テントに開いた穴を補修する方法やおすすめアイテムと応急措置

最終更新日:2022/04/03

テント 穴 補修

キャンプ用のテントは、使う回数が増えるごとに、穴が開いたりするものです。しかし、その穴を補修せずにそのままにしておくと、大事なテントが劣化するだけではなく、快適なキャンプを過ごせない可能性があります。
大事なテントを長く使うためにも、開いてしまったテントの穴は、補修をして使いましょう。
今回の記事ではテントの穴の大きさ別の補修方法や、おすすめの補修アイテムなどをご紹介します。また、キャンプ場の応急措置として使える便利な補修アイテムもお伝えします。

テントに穴がが開いてしまう主な原因

気付いたら、もしくはうっかりしてテントに穴が開いてしまう。
キャンプでテントを使っているとこのようなハプニングは常に起こり得ます。
テントに穴が開く一番の原因は、焚き火の火の粉が飛んでしまうことです。
その他に、テントの近くで調理をしていて、風で炭火が飛んでしまったり、バーナーやランタンが倒れてしまったりなどが考えられます。
また、岩や石の上にテントを設置してしまった時、キャンプ道具を運んでいる際にぶつかってしまった、木の枝を切っている時に刃物が当たってしまったなど、テントに穴が開く原因はあらゆるところにあります。

テントに穴を開けないようにするには、とにかくテントの近くで焚き火を始めとした火を使う作業をしない。そして、引っ掛けやすいものに注意をするなどが一番効果的な方法です。

テントに穴が開くと起こること

上記のように、テントに穴が開くきっかけは、キャンプをする上では避けられない問題です。
それでは、テントの穴はそのまま補修をせずに使い続けても問題はないのでしょうか?
テントにちょっとした穴が開いた程度の場合、気にならない方ならそのままでもかまいませんが、テントに穴が開くことによって、さまざまなトラブルが発生する可能性があります。

  • 虫が侵入する
  • 雨漏りをしたり、風が入ってくる
  • 既存の穴に何かを引っ掛けてさらに大きな穴になってしまう

このように、テントの穴は放置をしておくと、楽しいキャンプに思わぬトラブルが起こることが考えられます。
それでは、快適にキャンプができるよう、テントの穴を補修する方法や、おすすめのアイテムを以下でご紹介します。

小さなテントの穴を補修する方法

焚き火などの火の粉で開いた無数の小さな穴、または、何かを刺してしまった穴、ちょっとした縦穴を補修する方法をご案内します。

小さな穴を補修するには、「補修剤」を使う方法がおすすめです。
補修剤は、補修した穴に直接補修剤を塗って乾かすだけで完了するので、とても便利です。
また、補修剤を使う方法は、補修場所が目立ちにくく、しっかりと防水されるので雨漏りの心配がありません。

テント補修剤の使い方

  1. テントの穴や傷の部分の汚れを拭き取ります
  2. テント生地の裏側に穴を塞ぐように補修剤を塗ります
  3. 12時間以上乾燥させて補修完了です

乾燥させた後の補修剤は、柔軟性があり、薄い膜のようになるので、テントをたたんだときに気になりません。

小さなテントの穴におすすめのテント補修剤

キャプテンスタッグ:「シームグリップ」

テントの他、椅子やタープなどのキャンプギアの補修にも使えます。
強い粘着力で、布の縫い目の防水加工用としてもおすすめです。
また、レインウエアにも使えます。
補修材用のブラシが付属で、補修場所へ塗りやすいところも魅力です。

国際技術貿易:「スポーツグー」

テントの他、アウトドアシューズ、マリンスポーツのギアなどあらゆるスポーツやアウトドア用品の補修に使える補修剤です。
補修後の防水性が高く、滑り止めの効果もあります。
乾燥後の補修剤は、ゴムのような質感になります。

カンボウプラス:「ぺタックスボンド」

テントやシートの強力接着剤です。
テントの補修の他、テント穴を生地で塞ぐ時にも使えます。

大きなテントの穴を補修する方法

引っ掛けてしまったり、刃物などでついてしまった大きな穴は、キャンプ中に気付くことが多く、早めの処置が必要です。

テントに開いた大きな穴の補修には、「リペアシート」を使う方法がおすすめです。
リペアシートには、シールタイプとアイロンタイプの二種類があり、シールタイプはすぐに貼って補修ができるので、キャンプ場へ持って行くのに便利です。
一方、アイロン式は熱で接着するので、接着力が高い特徴があります。

テントリペアシートの使い方

  1. テントの穴の汚れを拭き取り乾燥させます
  2. テントの穴よりもリペアシートを大きく丸くカットします
  3. カットしたリペアシートを穴に貼り付けます

アイロンタイプのリペアシートの場合は、貼り付けてアイロンをかけます。

大きなテントの穴におすすめのリペアシート

ギアエイド:「テニシアスリペアテープ」

強力な粘着力があり、あらゆる素材に使えるリペアテープです。
いくつかのカラーバリエーションがあり、PCV素材でクリアなテープなので、補修後が目立ちにくいところも魅力です。

ケニヨン:「リペアーテープ ナイロンタフタ」

テントの他、雨具などにも使えるナイロン製のリペアテープです。
テント用のカラーバリエーションが豊富なので、目立ちにくい補修が可能です。

メーカー専用のリペアシートもおすすめ

テントなどのアウトドア用品を製造しているメーカーやブランドは、専用のリペアテープを販売していることも多く、同じ素材の生地、同じ色のリペアテープで補修できるところが魅力です。

コールマン:「シームシーラー&リペアシート」

アイロンタイプのリペアシートです。
テントの穴には、シートを使って補修します。
シームシーラーは、テントやタープの縫い目に塗って防水機能を目的とするアイテムです。

DOD:「テントリペアシート」

シールタイプのリペアシートです。
カラーは、タン、ブラック、ベージュの3色です。

ロゴス:「neosテントリペアシート(3pcs)」

シールタイプのリペアシートです。
一つのパッケージにロゴスのテントの配色にあわせたシートが3色入っています。
テントの穴の補修の他、リュックサックや雨具の応急補修用として使えます。

モンベル:「リペアシート」

シールタイプのリペアシートです。
半透明なので、さまざまな生地で使える便利なリペアシートで、ストレッチ性もあるため、貼りやすく、補修後も使いやすいタイプです。
ただし、P.V.C、シリコーンコーティングされた生地には使用不可です。

テンマクデザイン:「TCリペアシート」

シールタイプのリペアシートです。
TC生地の他、VC生地にも使用可能で、カラーはサンドのみです。

テントのメッシュに穴が開いた場合は

虫の侵入を防いでくれるメッシュは、穴が開いてしまってはテントの中で過ごす時に不安です。
メッシュに穴が開いた時にもテントと同様に補修をしましょう。

メッシュの穴の補修には、「メッシュリペアシート」を使う方法がおすすめです。
使い方はとても簡単。

  1. メッシュの穴の周りの汚れを拭き取る
  2. 穴が開いたメッシュの部分にメッシュリペアシートを貼り付ける

メッシュリペアシートは、テントに使われているメッシュと同じ素材を探すことは難しいですが、虫の侵入を防ぐためには早めに補修をしておきましょう。
テントのメッシュ用のメッシュリペアシート以外にも、網戸用補修シールなども効果的ですので、ホームセンターや100均で購入されてはいかがでしょうか。

自分では補修できないテントの穴には

これまでご紹介してきた補修方法でテントの穴が補修できない場合は、お持ちのテントメーカーやブランドに修理を依頼するのも一つの方法です。
例えば、スノーピークのアフターサービスでは、オンラインでの修理受付が可能で、修理途中の状況なども確認できます。
その他に、濡れてしまったテントやタープなどのキャンプギアの乾燥サービスなどもあります。

プロにお願いをするテントの穴の補修は、メーカーやブランドのアフターサービスを利用する他に、テント修理の専門業者やテントを扱う店舗、大型スポーツセンターなどでも受け付けてもらえます。

キャンプ場でテントに穴が開いてしまったときの応急補修

キャンプ場でテントに穴が開いてしまっていることに気付いた場合、小さなものなら、自宅でしっかりと補修できますが、テント内で過ごすのに支障を来たすような穴の場合、すぐにテントの補修が必要です。
テントの穴におすすめの応急補修用のアイテムをいつくかご紹介します。

テントの穴の応急補修に便利なアイテム

補修テープ

多目的用の補修テープは、とりあえずテントの穴を塞ぐためには便利なアイテムです。
中でも防水性やストレッチ性のある補修テープなら、テントを折りたたんだ時にもはがれにくいのでおすすめです。

ガムテープ

ガムテープを使う補修方法は、もっとも簡単ですが、防水性はもちろん耐久性もあまり期待できないので、とりあえずの補修方法として使いましょう。

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