アウトドアで味わう食事はキャンプのお楽しみですよね。
バーベキューグリルだけでなく焚き火を楽しむ焚き火台でも、調理可能なものを選べばキャンプ飯を存分に楽しめます。
そこでこの記事では焚き火台で作る簡単でおいしいキャンプ料理をご紹介します。
また焚き火で飯盒(ごう)を使ったおいしいご飯の炊き方もお伝えしているので、充実の焚き火ご飯を楽しむための参考にしてください。
焚き火台を使って焚き火飯を楽しもう
焚き火はキャンプの最大の醍醐味のひとつです。しかし、焚き火はやり方を間違えると、火傷をしたり、最悪の場合火災を起こすなどの危険もあります。そのため、多くのキャンプ場では直火での焚き火を禁止しています。
キャンプで焚き火を楽しむためには「焚き火台」が必要です。焚き火台は、一般的なバーベキューコンロよりもサイズが小さく、持ち運びしやすいものが多く、焚き火だけでなく調理も可能なタイプもあります。
焚き火台を選ぶ際は、以下のポイントを押さえておくとよいでしょう。
- サイズや重さは、キャンプスタイルや持ち運びやすさに合わせて選ぶ
- 素材は、耐久性や耐熱性、錆びにくさなどを確認する
- 機能は、焚き火台単体で調理ができるか、オプションで網やグリル台を取り付けられるかを確認する
焚き火台は、焚き火だけでなく調理もできるタイプを選ぶと、キャンプの楽しみが広がります。グリル網が付属しているものや、オプションで網やグリル台を取り付けられるものもあるので、焚き火料理を楽しみたい方は、そういった焚き火台を選ぶとよいでしょう。
また、ソロキャンプ用の焚き火台にも、一人サイズのコンパクトさながら、小さな鍋を乗せて料理が楽しめるタイプがあります。
焚き火で作る簡単キャンプ料理
焚き火で作る簡単キャンプ料理には、大きく分けて「ホイル焼き」と「焼くだけ」の2種類があります。
ホイル焼き
アルミホイルなどで包むだけでほかに特別な道具がいらず、後片付けもラクラクなホイル焼きでは、さまざまな食材や料理を作ることができます。
例えば、
- 肉や魚、野菜をシンプルに焼く
- 野菜やきのこを炒め煮にする
- パスタやご飯を炊く
など、さまざまなアレンジが可能です。
焼くだけ
焚き火に入れるだけで焼き上がる食べ物は、以下のようなものです。焼き上がり時間の目安もあわせてご紹介します。
- サツマイモ:約60分
- ジャガイモ:約50分
- タマネギ:約40分
- シイタケやしめじなどのキノコ類:約20分
サツマイモ、ジャガイモ、玉ねぎは、焼いた後に竹串を刺してみて、スッと入ればOKです。
また、春に旬を迎えるタケノコやトマト、リンゴなども、焚き火で焼くと香ばしくておいしくいただけます。
ホイル包みのコツ
定番のサツマイモ、ジャガイモ、タマネギなどをおいしく焼き上げるには、ちょっとしたコツがあります。以下にご紹介します。
- アルミホイルだけでなく、濡らした新聞紙も使うと、よりおいしく仕上がります。
- 食材を新聞紙で包んで一度水で濡らしてからアルミホイルで包むと、水分が蒸発して旨味が閉じ込められます。
- 水分が多いタマネギやキノコ、トマトなど野菜や果物を包むときには、アルミホイルを2重に包むと、焦げつきにくくなります。
- 食材に合った包み方を覚えておけば、失敗を防ぐことができます。
焚き火にセットするだけでできるレシピ
焚き火で作るローストビーフは、高級感があり、作るのが難しそうなイメージがありますが、実はとても簡単です。
焚き火でじっくりと焼き上げるローストビーフは、肉の旨味が凝縮されて、とてもおいしく仕上がります。
ローストビーフの簡単な作り方
材料(4人分)
- 牛もも肉(ステーキ用) 500g
- 塩 小さじ1
- こしょう 少々
- ローズマリー 少々
- タイム 少々
作り方
- 牛もも肉は、常温に戻しておく。
- 牛もも肉の表面に、塩、こしょう、ローズマリー、タイムをふる。
- アルミホイルを広げ、牛もも肉をのせる。
- アルミホイルをぴったりと包み、焼き網にのせる。
- 焚き火の上に焼き網を置き、弱火でじっくりと焼く。
- 牛もも肉の厚さや好みに合わせて、焼き時間を調整する。
焼き時間の目安
- 厚さ5cmの場合:約2時間
- 厚さ3cmの場合:約1時間30分
焼き上がりの確認
牛もも肉の中心部に、竹串を刺してスッと通れば、焼き上がりです。
ポイント
- 牛もも肉は、常温に戻しておくと、火の通りが均一になります。
- 焼き過ぎると固くなってしまうので、焼き時間には注意しましょう。
- アルミホイルをぴったりと包むことで、肉の旨味が逃げるのを防ぎます。
ダッチオーブンを使ったおすすめの焚き火飯
焚き火で食べるスペアリブは、アウトドアでしか味わえない特別な一品です。ダッチオーブンでじっくりと煮込んだスペアリブは、肉汁たっぷりで、甘辛い味付けが絶妙です。肉にワイルドにかぶりつくと、そのジューシーさに思わず笑みがこぼれます。
今回はコーラで味付けするレシピをご紹介します。コーラで味付けすると、肉の旨味が引き立ち、甘辛い味付けがクセになります。また、コーラの炭酸成分が肉の繊維をほぐし、柔らかく仕上げてくれます。
簡単スペアリブの作り方
材料(4人分)
- スペアリブ 450~500g
- 塩コショウ 適量
- コーラ 500cc
- 醤油 100ml
- みりん 100ml
作り方
- スペアリブは、骨の周りの余分な脂を取り除き、塩こしょうをふる。
- ダッチオーブンにスペアリブを入れ、コーラ、醤油、みりんを加える。
- 蓋をして、弱火で約2時間煮込む。
- 時間になったら、蓋を開けて弱火でさらに30分ほど煮込む。
- スペアリブの骨から簡単に外れるようになったら、完成。
ポイント
- スペアリブは、骨の周りの余分な脂を取り除いておくと、焦げつきにくくなります。
- 煮込むときは、弱火でじっくりと火を通すことで、肉が柔らかく仕上がります。
- スペアリブの骨から簡単に外れるようになったら、完成です。
飯盒を使って焚き火でおいしくご飯を炊くコツ
飯盒でご飯を炊くことに難しいというイメージを持っている方は多いのでないでしょうか?
ここでは飯盒を使ったおいしいご飯の炊き方をお伝えします。
材料
- 米 1合
- 水 216~234ml
炊き方
- 洗った米を30分以上水に浸します。
- 30分経って浸水が終わったら、再度水を計り、足りなければ水を足しましょう。米1合に対し180mlが適正と言われていますが、飯盒で炊く場合は1.2~1.3倍の水量が適正です。
- 飯盒に米と水を入れ、蓋をします。
- 焚き火の上に飯盒を置き、弱火~中火で沸騰させます。
- 沸騰したら強火にして、吹きこぼれないように蓋の上に重石などをします。吹きこぼれる量が少なくなったら、火力を弱くしていきます。
- かすかにご飯の焦げる匂いがしてきたら、炊きあがりの合図です。火からおろし、10~20分蒸らして完成です。
ポイント
- 米は研いでから水に浸します。浸水時間は30分以上が目安です。
- 水の量は、米1合に対し1.2~1.3倍が適正です。
- 炊飯時は、沸騰するまでは弱火~中火で、沸騰したら強火で炊きます。
- 炊きあがる前に、かすかにご飯の焦げる匂いがしてきたら火からおろします。
焚き火飯に挑戦しよう
焚き火を使うことで、いつもは難しいと感じる料理も簡単に作ることができるので、ぜひ積極的に焚き火飯に挑戦してください。楽しくて美味しいキャンプご飯を味わえると良いですね。