【簡単便利】テントの設営&撤収が楽になるロープの結び方6選

最終更新日:2022/03/19

テントを設営する際、杭にロープを引っ掛けて固定させますが、みなさんはどのようにロープを結んでいますか?「適当に結んでいる」という方も実は多いのではないでしょうか。
テントをしっかり固定するためにはロープの結び方が重要で、ロープの結び方次第で固定力が全く違います。
そこで今回は、テント設営に役立つロープの結び方についてご紹介します。
この結び方を覚えておけば、テント以外のシーンでも重宝しますので、ぜひこれを機会に覚えてみてください。

テント設営で重要な「ロープの結び方」

キャンプで欠かせないテント。風に飛ばされないよう、テントを安全にしっかり固定するために必要なのが「ロープの結び方」です。
テントの設営は説明書に書いてあるので問題ありませが、ロープの結び方に関しては知らない方も多いのではないでしょうか。
ロープはもちろん、自在金具も正しく使わないとテントが倒れてしまう危険性もあるため、テントを設営する際はロープの結び方が重要で、この結び方を習得すればテントの設営&撤収も簡単になり、テント設営だけでなく、タープの設営など色々な場面で活用できます。

覚えておきたい基本のテントとロープの結び方

これさえ覚えておけば安心、テントとロープの結び方の基本となる「もやい結び」と「自在結び」についてご説明します。

もやい結び

もともと船を岸に繋ぐ方法として活用されてきたもやい結び。簡単かつ強度が高い、定番の結び方です。ロープの太さや材質を選ばないのでおすすめです。

  1. テントにロープを通し、長い方のロープの結び目をつけたい位置に小さな輪を作ります。
  2. 小さな輪に短い方のロープを通します。
  3. 輪に通したロープを長い方のロープの下に通し、反対側に移動させます。
  4. 再度輪の中に短い方のロープを通し、ロープ同士を反対方向に引っ張り結び目を締めれば完成です。

自在結び

自在結びは自在金具不要の結び方。自在金具を忘れてしまった時に使える手法なので覚えておきましょう。張り綱結びとも呼ばれ、結び目をスライドできるので張り具合の調節もできる結び方です。完成後、ロープの端が短くならないようご注意ください。

  1. ペグにロープを引っかけてひと結びし、その結び目の少し離れた箇所をもうひと結びします。
  2. もう一度同じところに一回ロープを通して巻きます。
  3. 結び目の外側にロープの端を持っていきそこでひと結びします。
  4. 結び目を締めたら完成です。

ペグが刺さらない場所でテントを張る際のロープの結び方

テント設営でペグを地面に打ち付けた時、地面が硬くてペグが刺さらないことがあります。そんな時に有効な結び方が「ふた結び」です。
樹木など物にも直接縛ることができるので覚えておきたい結び方のひとつです。

ふた結び

  1. ロープを樹木に一周させ、末端を本線の裏側から通します。
  2. ロープの先端を上から間に通し、再度本線の裏から通します。
  3. ロープの先端と本線を一緒に強く引っ張って締めれば完成です。

木と木の間に洗濯用のロープを張る際にも使えるのでぜひ覚えてみてください。

ロープ同士の結び方

ロープ同士の結び方はいくつかありますが、今回は、同じ太さのロープを結ぶ「本結び」、太さの違うロープを結ぶ「一重つなぎ」についてご紹介します。
2本のロープを右にA、左にBとしてご説明します。どちらも簡単にできる結び方なのでお試しください。

本結び

本結びは簡単で強度が強い結び方です。太さや材質が違うロープだと解けてしまう可能性がありますのでご注意を。

  • 結び方

まずAのロープをBのロープの上に重ねてクロスさせたら、Bの端をAの端の下にくぐらせます。Bの端をAの上から巻き付け、AとBの両端を引っ張って結び目を作り、さらにAとBを強く引っ張って締めたら完成。解く場合は、Bの両端をそれぞれ別方向へ強く引っ張るとすぐに解けます。

一重つなぎ

一重つなぎは、太さの違うロープ同士でも問題なくできる結び方です。一重つなぎよりも丈夫で強い二重つなぎも強く締められるのでおすすめです。

  • 結び方

Aのロープを折り返して輪にし、Bのロープを輪の下から潜らせます。Aの輪の下にBのロープを通し、AとBの隙間からBのロープの先端を通し、AとBの元と先端を持って強く締めれば完成。

テント設営に欠かせないガイロープに使用する自在金具の役割

自在金具はテントを張る際に役立つアイテムで、テントの張りを調節するために必要な小さいパーツです。自在金具にロープを通し、スライドさせることでテンション調整がしやすくなります。
自在金具の種類は3つ。

  • 2つ穴のプレート型
  • 3つ穴の三角形
  • リング型

定番は2つ穴のプレート型。3つ穴三角形は強度があり山岳テントによく使われています。リング型は軽量で持ち運びしやすく、細めのロープに適しています。
素材はアルミ素材とプラスチック素材があり、安く手に入れたいならプラスチック素材がおすすめですが、プラスチック素材は熱に弱く割れやすいものもあるので、耐久性があるアルミのほうが結果的に長く使うことができるでしょう。

3つ穴の自在金具を使用する際の結び方

自在金具にはオーソドックスな形の2つ穴の他に、三角形型や丸型に多い3つ穴のタイプもあります。3つ穴の自在金具は2つ穴よりも緩みにくく強度もありますので、ロープを結ぶ際にテント側につけるのもおすすめです。
今回は、3つ穴三角形の自在金具を使用する際の結び方についてご説明します。

  1. 三角形の頂点になる穴に、ロープを裏側から通します。
  2. 次に、2つ目の穴の表から裏に向かってロープを通します。
  3. 最後に、3つ目の穴を裏から表に向かってロープを通します。
  4. ロープの端を止め結びや8の字結びで抜けないよう結び目を作れば完成です。

2つ目と3つ目の穴の間にペグに引っ掛けて使います。ロープが一直線になるよう自在金具を傾ければロープが滑り、自在金具が三角形になるよう逆に回転させると固定されます。

テントロープを収納する際の結び方

ロープを収納する際に役立つ結び方「棒結び」。
文字通りロープを棒状にまとめる結び方で、ロープが絡まることなくコンパクトにまとめられる、ロープ収納に最適な結び方です。

棒結び

  1. 最後にロープを巻きつけるだけの長さを残して、残りのロープを折り返して束ねていきます。
  2. 束ねたロープを芯にして、先端側から下側に向かって巻きつけていきます。この時巻き始めの箇所をずれないようクロスさせます。
  3. ロープを下まで巻きつけ、束ねたロープの輪っかになった部分にロープの先端を通して止め結びすれば完成です。

隙間ができないよう軽く締めながら巻いていくと綺麗に仕上がります。

まとめ

今回は、テントの設営に必要なロープの結び方についてご紹介しました。
難しいように感じますが、慣れるとだれでも簡単に結べるものばかりなので、キャンプへ行く前に家で練習してみてはいかがでしょうか。
ロープの結び方1つで、こんなにもテント張りが楽になるんだ!ときっと実感するはず。
ぜひキャンプ場で活用してみてくださいね。

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