テントの中で快適に眠ることができるコット。名前を聞いたことがあってもよくわからないという方もいらっしゃると思います。
そこでこの記事では、コットやテントコットについてやコットの種類やおすすめの理由についてご説明します。
また、注意点や選び方、おすすめのコットもご紹介します。ぜひ参考にしキャンプで快適な眠りにつきましょう。
キャンプのテントコットとは?
コットは簡単に言えば持ち運びができるコンパクトベッドのことで、テントの中などに設置するだけで、地面から離れて眠ることができ地面の冷えや凹凸などを感じずに快適に眠ることができます。
軽量でコンパクトなものもあるので、登山キャンプなど荷物を減らしたい場合でもおすすめのアウトドア用品です。
また、テントとコットが1つになったテントコットというアイテムもあります。設置が簡単で使いやすいアイテムですが、収納サイズが大きく重さもあるので、車移動でのキャンプにおすすめです。
コットはキャンプでより快適に過ごすことができるアイテムですが、種類もありますし、注意点もあります。下記でコットについて詳しくご説明します。
コットにはローorハイの2種類がある
コットは高さの違いで「ローコット」と「ハイコット」に分けられます。それぞれに特徴があり、キャンプのスタイルによってどちらのコットが合うかが変わります。
自分のスタイルに合うコットを選ぶために、ローコットとハイコットの違いについてを知っておきましょう。下記で、ローコットとハイコットの特徴をご説明します。
ローコット
ローコットは高さが20cm~30cmほどのタイプのもので、高さがない分コンパクトで軽量なので持ち運びがしやすいです。
狭いテントの中にあっても圧迫感が少なく、重心が低いので安定感があり寝やすいです。
ローコットは高さがないので地面の冷えなどの影響を受けやすく、コットの下に荷物をおくスペースがあまりないのがデメリットです。
ハイコット
ハイコットは高さが40〜50cmほどで、地面から離れているため、地面の冷えなどの影響を受けにくく快適に過ごせます。
また、高さがあるので座りやすくソファや椅子としても使え、ベッドと兼用できるのも嬉しいメリットです。
下にたくさんものを置けますが、ローコットに比べると大きいので、重さもありかさばります。また、狭いテントの中に置くと圧迫感を感じることもあるので注意が必要です。
コンパクトで軽量なローコットがおすすめの理由
ローコットもハイコットもそれぞれに特徴があり、どちらも魅力的なものですが、ソロキャンプに持っていくならローコットがおすすめです。
ローコットがおすすめな理由を4つの項目に分けてご説明します。迷ったときの参考にしていただければと思います。
収納性抜群でかさばらない
ローコットは高さがない分コンパクトに収納でき小さめなタイプのものが多いので、かさばらずに持ち運びができます。
ソロキャンプなど人数がいない場合は、すべて自分で持ち運ぶことになるので、小型で簡単に持ち運べるアイテムは大きなメリットになります。
身軽に行動できる
ローコットはコンパクトに収納でき軽量で持ち運びやすいだけでなく、椅子の代わりとしても使えるでおすすめです。
ハイコットに比べると低くて座りにくいですが、十分椅子としても使えます。椅子を持たずにキャンプに行けるので、荷物を最小限にできるのも嬉しいポイントだと思います。
圧迫感がない
ソロキャンプなど人数の少ないキャンプだとテントが小さめなことが多いと思います。そのため、高さのあるハイコットを使うと圧迫感があり、寝にくく感じるものです。
しかし、ローコットは小さめのテントでも圧迫感を感じずに使えるので、ソロキャンプなどを行う方に特におすすめです。
安定感がある
ローコットは重心が低いので安定感があり、寝ているときに倒れるなど心配になることがありません。
ワイドタイプのローコットだと寝返りも安心してできるので、より快適に眠りに付きたい場合はワイドタイプのローコットがおすすめです。
ローコットのデメリットと注意点
ソロキャンプにはローコットがおすすめでメリットがたくさんありますが、メリットだけでなくデメリットもあります。
上でもご説明しましたが、ローコットは地面との距離が近いので、地面の冷えなどの影響を受けやすいのがデメリットです。また、キャンプでは虫も多くいるので虫の被害にも遭いやすくなります。
ローコットを選ぶ上での注意点は、このデメリットに対応できるように、地面の冷えなどを遮断できるキャンプマットなどを用意したり、虫よけを塗るなど対策をするようにしましょう。
その他押さえておきたいコットの選び方
上ではコットの高さの特徴についてをご説明しましたが、コットの違いはほかにもあります。
自分のスタイルにあうコットを選ぶためにも、押さえておきたいポイントはいくつかあります。
コットの選び方について「コットの幅・長さ」「生地の張り」「展開方法」にわけてご説明します。
コットの幅・長さ
コットの幅や長さにも種類があり、幅・長さによって寝心地が変わります。
一般的なシングルサイズのベッドは幅100cm弱×長さ200cm弱で、セミダブルで幅120cmほど×長さ200cm弱です。
一般的なコットは幅約60cm×長さ190cmほどなので、少し狭さを感じる方もいらっしゃるかと思います。
種類によっては幅の広いコットもあり、幅80cmのコットワイドサイズなどもあるので、より快適に眠りたい場合は幅の広いタイプのものを選びましょう。
生地の張り
コットはパイプなどの骨組みに生地を張って組み立てるので、生地の張りは商品によってさまざまです。
生地に張りがあると体が沈みこまずに眠れるので寝心地が良い傾向ではありますが、好みが分かれるところでもあるので、実際に商品を触り確かめることがおすすめです。
また、生地の素材も厚手のものや柔らかいものなど種類があり、素材によって感じ方も変わります。可能であれば実際に寝てみて快適に感じるものを選ぶようにしましょう。
展開方法
コットの展開方法は主に2タイプあり、脚を広げるだけで設置できるタイプと、組み立てて設置するタイプがあります。
脚を広げるだけのタイプは、とても簡単に設置ができるので女性や子供などにおすすめですが、コンパクトに収納することができないので、できるだけ荷物を小さくしたいソロキャンプなどには不向きです。
組み立てるタイプは、部品がバラバラになっているので設置するのに時間がかかりますが、コンパクトに収納できるのでソロキャンプなど荷物を小さくまとめたい方におすすめです。
軽量なコンパクトローコットのおすすめ商品
ローコットはハイコットと比較すると安い価格のことが多いですが、人気があるアイテムなので、いろいろなメーカーで作られていて選ぶのも迷うと思います。
また、ローコットの中でもより軽量なものは、高価な素材を使っていることも多く値段が高くなりがちです。
種類も豊富にあり価格も違うのでたくさんの商品を見て、自分に合うものを選ぶことがおすすめです。下記でおすすめのコンパクトローコットをご紹介します。
モンベル
アウトドアブランドのモンベルでは高機能で扱いやすいコットを作っています。
モンベルのヘリノックスのシリーズの中で、コット最軽量なのが「ライトコット」です。重さはバッグ込みで1.26kgでとてもコンパクトなので、片手でも簡単に持ち運びができます。
また、幅が広めにできている「コットマックス」もおすすめです。幅が75cmあり他のタイプのものと比べると大きい作りですが、コンパクトに収納でき重さはバッグ込みで2.96kgです。
どちらも軽量ではありますが、強度や柔軟性は優れているのでアウトドアのシーンでも安心して使えます。
ロー&ハイどちらも対応可能な2wayローコットもおすすめ
高さの違いで、ローコットとハイコットがあるということをご説明してきましたが、1つのコットでどちらにも対応できる2wayタイプのコットもあります。
高さを変えることができれば、ベッドとして使うときはローで安定して眠り、椅子として使うときはハイにして座りやすくするなど、シーンに合わせて使うことができるのでとても便利です。下記で2wayコットでおすすめを2つご紹介します。
オガワ
オガワの「ハイ&ローコットワイド」は脚の差込口を変えるだけで高さ調節ができ、ローの場合は25cm、ハイの場合は42cmになります。
脚の下の部分に黒いボールのようなものが付いているので、見た目が可愛らしくみえるのもおすすめのポイントです。
脚を斜めにさす作りなので強度が気になる方もいらっしゃると思いますが、耐荷重は120kgあるので、安心して使えると思います。
コットの重さは約5.2kgと少し重さのあるコットではありますが、見た目もよく使い勝手が良いのでおすすめです。
qualz
qualzの「2WAYライトビームコット」は、リーズナブルな価格なのに高さ調節もできコスパが良いと評判のコットです。
脚の差込口を変えることで高さ調節ができ、ローの場合は22.5cm、ハイの場合は36.5cmにできます。
耐荷重は約100kgで、重さは約3.3kgです。コンパクトに収納できますし、設置も比較的簡単なので使いやすいコットです。