんが、作る楽しさがあるのも人気を集めている理由の1つです。
焚き火フライパンの魅力
- 自分好みの調理器具に変えられる
- 実用性・携帯性に優れている
- セッティングの自由度が広がる
- 見た目がおしゃれで焚き火にマッチする
ハンドルを木の棒などで自作するので自分好みの長さにでき、見た目もアウトドアらしく焚き火シーンによくマッチします。ハンドルは現地調達するので軽量・コンパクトで携帯性にも優れています。
ハンドルの長さを変えることで焚き火から安全な距離まで遠ざけることができるなど、セッティングの自由度が広がるのも魅力です。
スキレットも同じ鉄製で人気ですが、取っ手が短いので使い方によっては不便かもしれません。
焚き火フライパンの使い方
取っ手が取れる焚き火フライパン。その使い方についてご紹介します。まずは取っ手作りからスタートです。
取っ手の作り方と付け方
- 適度なサイズ・長さの生木(乾燥しきっていない木)を見つける。
- 取っ手を差し込む穴の大きさに合わせて木の先端をナイフで削る。
- 出来上がった取っ手をフライパンに差し込み、取っ手の根本にネジを差し込んで固定し完成。
先端が細くなりすぎると緩くなってしまうので削り過ぎにご注意を。削って差し込むを繰り返し行って調整していきましょう。
焚き火フライパンには深めと浅めの2種類あり、「たき火フライパン深め」は留め穴が2つついているのでより強固に固定できおすすめです。
料理後の洗い方
- 汚れたフライパンに水を入れる。
- フライパンを火にかけ沸騰させて汚れを浮かせる。
- 火からおろし、たわしでこすりながら水洗いする。
- もう一度水を入れて沸騰したらお湯を捨て、再度火にかけ水分を飛ばす。
- 水分が飛んだらオリーブオイルをまんべんなく塗って終了。
洗剤を使って洗うのは厳禁。調理後はすぐに汚れを拭き取ることが大切です。万が一錆びてしまった場合は、錆びた箇所をたわしなどで落としてから、上記のお手入れ方法を行いましょう。
ちなみに焚き火フライパンは既に焼き入れが済んでいるのでシーズニングは不要。すぐに使えます。
焚き火フライパンを使ったおすすめ料理
焚き火フライパンで作る料理は格別の美味しさ。そこで初心者にも試しやすいおすすめ料理をご紹介します。
定番だから美味しいベーコンエッグ・ソーセージ
焚き火は火力の調整が難しいので、まずは簡単なベーコンエッグやソーセージを焼いてみましょう。朝食で食べることが多い定番料理ですが、熱伝導率がいい鉄製のフライパンで作るベーコンエッグやソーセージはいつもよりも美味しく仕上がること間違いなしです。
鉄製でジューシーに仕上がる極厚ステーキ
焚き火でステーキ。これもシンプルながらも焚き火の火力を存分に活かせるメニューです。肉汁がギュッと詰まったジューシーなお肉になります。ポイントは分厚い肉を選ぶこと。ただあまり厚すぎると上手く火が通らないので4〜5cmがベスト。じっくりフライパンを高温に熱してから肉を入れるようにしましょう。カリッと両面が焼けたらアルミホイルで10分ほど包めば完成です。
キャンプに最適な焚き火で使えるフライパンおすすめ4選
キャンプに最適な焚き火で使えるフライパンをご紹介します。
ハイランダー 焚き火フライパン
ハードテンパー加工を施しているのでシーズニングが不要。直火にかけられるので焚き火用として最適なフライパンです。厚み1.4mmと分厚いステーキ肉や焦げやすい食材も上手く調理することができます。
【材質】鉄製
【サイズ】直径約13cm(外径)、直径約10cm(内径)、約3cm(深さ)、約11×2.5cm(持ち手)
【重さ】約232g
ニトリ グリルパン
鉄製のフライパンよりも使い勝手がいいと評判のグリルパン。ガス火・IH・オーブンの他に焚き火にも使える優れもの。軽量・低価格で購入しやすいのも魅力です。また、コーティングが不要で洗剤で洗えるのもポイント。キャンプに家にと普段から使えます。
【材質】アルミニウム合金、ステンレス鋼
【サイズ】幅23.8×奥行16.1×高さ4.4cm
【重さ】約260g
ムーリッカ キャンプファイア フライパン
ハンドル部分の自作が必要なフライパン。ハンドルがないのでバックパックにも気軽に持てるコンパクトさが特徴。使用前にはシーズニングが必要ですが、しっかりお手入れをすることで永く愛用できます。
【材質】Hot Rolled Steel
【サイズ】直径23cm
【重さ】498g
リバーライト ココパン22cm
日本国内でひとつひとつ手作りで生産されており、錆びにくく焦げ付きにくい、お手入れしやすいフライパンです。持ち手がないので焚き火やオーブンに直接入れられます。持ち手は別売りです。使用前にはシーズニングが必要です。
【材質】鉄製
【サイズ】直径22x底面13.5x高さ4.2x底の厚さ0.16cm
【重さ】0.542kg
焚き火料理に必要なフライパン。フライパンを選ぶ際は、高温に耐えられるものを選ぶことが大切です。
取っ手が取れる焚き火フライパンは取っ手を自作する手間はありますが、キャンプ気分を更に盛り上げてくれる、実用性・耐久性・デザイン性も優れたフライパンです。ぜひお試しを。