バーベキューにおいて食材を焼く際には炭が必要となります。
その炭には様々な種類があり、扱いにくい炭から扱いやすい炭まで数多くあります。
バーベキューで使用する炭に関して、勘違いする方もいらっしゃるかもしれませんが「値段に比例して使いやすくなる」というわけではありません。
今回は、炭の種類ごとにバーベキューでの使いやすさと、値段についてご紹介いたします。
バーベキュー用の炭を購入しようと考えている方は、是非参考にしてください。
場所やスタイルで適切な炭は変わる!炭の種類を理解しよう
「炭の種類はよくわからないから、とりあえず高価な炭を買おう」と考えていませんか?
値段が高価な炭ほどバーベキューに合っていて、使いやすいということではありません。
炭には様々な種類がありますが、自分のバーベキュースキルや場所によって、適切な炭は変わりますので「とりあえず」という考えで炭を購入することは避けましょう。
購入する前に、まずは炭の種類について理解することが必要です。
炭を選ぶ際には、値段も気になるところですが、まず「どこでバーベキューをするのか」ということを決めなければなりません。
場所によって、合っている炭と合っていない炭があります。
ここでは炭の種類と、その炭がどんな場所に適しているのかをご紹介いたします。
どの炭を選ぼうか迷っている方は是非参考にしてください。
黒炭
煙や炎が出やすいため、自宅の庭など狭い場所で使用するには不向きな炭です。
備長炭
煙や炎が上がることが少なく、火持ちが良いためどんな場所でも使用できます。
成型炭
燃焼後に灰が舞い上がることもあるため、自宅での使用は控えるようにしましょう。
オガ炭
煙や炎が出にくいため、どんな場所でも使用することができます。
豆炭
燃焼後は煙も臭いも少ないが、着火時に煙と臭いが出るためバーベキュー場で使用するようにしましょう。
バーベキュー初心者にも使いやすい!黒炭の特徴と値段
バーベキューに使用する炭の中でも、最も扱いやすい炭の一つが黒炭と呼ばれる炭です。
この炭は初心者でも比較的着火がしやすくなっており、バーベキューでは最もスタンダードな炭になります。
しかし、煙や炎が上がりやすく食材が焦げてしまうことがあるため、食材を焼く際には注意が必要となります。
また、火持ちが比較的悪くバーベキューをしている途中で、炭を足していかなければなりません。
この黒炭の値段については比較的安価で、お求めやすい価格となっております。
●【国産木炭】 岩手なら炭 堅一級 木炭5kg
参考価格:2,100円
産地:岩手県久慈市
重量:5kg
黒炭の中でも比較的煙が少なく、火持ちも良いと評判の炭です。
端炭や割れ炭も混ざっているため、炭の形が不ぞろいとなっています。
見栄えを気にするという方にはおすすめしません。
しかし、バーベキューに使用する炭は見栄えを特に気にする必要がないため、バーベキューには向いている炭といえます。
バーベキュー上級者向け!備長炭の特徴と値段
白炭の中でも特に有名な備長炭の特徴は、着火が難しい上、条件次第では火が途中で消えてしまうこともあり、バーベキュー上級者向けの炭といえます。
しかし、黒炭とは比べものにならないくらい、燃焼時間が非常に長く、遠赤外線効果により火力が非常に高いという特徴もあります。
また、燃焼しても臭いや煙が少なく、一酸化炭素も排出しにくいため、屋内でのバーベキューでも使用することができます。
値段が比較的高価なので、頻繁にバーベキューをする方向けの炭でもあります。
燃焼中に爆ぜる危険性もあるため、扱う際にはやけどに注意する必要があります。
●「杣人」上級者向けBBQ(バーベキュー)用備長炭(3kg)
参考価格:3,850円
重量:3kg
備長炭ならではの強い火力と長時間の燃焼時間がある商品になります。
着火がしにくい点は、備長炭の特徴ともいえるため、仕方がないものの、煙や灰が少なく、爆ぜることも比較的少ない備長炭です。
手軽にバーベキューを楽しみたいならこれ!成型炭の特徴と値段
成型炭は着火がしやすく、火持ちも良いという特徴があります。
ドーナツのように真ん中に穴が空いているタイプや、れんこんのように複数の穴が空いているタイプがあります。
初心者にでも比較的扱いやすく、燃えた後は粉状の灰が出るため、うちわなどで仰ぐ際には注意が必要ですが、片付けが非常に楽になります。
火力も高いため食材を焼きやすく、「手軽にバーベキューを楽しみたい」という方におすすめの炭です。
また、着火加工剤を練りこんである着火加工成型炭、というタイプもありこちらの方はさらに着火がしやすくなっています。
値段はタイプにもよりますが比較的安価な炭となっています。
●BUNDOK(バンドック) 焼肉屋 炭 5kg BD-396 成型炭
参考価格:2,478円
重量:5kg
焼肉屋でも使用されている炭で、火力が安定していて火持ちも良くなっています。
しかし、火の回りが良くないため、調理する直前ではなく、1時間から30分前に着火しておく必要があります。
バーベキューの費用を抑えたいならこれ!オガ炭の特徴と値段
木材を加工する際に出た、オガ屑を原料に作られたオガ炭は形が特徴的で、ちくわのように真ん中に穴が開いています。
六角形から四角形のものが多く、組みやすい形となっています。
オガ炭の特徴は、煙や臭いが少なく、火力も強いうえ、火持ちも比較的良いとされています。
しかし、着火が非常に難しい、という特徴もあります。
備長炭と特徴が似ていることから、オガ備長炭ともいわれている種類もあります。
そんなオガ炭の値段は、比較的安価で安いため「バーベキューの費用をできるだけ抑えたい」という方におすすめです。
●炭魂 大黒オガ備長炭 一級品 長時間燃焼 10kg
参考価格:2,138円
重量:10kg
炭種:オガ炭備長炭仕上げ
煙や臭いが少ないため室内でも使用できるオガ炭になります。
加工時に化学物質を一切使用していないため、安心してバーベキューを楽しむことができます。
燃焼時間も長く、約3時間は燃焼しているため、炭を新しく追加する手間もありません。
また、消火後は消し炭として再利用することも可能です。
安定した火力が長続きする!豆炭の特徴や値段
主に石灰を原料にした豆炭は、その名の通り豆のように丸みを帯びた形をしています。
大きさも均一で炭を組み上げることも容易となっています。
そんな豆炭の特徴は、着火が簡単なうえ、黒炭と比べると火持ちが良くなっています。
煙や臭いも少ないのですが、着火時には煙や臭いが多く発生するため、着火した直後は食材を焼かないようにしましょう。
燃焼後は粉のような灰が出るため、うちわであおぐと灰が食材にかかってしまう可能性があり、注意が必要です。
値段が比較的高価な炭になりますが、使い勝手がよくバーベキュー向けの炭といえます。
豆炭は石灰を多く含んでいるため、他の炭と同じように燃えるごみとして出すことができません。
重金属を多く含んでいる豆炭は、燃えないゴミとして廃棄する必要があります。
●KINGSFORD(キングスフォード) BBQ(バーベキュー)用炭 チャコールブリケット
火起こしが非常に簡単で、初心者の方でも安心です。
着火した直後は煙や臭いが出るため、煙が落ち着くまで食材は焼かないようにしましょう。
また、屋外で使用するようにしましょう。
値段が高価な炭がバーベキューに向いているわけではない!
バーベキューで使用する主な炭の特徴と値段についてご紹介いたしました。
炭によって特徴や値段が異なるということが、ご理解いただけたかと思います。
初心者の方バーベキューに使用する際の炭は、比較的扱いやすく値段も安価な黒炭や成型炭をおすすめします。
備長炭やオガ炭はバーベキューを頻繁にするという方にはおすすめですが、扱いにくいため初心者には不向きです。
高価な炭ほど食材がおいしくなるというわけではないため、炭の特徴を理解して選びましょう。