ランタンの使い方を種類別で解説-お手入れ方法もご紹介

最終更新日:2023/12/28

ランタンの使い方を種類別で解説-お手入れ方法もご紹介

種類が豊富なランタン。人気のLEDランタン以外にもガソリンや灯油を燃料とするランタンがあり、本物の炎が持つ温かさと適度な明るさが魅力ですが、「使い方が難しそう」という理由から、購入するのを躊躇してしまう方も多いようです。
そこで今回は、ランタンの使い方を中心に、ランタンのお手入れ方法や初心者の方におすすめのランタンなどをご紹介します。ぜひ最後までご覧ください。

扱いが難しく思われがちなランタン

キャンプ道具の中でも重要な役割を持つランタン。
真っ暗な夜のキャンプサイトを照らす重要なアイテムですが、様々な種類のランタンが販売されているため、購入する際はよく吟味して選びたいもの。
ランタンはサイト全体を照らすメインとテーブルに置いたり手元を照らすサブの2つは準備したいところですが、初心者やお子様がいるご家庭に人気のある、火を使わず使い勝手のいいLEDランタンは別として、ガソリンランタンや灯油ランタンは扱いが難しそうで手が出しにくいのが本音。

確かにLEDランタンは電池や充電ケーブルを使ってON-OFFにするだけなので簡単ですが、他は燃料がガソリンや灯油だったりと大変なイメージがあるのは確か。
でもランタンは慣れてしまえば使い方は簡単で、その不自由さもキャンプの醍醐味であり、本物の炎が持つ味わいがキャンプ気分を盛り上げてくれる要素にもなるのです。

ランタンの使い方を種類別でご紹介

一見難しそうなランタン。
使い方について、ガソリンランタン、ガスランタン、オイルランタン、LEDランタンと4種類に分けてご紹介します。
ただし使い方に出てくるマントルは、ランタンの中心部にある化学繊維でできた布のことです。

ガソリンランタンの使い方

1.ガソリンをいれポンピングする

専用のホワイトガソリンを入れます。
入れすぎると加圧できないので、7~8分目を目安に入れましょう。
ファンネル(じょうご)があると大変便利です。
次にポンプノブを引き出し、ノブの中央にある穴を押さえながらポンピングをします。
回数の目安としては、”ある程度固くなって押し込めなくなるくらいまで”と覚えておくといいでしょう。

2.グローブを外し、マントルを装着する

マントルを装着する前に、傘、ベンチレーター、そしてガラスグローブを外します。
外したら本体のくぼみにマントルを結びつけます。
この時固結びしてしまうと取りづらくなるので仮結び程度にしましょう。

3.マントルを空焼きし点火する

マントルの下部に火を付け、全体が白く灰状になるよう空焼きします。
この時チャッカマンなど柄の長いライターを使うと手元が安全です。
次にランタンの下部からライターを入れて火種を近づけてから、燃料バルブを左に回して開き、火が移ったら追加でポンピングを行います。自動点火装置がある場合は押して点火させます。
明かりが安定したら点火完了です。

ガスランタンの使い方

1.ランタン本体にカートリッジを取り付け、グローブを外す

右回りにねじ込んでセッテングします。
接合部分はメーカーによって異なるのでご注意を。
接続部にOリングがしっかりと付いているかチェックしましょう。
取り付け後は、グローブガード、グローブを真上に引き抜くように取り外します。

2.マントルを装着しカラ焼きする

マントルをバーナーチューブの上から覆うように装着し、ライターやマッチで火をつけ、全体が白くなるまでカラ焼きします。
マントルに穴が開かないよう注意しましょう。

3.グローブを装着し点火する

マントルを壊さないようにグローブを装着します。
本体にセッティングし、ロックされたことを確認しましょう。次に燃料調節バルブを開き、ガスの音がしたら自動点火装置を押します。
自動点火装置の無いランタンの場合にはライターなどを使って点火します。
点火後は好みの光量に調節して完了です。

オイルランタン使い方

1.芯の先が丸くなるようカット。

ホヤ(ガラス)を割らないように外し、時計回りに回してバーナーを外したら、バーナーに付いている芯の先を丸くカット。丸くすることで炎の形がキレイになります。
カットしたら元に戻しましょう。

2.オイルを入れ点火する

燃料キャップを外してオイルを7~8分目くらい入れ、芯にオイルが浸透するまで10~20分程待ちます。
レバーでホヤを上に押し上げ状態で隙間からライターで点火します。
オイルランタンの燃料には、ホワイトガソリン、灯油(白灯油)、オイルランタン用パラフィンオイルの3種類あります。ランタンによってはホワイトガソリンが使えない場合もあるのでご注意ください。

3.火を調節する

火が着いたらレバーでホヤを戻し、芯の長さで火を調節します。
芯が長いと炎が大きくなり、短くすると小さくなりますが、芯が長すぎるとすすが出やすくなり、逆に短すぎるとタンクの中に落ちてしまうのでご注意ください。

LEDのランタンの使い方

LEDランタンはON-OFFで点くので、他のランタンより使い方は簡単です。
LEDランタンは電池やバッテリーが必要なので、使い方のポイントとしては、キャンプ前に残量を確認し、電池の場合は予備電池も用意しておくこと。
それさえ注意していれば、他のランタンのように手間もメンテナンスも必要なく安心して使用できます。

ランタンのお手入れ方法

LEDランタン以外のランタンはシーズンオフにお手入れをすることが大切。
適切なお手入れをすることで、安全に長く愛用できます。
お手入れ方法はランタンの種類によって若干異なりますので、取扱説明書を参考にお手入れしましょう。
基本は以下の2点。

  • 使い終わったら燃料(または電池)を必ず抜き取る
  • 汚れを拭き取る

燃料は給油口にキッチンペーパーなどを入れて、吸い出すかたちで完全に抜き取りましょう。
電池も入れっぱなしにしていると消耗したり液漏れする可能性があります。
ホヤ(ガラス)はすすが付きやすいので内側を吹いてキレイにし、オイルランタンは芯の先端の黒くなった箇所をカット、もしくは交換しておきましょう。

種類が豊富なランタン-初心者は使いやすいタイプがおすすめ

店頭には様々なランタンが並び、どれを選ぶべきか悩む方も多いでしょう。
そこでキャンプ初心者でも使いやすいランタンを種類別で厳選してご紹介します。

ガソリンランタン:Coleman(コールマン)ノーススター チューブマントルランタン2000-750J

同シリーズ初の電池式自動着火装置付き。着火しやすく、ポンピングの目安となるプレッシャーインジケーター付きなので、初心者も安心して使えます。
【明るさ】約360CP/230W相当
【重量】約1.8kg

ガスランタン:Coleman(コールマン)2500 ノーススター(R)LPガスランタン (グリーン)

マントルはワイヤークリップでワンタッチ取付可能。内蔵のイグナイター(点火装置)によりガスランタン初心者の方もスムーズに着火できます。
【明るさ】約320CP/200W相当
【重量】約 1.3kg

オイルランタン:SM SunniMix ハリケーンランタン

雨や雪が降っても割れない耐熱グローブを装備。
キャンプな屋外での使用に適しています。
ビンテージスタイルの見た目も魅力です。
【材質】金属とガラス
【サイズ(L×W×H)】6.1×4.53×9.65インチ

LEDランタン:Snow Peak(スノーピーク)ほおずき ゆき

暖色系のあたたかな灯りを放ち、辺りが静かになると光を抑えるおやすみモード機能が搭載されています。
ボタンの押す回数、長さで光量調節でお好みの明るさで照らすことができます。
【明るさ】Hi-100lm
【連続点灯時間】10時間

キャンプ以外でも役立つランタンの使い方

せっかく購入したランタン。
キャンプ以外でも使ってみたいところです。


キャンプ以外で実用的なのは、お家でのバーベキューやお花見の際の灯りとして使う方法。
スポットライトのように照らしてくれ、雰囲気を盛り上げてくれるでしょう。


デザイン性があるおしゃれなランタンなら、玄関やお部屋に置くだけでもインテリアとして使えますし、防災用としても重宝します。


意外な使い道としては、ホヤ(ガラス)の中に造花を入れてオブジェとして使う方法。
吊るして飾っても素敵ですね。

最後に

ランタンは使い方を一度覚えてしまえば決して難しいものではありません。
ただLEDランタン以外は火を点けると高温になるので、お子様がいるご家庭の場合はLEDランタンと上手く使い分けるなど工夫するといいでしょう。
また、ガソリンや灯油などの燃料の取り扱いにも注意が必要です。
いずれにしても安全第一に、お気に入りのランタンと共にキャンプを楽しんでください。

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