焚き火におすすめのクッカー厳選7点!素材ごとの違いもご紹介

最終更新日:2024/05/12

焚き火におすすめのクッカー厳選7点!素材ごとの違いもご紹介

キャンプでの焚き火を利用した直火料理は、アウトドアならではのワイルドさにあふれていて食事の楽しみを増すものですよね。
おいしい焚き火料理を作るために、欠かせないのがクッカーです。

この記事では、クッカーの素材についてご説明した上で、焚き火調理におすすめのクッカーをご紹介します。頑固な煤汚れを簡単に落とすアイテムもご紹介しておりますので、クッカーの手入れに困っている方もぜひご覧ください。

クッカーとは

クッカーとは、調理や炊飯に使用する金属製の小型調理器のことで、コッヘルとも呼ばれています。
鍋やフライパンを指しますが、アウトドア用のものは家庭で使うものよりもコンパクトで、持ち運びしやすいようにいろいろ工夫されていますよ。
取っ手を折りたたむことができたり、積み重ねてコンパクトに収納できるものが多いです。
クッカーは焚き火やバーナーで直火で調理することもでき、さまざまな素材や形があります。

クッカーの素材

クッカーの素材には、鉄・チタン・ステンレス・アルミなどがあり、それぞれ特徴が違います。
素材ごとの特徴を把握して、ご自身のアウトドアスタイルに合ったアイテムを選びましょう。

ダッチオーブンやスキレットが該当する鉄製のクッカーは、熱に強く最も焚き火料理に向いていると言えるでしょう。
厚みがあり重いのでじっくり食材に火が通り、驚くほどおいしい料理を作ることができます。
家庭でも活躍するクッカーですが、重量があるのでソロキャンプや登山などには向いていません。

チタン

チタン製のクッカーは非常に軽く、耐食性や耐久性にも優れていることが特徴です。
強度もあるので長距離の持ち運びにも便利です。
直火に対応できますが煤がつく上に熱伝導率が悪く、火の通りにムラがあります。

チタンマグをバーナーなどで利用している写真もSNSで見かけたりしますが、製品によっては「直火にかけないでください」と注意書きがあります。
特に、ダブルウォールになっているダブルマグは直火にかけると中の空気が膨張し、マグカップが変形してしまうこともあるようです。
チタンマグカップは、注意書きに従って使用しましょう。

ステンレス

ステンレス製のクッカーは、焦げや錆が付きにくく、頑丈で手入れがしやすいことが特徴です。保温性にも優れているので料理も冷めにくいですよ。
しかし、熱伝導率が悪いため火の通りがムラになりやすく、お米などはふっくら炊けない場合があります。
保温性が高く錆びにくいという特徴を生かし、焚き火に使うにはステンレス製の焚き火ケトルなどがおすすめです。

アルミ

アルミ製のクッカーは、軽くてリーズナブルなものが多いのが特徴です。
熱伝導率が高く火の通りが早いので、手早く調理したい方にもおすすめですよ。
軽量で携帯性に優れますが、強度が低いので変形しないよう、持ち運びには注意が必要です。
焦げ付きにくいので焚き火での調理に向いている素材ですが、保温性が低いので料理は冷めやすいでしょう。

焚き火調理にはアルミ製のクッカーがおすすめ

クッカーの各素材について、特徴をご説明してきました。
物理的に最も焚き火用として向いているのは鉄製ということになりますが、重量があるので持ち運びには適していません。

その点を考えると身軽に過ごしたいアウトドアは、軽くて熱伝導率の良いアルミ製クッカーが、焚き火用としておすすめです。
火の通りが速いので、炒め物などのほかに炊飯も焚き火を利用して、手早く完成させることができますよ。

焚き火で使ったクッカーの煤汚れの手入れ方法

煤というと薪ストーブの煙突掃除などの印象が強いかもしれませんが、焚き火の炎も不完全燃焼ですので、調理器具に煤が付きやすいです。
炭素やタールからなる煤汚れは、油汚れなどとは異なりますので洗剤では落とすことができません。

そこでここからは、焚き火料理をした後のクッカーの煤汚れの落とし方についてご紹介しましょう。
用意するものは、100均などでも販売されているスチールウールたわしと、酢。
スチールウールたわしはスチールたわしなどとも呼ばれ、スチール(鋼)製の細い繊維でできている金属製品を磨く道具です。

タワシという名前がついていますが非常に細い繊維でできているため、やわらかいスポンジのような見た目ですよ。

キッチンによくある金たわしよりもずっと目が細かいので、大切なクッカーに傷がつきにくいのです。

煤汚れの洗い方

重曹を使った方法もよく紹介されていますが、アルミ製クッカーに重曹を使用すると黒ずんでしまうため、ここでは酢を使った方法をご紹介します。

酢がない場合は、クッカーを水につけてスチールウールたわしでこするだけでも煤汚れを落とすことができますが、コーティングが剥がれないよう軽くこするようにしましょう。

  1. 洗いたいクッカーよりも一回り大きい鍋を用意して、水と大さじ2杯ほどの酢を入れる
  2. 鍋を数分煮立て、そのまま数時間置いておく
  3. スチールウールたわしで軽くこする

焚き火対応のおすすめ人気クッカー

焚き火に使うことができる、おすすめのクッカーをご紹介します。
素材やサイズ、形状など、シチュエーションに合ったクッカーを見つけてくださいね。

モンベル アルパインクッカー14+16

軽く火の通りが早いアルミ製のクッカーセットです。アルパインクッカー14とアルパインクッカー16のセットに、アルパインフライパン16が付属しています。
同シリーズのアルパインケトルと一緒に使う方も多いようです。

スノーピーク ヤエンクッカー

ヤエンシリーズは、グループ登山での調理のしやすさを高めた調理器具です。
フライパンとポットがセットになった浅型クッカーですが、スタッキングできるので携行性にも優れます。
蓋付きポットとフライパンを組み合わせて、幅広く調理ができる実用的なクッカーです。

ユニフレーム 山クッカー角型

パッキングしやすい角型のアルミ製のクッカーセットです。
角型のラーメンや食パンなども、そのまま持ち運ぶことができますよ。
大小の鍋とフライパンのセットで、すべてコンパクトにスタッキングすることが可能です。

コールマン パックアウェイソロクッカーセット

拭くだけできれいになるコーティングが施された、熱伝導率の良いアルミ製のソロ用クッカーセットです。
外側には傷を防ぐ硬質アルマイト加工が施されています。
シリコン加工された、熱くなりにくいハンドルも魅力です。

キャプテンスタッグ トレッカー アルミソロクッカーセット

耐食性の高い硬質アルマイト加工が施された、ポットとミニポットのアルミ製クッカーのセットです。
調理しやすい目盛り付きで、スタッキングもでき、収納袋も付いています。

カクセーSOLA(ソラ)キャンピング鍋 4点セット

鍋の大・小と、皿やフライパンが兼用できる蓋が揃ったステンレス製のクッカーセットです。取っ手は折りたたむことができ、コンパクトにスタッキングできます。不織布の収納袋も付いています。

SOTO(ソト)アルミクッカーセット

クッカーの大と小がセットになった、収納ケース袋付きのアルミ製のクッカーセットです。バーナーなどもスタッキング収納できます。

クッカーは単品を購入すべきか、セットで揃えるべきか

クッカーは、さまざまなサイズのものをスタッキングしたセットになっているものも多いですが、もちろん単品で購入できるものもあります。
クッカーは単品で購入して、後から必要なものを買い足していくのが良いのでしょうか?

人数にもよりますが、おすすめはセットで購入し、シチュエーションに応じて持って行くクッカーをピックアップする方法です。

クッカーをセットで購入することのメリットの一つとしては、単品購入よりも安くなることが挙げられます。
ですが、クッカーによっては使わないものも出てくる可能性がありますよね。

クッカーセットを購入する際は、キャンプスタイルなどからセット内容をよく検討し、その上でクッカーの特性などから最適なクッカーセットを選ぶと良いでしょう。

こちらも合わせてご覧ください。