キャンプで最高のコーヒーを楽しもう!淹れ方のコツと必要な道具

最終更新日:2021/11/19

多くのキャンパーの定番と言っても過言ではない、ゆっくりとしたコーヒータイム。
せっかくのコーヒータイムを充実させるのならば、使うアイテムにこだわってみませんか?
今回の記事では、キャンプでコーヒーを美味しく淹れるコツや、おすすめのアイテム、また収納に便利なコーヒーセットなどをご紹介します。

キャンプでコーヒーが3倍美味しく感じる理由

すがすがしい朝のコーヒー、夜も更けて友人と語らいあいながら飲むコーヒー。
キャンプでのコーヒーは普段とは違う格別の味がします。
毎日コーヒーを飲む方でもキャンプでのコーヒーは3倍美味しいと思う方や、普段はオフィスで飲むコーヒーがまずいと感じている方も、キャンプで飲むコーヒーはいつもと違うと感じている方も多いようです。

それでは、なぜキャンプで飲むコーヒーが格別な味がするのでしょうか。

キャンプという非日常的な環境

なんといってもキャンプは日常生活にはない環境で行います。
それは、いつもとは違う時間にコーヒーの飲んだり、焚き火の炎を見ながら思いにふけりながらコーヒーを飲んだりなど、「いつもと違う」を感じながら飲むコーヒーは美味しく感じる1つの理由と言えます。

いつもより手間と時間をかけた特別感

いつもはボタン1つで簡単に飲めるコーヒーですが、キャンプでのコーヒーはお湯を沸かすことから始まり、いつもよりもコーヒーを飲む不便さがあります。
その不便さを含めキャンプでコーヒーを淹れる作業には特別感があります。
「お湯の温度は何度が最適なのか?」「美味しく淹れる方法は?」などいつもよりはコーヒーを淹れる手間を考えることも美味しさの理由の1つでしょう。

大自然の中で冴える感覚

キャンプ場の夜や、早朝は家にいる時の喧騒はなく、静寂、かつ空気感が違います。
また、多くのキャンプ場は山や海など大自然の中に位置しているので、このように自然を感じることができます。
この静寂さの中で飲むコーヒーは、香り、味、温度など人間の感覚を鋭くさせるかもしれません。

キャンプで楽しむおすすめのコーヒーの淹れ方は3つ

キャンプで簡単にコーヒーを飲むのなら、缶コーヒーやインスタントコーヒーをが1番手軽です。
しかし、せっかくの特別な時間はいつもとは違うレギュラーコーヒーを淹れてみませんか?

ベテランをはじめ、多くのキャンパー達に人気のある3つの方法をご紹介します。

キャンプでの定番はドリップ

コーヒーサーバーやマグカップにコーヒーフィルターをセットしたドリッパーを乗せて、お湯を注いで抽出する代表的なコーヒーの淹れ方です。
自宅やオフィスなどにあるコーヒーメーカーも多くはこの方法です。
ドリップコーヒーを淹れるためのアイテムは、コーヒーメーカーやコーヒーショップで、ドリッパーセットのようなキットが売られていたり、100均でもそろえられます。

アウトドアならではのパーコレーター

パーコレーターは、コーヒーを淹れることのできる特殊な構造のポットです。
特殊といっても構造はとてもシンプルで、ポットの形をした容器の中にバスケットと呼ばれるコーヒー粉をセットできるパーツがあり、淹れ方によってはいつもよりも濃い目のコーヒーが楽しめます。
パーコレーターは、多くのキャンプやアウトドアのメーカーで販売されています。

手軽なフレンチプレス

コーヒープレスと呼ばれることもあるフレンチプレスは、ポットにお湯を注いで作るだけのシンプルな抽出方法でコーヒーが楽しめるアイテムです。

この方法以外にも、エスプレッソマシーンを使う方法などキャンプで楽しむコーヒーの淹れ方はいろいろとあります。

ドリップコーヒーの淹れ方とコツ

ドリップコーヒーに必要なアイテムは主に3つです。

  • ドリッパー
  • コーヒーフィルター
  • コーヒーサーバーまたはマグカップ

本格的にコーヒーを入れるなら、豆を挽くミルを使って挽きたてのコーヒーの香りや風味を楽しんでも良いでしょう。
【淹れ方】

  1. コーヒーフィルターをドリッパーにセットし、コーヒーサーバー、またはマグカップの上に置く
  2. 人数分のコーヒー粉を入れる
  3. お湯を注ぐ

ドリップ式のコーヒーは、まず最初にドリッパーに注ぐお湯をコーヒー粉全体に行き渡るように少量入れ、20~30秒蒸らします。
残りのお湯を円を描くようにゆっくりと注ぐことが美味しく淹れるコツです。
また、使うコーヒー粉により異なりますが、120mlのコーヒーを一杯淹れるにに必要なコーヒー粉は10g程です。

パーコレーターの美味しい淹れ方

パーコレーターに必要なアイテムはパーコレーター本体のみです。
【淹れ方】

  1. バスケットにコーヒー粉を入れます
  2. バスケットを外したままパーコレーターでお湯を沸騰させます
  3. パーコレーターを火からおろしてバスケットとフタをセットします
  4. 再び火にかけ、フタに付いている透明なノブで抽出具合を確認しながら2~4分ほど待てば完成です

パーコーレーターで淹れるコーヒーは、抽出時間に自分なりの最適な時間を見つけ出すことが1番のコツです。
また、粗挽きまたは中挽きのコーヒー粉を使うことで、コーヒー本来の成分が余すことなく楽しめます。

簡単フレンチプレスの淹れ方

フレンチプレスに必要なアイテムはフレンチプレスの本体のみです。
【淹れ方】

  1. フレンチプレスにコーヒー粉を入れる
  2. お湯を注いでフタをして4分ほど抽出します
  3. つまみを押して3~5秒かけてコーヒーを金網フィルターで濾します

フレンチプレスはとても簡単な作業でコーヒーが淹れる事ができますが、美味しく淹れるコツはズバリ「蒸らし」です。
ドリップ式と共通して言えることですが、この「蒸らし」の重要性は、コーヒー豆の表面に理由があります。
コーヒー豆の表面には目には見えない小さい穴が複数あり、蒸らしをせずにお湯を一気に注いでしまうと、その小さな穴から空気が抜けることがなく十分にコーヒーを抽出できなくなります。
そこでこの「蒸らし」の時間が必要になるのです。
「蒸らし」をすることによって、コーヒー粉とお湯がなじむようになり、小さな穴にもお湯が届き、しっかりとコーヒーを抽出できるようになります。

キャンプでのコーヒーに必要なもの・道具

荷物が多くなってしまうキャンプ。
持ち運びや荷造り、片づけを考えるとできるだけコンパクトにしたいものです。
以下にキャンプでコーヒーを楽しむために必要なアイテムなどをまとめてみました。
必要があるもの、必要のないものなど、ご自身がコーヒーを淹れるために持っていくものなどをチェックしてみましょう。

コーヒー豆・粉・インスタント

キャンプ中にコーヒーを楽しむ事が優先順位の上位に位置するのであれば、ぜひ、コーヒー豆からこだわりましょう。
【コーヒー豆の選び方】
コーヒーの味の決め手は何といっても「焙煎方法」です。
苦味が少なくさっぱりとした味わいが好きな方は「浅煎り」を。
濃厚で苦味の強い重たい味わいが好きな方は「深煎り」がおすすめです。
また、コーヒー粉の場合、コーヒー豆の挽き方にも味の違いがあり、粗挽きのものは香りが少なく薄めの味、細挽きのものは濃い味になります。
【コーヒーを持ち歩くには】
コーヒー豆、粉、またはインスタントであっても、キャンプ場へ持っていくときにはキャニスターを使うと便利です。
コーヒー用のキャニスターは密閉性が良くコーヒーを新鮮に保ちます。
コーヒーの美味しさを損なう天敵は酸素や湿気です。
できるだけ紫外線を防いでくれるような素材(陶器やホーロー)のキャニスターを使ってコーヒーを長持ちさせましょう。

ミル

キャンプでのコーヒーは、こだわりの本格的な風味を味わうのが1番という方もいるくらいコーヒーに情熱を注ぐキャンパーはとても多く、コーヒー豆の次にコーヒーの挽き方にこだわるのもキャンプでコーヒーを楽しむ魅力の1つとも言えます。
コーヒー豆を挽くアイテムのミルは手動と電動の2種類があります。
どちらを使用するかはお好みによりますが、手動のミルは挽く時間が少々かかりますが、ゴリゴリを音を立ててコーヒーの香りを感じながら挽く時間は至福の時かもしれません。
一方電動のミルはとにかく早く楽にコーヒーを挽くことができ、人数が多い時などに最適です。
コーヒー豆から挽いて淹れたコーヒーは立派な料理を調理し終えたくらいの達成感があります、ぜひ1度体験してみてはいかがでしょうか。

ケトル

お湯を沸かすケトルは、なければ鍋やメスティンなどで代用ができますが、コーヒー用のケトルはコーヒーを美味しく淹れることのできる特徴があります。
その大きな特徴は、お湯の注ぎ口です。
一般的なやかんの口とは大きく異なりコーヒー用のケトルは注ぎ口が細くなっています。
この特徴は、細くお湯が出ることにより、先ほどのトリップコーヒーの淹れ方のコツでご紹介したお湯をゆっくり注ぐことができるメリットがあります。
コーヒーケトルもミルと同様にこだわりの一杯を求めるのなら持っていても良いでしょう。
コーヒー用のケトルには直火タイプと電気タイプの2タイプがあり、キャンプ用として使うのであれば、直火タイプがおすすめです。
また、コーヒー専用のケトルではなくても、細口タイプのケトルならば、コーヒー用として使えます。

バーナー

バーナーはお湯を沸かすために必要になります。
キャンプで使えるバーナーは主に3種類で、ガスタイプ、ガソリンタイプ、灯油タイプがあります。
お湯を沸かすなら、一般的に種類の豊富なガスタイプがおすすめです。

マグ・コーヒーカップ

せっかくコーヒーを楽しむなら、キャンプの雰囲気にあったマグカップなどで気分を盛り上げましょう。
アウトドアメーカーなどで取り扱いの多いステンレス製のマグカップは、コーヒーが冷めにくく、デザインもおしゃれなものが多いのでおすすめです。

スタンド(あると尚良い)

スタンドはドリッパーがコーヒーサーバーやマグカップの大きさに合わない時などに便利なアイテムです。
メーカーによって、デザインや使い方はさまざまですが、使い方はドリッパーを浮かせて置き、下にコーヒーサーバーやマグカップを置きコーヒーを淹れます。
浮かせる方法はいろいろあり、棚にドリッパー用の穴を開けたものや、ドリッパーを支えるスタンドのものなどがあります。

コーヒーグッズの持ち運びにおすすめの収納アイテム

コーヒーを淹れるアイテムをキャンプへ持っていくなら、収納がコンパクトで、ケース付きのコーヒーセットなどを購入すると便利です。

コーヒーを淹れるアイテムを初めて購入するのならば、各メーカーで販売されているコーヒーセットが1番おすすめです。
セットの内容はメーカー毎に異なるので、選ぶ時には必要なものがあるか、使いやすいかどうかなどを目安に購入すると良いでしょう。

ベルモント

釣りやアウトドア用品を全般に扱うベルモントの「BM350ドリッパー&クッカーセット(ケース付き)」はお湯を沸かすことのできるクッカー、ドリッパーとスタンド、マグカップがセットになっていて、クッカーに他のパーツをすべてスタッキングして付属の袋に収納できる優れものです。
マグカップはダブルウォールの構造でコーヒーが冷めにくく、ハンドルを畳むことができ、クッカーの注ぎ口はコーヒーに最適な細さでお湯が注げます。

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