サラダやパスタ、サンドイッチなどいろいろな料理に使えるサーモンの燻製。
煙でいぶされ香りがつき独特な味わいのサーモンの燻製は、とても美味しく、キャンプで作ってみたいという方も多くいます。
そこでこの記事では、サーモンの燻製作りに必要なもの、作り方などをご紹介します。
また、燻製が簡単に作れるおすすめの燻製器についてもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
サーモンの燻製とは
燻製は樹木(チップ)を燃やしたときにでる煙で食材をいぶします。
食材に香りが付き、独特な風味を与えると同時に、食材の水分が抜けることでうまみが凝縮され美味しくなります。
食材は同じでも味を変えたり、チップを変えることで味や風味は変わります。
いろいろなアレンジができるので、自分なりに燻製を作る楽しみがあります。
燻製はチップを燃やして煙を出して作るので、自宅で気軽にできるものではありません。
キャンプだからこそできる料理でもあるので、ぜひ挑戦してみましょう。
燻製の作り方は大きく分けて「熱燻」「温燻」「冷燻」の3種類があります。
どんなサーモンの燻製を作るかによって、燻製方法が変わるので違いを知っておきましょう。
- 熱燻
80度以上の高温で作る方法です。
燻製時間が短いので、食材に水分が残るのが特徴です。
- 温燻
50~80度くらいの温度で作る方法です。
水分が半分くらい減り、数日程度日持ちするのが特徴です。
ベーコンやソーセージなどが、この燻製方法でよく作られています。
- 冷燻
25度以下で作る方法です。
時間をかけて作るので、水分が失われ保存性が高まり、日持ち期間が長くなります。
生ハムなどがこの方法で作られています。
また、香り付けだけのために冷燻で燻製を作ることもあります。
この場合、いぶす時間が短くなるので日持ち期間は短くなります。
スモークサーモンなどはこちらの方法で作られています。
燻製作りに必要なもの
燻製を作るときに必要な道具にはどのようなものがあるのでしょうか。
- 燻煙材
細かい木片のスモークチップや木片をブロック状にした、スモークウッドがあります。
スモークチップは高温の熱で加熱して煙を出すので、熱燻で作るのに向いています。
スモークウッドは線香のように火をつけることで、長時間煙を出します。
そのため、温燻や冷燻で作るのに向いています。
- 燻煙器
燻製を作るためには、煙や熱を逃さない密閉空間を作る必要があります。
段ボール紙で作られた持ち運びに便利なタイプもあるのでおすすめです。
また、ボウルや網などを使って代用している方もいます。
- 熱源
スモークウッドの場合は必要ありませんが、スモークチップは炭やガスコンロなどでチップに熱を与え続ける必要があります。
スモークサーモンの作り方
スモークサーモンは、サラダやパスタなどいろいろな食べ方ができることで人気です。
ここで作り方をご紹介します。
- 材料の準備
新鮮なサーモンの刺し身を用意しましょう。 - 味をつける
キッチンペーパーで水気を拭き取り、サーモンに塩と胡椒を振ります。
塩はサーモン150gに3分の2、胡椒は3分の1が目安です。
振り終わったら脱水シートにくるんで冷蔵庫で6時間置きます。
冷えたクーラーボックスで時間を置くことも可能ですが、キャンプ場に行く前にここまでの作業を終わらせておくのがおすすめです。 - 水気を取って燻す
スモークウッドやスモークチップを使い煙を立たせ、煙が立ったらキッチンペーパーで水気を取ったサーモンを網の上に乗せて5分ほど燻します。
温度が30度以上にならないように注意しましょう。 - 冷やす
燻し終わったら、ラップでくるみ、クーラーボックスで30分ほど冷やせば完成です。
燻す時間に決まりはないので、30秒だけ瞬間的に燻すなどもおすすめです。
自分好みの燻し方を見つけるのも楽しみの1つです。
ソミュール液で作るスモークサーモン
ソミュール液に漬け込んで作る、スモークサーモンの作り方をご紹介します。
- ソミュール液を作る
水200cc、塩30g、砂糖20g、胡椒小さじ2分の1、セージ小さじ2分の1、ローリエ1枚を鍋に入れてひと煮立ちさせて冷まします。
冷めたら白ワイン50ccを入れ、混ぜたらソミュール液の完成です。 - 漬ける
保存袋にソミュール液とサーモンを入れて一晩漬けます。 - 塩抜きし水分を抜く
水洗いをし、水に30分つけて塩を抜きます。
塩抜きが終わったら、キッチンペーパーで水気をとります。
脱水ペーパーなどにくるんで冷蔵庫に入れ、2時間ほど置き水分を取ります。 - 燻す
水分が抜けたら、煙が立った燻製器に置きます。
5分ほど燻してラップでくるんで冷やせば完成です。
ハラスの燻製の作り方
スモークサーモンは火を通さないよう低温で燻しますが、鮭のハラスの燻製は温度を気にせず作れるのでとても簡単です。
簡単に作れるレシピをご紹介します。
- 鮭のハラスに味をつける
鮭のハラスにブラックペッパーを振りかけ、キッチンペーパーの上に並べて冷蔵庫で一晩置きます。 - 温燻で燻す
冷蔵庫で放置すると水分が抜けます。
燻製器を準備し煙が立ったら、鮭のハラスを網の上に乗せて弱火で20分ほど燻します。 - 味を落ち着かせる
粗熱が取れるまで放置し、味を落ち着かせれば完成です。
燻製が簡単に作れるおすすめの燻製器
燻製器があれば、食材と燻製材をセットするだけなので簡単に燻製が作れます。
最後におすすめの燻製器を3つご紹介します。
ユニフレーム「フォールディングスモーカー」
高さがあるので、温度変化が作り出しやすく冷燻もできます。
上部にフックが付いているので、ぶら下げて燻すこともできます。
スモーキーフレーバー「オーブン燻製機」
氷を使うことで、簡易的な冷燻もできる燻製器です。
軽量でコンパクトですが、耐久性もあるので使いやすいです。
煙と温度調節ができるので自分好みの燻製が作れる本格的なアイテムです。
SOTO「燻家(スモークハウス)」
ダンボール製の燻製器です。
冷燻に対応していませんが、燻製をするのに必要なものがセットになっています。
燻製初心者の方におすすめです。
まとめ
燻製は、キャンプの醍醐味の一つです。
燻製器やスモークチップなどの道具を揃えれば、初心者でも簡単に作ることができます。
ぜひ、この記事を参考に、キャンプで美味しいサーモンの燻製を作ってみてください。