移動がなく、天候の心配のないおうちキャンプは、アウトドア派がいつでもキャンプ気分を味わう方法として、またはインドア派がキャンプの雰囲気を知るきっかけとして、現在人気が急上昇中です。特に、室内で行う部屋キャンプは、小さなお子様がいても安心してキャンプができるとして注目されています。このようなおうちキャンプの魅力やおすすめのテント、そしておうち用のテントが簡単に作れる方法などをまとめてご紹介します。また、おうちキャンプを盛り上げるアイテムなども厳選してお伝えします。
テントで楽しむおうちキャンプの魅力
自然を感じながら行うアウトドアでのキャンプは日常を離れた雰囲気が魅力の一つですが、初めてキャンプをする方にはどのような道具をそろえれば良いのか、子どもがテント泊で本当に眠れるのかなど慣れていない方には特にハードルが高いと思います。
しかし今年こそキャンプに挑戦してみたい、もしくはまずはキャンプ道具をそろえたい。そう思っているのなら、「おうちキャンプ」は絶対におすすめです。
おうちキャンプとは、室内で行う「部屋キャンプ」ベランダで行う「べランピング」庭で行う「庭キャンプ」などを総じて「おうちキャンプ」と呼びます。
今回の記事ではおうちキャンプの中でも室内で楽しむ部屋キャンプに注目してご紹介します。
おうちキャンプは実際にキャンプで使用するアイテムをお家に配置し、キャンプ気分が味わえるので、小さなお子様がいる家庭や、キャンプ場への移動が困難な方、またはなかなか休みが取れない方などに絶大な人気があります。
【おうち(室内)キャンプの7つの魅力】
1.工夫次第でアウトドアキャンプを味わえる
おうちの中でもアウトドア同様のアイテムを使う、キャンプ飯を作るなど、キャンプでできることをすべて家の中で行うだけで、日常とは違うキャンプの雰囲気が十分に味わえます。
2.天候に左右されない
室内で行う部屋キャンプなら、雨が降ろうが、風が吹こうが、雪が積もろうが全く天候に左右されずにキャンプができます。また、気温の変化はエアコンやストーブなどですぐに対応できます。
3.荷物の持ち運びが簡単
アウトドアのキャンプでは車からキャンプサイトへの荷物運びが結構な重労働ですが、おうちキャンプなら最小限のアイテムで、持ち運びの距離もさほどありません。
4.虫がいない
自然の中で行うアウトドアキャンプに付きものの虫は、特に女性からは敬遠されがちで、虫を理由に外キャンプはしない方もいるほどです。おうちキャンプなら虫の心配がありません。
5.お風呂・トイレの心配がない
お子様がいる家庭では、特にお風呂やトイレが気になるアウトドアキャンプですが、おうちキャンプならいつでも使える環境にあるのでとても安心です。
6.テント泊の予行演習ができる
初めてテントの中で寝袋を使って寝る時は、慣れない環境で寝付けないものですが、おウチキャンプでテントの中で寝る予行演習をしておけば、アウトドアキャンプでのテント泊で戸惑う心配は少なくなります。
7.いつでもできる
休みがない、時間がない。このような時もおうちキャンプなら、ほとんど準備に使う時間の必要がなく、キャンプ場への移動もないので、いつでも気軽にキャンプができます。
おうちキャンプに適しているテント
おうちキャンプを盛り上げるためのマストアイテムは何といっても「テント」です。
おうちキャンプにぴったりのテントはペグでしっかりと固定する、雨や風に強いなどアウトドアキャンプに必要な機能はほとんど必要ありません。
そこでおうちキャンプにおすすめのテントは、ポールだけで設営が可能な自立式のポップアップテントやワンタッチテントです。
特に自立式のポップアップテントは袋から出すと自動でテントが設営できるタイプのテントで、デイキャンプなどにも活用できます。
また、室内キャンプを想定したテントも販売されているので、これからどのようなキャンプスタイルをするかによってテント選びをすると良いでしょう。
また、自宅のベッドに設置できるタイプのテントも狭いスペースでおうちキャンプをする場合などにはおすすめです。
おうちキャンプができるおすすめのテント
ニトリ:「フルクローズシェード ウェーブISH」
お、ねだん以上。のニトリでは、お手ごろの家具だけではなく、アウトドア用品も充実しています。ニトリのポップアップテント「フルクローズシェード ウェーブISH」は、収納時は丸く薄い状態で置く場所を選ばず、名前の通り完全に入り口を締め切ることが可能でペグも付属されているので、海やハイキングで使うデイキャンプ用のテントとしても活躍します。
キャプテンスタッグ:「ポップアップテント」
カラー展開が豊富なキャプテンスタッグのポップアップテントは、「キャンプアウト」「アプリール」「CSシャルマン」「シャイニーリゾート」などシリーズから必ずお気に入りのポップアップテントに出会えます。
グリーン系、イエロー系、ブルー系、ピンク系などお部屋に合わせた色が選べる他、キャラクターとのコラボテントなども人気があります。
Leedor(リードア):「ベッドテント」
ベッドに設置するタイプのテントです。キャンプの雰囲気が出せる以外にもいろいろな用途があり、花粉対策用として、暗くないと眠れない、急な来客時に重宝します。
また、災害時の避難所や避難場所の確保にも役立ちます。
お家用のテントを手作りしてキャンプをする
部屋の雰囲気や大きさに合わせたテントでおうちキャンプをするなら、簡単に作れる自作テントで楽しむのはいかがでしょうか。
ワンポールテントの一つ、ティピーテントはネイティブアメリカンが使っていたテントとしてキャンプやフェスなどで活躍するタイプのテントです。
三角屋根が特徴的で、おしゃれに見えるフォルムがおうちキャンプの雰囲気を盛り上げること間違いなしです。
ティピーテントを簡単に手作りしよう
【用意するもの】
- 180cm程度の支柱(園芸用や工作用)4本
- ロープや紐(支柱を縛れる長さ)1本
- お好きな布(4~5m)1枚
- 滑り止めシート(マット)2x2cmを4枚
- 洗濯ばさみ(クリップ)数個
【作り方】
- 4本の支柱をまとめて、上部をロープで束ねます
- 好きな大きさに支柱を開き、4本の支柱のそれぞれの下部に滑り止めシートを置いて固定します。
- 支柱の周りに布を一周させるように囲み、入り口の上部を洗濯ばさみで止めて完成です
適当な布がなければ、大き目のシーツや、軽い素材のラグなどもOKです。
また、支柱の開き方を変えることで、居住スペースは自由自在です。
テントの下にはクッションを置いたり、小さめのラグやバスタオルを敷くとテント内で快適に過ごせます。また、子様用の遊び場としても活用できます。
おうちキャンプのテントでできること
先ほども少し触れましたが、おうちキャンプではテントを設置することでキャンプの雰囲気を一気に盛り上げてくれます。
そこでおうちキャンプでテントを設置する魅力をまとめてみました。
- キャンプをしている雰囲気がぐっと出る
- 秘密基地がある楽しみ(趣味部屋にできる)
- 子どものお昼寝に最適
- テレワークができる
- 防寒対策になる
このようにおうちにテントが一つあるだけで、キャンプ気分だけではなく、いろいろな使い方ができます。
おうちキャンプを盛り上げるテント以外のアイテム
テント以外にもおうちキャンプを盛り上げるアイテムはたくさんあります。
テーブル・椅子
アウトドア用のテーブルや椅子は、部屋をキャンプ風に変えます。また、キャンプ飯などを楽しむ時の気分も盛り上がります。
ランタン
キャンプ用のランタンはガソリンやガスなどを熱源としたランタンがキャンプの定番と思われがちですが、おうちの中でのキャンプはLEDランタンが安心です。
大きいサイズのランタンや、小さいサイズのランタンを複数組み合わせて部屋に配置すると、自宅の照明を使わずにキャンプ気分が楽しめます。
キャンプ用の調理器具と食器
シンプルな構造で持ち運びに便利なキャンプ用の調理器具や食器は、アウトドアブランドやメーカーのアイテムを使うことでキャンプ飯を楽しむ気持ちが倍増します。
寝袋
せっかくのおうちキャンプは寝袋で寝ましょう。テント内ではなくても、寝袋を使って就寝することでテント泊の気分が味わえます。
おうちキャンプはテントなしでもOK
上記のアイテムを使うことで、テントはなくてもおうちキャンプは楽しめます。
ポイントは、部屋全体をキャンプサイトに見立てたレイアウトをする、そして積極的にキャンプ用のアイテムを取りれることです。
おすすめの方法は、部屋にある生活感のあるもの、例えばソファーや家具をネイティブアメリカン柄やボタニカル柄、北欧柄の布で隠す、またはスマホやタブレットなどで焚き火の映像を流して、目と耳でキャンプを味わうなど、テントを設置しなくてもキャンプ気分は味わえます。
また、ベランダやお庭のあるご家庭ではキャンプ飯を外で食べるだけでもキャンプの雰囲気がでます。