【雨の日の焚き火対策】焚き火に強いタープの種類とおすすめ商品

最終更新日:2023/08/30

【雨の日の焚き火対策】焚き火に強いタープの種類とおすすめ商品

キャンプの夜の醍醐味の一つ「焚き火」は、晴天の日は星空の下でゆっくりとできますが、雨の日はなかなか楽しめないものです。そのような時に便利アイテムは焚き火用のタープです。焚き火用のタープは燃えにくい素材や加工が施されたタープで、さまざまなメーカーやブランドから発売されています。この記事では、焚き火用タープに最適なタイプや張り方のコツ、そして国内外で人気の焚き火用タープを多数ご紹介します。また、焚き火に必要なアイテムやトラブルの対処法にも触れていますので、これから焚き火用タープを購入される予定の方はぜひご覧ください。

タープで焚き火のできるベストな素材

キャンプの夜の雰囲気を盛り上げてくれる焚き火は、冬の暖かい暖炉として、または調理用として活躍しますが、なんと言っても見ているだけで癒やされます。晴天の日や星を眺めながらの焚き火なら周りに椅子を置いてのんびりできますが、雨の日やかぜの強い日の焚き火はなかなか難しいものです。そこで活躍するおすすめのアイテムはタープです。
タープは風除けや陽射しを遮る役割をし、サイズや形、使い方がさまざですので、多くのキャンパーの他、登山や沢登りをする方の必需品です。
しかし、タープの下での焚き火では火の粉が飛んでタープが燃える、またはタープに穴が空くなどのトラブルがつきものです。
このようなトラブルが起きるタープの素材の多くがナイロン製のタイプで、燃え広がる範囲が広ければ、タープ自体が使えなくなる可能性があります。
そこでおすすめするのは、焚き火の火でも燃えにくい素材のタープです。
焚き火に強いタープの素材は主に難燃性のある生地で、コットンやTC(テクニカルコットン)素材などがそれに該当します。

タープの下で焚き火をする場合は、このような素材の他に雨に強い耐水性、そして昼間も安心な遮光性のあるタイプがおすすめです。さらに難燃性のロープを併用するとさらに安心です。
また、難燃性のあるタープは、メーカーによっては「難燃タープ」や「防炎タープ」と表記が異なります。

焚き火の火が飛んでも安心できる難燃性のタープですが、メリットばかりではなく、いくつかのデメリットもあります。それは、タープに臭いがついたり、煤が飛んで汚れてしまうことです。また、難燃素材のタープは決して「燃えない」素材ではなく、あくまで「燃えにくい」素材であることも覚えておきましょう。

TC素材とは

TC素材はテクニカルコットン、またはポリコットンと呼ばれ、、ポリエステルとコットンを混ぜて織られた素材です。ポリエステルの耐水性や手入れのしやすさ、コットンの燃えにくい性質と結露がしにくいお互いのメリットが掛け合わさった便利な素材です。

焚き火をするタープにおすすめの大きさと形

タープを使用して焚き火をするなら、使用する人数や家族構成に応じた大きさや、使いやすい形選びが大切です。
また、焚き火の火からタープを保護するためにはある程度の高さのが必要です。

ソロキャンプや少人数でのキャンプなら、ヘキサタープやウィングタープ、4人以上のファミリーキャンプならレクタタープやスクエアタープの他、設営が簡単なワンタッチタープがおすすめです。
このように一般的に「オープンタープ」と呼ばれるタイプが良いでしょう。

焚き火に向かないタープ

素材が難燃性のものであっても形や用途によっては焚き火には向かないタープもあります。
例えば2人用のコンパクトなテントの様な形をしたスクリーンタープは、風除けや虫の侵入を防ぐ便利なタープですが、焚き火とタープの素材が近くなるのであまりおすすめしません。また、オートキャンプ場に便利な車用のタープも、焚き火の煤や臭いが車に入る可能性があるので後始末が大変です。

焚き火用タープの張り方のポイント

焚き火を楽しむ時のタープの張り方のポイントは主に3つです。

ポイント1:高さに注意

タープの下で焚き火を行う時は、火の粉が天井に上がる可能性があります。そのため、タープの高さには注意が必要です。おすすめの高さは、焚き火の大きさによりますが、焚き火とタープとの距離が150cm以上あると安心です。

ポイント2:タープを配置する場所

焚き火をする場合は、風向きを知ることが大切です。風を受けて飛び散った火の粉がタープやテントに燃え移らないように、テントとタープのレイアウトはしっかりと考えましょう。
風上にテントを配置し、風を防いだり、タープの片方を壁のように設置すると効果的です。
キャンプのレイアウトとして人気の「小川張り」などは、テントにタープを上手にセッティングした張り方でとても人気がありますが、この様な張り方で風を防ぎ、焚き火の火を守る方法もおすすです。同様に、多くのキャンプブログでアレンジ方法が紹介されているスノーピークのテント「ランドロック」は、同じユーザー同士でテントが連結できるところが人気ですが、このテントはリビングとベッドルームが一体になったファミリー向けのオールインワンテントで、フロントパネルを高くすることで、焚き火が楽しめます。このようなテントを使用する場合も風下の位置にフロントパネルを配置すると焚き火が楽しめます。

ポイント3:しっかりと張る

基本的には説明書通りに、そしてメーカーの指示通りの張り方が安全です。風向きによってアレンジをする場合は、しっかりとポールを固定してペグ打ちをします。特に風の強い日は、ポールやペグの角度を変えてみると良いでしょう。

大人気のテンマクデザインの焚き火用タープ

機能的で難燃性に優れたテンマクデザインのタープは、多くのキャンパーからの支持を得ています。また、人気のタープランキングやブログなどの上位で見かけることも多く、初めて焚き火用のタープを購入される方にはおすすめのメーカーです。
テンマクデザインのタープは、オンラインストア、もしくはAmazon、WILD-1のオンラインショップや楽天市場店での購入が便利です。

今回はテンマクデザインのタープの中でも焚き火用として人気のモデルをご紹介します。

【男前タープ】

その名の通り、男心をくすぐるワイルドなタープがコンセプトのタープです。タープ下の三角ループは小型のランタンなどを吊るしたり、軽めの洗濯物を干すのに重宝します。さらにループポイントが多数あるので、タープの張り方のバリエーションが豊富なところも人気の理由です。
サイズは約285X285cmで、ソロ、もしくは2人用のタープにぴったりです。

【ムササビウィング13ft.TC焚き火バージョン】

ムササビの様なフォルムのヘキサタープで、堀田貴之氏プロデュースのウィングタープ「TULSATIME」とテンマクデザインのコラボレーションタープです。実は1度このタープは廃盤になったのですが、多くのキャンパーからの熱望を得て復刻したテントで、難燃性と防水性の高いタープです。また、防水性を高めるためのPUコーティングが施されていないので、経年劣化による加水分解が起こらないので、お手入れ次第で長い期間使うことが可能です。

【炎幕レクタタープ】

焚き火の火が燃え広がらない防炎加工がされたレクタタープです。サイズが420X120X120(高さ)cmでファミリーキャンプにぴったりです。

その他のテンマクデザインの焚き火タープ

上記のほかにもテンマクデザインにはたくさんの焚き火用タープがありますので、お好きなキャンプスタイルによってタープを選んでみるのはいかがでしょうか。

  • 焚火タープTCコネクトヘキサ
  • 焚火タープTCコネクトレクタ
  • 焚火タープコットンヘキサM
  • 焚火タープコットンレクタ
  • パンダTCタープ

ランキング上位の焚き火用タープ

それでは、国内外で人気の焚き火用タープを一挙にご紹介します。
難燃素材のタイプや難燃加工のもなど、お好きなブランドや色を見つけてみましょう。

日本のアウトドアブランド・メーカーの焚き火タープ

  • スノーピーク:TAKIBIタープオクタ
  • モンベル:ミニタープHX/ミニタープ/ビッグタープHX
  • ユニフレーム:REVOタープⅡTC/TAN(M/L)
  • ロゴス:ナバホTepee ブリッジヘキサタープAE
  • ソトラボ:Cotton KOKAGE Tarp Army Green KT
  • DOD:ヘーキサタープ/オクラタープ
  • フィールドア:ヘキサタープT/C難燃性ポリコットン/ レクタタープT/C
  • テントファクトリー:TCタープ470
  • サバティカル:マリポサTC
  • ホールアース:EARTH MINIMALIST TARP
  • ムラコ:ヘキサウルトラブラック OCTA4ブラック

海外のアウトドアブランド・メーカーの焚き火タープ

  • TATONKA:タープ1TC TARP(2TC/3TC/4TC)
  • ローベンス:アウトバックタープ4X4
  • スームルーム:TCタープ/ペンタタープ
  • ノルディスク:カーリ(Mini/12/20)
  • ハイランダー:トラピゾイドタープ/レクタタープ
  • ヘルスポート:Bitihorn Tarp Trek
  • チャムス:ブービーT/Cタープスクエア

格安で焚き火用テントを購入するには

タープを始めとしたキャンプ用品は、年末やクリスマス、決算時期などにセールを行うお店が多いので、安いタープを購入するなら、このような時期が狙い目です。
また、メルカリなどのフリマを利用して、中古を手に入れる方法もおすすめです。
キャンプの初心者の方や、年に数回しかキャンプをしない方は、キャンプ場やレンタルショップでその日だけ焚き火用のタープをレンタルする方法も良いでしょう。

これからキャンプ用品を買いそろえる予定の方は、テントとタープがセットになったタイプを選ぶことも安くアイテムを手に入れる方法の一つです。
大人気アウトドアブランドスノーピークの「エントリーパックTT」は、トンネルタイプのテントとヘキサタープのセットで、初心者にも設営しやすく、リーズナブルな価格設定が人気のシリーズです。テントの基本カラーはベージュで、赤色がアクセントカラーのおしゃれなデザインも人気の一つです。
ただし、タープの素材は難燃加工ではないので、後ほどご紹介するルーフプロテクターなどを使う必要があります。

焚き火用のタープにプラスしてほしいアイテム

  • 焚き火ガード

焚き火リフレクターとも呼ばれ、風に強い日に風除けとしての働きがあり、輻射熱を反射し暖かさを効率的にします。

  • 焚き火台シート

防炎シートや耐火マットとも呼ばれ、焚き火の火や火の粉から地面を保護する役割のアイテムです。

  • 難燃シート

タープの下に取り付ける難燃加工のシートで、メーカーによってモンベルなどではルーフプロテクター、funksではタープ保護シートなど呼び方が異なります。このような難燃シートは焚き火用ではないタープを使う時などに便利です。

上記のアイテムは、キャンパーに人気のODグリーンシートやローカスギアのタイベックシートなどをで自作したタープなどにも効果的です。
しかし、自作タープは風の強い日などは火の粉が飛ぶほか、倒壊の危険もあるので、対策をしっかりとしておきましょう。

焚き火でタープに穴が開いてしまった時の対処法

先ほどもお伝えしましたが、難燃加工は燃えにくい素材なので、直接火の粉を受けると穴が空くこともあります。
そのような時は、補修テープなどでとりあえず応急処置をして、自宅で戻ってからリペアテープや補修剤などで修理をしましょう。
ご自身では直せないような穴の場合は、メーカーのメンテナンスサービスやアウトドア用品お修理業者などにお願いしましょう。

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