バーベキューはとっても楽しいイベントですが、準備が必要です。
道具の調達や食材の買い出しなど、バーベキューには準備することがたくさんあります。
当日にバーベキューコンロで行う木炭の火起こしも、準備の一つです。
「なかなか木炭に火がつかずバーベキューが始められない」という経験をしたことがあるという方は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、木炭の火起こし方法を5つお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。
バーベキューに使用する炭の種類と特徴
バーベキューコンロには種類があり、その種類によって使用する炭の種類も変わります。
七輪には練炭、小型のバーベキューコンロにはチャコールブリックスを使用することが多いですよね。
いずれも粉砕してから再度固めた石炭に着火剤が付いている製品が主流で、マッチ1本で着火させることができます。
木粉を固めた材料を炭にしたオガライト炭は中心に空洞があるため、火起こしがしやすく、火力も安定しているのですが、燃焼時間が短く値段が高いのが難点です。
食材は木炭で焼いたほうが雰囲気が出るので、オガライト炭ではなく木炭を使いたいですね。
以降では、木炭の火起こし方法についてお伝えします。
木炭には備長炭タイプの白炭とホームセンターで売っているマングローブ炭などの黒炭があり、次のようなの特徴があります。
白炭は全体に火が回りやすくて長時間燃焼し、炎や匂いが出にくいです。
黒炭は全体に火が回るのが遅くて燃え尽きるのが早く、炎は上がりやすいものの若干匂いが気になります。
バーベキューで肉を焼く時に、脂が落ちて燃え上がり肉が焦げるというのは白炭では起きにくく、黒炭だと起きやすくなります。
どちらの炭も、火起こしを始めてから1時間ほど経つと程よい火力になりますので、早めに火起こしを始めると良いでしょう。
また炭を節約せずたっぷりと使用すれば、快適なバーベキューを楽しめることでしょう。
専用器具を使って簡単・確実に炭の火起こしをする方法
炭起こし専用器具として「火起こし器」というアイテムがあります。
白炭・黒炭どちらにも対応し、火起こし方法が簡単な優れものです。
炭への着火時間も短時間で済み、うちわであおぐ必要もないため非常に便利です。
価格は数百円から8千円程度ですが、この火起こし器を使用するにはガスコンロが必要になります。
ガスコンロでのバーベキューをする予定であれば問題ないのですが、ガスコンロを使用する予定がなければ家庭用のカセットコンロを持参すると良いでしょう。
特に火の付きにくい白炭を使用する時には、火起こし器の使用がおすすめです。
用意するもの
- 火起こし器
- 木炭
- ガスコンロ(温度センサーのないもの)
火起こしの方法
- 火起こし器に木炭を入れガスコンロの火にかけます。
- 木炭全体に火が回り全体が赤くなれば、火起こし完了です。
大きなバーベキューコンロを使用するのであれば、大き目の火起こし器にすると良いでしょう。
途中で木炭を足したい時にも、火起こし器があれば着火している木炭を足すことができますので、火力が下がる心配をしなくて済むところも魅力的ですよね。
アウトドアでのバーベキューの醍醐味!薪での木炭の火起こし方法
アウトドアの醍醐味として、薪を燃やしたいと考える方も多いことでしょう。
そこで、薪を使用する木炭の火起こし方法をご紹介します。
この方法も、白炭・黒炭どちらでも起こすことができます。
用意するもの
- バーベキューコンロ
- 薪
- 木炭
- 着火剤
- ライターやマッチなど
- うちわ
火起こしの方法
- バーベキューコンロの真ん中に、使用する分の炭を2段重ねになるように積み上げます。
- その上に固形アルコールかジェルタイプの着火剤を数か所置き、木炭全体を覆うように薪を乗せます。木炭・薪ともに適度な隙間を空けるのがコツで、隙間がないと火が燃え広がりません。
- 着火剤に点火すると薪が勝手に燃え広がってくれますので、しばらくは見守りましょう。
- 薪全体に火が回った後にうちわで風を送り、薪が燃え尽きる頃には火起こしも完了します。
注意点は、薪の上に木炭を置かないことです。
必ず薪の下に敷いてください。
また、うちわで強めに風を送ると薪の灰が飛びますが、その分バーベキュー食材に付着する灰を減らすことができますので、灰をなるべく飛ばすようにすると良いでしょう。
ただしこの方法は、周囲の迷惑にならないようにし、河川敷などの広い場所で行うようにしてください。
薪で豪快に火起こしする方法
前項の薪による木炭の火起こし方法と異なり、薪で消し炭を作って木炭に着火する方法です。
薪が大量に必要ですので、アウトドアイベントの一つとしてみんなで薪を拾い集めるのも楽しいのではないでしょうか。
白炭・黒炭どちらでも火を起こすことができますが、白炭は黒炭よりも火起こしに時間がかかります。
用意するもの
- バーベキューコンロ
- 薪
- 木炭
- 着火剤(丸めた紙など)
- ライターやマッチなど
- 火ばさみやトング
- うちわ
火起こしの方法
- バーベキューコンロの中心に細かい薪を積み上げ、着火剤や丸めた紙を使って着火します。
- ある程度炎が上がった後に太めの薪を乗せ、豪快に焚き火をしてください。うちわで風を送り細かい灰を飛ばすのは、前項と同様です。
- 消し炭が燃え尽きれば火起こし完了です。
太めの薪全体に火が回った後に火ばさみやトングで薪を広げると、炎が消えて消し炭の状態になります。
消し炭の上に木炭を並べ、木炭に火が回るのを待ちましょう。
木炭を並べた以降は基本的に炎は上がりませんが、炎が上がる場合には火ばさみやトングで木炭を転がして、炎を消すと良いでしょう。
バーベキュー用のチャコールブリックスを利用した木炭の火起こし方法
次の方法は、白炭専用の火起こし方法です。
火起こし器を使用せずに、バーベキューで備長炭を使いたいという方におすすめの方法になります。
黒炭をこの方法で起こすと木炭の燃焼時間が短くなりますので、ご注意ください。
用意するもの
- バーベキューコンロ
- ライターやマッチなど
- チャコールブリックス
- 白炭
火起こしの方法
- 最初にバーベキューコンロにチャコールブリックスを置き、マッチやライターで着火します。
- しばらく放置し、チャコールブリックスの中の豆炭に火が回ったことを確認した後に豆炭を広げ、白炭を乗せていきます。
この方法は白炭への着火時に炎が上がらず、うちわで風を送る必要もありません。
バーベキューコンロの大きさで、使用するチャコールブリックスの数を調整すると良いでしょう。
注意点は、豆炭の外側に白炭がはみ出さないようにすることと、白炭全体に火が回ってから使用することです。
また白炭の火起こしが完了してもチャコールブリックスは燃え尽きていませんので、強力な火力を得ることができます。
ダッジオーブン料理をする時には、起きている木炭の上にチャコールブリックスを乗せるとオーブン料理に適した強火力にすることができます。
ただし、汎用の線が細い焼き網だと歪んでしまいますので、太い線の焼き網を使用してくださいね。
チャコールブリックスは100円ショップで調達できますので、経済的なのが魅力です。
バーベキューを着火剤オンリーで楽しみたい方におすすめの木炭の火起こし方法
木炭は基本的に接触着火ですので、ガスバーナーや着火剤の炎だけで火起こしすることは困難です。
接触着火とは、赤熱している火種に接触して燃え移ることです。
丸めた紙などでは木炭の火起こしはできません。
市販されている着火剤も薪を対象にした製品で、木炭に着火させる能力は低いと考えて良いでしょう。
どうしても着火剤で木炭の火起こしをしたい方は、以下の火起こし方法を試してください。
着火剤は木質系を使用します。
木質系の着火剤とは、木粉や植物繊維を固め、板状にしてオイルをしみ込ませた製品のことです。
用意するもの
- バーベキューコンロ
- 木炭
- 木質系の着火剤
- ライターやマッチなど
火起こしの方法
- バーベキューコンロの真ん中に多めの着火剤を積み上げ、その上に着火剤に触れないよう空間を確保して木炭を積み上げます。着火剤に点火した後は何もせずに見守り、風は送らないようにしましょう。
- 着火剤が燃え尽きる頃には木炭の一部に着火していますが、着火部分が燃え広がるまではそのまま見守ります。
- ある程度着火部分が広がった後に木炭の山の上下を入れ替えますが、積み上げた状態をキープしてください。
- 全体の半分位まで着火するのを待ち、木炭をバーベキューコンロ全体に広げると火起こしが完了します。
木炭の火起こし方法としては一番長時間を要する方法ですので、根気が必要です。
また着火剤のみではなく、少量でも薪を着火剤の上に乗せれば火起こしの時間を短縮することができます。
バーベキュー用木炭は専用器具か薪などを利用する火起こし方法がおすすめ
今回は、バーベキューは木炭で楽しみたいという方のために、木炭の火起こし方法を5つお届けしました。
炭には種類があり、練炭やチャコールブリックスなどマッチ1本で着火できる製品もあります。
木炭の火起こしは、専用器具を使用すれば簡単に早くでき、蒔やチャコールブリックスを使用するする方法もあります。
市販されている着火剤のみで木炭に着火させることは困難だということも覚えておくと良いでしょう。
自分に合った木炭の火起こし方法をマスターすれば、バーベキューをもっと楽しめますね。