火消し壺とは?バーベキュー後の炭の処理や再利用法を学ぶ!

最終更新日:2019/09/24

バーベキューを楽しんだ後は、火の元の処理をしっかりと行わなければなりません。

それには、炭の処理をきちんと行う必要があります。

バーべキュー場によっては、炭捨て場を完備している施設もありますが、そのような場所ばかりとは限りません。

間違っても、土に埋めて捨ててしまうようなことのないようにしましょう。

当記事では、使用後の炭の処理法から再利用方法についてお伝えしていきます。

バーベキューの炭の消し方

バーベキューを楽しんだ後は、しっかりと火が付いた炭を鎮火させることが肝心です。

これを怠ると、火事や事故に繋がる可能性があります。

自宅の庭などでバーベキューをすると、いずれ消えるからとそのまま放置して鎮火を待つ方がいますが、危険なので絶対にやめましょう。

水で消す

不要な鍋や、金属製のバケツに水を張り、その中に炭火を入れて消します。

この場合、バーベキューコンロや七輪に直接水を入れたり、かけることはやめましょう。

蒸気が舞い上がり、火傷する恐れがあります。

また、コンロや七輪の素材を劣化させる原因にもなってしまいます。

もっとも確実な方法での消火にはなりますが、この炭を次回再利用することを考えると、乾燥させるのに時間がかかってしまいます。

火消し壺

火消し壺というのがあるのをご存知でしょうか。

これは、まだ燃えている炭をトングで掴み、火消し壺に入れて蓋をするだけで、炭の火を消してくれるという優れものです。

この火消し壺で、鎮火した炭は消し炭となって、簡単に次回のバーべキューで再利用することができます。

消し炭にするために!おすすめの火消し壺

消し炭は、一度燃えているので小さくなっていますが、再利用する時には、火が付きやすい優れた炭に進化しているのでとても便利です。

その、消し炭を作る役目を果たしてくれるのが、前章でご紹介した火消し壺です。

火消し壺は、バーベキューのマナーであるともいわれています。

火消し壺を使って、良い消し炭を作るには、湿気を避けた環境で火消し壺を保管することが大切です

以下、おすすめの火消し壺をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

キャプテンスタッグ 火消しツボ和膳亭

陶器の火消し壺になります。

蓋は、ロック式になっていないため、自宅での使用をおすすめします。

サイズもコンパクトなため、少人数のバーベキューに向いているでしょう。

スノーイーグル 火消しバケツ

ブリキのバケツの火消し壺です。

金額もお手頃なので、まずは試してみたい方におすすめです。

蓋に取っ手がついているので、燃えている炭を入れた状態でも蓋の開け閉めが便利です。

ロゴス ポータブル火消し壺

スタイリッシュなデザイン性に富んだ火消し壺です。

蓋がねじ込み式であることが、転倒した際にも安心であると好評です。

しかし、一部のユーザーからはこの蓋の閉め方に慣れるまで、扱いにくいとの声もあります。

おしゃれな道具にこだわっている方にぜひおすすめしたい火消し壺です。

これらの火消し壺を使って、炭を再利用できれば、炭代を節約できた分、美味しいお肉にコストをまわすことができるでしょう。

自宅にあるものを再利用!火消し壺の代用になる?!

火消し壺のご紹介をしましたが、実は自宅にあるような身近なものでも火消し壺の代用品になります。

それは、お菓子の缶やペンキ缶です。

また、使わなくなった蓋のついた鍋でも代用できます。

酸素を遮断できる空間を作ることが鎮火に繋がるので、陶器やブリキ、アルミ製など、不燃材での蓋のついた容器であれば基本的に代用できます。

その代わり、バーベキュー会場に車などで移動する際には、既製品のように蓋がしっかりと閉まる設計にはなっていないため、ベルトで固定したりするなどの工夫が必要になります。

そして、注意する点を挙げると、炭を入れた後にしっかりと蓋で密閉してしまうと、缶が爆発し大破してしまうという恐れがあります。

これは、空気の膨張熱による破裂です。

蓋は、適当に置く程度でも、火は鎮火しますので、きつく蓋をしないように気を付けましょう。

まずは、欲しい火消し壺に出会うまでは、自宅にある物を再利用して使ってみるというのも良いでしょう。

バーベキューにあると便利!火おこしから消し炭まで

火消し壺について、既製品から身近な物による代用ができることなどがわかりました。

火消し壺には、バーベキューで一番苦労する火おこしにも一役買う火消し壺があります。

それは、火消し壺と火おこしキットがセットになっているアイテムです。

火消し壺の中にチャコールスターターが完備されているので、両者を必要としている場合、コンパクトに持ち運ぶことができ非常に便利です。

使い方は、グリルの上に、木炭を入れたチャコールスターターをセットします。

火をつけた新聞紙をチャコールスターターの下部に置き、下から燃焼させていきます。

すると、みるみるうちに炎が大きくなり、しっかりと燃焼をはじめた木炭が出来上がります。

そして、バーベキュー終了後は、火消し壺の中に燃えている木炭を入れます。

火消し壺の中で鎮火した木炭は、酸素が少なくなって消火するため、燃え尽きてしまうことがなく消し炭といって、次回に再利用できる炭になります。

このように、火おこしから鎮火まで一度にできるアイテムは、キャプテンスタッグ社から「大型火消つぼ 火起こし器セット」という名称で販売されています。

ぜひ参考にしてみてください。

バーベキューに使う炭を節約!消し炭を再利用

バーベキューに必要な炭の量を考えたことはありますか。

あまり、意識したことのない方のほうが多いかもしれませんが、意外と消費する量は侮れません。

一般的な目安ですが、大人一人で1時間に1キロを消費するといわれています。

そんな時に、消し炭を次回のバーベキューに再利用できたら助かりますよね。

しっかりと乾燥している消し炭であれば、着火が良いので、火おこしに手間取りません。

火持ちが良い備長炭も、一度消し炭にしてしまえば、次回火をつける時に苦労しません。

このように、消し炭にすると再利用できる木炭は、バーベキューの頻度が重なるシーズン時期には大活躍するアイテムです。

ぜひ、火消し壺を利用して、エコな消し炭を作ってみてください。

バーベキュー以外の使用後の炭の再利用方法

消し炭の素晴らしいところは、バーベキュー以外にも、他の用途にも再利用ができるということです。

どのような用途に再利用できるかご紹介します。

消臭剤

トイレや、靴箱、冷蔵庫などに、乾燥させた消し炭を置いておきましょう。

消臭効果を発揮して、空気を快適にする効果があります。

除湿剤

タンスや水回りなど、水分が発生しやすいところに置くと、除湿効果があります。

土壌改良剤

粉々にした消し炭を、ガーデニングや畑などの土に混ぜてみましょう。

木炭の多孔性が土の中の空気の流れを良くしてくれます。

このように、消し炭にすることで、生活の一部に潤いを与えてくれるアイテムとしても活躍します。

バーベキューで使用した炭は捨てないで再利用しよう

バーベキューで使用した炭には、さまざまな再利用方法があることがわかりました。

それには、火消し壺を使ってまずは消し炭にすることが基本です。

しっかりと乾燥させることで、再びバーベキューの燃料として、または消臭剤や除湿剤としても幅広く活用できます。

金額が高い備長炭や白炭も、消し炭にすることで長く使用することができれば、コストパフォーマンスの良い燃料になります。

ぜひ実践してみてください。

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